title2.gif ヨーク物語 title2.gif

著者 ダドリ・ポープ (Dudley Pope)
題名原題訳者 出版社 定価
カリブの盟約"BUCCANEER"小牧大介訳 至誠堂 \1350
1653年、英国では国王チャールズ1世が処刑され、クロムウェルが護国卿に就任、王制から共和制へと変わった。 清教徒革命である。 クロムウェル支持の議会派は、国外脱出したチャールズ皇太子支持の王党派を逮捕し、財産を没収していた。 第6代アイレックス伯爵の次男、ネッド(エドワード)・ヨークが農場を営んでいるカリブ海のバルバドス島も例外ではなかった。 ある日、ネッドは父アイレックス伯爵から、地所を奪われ、皇太子と共に大陸へ脱出したとの手紙を受け取る。 更に議会派はカリブ海のスペイン植民地を攻撃するために艦隊を編成、その航海中に王党派を逮捕する計画があることを知る。 ネッドは、元船乗りの農場監督サクスビーをはじめとする奉公人達、そして酒浸りの夫に暴力を受け続けていた人妻オーレリアと共に、スループ船グリフィン号でバルバドス島を脱出する。 あてのない航海の途上、ネッドはバカニアのトーマス・ウェットストーンとダイアナ・ギルバート=マナーズに知り合う。 自由な生き方を目の当たりにしたネッドは、彼らと共にバカニアとして生きることを決心する...
カリブの覇者"ADMIRAL"小牧大介訳 至誠堂 \1350
護国卿クロムウェルの死後、ネッド達はサンチャゴ襲撃作戦で奪った大砲を提供し、ジャマイカ島をバカニアの基地にしていた。 そこへ英国共和国海軍旗を掲げるフリゲート艦コンバータイン号が入港し、故護国卿クロムウェルの後任者リチャード・クロムウェルの辞任と、ネッドの父アイレックス伯爵の死のニュースを伝える。 王党派にとっての平和が訪れた。 が、度々暴力を振った夫は既に死んでいたが、オーレリアは嫌な思いでの残るバルバドス島へ戻りたがらず、ネッドはバカニアとして生きる決意を新たにする。 そんな折り、サンチャゴ襲撃作戦に参加したバカニア達の属する"浜辺の兄弟団"が、ネッドの作戦立案能力に感心し、頭領になって欲しいと持ちかけられる。 しぶしぶながら承諾したネッドは総勢27隻のバカニア船団を率い、スペイン本国へ送られるのを待つポルトベロの財宝奪取に向かう!
黄金船団"GALLEON"小牧大介訳 至誠堂 \1350
1660年5月25日チャールズ2世が王座につき清教徒革命は幕を閉じ、ジャマイカ島に新総督ルースが着任する。 だが、彼は前総督ヘファーにも増して無能な人間であった。 ヨーロッパではイギリスとスペインが講和条約を結んでいたが、ここカリブ海ではスペインの支配地域を示す教皇境界線が健在で、スペインは"境界線を越えれば平和はない"と主張し続けていた。 新総督ルースは現実を無視し、陸軍の守備隊を解体し、バカニア達の私掠認可状を取り消してしまう。 そんなある日、セント・マーチン島とアンギラ島の間の水路にスペインの財宝を積んだガレオン船が座礁しているとの情報が入る。 グリフィン号は修理中であったため、トーマスのペレウス号が偵察のため出帆する。 数日後、ペレウス号のボートが死にかけた男達を乗せてジャマイカ島に辿り着く。 ペレウス号は水を補給するために、スペイン領のボケロンという村に白旗を揚げて寄航したが、罠にはまり乗っ取られたというのだ! ネッドはグリフィン号と、サクスビーのフェニックス号を率い、救出に向かうが...
海に自由を"CORSAIR"小牧大介訳 至誠堂 \1350
フランス人バカニア、ルクレルクが、日用品を密輸していたバカニアのゴットリープとコールズが、南米大陸のリオアチャで拿捕されているとの知らせを持ってきた。 スペイン領では慢性的に物資が不足しているため、密輸船が入港しても見て見ぬ振りをするのが常識である。 ネッドは疑問を抱きつつも仲間の救出に向かう。 首尾良く仲間達を救出したネッドは、偶然リオアチャに滞在していたコロンビア州総督ドン・エステバンと司教、リオアチャの町長を捕らえる。 バカニア達は今回のスペインの異常な対応の真意を問いただすためにドン・エステバンを尋問する。 その結果、スペインはジャマイカ島の陸軍が解体され、バカニアの私掠認可状が取り消されたことを知っており、占領に向けて準備を進めているとの情報を得るが...