OS−9が好き!
OS-9(おーえすないん)【名】
「野に遺賢あり」という。国家大乱の危機に体制エスタブリッシュメントたちが対応能力を喪失したとき、一挙に頭角を現し国家社会を救済をするべき者が、無名の庶民として今を草莽に生きている、というのである。
あるいは、「シンデレラシンドローム」という。継母や継姉の底意地の悪い「いじめ」に健気に耐えつつ、いつの日か「白馬の王子様」に迎えられる夢を見ることをいう。
あるいはまた、「義経伝説」という。平家を壊滅せしめた魔性のごとき軍事力を誇りながらも鎌倉幕府の受け容れるところとならず、陸奥に散った悲劇をいう。生き延びて、遠く大陸にジンギスカンとして名を留めた、という夢をのこす。
そしてまた、「白鳥伝説」という。蝦夷を討ち、クマソを討つという戦功をたてながら、景行天皇に疎まれて謀殺された日本建命(やまとたけるのみこと)が、純白の鳥となって蒼天に翔んだという。
増淵文人監修 ハッカー用語辞典より引用
OS-9/680x0 V.2.4 2000年問題対策室(?)
OS-9/X68000など個人ユーザが多いと思われるOS-9/680x0 V.2.4ですが、このバージョンには所謂2000年問題が存在します。ここでは、その対策方法などを紹介します。
なんでも、マイクロウェアで2000年対策モジュールの販売をしているそうです。
2000年に正式対応しているのはV.3.0.2以降ですが、旧版でも、V.2.3、V.2.4(2.4.5)、V.3.0(3.0.1)の3つのバージョンについて対策モジュールを販売しているとの事です。
対策されているモジュールは、dir、dsave、free、frestore、fsave、login、make、pr、setime、tapegen、touch、tsmon、各種クロックモジュールのようです(こんなに問題があるのか・・・あれ?rbfは対策しないの?)。
OS−9ユーザに朗報!
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OS-9って何?
OS-9は主に機器組み込み用として広く利用されているオペレーティングシステムです。表立った所では滅多に見ることは出来ませんが、身近なところでは通信カラオケから、ビルの空調管理システム、果ては粒子加速器の制御といった先端技術にも使用されています。
OS-9はOperation System for 6809の略で、元々は6809という8ビットマイクロプロセッサの為に開発された構造化BASIC言語『BASIC09』をサポートするためのOSとして1981年にOS-9 Level Iが開発されたものです。OSそのものをROM化可能である点など、当初から組み込み用途に十分な能力を備えており、特に日本国内で広く使われるようになります。後に2MBまでのメインメモリをサポートしたOS-9 Level IIを経て、1984年に16ビットマイクロプロセッサの68000用にOS-9/68000として移植されました。
OS-9のシステムはアセンブラで記述されていましたが、異なるアーキテクチャ間での移植を考慮してC言語で記述された32ビットプロセッサ汎用のOS-9000というバージョンも開発されました(事実上はx86用しか存在しなかったが・・・)。最近はどちらもOS-9ということで統一する方向になったようです。
現在、68KマイクロプロセッサではOS-9系のOS-9/68xxxが、80386以降のx86系マイクロプロセッサではOS-9000系のOS-9/x86が、PowerPC系マイクロプロセッサではOS-9000系のOS-9/PowerPCがそれぞれ利用できます。また、SuperH系マイクロプロセッサ用にOS-9/SuperHも最近リリースされました。
OS-9で何が出来るの?
OS-9はパソコンでも動くとはいえ、市販アプリケーションは殆ど皆無に近いので、普通の人がパソコンを使うために使用するOSでない事は確かです。ワープロや表計算に使っている人は世界中を探しても両手の指で数えられるのではないかという位です。つまり、OS-9はパソコンを事務用品として使っても何も出来ません。しかし、組み込み用途となると話しは変わります。OS-9はOSの起動に必要なリソースは極端な話CPUとメモリだけなので、小規模のワンボードマイコンでも動作するのです。
しかも、OS-9が動作する環境ならパソコンでもワンボードマイコンでも同じプログラムを実行する事ができるので、デバッグがし易いのです。また、ハードディスクなどの機械的な壊れやすい部品が無くても動作するということは、長期間劣悪な環境で使用される制御装置などにも使用できる事を意味します。
OS-9はこういった用途に打ってつけなのです。
OS-9の特徴
OS-9には、
- メモリモジュール構造
- ROM化が可能
- デバイスドライバの作成が容易
- UNIXのような階層的なファイル構造を採用している
- マルチタスク・マルチユーザである
- リアルタイム制御が可能
- ファイルとデバイスを区別しないユニファイドI/Oシステム
- パイプとI/Oリダイレクトをサポートしている
といった特徴があります。これらのうち、特にOS-9らしい特徴はモジュール構造です。OS-9はモジュール構造のおかげで、デバイスドライバをシステム稼動中に容易に入れ替えることが出来ます。デバイスドライバを入れ替える度にシステムを再起動しなくてはならないなんて事はありません。OS-9から見ればデバイスドライバの交換程度でシステムを再起動しなければならないオペレーティングシステムは欠陥商品です。
OS-9のROM化機能は特別なツールを必要としない、とてもわかりやすいものです。コンパイルして出来上がった実行形式のファイルをそのままROMに焼いてしまえば良いのです。これは、OS-9の実行形式はROM化される事を前提にしたものだからです。もっとも、最近はROMディスクを使用する場合が多くなってきたので、OS-9のROM化機能が生かされる状況は減りつつあります。
OS-9のデバイスドライバはファイルシステムと完全に切り離されています。そのため、例えばディスク装置のデバイスドライバは指定されたセクタの読み書きだけを行えば良い単純なものになります。
と、まぁ、こんな事ばかり書いていてもつまらないので、OS-9000のファイルマネージャの作り方を紹介します。題して、『超低機能ファイルマネージャの制作』です。しかし、一度に全部書くのは大変なので不定期連載の形式でやろうとおもいます。
それでは、
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