カープ2001年開幕戦のオーダーは…

月刊電脳カープ01年3月号

そういうわけで、実に4年ぶりの更新。月刊といいながらオリンピック並の間隔を開けての更新と相成った。まったく怠慢としか言いようがない。前回の更新時は、まだまだ三村監督のもと毎年優勝を争い、営業上の理由もあり毎年序盤からムチャな一戦必勝戦法を取り、そして毎年終盤力尽きていた。一見、経過は同じようだが当時は常時Aクラスだったわけで、時の流れを感じずにいられない…

そして2000年の故障者続出の厳しい状況を経て、カープは若手が台頭し、そして新体制発足という局面を迎えた。そこで早速ではあるが今年3月30日の開幕戦スタメンを予想してみたい。

1.木村拓
2.東出
3.緒方
4.金本
5.ロペス
6.新井
7.朝山
8.西山
9.佐々岡

◎主力の扱いは…
前田、野村に関しては、まだまだオープン戦も出れない状態。無理して使えば去年の二の舞。当面このメンバーで戦えば、やはり実績の少ない若手中心、やはりバテて来る。そこで満を持して前田、野村の出番である。

緒方に関しては、あれは使わないのは勿体無い。1番は無理だが先日の山本監督インタヴューでも緒方はスタメンになるようだ。
ちなみのその時の浩二構想では一番は緒方かキムタクあたり、3番前田、6番野村、7番新井が私の予想と違うところ。
ただ私は野村と前田は開幕には間に合わないと見るし、たとえピッチには立てても同じ失敗は繰り返して欲しくない。
そこで1番はもう木村拓でいいのではないか?

以下、順に東出、金本、ロペス、新井、西山、佐々岡に関してはもう間違いないようだ。私も異論はない。

◎噂の男・東洋
しかし問題は絶好調の朝山にチャンスを与えないのは如何なものか?というとこだ。しかも開幕戦は間違いなく中日の先発は野口。バンチ、川崎は絶対来ない。星野はそういう男だ。下手したら3連戦全部左が来るかもしれぬ。そうなればやはり体調万全とはいかないであろう前田、野村より朝山だ。正直今の彼はポジションに飢えた獣、目の色が違っている。チャンスを与えればとてつもない活躍を見せる気がするのだ。
名前も朝山東洋。ミスターカープにこれほど好適な人材もそうはいない。ここは大抜擢を希望してみたい。

◎その他サブ選手について
ディアス…代打要員に徹した方がいい。達川はこの男を使い過ぎだ。彼は代打の方がより光を放つ。
広瀬…やはりまだ力不足だ。開幕はベンチには入れるかもしれないが、公平に見て、注目新人でなければまだ1軍には入ってなかったろう。正直言って一軍レベルにない。
森笠…個人的にもっとも期待していた選手なのだが、この時点で2軍落ちしている。いずれ上がってくるとは思うのだが、この出遅れは野手の競争がいきなり激化した状況では致命的とも思える。去年に続いてまた故障者続出でもしない限り今年の台頭はないかもしれない。
ただ、やはり140試合終わる時点では朝山とともにレギュラーを確保してて欲しい選手なのである…
福地・兵動…進境著しい。しかし僅かな出場機会で強烈なアピールをどれだけ出来るかはタイミングの問題等不確定要素が多すぎ予想が出来ない。なにしろレギュラーが事実上確定的で、埋まっているポジションが今年は結構多いのだ。出てくるのがもう1年早ければ…キムタクのように…
例えば兵動などは木村と東出が揃って怪我でもしない限り先発機会がないのではないのだろうか?
町田・浅井・嶋…やはり1塁でロペス、外野で金本、緒方、前田(場合によっては木村)の「故障待ち」といった状況。福地らより守れるポジションも少なく、外野争いに関して言えば5番手以下の選手。よりいっそう僅かな機会でのアピールが必要になる。
木村一…問題は捕手である。山本監督ら首脳は「西山に100試合以上マスクを」などと曰っているようだが、正直今年の投手力では優勝はまだ無理だ。それならこの1年は「育成+Aクラス」をテーマに戦うべきだし、補強の最重要ポイントは捕手のポジションである。
で、瀬戸も結構な歳だし、田村、小畑、鈴衛は力不足にもほどがある。ここはやはり木村一だ。なにせ広島の逆指名選手は外れが無い。(まあ遠藤はまだちょっとあれだが…)

あとがき
投手については次号で触れるが、早くも「抑え不在」という問題に突き当たっている。中継ぎ、そして先発もこれから誤算が続くだろう。そんな中、今年もやはり投手陣の大量失点を攻撃陣でどれだけ補えるかが重要なテーマになってくる。エラーは減るだろう。故障も去年ほどではない。そして後は未知数の「若手の底上げ」にかかっている…


次号・投手編

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