H.M.S.ビクトリー(Her Majesty's Ship Victory)は英国海軍測量技術者サー・トーマス・スレード(Sir Thomas Slade 1755-1771)によって設計、建造された100門級1等戦列艦で、チャタム造船所(Chatham Dockyard)において1759-1765年に建造され、数々の歴史的な海戦に参加した。 現在はポーツマス港(Portsmouth Dockyard)第２ドックに港湾司令官の旗艦として係留され、一般に公開されている。
| 1758.12.13 |
建造命令が出される。 |
| 1759.07.23 |
チャタム造船所(Chatham Dockyard)で1623年から使用されていた古いドックの一つにキール(Keel)が設置される。 |
| 1765.05.07 |
進水式が行われる。 この時、彼女は右舷に傾いてしまい、水平にするには38トンのバラストの追加が必要だということが解った。 建造費は、｣63.176であった。 |
| 1769 |
マストと艤装が、seatrialsを実施するために装備される。 |
| 1778.03.12 |
|---|
| 就役。 兵装は以下の通り |
| ローワーデッキ (Lower deck) 32ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 24ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 6ポンド砲 x 10 |
| フォアキャッスル(Forecastle)6ポンド砲 x 2 |
| 1778.07.23 |
フランス北西岸ウエサン島(Ushant)近海でケッペル提督(admiral Keppel)の指揮下、フランス艦隊と戦う。 |
| 1779.04 |
|---|
| 1年間の航海を終え、メンテナンスと装備の変更を行う。 兵装は以下の通り。 |
| ローワーデッキ (Lower deck) 42ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 24ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 6ポンド砲 x 10 |
| フォアキャッスル(Forecastle)6ポンド砲 x 2 |
| 1780.03 |
|---|
| 1年間の航海を終え、メンテナンスと装備の変更を行う。 兵装は以下の通り。 |
| ローワーデッキ (Lower deck) 42ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 24ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 6ポンド砲 x 10 |
| プープデッキ(Poop deck)18ポンドカロネード砲(carronades) x 6 |
| フォアキャッスル(Forecastle)6ポンド砲 x 2 |
| 24ポンドカロネード砲(carronades) x 2 |
| 1782.11-03 |
|---|
| 任務を解除され、ポーツマス港(Portsmouth)で中規模の修理を行う。 兵装は以下の通り。 |
| ローワーデッキ (Lower deck) 42ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 24ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 12ポンド砲 x 10 |
| プープデッキ(Poop deck)18ポンドカロネード砲(carronades) x 6 |
| フォアキャッスル(Forecastle) 12ポンド砲 x 2 |
| 24ポンドカロネード砲(carronades) x 2 |
| 1783.03-1987.11 |
ポーツマス港(Portsmouth)で予備役艦になる。 |
| 1787.12-1788.04 |
大規模な修理を行う。 |
| 1789.04-1789 |
ポーツマス港(Portsmouth)で予備役艦になる。 |
| 1789-1791.08 |
イギリス海峡艦隊(Channel service)に編入される。 |
| 1797.02.14 |
セント・ビンセント諸島(St Vincent)でジョン・ジャーヴィス提督(admiral John Jervis)の指揮下、スペイン艦隊と戦う。 |
| 1797.10 |
任務を解除され、チャタム造船所(Chatham)で老朽化のために海軍の艦艇リストから抹消される。 |
| 1797.12.08-1799.01 |
チャタム造船所(Chatham)とメドウェイ川(Medway:テムズ川河口に注ぐ支流)で病院船として使用される。 |
| 1800.02-1803.04 |
チャタム造船所(Chatham)で大規模な再修理が行われる。 船尾回廊(the stern galleries)を取り囲んだ難作業であった。 修理費用は、｣70.993。 |
| 1803 |
|---|
| 装備の変更を行う。 兵装は以下の通り。 |
| ローワーデッキ (Lower deck) 32ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 24ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 12ポンド砲 x 12 |
| フォアキャッスル(Forecastle) 24ポンドカロネード砲(carronades) x 2 |
| 1803.03-1805.04 |
地中海艦隊(Mediterrean service)に編入され、ホレーショ・ネルソン提督(admiral Horatio Nelson)の指揮下に入る。 |
| 1805.08 |
|---|
| 18ヶ月後の一般整備と装備の変更を海上で行う。 兵装は以下の通り。 |
| ローワーデッキ (Lower deck) 32ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 24ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 12ポンド砲 x 12 |
| 18ポンドカロネード砲(carronades) x 6 |
| フォアキャッスル(Forecastle) 12ポンド砲 x 2 |
| 68ポンドカロネード砲(carronades) x 2 |
| 1805.10.21 |
トラファルガル(Trafalgar:スペイン南西の岬)海戦でホレーショ・ネルソン提督(admiral Horatio Nelson)の指揮下、フランス、スペイン連合艦隊と戦う。 |
| 1806.01.15 |
チャタム造船所(Chatham)で任務を解除される。 |
| 1806.05
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| チャタム造船所(Chatham)で修理と船底の銅板を補修、装備の変更を行う。 兵装は以下の通り。 |
| ローワーデッキ (Lower deck) 32ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 24ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 12ポンド砲 x 4 |
| 32ポンドカロネード砲(carronades) x 8 |
| フォアキャッスル(Forecastle) 32ポンドカロネード砲(carronades) x 8 |
| 1806.05-1808.03 |
メドウェイ川(Medway)の常勤船となる。 |
| 1807.11.11 |
等級を二等に変更される。 |
| 1807.11 |
|---|
| 装備の変更を行う。 兵装は以下の通り。 |
| ローワーデッキ (Lower deck) 32ポンド砲 x 30 |
| ミドルデッキ(Middel deck) 18ポンド砲 x 28 |
| アッパーデッキ (Upper deck) 12ポンド砲 x 30 |
| クオーターデッキ(Quarter deck) 32ポンドカロネード砲(carronades) x 8 |
| フォアキャッスル(Forecastle) 32ポンドカロネード砲(carronades) x 2 |
| 12ポンド砲 x 2 |
| 1808.04-11 |
バルト海艦隊(Baltic service)に編入され、海軍少将サー・ジェームス・ソマレズ(rear-admiral Sir James Saumarez)の指揮下に入る。 |
| 1809.02.12 |
バルト海艦隊(Baltic service)で海軍少将サー・ジェームス・ソマレズ(rear-admiral Sir James Saumarez)の指揮下に入る。 |
| 1810.03-12 |
バルト海艦隊(Baltic service)で海軍少将サー・ジェームス・ソマレズ(rear-admiral Sir James Saumarez)の指揮下に入る。 |
| 1811.05-12 |
バルト海艦隊(Baltic service)で海軍少将サー・ジェームス・ソマレズ(rear-admiral Sir James Saumarez)の指揮下に入る。 |
| 1812.04-11 |
バルト海艦隊(Baltic service)で海軍少将サー・ジェームス・ソマレズ(rear-admiral Sir James Saumarez)の指揮下に入る。 |
| 1812.11.28 |
ポーツマス港(Portsmouth)で任務を解除される。 |
| 1813-1823 |
ポーツマス港(Portsmouth)の常勤船となる。 |
| 1814.03-1816.01.15 |
大規模な修理を行う。 |
| 1817.02 |
等級を一等に変更される。 |
| 1823.06-1824.01 |
21門警備船としてポーツマス港で改修を受ける。 |
| 1863 |
港湾艦隊(Harbour service)に編入される。 |
| 1869 |
ポーツマス港(Portsmouth)で旗艦としての任務を解除される。 |
| 1869-1891.08 |
ウエリントン公爵(Duke of Wellington)の一等スクリュー船(？)として務めるために提供される。 |
| 1903.10.23 |
元戦艦ネプチューン(battleship Neptune)に衝突され、修理のため、ドックに入る。 |
| 1922.01.12 |
ポーツマス造船所の第2ドック(No.2 Dock at the Portsmouth Dockyard)に係留される。 |
| 1922.03.20 |
船員調査協会(the Society for Nautical Research)の支援する、トラファルガル海戦(Trafalgar)の地位復活。 |
