title2.gif その他の書籍(海外編) title2.gif

著者 ブライアン・フリーマントル=ジョン・マックスウェル (Brian Freemantle=John Maxwell)
題名原題訳者 出版社 定価
バウンティ号の反乱"H.M.S.BOUNTY"新庄哲夫訳 原書房 \2200(ハードカバー)
1789年4月、タヒチから西インド諸島の植民地へと向かう英国艦船バウンティ号の艦上で、ついに叛乱が起こった。 艦長以下18名を海上漂流に追いやり、船に残った叛乱派はピトケアン島に漂着したが、そこで彼らを待ち受けていたのは新たな闘いの日々だった...。 なぜ彼らは反逆罪という大罪を犯さなければならなかったのか? 閉ざされた孤島で何が起こったのか? 南海の楽園にうずまく、愛と欲望と裏切りの果てには驚くべき結末が!−フリーマントルの衝撃の処女作、ついに登場!

スティーヴン・ビースティー画、リチャード・プラット文
題名原題訳者 出版社 定価
輪切り図鑑
大帆船
北森俊行訳 岩波書店 \1800
大きな絵本形式の本。 H.M.S.ビクトリーを10ヶ所で輪切りにして内部の様子を詳細に描いた作品。
18世紀英国海軍物語
大帆船
− 灰DPデジタルパブリッシング \8800
「輪切り図鑑 大帆船」をCD-ROM化した作品。 書籍版と同様の内容に、アニメーションやサウンドが追加され、非常にわかりやすいオススメ品。
1994 児童部門 最優秀ソフトウェア!
CD-ROMブック
18世紀英国海軍物語
大帆船
− 灰DPデジタルパブリッシング(発売元 鞄ッ朋舎) \4800
「18世紀英国海軍物語 大帆船」が更に低価格になりました!!
拙い文章が恥ずかしかったので黙ってましたが、私がちょいと寄稿しています。 既に皆さんご存じの様で、公然の秘密だったかな...? タダでさえ文章は下手なのに、このソフトの対象年齢は小学生からそれ以上ということだったので、漢字を減らしたり、言い回しを簡単にしたりといじくり回しているうちに訳が解らなくなって...結果は見ての通りです。 校正して欲しかったな〜(;_;)

著者 リチャード・プラット (Richard Platt)
題名原題訳者 出版社 定価
ビジュアル博物館
海賊
-朝比奈一郎訳 同朋舎出版 \2800
「大帆船」の著者、リチャード・プラットがおくる古今東西の海賊の本です。 プライベーティア(私掠船)、バッカニーア、コルセアーのページが多いのがグー! おなじみ英国海事博物館の海賊に関するコレクションのカラー写真が大量に掲載されています。

著者 ジェイムズ・ドッズ、ジェイムズ・ムーア (James Dodds and James Moore)
題名原題訳者 出版社 定価
図説
英国の帆船軍艦
"BUILDING THE WOODEN FIGHTING SHIP"渡辺修治訳 原書房 \3200(ハードカバー)
18世紀の中葉、木造帆船の建造技術の進歩はその極みに達した。 特に帆走軍艦は見かけが美しいだけでなく、優れた機能を備えており、産業革命以前の時代の建造物として、力強い気高さと、進歩した技術のシンボルであった。 当時のイギリスでは、海軍の艦艇は非常に重要視され、建造コストも高かったので、木材の調達に始まって、造作から艤装・兵装の仕事、さらに建造にかかわった各種職人の名前にいたるまで、正確・精密な記録が残されている。 ジェイムズ・ムーアとジェイムズ・ドッズは、これらの資料の徹底的な調査・研究にもとづき、イギリスの砲74門の帆走軍艦<サンダラー>の詳細な建造記録を再現することに成功した。 <サンダラー>はイギリスの造船技術が世界一と評価されていた時代の最高傑作といわれていた。 本書は、この有名な歴史的艦船ができあがるまでの複雑な工程を、数多くのイラストとともに分かりやすくたどるとともに、18世紀イギリスのいろいろな職人たちの暮らしと働きぶりについても、いきいきと描いている。

著者 C・M・チポラ (Calro M. Cipolla)
題名原題訳者 出版社 定価
大砲と帆船
ヨーロッパの世界制覇と技術革新
"GUNS,SAILS,AND EMPIRES"大谷隆昶(たかのぶ)訳 平凡社 \2800(ハードカバー)
14〜17世紀にかけての大砲の進化と、それにあわせて改良されてゆく帆船についてを解説。 ヨーロッパだけでなくアジアのものも書かれているので、双方を比較しながら読むことができます。 値段はチョット高いけど面白い本です。

著者 チャック・ギーグ,フェリックス・サットン(Chuck Gieg and Felix Sutton)
題名原題訳者 出版社 定価
白い嵐
アルバトロス号最後の航海
"THE LAST VOYAGE OF THE ALBATROSS"岡山徹訳 ソニー・マガジンズ \1400(ハードカバー)
1961年、19名の乗組員を乗せたブリガンティン型帆船アルバトロス号は、メキシコのユカタン半島からバハマ諸島への帰り道、ある朝突然、<白い嵐>に遭遇し、沈没した。 アルバトロス号と6人のクルーが、フロリダ群島の南西約290キロの地点で、いや、僕の足元で深い海の底に沈んでいった時、僕はまだ17歳だった... リドリー・スコットが監督した映画「白い嵐」の原作。

著者 D・A・レイナー(D.A.Rayner)
題名原題訳者 出版社 定価
激闘インド洋"THE LONG FIGHT"鎌田三平訳 西武タイム \900
本書は海軍本部および英国陸海空軍協会の図書館、公記録保存所等に保管されている記録から抜粋した事実に基づき、グリニッジの国立海事博物館に保存されている図面や模型によって肉付けした創作である。 1803年3月セイロン島近海での、英フリゲート艦サン・フィオレンツォ号と、仏フリゲート艦ピエモンテーズ号の3日間にわたる戦い!

著者 アンソニー・ディーン(Anthony Deane)
題名原題訳者 出版社 定価
NELSON'S FAVOURITE
- HMS Agamemnon at War 1781-1809
-- CHATHAM PUBLISHING L25.00(ハードカバー)
題名の通り、64門艦アガメムノンの進水から退役までの歴史を、ネルソンが艦長であった時期を中心に書かれた本。 洋書なので読むのには苦労しますが、グリニッジ国立海事博物館所蔵の絵画(白黒ばかりなのが惜しい!)をふんだんに使っているので、見ていて飽きないです。 知人がロンドンへ行った際に買ってきてもらったのですが、英国といえどもこの手の本は普通の書店には無いそうで、ヨットの艤装等を扱っている店で買ったそうです。 参考までに住所を書いておきます。
THE YACHTSMAN'S STORE "CAPTAIN O.M.WATTS"
7 Dover Street, Piccadilly, London WIX 3PJ
TEL 0171-493-4633

ロンドンへ行ったら、こことグリニッジ国立海事博物館(ほとんどの旅行ガイドに載っています)には是非とも行きましょう!

著者 マルティン・ヴィンターゲルスト(Martin Wintergerst) 編者 ライナー・レディース(von Rainer Redies)
題名原題訳者 出版社 定価
海賊ヴィンターゲルストの手記"Martin, Wintergerst"宮内俊至訳 NTT出版 \1500(ハードカバー)
遍歴修行中つかまった若いパン焼き職人。 無理やり海賊にされたがすっかりとけこみ以来22年、北海からバタヴィアまでの大航海。 無事ドイツへ生還し驚くべき記憶力で綴った18世紀の大ベストセラー。

著者 マイケル・ルイス(Michael Lewis)
題名原題訳者 出版社 定価
アルマダの戦い
-スペイン無敵艦隊の悲劇-
"THE SPANISH ARMADA"幸田礼雅訳 新評論 \3090(ハードカバー)
英国艦隊と、スペイン無敵艦隊(アルマダ)との戦いを、歴史的、社会的背景から、個人的なドラマまでを描いた作品、と言うよりは研究書。 1588年5月4日の無敵艦隊の接近から、7月30日の戦いの収束までを1日単位に描いた後半部は、まるでフィクションの様です。

マシュー・C・ペリー(Matthew C. Perry)
題名原題訳者 出版社 定価
ペリー提督
日本遠征日記
"The Japan Expedition, 1852-1854
The Personal Journal of Commondore Matthew C. Perry"
木原悦子訳 小学館 \1500(ハードカバー)
ペリー提督が日本遠征の間に書いた個人的な日記と、公式書簡。 これを読むと歴史書や教科書等では解らない個人的な会話や、細かな出来事までが記述されているので、遠い昔の出来事と思っていた黒船来航が、妙に身近な生々しいものに感じられる様になると思います。

著者 デーヴァ・ソベル (Dava Sobel)
題名原題訳者 出版社 定価
経度への挑戦
一秒にかけた四百年
"LONGITUDE"藤井留美訳 翔泳社 \1400(ハードカバー)
大航海時代を経た18世紀ヨーロッパ。 海外交易が華やかに繰り広げられる一方で、不正確な経度測定に起因する遭難事故が相次いだ。 イギリスは1741年、経度誤差が30分以内の測定方法の考案者に対し、「国王の身代金」に相当する賞金を設定する。 ニュートンやハレーら天文学者がこぞって天体の運行に答えを求めるなか、無名の時計職人が名乗りをあげた。 その試みは、当時不可能といわれていた技術 −船上で正確な時刻を計ることができる時計の開発− への挑戦だった。 半生をかけて海上時計を作りあげたジョン・ハリソンの物語。

著者 ローウェル・トーマス (Lowell Thomas)
題名原題訳者 出版社 定価
海の鷲
ゼーアドラー号の冒険
"COUNT LUCKNER, THE SEA DEVIL"村上啓夫(ひろお)訳 フジ出版社 \1500(ハードカバー)
第1次大戦中に大西洋・太平洋をまたにかけ「海の魔王」と恐れられた、ドイツ海軍帆走補助巡洋艦ゼーアドラー号艦長フェリックス・フォン・ルックナー伯爵の半生記。 連合国の海上輸送網破壊の任務を与えられたルックナー伯爵は、11隻もの敵船を捕らえながらも、1人の死者を出すこともなく、また女子供の乗る客船は見逃し、捕虜の扱いも非常に紳士的というフィクションをはるかに上回る活躍をした人物です。 著者は砂漠の英雄アラビアのロレンスを「アラビアのロレンスとともに」で初めて世界に紹介したローウェル・トーマス。

著者 リチャード・ウッドマン (Richard Woodman)
題名原題訳者 出版社 定価
大海の賭け"WAGER"高島陽子訳 光人社 \1800(ハードカバー)
総帆に風を満杯にはらませ、白波をけたてて荒海を切り進む快速帆船エールキング号 - 上海から一路ロンドンへ、生命を賭けた手に汗にぎる駆け引きのすえに富と名誉を手中に収めるのは...? 海洋冒険小説の醍醐味!

著者 コナン・ドイル (Sir Arthur Conan Doyle)
題名原題訳者 出版社 定価
ドイル傑作集U
海洋奇談編
-延原謙訳 新潮文庫 \360
呪いを秘めた漂流船の宝箱、北極の浮氷原をさ迷う捕鯨船の悲話、大洋を漂う無人船の秘密、遠洋航路の客船に持ち込まれた小箱の謎など。 海と船のもつ秘密と怪異な事件をテーマにした「縞のある衣類箱」「ポールスター号船長」「たる工場の怪」「ジェランドの航海」「ジェ・ハバカク・ジェフスンの遺書」「あの四角い小箱」の6編を収録する海洋奇談編。

著者 W・H・ホジスン (William Hope Hodgson)
題名原題訳者 出版社 定価
夜の声"THE VOICE IN THE NIGHT AND OTHER STORIES"井辻朱美訳 創元推理文庫 \430
あのH・P・ラヴクラフトが多大な影響を受けた鬼才ホジスンは、異界への憧憬と恐怖を大海原に求めた。 本書には、闇の海から聞こえる奇妙な声が、キノコに覆われたことのある島の怪異を語る傑作「夜の声」をはじめ、死の海サルガッソーや海に浮かぶ石の船、さらにはカビに呑みこまれた廃船などにまつわる海洋奇譚全七編に、<カーナッキ>シリーズの先駆「水槽の恐怖」を併録した。
ラヴクラフトを読んだことのある人なら必ず楽しめる"ラヴクラフト100%コンパチ(笑)"の本です。 ケロケロピタピタ...

著者 ジュール・ヴェルヌ (Jules Verne)
題名原題訳者 出版社 定価
十五少年漂流記
(二年間のバカンス)
"DEUX ANS DE VACANCES"波多野完治訳 新潮文庫 \400
14歳のゴードンを頭に15人の少年たちだけを乗せたスクーナー船が、ふとしたことから荒海に出てしまった。 大嵐にもまれたすえ、船は、とある岸辺に座礁。 島か大陸の一部かもわからないこの土地で、彼らは生きるためにさまざまな工夫を重ね、持前の知恵と勇気と好奇心を使って冒険に満ちた生活を始める...。 "SFの祖"ジュール・ヴェルヌの手になる冒険小説の完訳決定版。
ラ・ペルーズの大航海"LA PEROUSE ET LES NAVIGATEURS FRANCAIS"榊原晃三訳 NTT出版 \1300
ちょうどこのころ、フランスは未曾有の重大事すなわちフランス大革命の真只中にあったが、行方不明となったラ・ペルーズ遠征隊の消息については、人々は熱狂的な関心を示した。 1791年2月9日の政令は、ラ・ペルーズ捜索に派遣するために数隻の軍艦を艤装させることを国王に促した。 遭難事故が起こったために遠征航海が中止された場合を想定しても、乗組員の大部分が生存している可能性があった。
ヴェルヌの数々の名作の原点。 18世紀フランスを熱狂させた偉大なる海の冒険者たちの記録。

著者 ウィリアム・ゴールディング (William Golding)
題名原題訳者 出版社 定価
蠅の王"LOAD OF THE FLIES"平井正穂訳 新潮文庫 \514
未来における大戦のさなか、イギリスから疎開する少年たちの乗っていた飛行機が攻撃をうけ、南太平洋の孤島に不時着した。 大人のいない世界で、彼らは隊長を選び、平和な秩序だった生活を送るが、しだいに、心に巣食う獣性にめざめ、激しい内部対立から殺伐で陰惨な闘争へと駆りたてられてゆく...。 少年漂流物語の形式をとりながら、人間のあり方を鋭く追求した問題作。
ちょっとジャンルが違うような気もしますが、「"裏"十五少年漂流記」として読むと人間の本質について色々と考えさせられます...

著者 ハーマン・メルヴィル (Harman Melville)
題名原題訳者 出版社 定価
白鯨(上)"MOBY DICK"阿部知二訳 岩波文庫 \410
海の男エイハブ船長が乗組員とともに、獰猛で狡智にたけたモゥビ・ディックを追って不退転の戦いを展開する雄壮な物語。 水夫として捕鯨船に乗組んだメルヴィル(1819-91)自身の経験に基づく海洋小説の最高傑作である。 1851年作。 挿絵多数。(全3巻)
白鯨(中)"MOBY DICK"阿部知二訳 岩波文庫 \460
白鯨に片足を奪われたエイハブ船長は復讐の念にもえて、捕鯨船ピークォド号で大洋を進む。 ...飽くなき冒険の意志と原始的な力への賛歌が全篇にみなぎる壮大な叙事詩であり、善と悪、肉と霊、文明と野蛮等についての鋭い考察がみられる一種の寓話小説でもある。
白鯨(下)"MOBY DICK"阿部知二訳 岩波文庫 \460
ついに波間に姿を現わした白鯨モゥビ・ディックとエイハブ船長ら海の男達との凄惨な戦いは、白鯨をしとめたもののエイハブ自身も命をおとすという悲劇的な結末をむかえる。 アメリカ文学史上、不朽の傑作であり、モームが選ぶ世界十大小説の一つ。
ビリー・バッド"BILLY BUDD, SAILOR"坂下昇訳 岩波文庫 \520
ある日突然、商船「人権号」から軍艦「軍神号」へ強制徴募された清純無垢の水夫ビリー・バッド。 その彼が、不条理で抗いがたい宿命の糸にたぐられて、やがて古参兵曹長を撲殺、軍法会議に付され、死刑に処されようとは...。 孤独のなかで沈痛な思索の火を絶やさなかった「白鯨」の作者メルヴィル(1819-91)の遺作。

著者 ロバート・ルイス・スティーブンスン (Robert Louis Stevenson)
題名原題訳者 出版社 定価
宝島"TREASURE ISLAND"阿部知二訳 岩波文庫 \500
子供時代に胸躍らせたジム少年の冒険談も、あらためて読み直してみると、シルヴァー船長以下、一癖も二癖もある様々な登場人物に、「ジーキル博士とハイド氏」の作者スティーブンスン(1850-94)の人間観察の眼が感じられ、物語に一段と奥行きと魅力が増してくる。 宝探しという永遠のロマンに、さあ新たな船出をしよう。

著者 ダニエル・デフォー (Daniel Defoe)
題名原題訳者 出版社 定価
ロビンソン・クルーソー(上)"THE LIFE AND STRANGE SURPRISING ADVENTURES OF ROBINSON CRUSOE"平井正穂訳 岩波文庫 \700
絶海の孤島に漂着したロビンソンは合理的な行動と敬神の念を武器に、独り営々として生活を切りひらいてゆく。 この物語がいまも魅力的であるのは、単にその主人公がイギリス18世紀の人間像を見事に形象化したものとなっているばかりでなく、現代に生きるわれわれ自身の人間性のもっとも中核的なものにもかたく結びついているからである。
ロビンソン・クルーソー(下)"THE LIFE AND STRANGE SURPRISING ADVENTURES OF ROBINSON CRUSOE"平井正穂訳 岩波文庫 \660
下巻はロビンソン・クルーソーの「その後の冒険」の物語である。 帰国後の数年はこれといって何不自由のない生活を送るが、重い病気のぶり返しのように襲ってくる放浪の欲望にはついに抗しがたく、妻の死をきっかけに再び航海に出る。 夢にまで見た孤島を訪れたあと、いよいよアフリカ・インド・中国を経てアジア大陸を横断する大冒険が始まる。

著者 ミシェル・トゥルニエ (Michel Tournier)
題名原題訳者 出版社 定価
フライデーあるいは太平洋の冥界"VENDREDI OU LES LIMBES DU PACIFIQUE"榊原晃三訳 岩波書店 \2163(ハードカバー)
太平洋の孤島に漂着したロビンソンは、ただ一人でこの無人島に文明を築き上げ、やがてフライデーを従者として迎える。 だがある日、この再創造された文明は、フライデーの不注意によって一瞬のうちに失われてしまう。 絶望の淵を彷徨うロビンソンが直面したその後の日々とは... <未開と文明><自然と文化><狂気と理性>の対立と倒錯を軸に展開されるこの物語は、現代フランス文学の巨匠による、人間と文明の意味を問い直す現代の寓話である。 アカデミー・フランセーズ小説大賞受賞。 最も親しい理解者である、哲学者のG・ドゥルーズの解説を加えた新装版。

著者 サー・ジェームス・ビセット (Sir James Gordon Prtridge Bisset)
題名原題訳者 出版社 定価
セイル・ホー!
-若き日の帆船生活-
"Sail Ho! - My Early Years at Sea"佐野修・大杉勇 共訳 成山堂書店 \2060(ハードカバー)
海に憧れ、家族に反対されながらも船乗りになり、後にクイーン・エリザベス号、クイーン・メリー号の船長を務めることになるサー・ジェームス・ビセット。 帆船の黄金期が終焉を迎えていた時代、彼が海の乗り出した15〜20歳の船上での体験を書き綴った本です。 様々な海事用語や海の俗語が日本語とカタカナ英語で併記されているので、とても勉強になります。

著者 ウィリアム・オーエンス (William A. Owens)
題名原題訳者 出版社 定価
アミスタッド
アメリカを揺るがした奴隷船反乱裁判
"BLACK MUTINY"雨海弘美訳 徳間書店 \590
1839年のある日、同じアフリカ人の手でスペインの奴隷商人に売られたシンケ。 むごい扱いを受けながらも航海を生き延び、ハバナの奴隷市場で売買されて再び船に乗せられる。 「このままだと殺されるだけだ」と戦うことを決意した彼は仲間とともに反乱を起こし、アミスタッド号乗っ取りに成功する。 だが、自由への戦いは始まったばかりだった。
スピルバーグ監督が映画化した感動のノンフィクション。

著者 チャールズ・ジョンソン (Charles Johnson)
題名原題訳者 出版社 定価
中間航路"MIDDLE PASSAGE"宮本陽一訳 早川書房 \2200(ハードカバー)
ニューオリンズの解放されたばかりの元奴隷ラザフォード・カルフーンは、裏社会を牛耳る"パパ"から借金返済を条件に、敬虔なクリスチャンのイサドラに結婚を迫られる。 幼い頃から不良であったラザフォードは慎ましい暮らしなどを送るつもりはなく、酔いつぶれた水夫の契約書を盗み、そこに書かれていた船に潜り込む。 しかしその船"リパブリック号"は暴君ファルコン船長の指揮する奴隷密貿易船であった。 互いに信用することなく、爆発寸前の乗組員とリパブリック号はギニア海岸へと向ってゆく...

著者 チャールズ・ダーウィン (Charles Darwin)
題名原題訳者 出版社 定価
ビーグル号航海記(上)"JOURNAL OF RESEARCHES INTO THE NATURAL HISTORY AND GEOLOGY OF THE COUNTRIES VISITED DURING THE VOYAGE ROUND THE WORLD OF H.M.S.BEAGLE."島地威雄訳 岩波文庫 \600
1831年から5年間、英国海軍の測量船ビーグル号に同乗した若きダーウィン(1809-82)が南アメリカ大陸の沿岸や南太平洋諸島をめぐって地質や動植物をつぶさに観察した日記体の調査記録。 この間に得られた知見からやがて進化論が展開することとなる。
ビーグル号航海記(中)"JOURNAL OF RESEARCHES INTO THE NATURAL HISTORY AND GEOLOGY OF THE COUNTRIES VISITED DURING THE VOYAGE ROUND THE WORLD OF H.M.S.BEAGLE."島地威雄訳 岩波文庫 \560
1834年、南米大陸の東岸を南下してきたビーグル号はマゼラン海峡を通って西海岸に転じペルーまで北上する。 フェゴ島などの異彩ある記述はいうまでもないが、またインディオの運命に憤り、チリの鉱夫の痛ましい生活に同情するダーウィンの姿も忘れがたい。
ビーグル号航海記(下)"JOURNAL OF RESEARCHES INTO THE NATURAL HISTORY AND GEOLOGY OF THE COUNTRIES VISITED DURING THE VOYAGE ROUND THE WORLD OF H.M.S.BEAGLE."島地威雄訳 岩波文庫 \560
ペルーを後にしてから帰国(1836年)までの2年間ビーグル号は南太平洋とインド洋を航海する。 この航海記のうち、とりわけ注目に値するのはガラパゴス群島の記録であろう。 巨大な陸産のカメ等その特異な動植物がダーウィンに進化論の着想を与えたといわれる。

著者 チャールズ・ジョンソン (Charles Johnson)
題名原題訳者 出版社 定価
イギリス海賊史(上)"A GENERAL HISTORY OF THE ROBBERIES AND MURDERS OF THE MOST NOTORIOUS PYRATES, AND ALSO THEIR POLICIES, DISCIPLINE AND GOVERNMENT, FROM THEIR FIRST RISE AND SETTLEMENT IN THE ISLAND OF PROVIDENCE, IN 1717, TO THE PRESENT YEAR 1724."朝比奈一郎訳 リブロポート \1800(ハードカバー)
1724年にロンドンで出版された海賊史の邦訳。 著者は「ロビンソン・クルーソー」の作者ウィリアム・デフォーの筆名ではないかといわれている"キャプテン・チャールズ・ジョンソン"。 有名な海賊達と同時代人である作者が、"黒髭"ことティーチ、ジョン・ラカム、女海賊メアリー・リードとアン・ボニー、バーソロミュー・ロバーツ等について、その生い立ちや海賊としての活動、そして彼らの最後を詳細に著した作品。
海賊ファン必見!!
イギリス海賊史(下)"A GENERAL HISTORY OF THE ROBBERIES AND MURDERS OF THE MOST NOTORIOUS PYRATES, AND ALSO THEIR POLICIES, DISCIPLINE AND GOVERNMENT, FROM THEIR FIRST RISE AND SETTLEMENT IN THE ISLAND OF PROVIDENCE, IN 1717, TO THE PRESENT YEAR 1724."朝比奈一郎訳 リブロポート \1800(ハードカバー)
上巻に引き続き、ウィリアム・キッド、テュー、トマス・ホワイト等の有名な海賊達のエピソード。 また、アフリカ沿岸で原住民に捕らえられ、16年間の捕虜生活を送った船員ムラトの手記と船長ビーヴィスの航海日誌をまとめた「マガドクサ漂流記」や、海賊オーガー船長の犯罪行為と、彼の逮捕後プロヴィデンスで行われた海賊裁判の詳細な記録も掲載。

著者 スタンリー・レーン・プール (Stanley Lane-Poole)
題名原題訳者 出版社 定価
バルバリア海賊盛衰記
-イスラム対ヨーロッパ大海戦史-
"THE STORY OF THE BARBARY CORSAIRS"前嶋信次訳 リブロポート \1751(ハードカバー)
バルバリア海賊 (地中海南岸を根拠地とした海賊 コルセアとも呼ばれる) の登場から、アメリカ海軍のトリポリ攻撃、その後のフランスの占領に至るまでの歴史。 赤髭ことハイルッディン(ハイレディン)は海賊兄弟の兄ではなく弟だった、"カーチャ・ディアブロ"は誰の呼び名だったのか、海賊達とオスマン帝国との本当の関係、等々の記述が多くあり、ゲーム「大航海時代」シリーズのファンには嬉しい一冊です。

著者 ジャン・マルテーユ (Jean Marteilhe)
題名原題訳者 出版社 定価
ガレー船徒刑囚の回想"MEMOIRES D'UN PROTESTANT CONDAMNE AUX GALERES DE FRANCE, ETC."木崎喜代治訳 岩波文庫 \760
カトリックの支配していたルイ14世治下のフランスで、プロテスタントであるがゆえに17歳でガレー船に送られ、そこで12年間を過ごした一青年の回想録(1757)。 服役中に半数以上が死亡するガレー船徒刑囚の過酷な状況を伝える唯一の包括的な記録で、当時のフランスの政治状況、宗教をめぐる状態、司法制度などについての貴重な証言をも含む。 本邦初訳。

著者 ファーレイ・モウワット (Farley Mowat)
題名原題訳者 出版社 定価
船になりたくなかった船"THE BOAT WHO WOULDN'T FLOAT"磯村愛子訳 文春文庫 \340
およそ人間の気持ちに逆らうのが楽しみみたいな不思議な船 - 進ませれば後戻りし、こちらがやっきになれば海中へと潜りこんでしまう気まぐれヨット「ハッピー・アドベンチャー」号の船主となったモウワット先生が愉快な仲間とともにカナダの大自然を味わう航海へと出発、次々に奇想天外な騒ぎにまきこまれるユーモア冒険物語。

著者 アリステア・マクリーン (Alistair MacLean)
題名原題訳者 出版社 定価
キャプテン・クックの航海"CAPTAIN COOK"越智道雄訳 早川書房 \3500(ハードカバー)
未知の世界、新たな発見を求め、七つの海を経巡ったキャプテン・クック。 苦難と栄光に満ちたその航海を冒険小説の雄が再現する!

著者 アルフレッド・ランシング (Alfred Lansing)
題名原題訳者 出版社 定価
エンデュアランス号漂流"ENDURANCE - Shackleton's Incredible Voyage"山本光伸訳 新潮社 \2200(ハードカバー)
アムンゼンVSスコットの南極点到達の戦いに続いてイギリス人探検家シャクルトンは南極大陸横断に挑戦した。 しかしその途上で船は氷に押し潰され、絶望的な状況での漂流が始まる。 食糧不足、極寒、疲労、そして、病気。 過酷な試練を乗り越えながら、前向きで陽気な28人の隊員たちは、17ヶ月に及ぶ極限の旅を経て、ついに奇跡的な生還を果たす − 。 その旅の全貌。

著者 アーネスト・シャクルトン (Eenest Shackleton)
題名原題訳者 出版社 定価
南へ エンデュアランス号漂流"SOUTH
A MEMOIR OF THE ENDURANCE VOYAGE"
奥田祐士・森平慶司共訳 ソニー・マガジンズ \2200(ハードカバー)
1914年12月5日 − 第一次世界大戦が勃発したその年、イギリスの探検家アーネスト・シャクルトンは27名の乗員とともに、南大西洋サウスジョージア島から世界初の南極横断の冒険に旅立った。 彼らを乗せた船の名は<エンデュアランス号>。 しかし、怒濤のように迫りくる氷山を前に船はあえなく沈没し、風を頼りの漂流を余儀なくされる。 想像を絶する寒さと飢餓、死の恐怖を乗り越え、奇跡的に生還するまでをたどった苦難と感動の全記録。

著者 トム・ヒューズ (Tom Hughes)
題名原題訳者 出版社 定価
大西洋ブルーリボン史話"THE BLUE RIBAND OF THE ATLANTIC"出光宏訳 至誠堂 \1800(ハードカバー)
1840年7月、郵便および旅客の大西洋横断定期輸送業務に就航したキュナード社の木造外輪蒸気船ブリタニアに始まり、1973年2月、ユナイテッド・ステーツ・ラインズ社の世界最高速定期船ユナイテッド・ステーツで終わる、大西洋ブルーリボン。 船主会社・国家の威信をかけた、最大・最速・最豪華を追求した定期船と造船関係者達の物語。

著者 ジャック・ロンドン (Jack London)
題名原題訳者 出版社 定価
海の狼"THE SEA-WOLF"関弘訳 トパーズプレス \1400
19世紀末、文学批評家ハンフリー・ヴァン・ワイデンが乗船する蒸気船マルチネス号は、サンフランシスコ湾を渡る航路で衝突事故を起こして沈没してしまう。 他の乗客達とはぐれ、寒さのため死にかけた彼はスクーナー型オットセイ捕獲船ゴースト号に救助されるが、その船の船長は「狼ラーセン」と呼ばれ恐れられている、野獣の怪力と天才的で冷酷な頭脳とをあわせ持つ怪物であった。 恐怖によって支配されるゴースト号の給仕になることを強要されたヴァン・ワイデンは、この地獄船でオットセイの繁殖地日本近海へ向かうことになる。