たいアップ
 あまりの壮絶なお祭りのために、本国インドで禁止されている「タイプーサム」。そのヒンズー教の奇祭に、ちょいマレきってのマレーシア通、SUSUさんが潜入! 貴重な現場写真を送ってくれました。


たい歩く「タイプーサム」はヒンズー教の暦で「タイ」の月の満月の日に行われます。
シバ神の息子「ムルバ神」を祭るために、寺院に信者が集結するのですが、その際、ごらんのような針を体中に刺して練り歩き、寺院を目指します。自分の体を犠牲にして祈りをささげ、その代償として願いを叶えてもらうという意味合いがあるそうです。

参加する者は1カ月前からベジタリアンになり、女性の事も考えてはならない。そして数日前から断食をして身体を清め、当日は願い事を頭の中で唱えながら全身に108本もの矢、というか串のような針を刺していく。

たい細長1本の針を頬から頬に貫通させ、それと交差させるようにもう1本を舌に刺しています。
ストイックな(?)生活を送る為に「血」は出ないそうですが、実際にSUSUさんは血だらけの人を、見てしまったとか……。
痛そう!を超えて、コワイぐらい。

たい練り歩き

踊る人

練り歩く人の中には、完全にトランス状態になっていて、何かを絶叫しながら、フラフラになっているひともいるそうです。
左のなにやら踊っているらしい人は、そのように、イッちゃった模様。
SUSUさんのインド人の友人は、4年ほど前に参加したそうです。今では口元の傷跡こそ消えましたが、背中と胸の針の跡はいまだに残っているとか。なんとも……。


たいライム

左の写真の人は、ライムをひとつひとつ丁寧に(?)身体に刺してあります。ライムには何か意味があったと思われるのですが、さすがのSUSUさんの会話力でもちょっと理解できなかったそうです。う〜ん、不思議だ。

この奇祭。そもそもは南インド地方のものだったのですが、インドで禁止されたために、今ではシンガポールとクアラルンプールでしか見られないとのこと。
機会があったら、ぜひ見てみたいですね。




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