「私小説・土曜の朝に」
(1999,7 「Kage'sHP掲示板」)
一晩中降り続いていた雨も上がり、さわやかな土曜日の朝だった。
気持ちが良かったので、朝からインターネットをやる事にした。
いつものように、ブックマークに登録してあるKageさんのHPへ。
「おっ、表の絵が変わっているぞ、わくわく、今回は誰かな…おおおっ、これは…」
わたしは、しばらくの間ぼうっとなって、信頼しきったような笑顔で上目遣いに
ほほえむ、あまりにも魅力的な智子の絵を見つめていた。
ふいに元気の良い声がした。
「お父ちゃん、おはよう。また朝っぱらからパソコンなの?」
声の主は、わたしの長女の智子(仮名)だった。今年から中学生で、ふた駅ほど
離れた某女子大学付属中学校に通っている。
一瞬、わたしはパソコンの中の智子が抜け出てきたような錯覚を覚えた。
「智子(仮名)、その格好は…」
「このカッコ?パジャマやけど…何か?」
「いや、あの、ちょっとこっちおいで」
「え?これから顔洗うて着替えんやけど…」
「いいから、いいから。ここに来て座って」
「なんやの、いったい」
そう言いながらわたしの指示に従って腰をおろす智子(仮名)。
「次に、これかけて」
「これ、お母ちゃんの眼鏡やないか?ま、あんまし度はきつうないからかけても
平気やけど…」
「そうそう、それから上目遣いにこっち見て」
「お父ちゃんの考えること、時々わからへんな…こう?」
わたしの胸がまた高鳴る。お下げでこそなかったが、朝の光を浴びて上目づかい
に見上げる、まさしく山賊版さんの絵から抜け出てきたような智子がそこにいた。
思わず、こう声をかけた。
「 智子(仮名)…膝に乗せてやろうか」
「え?別にええよ。マルチ(仮名)やあるまいし」
「前はいつも乗せてってせがんでたじゃないか」
「もう、そんな歳じゃあらへんよ、そやけど…」
上目遣いにわたしを見上げる智子(仮名)に少し照れたような表情が浮かぶ。
「…そやけど、お父ちゃんがどうしてもと言うんやったら…ええよ」
わたしが腰を下ろしてあぐらを組むと、智子(仮名)がそっと腰をおろしてきた。
マルチ(仮名)と違うその重さに、ちょっと驚きながらも、わたしはやわらかな
臀部と直に当たる肌のすべすべとした感触にひそやかな幸福感を覚えた。
「重いやろ、わたし…」
智子(仮名)が少し顔を赤らめて言う。
「全然重くないぞ。そりゃ前と比べたら確かに重くなったが、父さんは別に重いとは
思わんぞ」
「お父ちゃん…」
父と娘が絆を確かめあう、そのひとときはけたたましい声によって破られた。
「ああっ、お姉ちゃん、ずるいですぅ!」
「げっ、マルチ(仮名)、起きたのか」
「マルチ(仮名)、これはね、お父ちゃんが…」
「いいですぅ、マルチも座りますぅ〜」
そういって、今年小学三年になった、やんちゃ盛りのマルチ(仮名)もわたしの
膝の上に腰をおろしてきた。
左膝に智子(仮名)、右膝にマルチ(仮名)を乗せる格好になった。少し重いものの、
耐えられないほどではない。
「お父ちゃん、大丈夫?」
智子(仮名)が心配そうに聞く。
マルチ(仮名)はただひたすらに嬉しそうである。
「大丈夫、この位、全然平気さ」
強がりではなかったが、正直、長時間は辛いかな、と感じた。
それでも、膝に上に乗る娘たちの感触は心地よく、しばらくこのままでいようと
思っていたときだった。
「あら〜二人ともいいことしてるわね〜」
この声に、わたしの心臓が大きく、口から飛び出さんばかりに打たれた。
「これは、ママも仲間に入れてもらわないと♪」
そう言って、うるままは、マルチ(仮名)の二倍はあろうかと思われる大きな
お尻をわたしの膝の上に乗せてきた。
わたしは、家族みんなの愛と、その重さを実感として感じられたが、その代償は
一週間の松葉杖生活であった。
>ということで
すいません。私小説風でつまらないもの書いちゃって(^_^;)
でも、上のは半分ノンフイックションなんですぅ〜(松葉杖云々は嘘ですが…)
昨日の夜も、テレビ見ながら、真ん中にマルチ(仮名)を抱っこ、左右にうるままと
智子(仮名)が膝枕して、にゃんか幸せでした。(梵さん風(笑))
#後で足が痺れたのは秘密(^_^;)
Kageさんのあかりママじゃないれけど、時々うるままと膝枕のやりっこを
してます。膝の上に抱っこは、さすがに重いのでたまにですが(笑)
#何しろ、身長差12センチ、体重差10キロ…
##学生時代はお互い、あんなにスレンダーだったのに…今は…