5/12/2003に、第2回ソサエチー基礎練習会(パス練、パス練、パス練の巻)を行いました。
参加者のうち何人かの方から御要望を頂いたので、その時にやったメニューを以下にご紹介します。
0) アップ
0-1. コートを縦に走る
a ジョグ、
b バックステップ、
c サイドステップ(真ん中で方向変える)、
d クロスステップ(真ん中で方向変える)、
e ジョグ→真ん中からダッシュ、
f バックステップ→真ん中からダッシュ、
g 腿を胸につけるジャンプを10回してダッシュ、
h ジョグ
0-2. 1対1のデフェンス 対面で
2人一組になる。一人はオフェンス、ボールが思うがままに操れる仮定でフェイント/スピードの変化入れながら
コートを縦方向にドリブル(しているかの様に走る=ボール無し)。
もう一人はそれをディフェンス。腰を落とし、足を揃えずはすに構えて細かくサイドステップしながら、
一定の間隔を保って付いて来る。
ゴールラインに着いたら攻守逆転してもう一度。
1) ランパス1 (対面で)
A
B
Aの後ろ、Bの後ろにそれぞれ列を作る。AとBの間でパス交換。
1-1. 足裏トラップ→インサイドパスし同じ列の後ろへ
(しっかり足の裏で止めて、足の裏で前に押し出し、踏み込んで蹴る。
出来るようになったら止めるのと前に出すのを一緒に行う
=押し出すというより、「叩く」イメージだと上手く行く)
1-2. 1-1と同じ、これに後ろ向く動作入れる
(相手が蹴った瞬間に、どの位の強さでどのコースに来るパスか分かる筈。
なのでボールが来る前に、一度後ろ/周りを見る。トラップの瞬間はボールを見る。
そして又顔を上げて相手の位置を確認し、蹴る瞬間は又ボールを見る)
1-3. 足裏トラップ→インサイドパス(1-2と同じ)。
今度は蹴ったらそのまま前に走り反対の列の後ろへ。
蹴った足がそのまま走る一歩目にスムーズになる様に。
1-4. 1-3と同じ。で、今度はわざと多少左右にずらしてパス。
トラップする人は足だけを伸ばすのではなく、先ずサイドステップしてボールに追い付いてから、
身体の正面でトラップすること。
1-5. 1-3と同じ。今度は蹴ったら3〜4歩前方へダッシュし、
そこから急に身体の向きを変えてバックステップする。
バックで走る時ぶつからない様にボールの右側を走るのか左側なのかを決めておくこと。
1-6. 距離狭めてダイレクト。正確に相手の足元へ。蹴ったら前に走り反対の列の後ろへ
1-7. 反転パス。Aの列の先頭がまずAとBの中間点まで行き、Bからパスをもらう。
足裏でしっかりトラップしたら、そのまま足裏で斜め後ろへ引きながら身体を反転させて振り向き、
背後(Aの列で自分の次に並んでいた人)へ正確にインサイドパスして、反対の列(B)の後ろへ。
次は先程パスを出したB列の先頭が中間点まで出て、同じ事を繰り返す。
初めは止まって、一度しっかり止めてからターン。
出来る様になったらパス出た瞬間1〜2歩近寄ってワンタッチでターン。両方向に回れる様に。
1-8. 1-7と同様にAの列の先頭がまずAとBの中間点まで行き、Bからパスをもらう。
足裏でトラップしたらそのまま足裏で引きながら2〜3メートル下がり、
中間点まで走ってきたBへインサイドパスし、元のAの列の後ろへ。
できれば下がりきってからパスを出す前に、「足裏で引いてすぐに押し出す」を連続動作で。
1-9. 足裏でトラップしたら真ん中まで足裏で転がしドリブル→インサイドパスして反対の列の後ろへ。
トラップ、ドリブル、インサイドキックがバラバラではなく、連続した動作としてスムーズに出来るようにする
(トラップがドリブルの一歩目になる様に、パスはドリブルと同じテンポで)
2) ランパス2 (4角形で - 3角形でも可)
C B
D A E、F、G・・・・・・
5人(もしくはそれ以上)一組となり4角形を作り、A→B→C→Dとパス交換。
5人目以上はA(ボール保持者)の後ろに列を作る。
2-1. AはBにパスしてBの位置へ走る。
Bは足裏トラップし、そのまま右斜め後ろに足裏でボールを転がして方向を変え、
Cへインサイドパス→出した方向(Cの位置)へ走る。
身体の向きは止める時はAの方、蹴る時はCの方をしっかり向く。
出来る様になったら止めるのと転がすのをワンタッチで行う。反対回りも。
出来る様になったら縦方向(上の図のA→BとC→D)はインサイドでグラウンダーのパス、
横方向(上の図のB→CとD→A)は浮き球パス、等バリエーションつけてもよい。
2-2. 2-1と同じ。これにパスが出た瞬間(トラップ前)に出す方向(次にパスを出す相手)を見る動作入れる。
2-3. 2-1と同じだが、パスを少し内側(反時計回りなら相手の右足側)に出す。
これをインサイドでトラップ。トラップした足が立ち足となって、
そのまま向きを変えてすぐに次へ、トラップしたのと反対の足でインサイドパス。
2-4. 2-1と同じ。これに前の人のパスが出る前に、
フェイク(1〜2歩走ってすぐ元の位置に戻り、ディフェンスを振り切る動き)を入れる
= これはやりませんでした。
2-5. 足裏トラップしたら2回程次にパス出す方向にそのまま足裏で転がして(ドリブルし)、インサイドパス
2-6. インサイドで4角形のダイレクトパス。
立ち足を少しはす(対角線上の相手に向ける。例えばBならDの方向に)に置き、
上半身をボールが来るまではボールが来た方向を、蹴る瞬間からボールを蹴る方向に向けるとやりやすい。
3) 1対1のボールキープ
2人一組になる。相手を背負ってのボールキープの練習。
ボールと相手の間に自分の身体を入れるのだが、ただ立っただけでは相手の足がボールに届いてしまうので、
右足でキープするなら左の肩からひじを相手に預けてボールをなるべく相手から遠いところに置く。
一分キープしたら攻守交代。なるべくボールを足裏で縦横左右に細かく動かしてキープ。
DFもフェイントかけながら左右からそれなりに取りに行くこと。
なるべく狭い範囲で(センターサークル程度の広さの中で)キープする。
4) タスキ
先ずはダイヤモンド(1-2-1)のフォーメーションを取る
(尚、ちょっと分かり難いですが、左斜め上に向かって攻めています)
4-1. Pivoに当てる迄の動き
A B
○
C D
DはBへパスし、Cの位置(右サイド)へ。
入れ替わって、CはDの位置(最後尾)へ下がる。
A B
○
↑
C D
A B
○
D← →C
BはC(最後尾)へパスしたら、A(トップ)の位置へ。
入れ替わって、AはBの位置(右サイド)へ下がる。
A B
↓
○
D C
B← →A
○
D C
CはDへパスし、Aの位置(右サイド)へ。
入れ替わって、AはCの位置(最後尾)へ下がる。
B A
D○← C
B C
↑
↓
D○ A
DはA(最後尾)へパスしたら、B(トップ)の位置へ。
入れ替わって、BはDの位置(左サイド)へ下がる。
B C
D →○A
D C
↑
↓
B ○A
以上の繰り返し。
常に、パスを出した人は出した方向と反対側
(右に出したら左、左に出したら右、後ろに下げたら前)に走っている為
タスキがけの様に動く、という意味でタスキと呼ばれる。
大事なことは、
1) パスを出した人は、必ず前に抜けている
2) そのスペースを違うプレーヤーが下がってきて埋めている
の2点。フォーメーションはそれをパターン化しているだけ。
それと、止めて、蹴って、走る、だけで成立していることにも注目。
4-2 Pivoに当てた時の動き
右サイドのBがPivoのAにパスを出す
(Aは実際には相手DFを背負っていることが多い。慌てずしっかり足裏トラップ→キープ)
A ○← B
C D
右サイドにいたBはAの左斜め前方へ
A○
B
C D
最後尾にいたDがAの右側へ(これで2つ、攻撃的なパスコースが生まれる)
A○ D
B
C
左サイドにいたCが最後尾に下がってカウンターに備える。
A○ D
B
C
今度は反対側(同じ事ですが)
左サイドのCがPivoのAにパスを出す(Aは慌てずしっかりキープ)
A B
○
↑
C D
左サイドにいたCはAの右斜め前方へ
C
A B
○
D
最後尾にいたDがAの左側へ(これで2つ、攻撃的なパスコースが生まれる)
C
A B
○
D
右サイドにいたBが最後尾に下がってカウンターに備える。
C
A
○
D B
分かり易い様に順番に書いていますが、実際にはPivoにパスを出したら3人が同時に動きます。
尚、最後尾がPivoに当てても良い。その場合には
右回り(右サイドが当てた時と同じ)か、左回り(左サイドが当てた時と同じ)なのかを
あらかじめチーム内で決めておくこと。
ちょっとこれじゃ分かり難いかもしれませんので、
(有名ですが)以下のサイトを紹介しておきます。
コートの絵の上でマウスをちょこちょこ動かしてみて下さい。
タスキは58。ちなみに6がエイト、8がボックス、12が旋回。
ただ、それよりまず最初に覚えるべきは、
4人でのディフェンスのフォーメーションの基礎である50と51
(相手がダイヤモンドの時、及びボックス=2-2の時、52はその移行方法)だと思います。
http://futsal-tactics.com/
この日は、後はゲームをしました。
なるべく多くのメニューを紹介することも考えて、多少駆け足でやりましたが
実際にチームに持ち帰ったりする場合には
もう少し一つ一つのメニューに時間をかけてじっくりやってもいいかと思います。