乳頭温泉郷 湯めぐり
秋田新幹線「あきたこまち」で東京から3時間。
田沢湖駅に到着。
路線バスに乗り換えて1時間。
途中、日本一の深さを誇る田沢湖の岸辺をバスは走る。
スキー場を2つも通り越して、さらに標高を上ったところに
秘湯とよばれる温泉郷があります。

蟹場温泉
宿の建物の裏口から、雪道を150メートルほど行った原生林の中の露天風呂。
まさに森の中の温泉といった趣です。
脱衣所の床は一面、氷に覆われていました。知らずに靴を脱いでしまった私は、裸足で氷の上に立つはめに。死ぬ思いで服を脱ぎ捨て、お湯にドボン。
透明なお湯はかすかにイオウの匂い。
下の写真は雪だらけですが、右が脱衣所、真ん中のちょっと黒い部分が、湯舟です。
【泉質】単純硫化水素塩
【効能】婦人病、糖尿病、皮膚病、心臓病、神経痛
妙乃湯温泉
先達川の岸辺に建つ旅館は立派で、洗練された雰囲気。
温泉は滝を眺めながらの絶景ポイントに。
お湯は赤茶けた色で、鉄が錆びたような感じ。一瞬でタオルは真っ赤になってしまいます。
内湯は泉質が違って、無色透明なので、最後はこちらで洗い流した方が賢明でしょう。
お昼のみ稲庭うどんを出してくれるます。これは絶品。広間で休憩をとることもできるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかが。

【泉質】単純硫黄泉
【効能】慢性湿疹、にきび、運動障害、創傷、痛風、慢性便秘
孫六温泉
はっきり言って、鬼門です。
なぜここまでして温泉に入りたいのだろうと、自問自答してしまった。
左の写真は、途中の先達川。石の上に何層もの雪が積もって、綿帽子のようになっています。
バス通りから山道に入り、しばらく行くと、車が通行できない道幅に。。。さらにこの雪深い道をズンズン進んで、もういいやと思った頃、宿が見えてきます。体は、冷え切って、う〜さぶ〜。
宿の人は、「あ〜下にお風呂があるから、勝手に入ってね」と、とてもそっけないんです。でも、それもまた素朴で、風情があって。
そしてやっと浸かった下の写真の露天風呂が、こともあろうか、ぬるい!!外気に触れると、冷たいので、一生このお湯からでられない、と、本気で思った。夏の初めのプールみたいなもんです。で、この景色。地獄でしょう。

ここには4種類の温泉があって、室内にあった「辛子の湯」が、とても暖かく、やっとこさ生き返りました(左上の写真)。でもその、『からし』の名の通り、肌にピリピリときます。痛いのです。電気風呂みたいな感じとでも言いましょうか。とりあえず、温まってほっとはしましたが。
【泉質】ラジウム含有泉
【効能】胃腸病、皮膚病(蕁麻疹)、婦人病、呼吸器病、外科疾患、神経痛、運動器疾患、創傷、火傷、痔疾
大釜温泉
露天風呂めぐり、最後に立ち寄った湯。
学校の校舎を改造したという宿は、なるほど、と頷けます。しかし、すでに「やっとたどり着いた」みたいな勢いだったので、とりあえず温まることに専念。写真も、撮った!終わった!みたいな感じで、気合いが全然入っていないです。
下の内湯は大きくて、熱くて、どっぷりって感じなのに、湯気で全然写ってません。スミマセン。
体育館が温泉に!のイメージでした(笑)。
茶褐色の湯はいかにも温泉といった感じ。
温まります。

【泉質】酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉
【効能】真菌症(水虫)、慢性膿皮症、リウマチ性疾患