2010年10月06日(水曜日)

仕事を通じて知り合い、短くもなく(私的なことでも)お世話になっている将口真明さんがつい先頃、「マナをめぐる冒険 魂を潤す究極のレシピ」(講談社刊)という、自身初の小説を発表しました。「えっ!? 将口さん、あんなに多忙なのに、いったいいつ書いていたの!!!」と今年のメガトン級のビックリ事件(なんという言い回しだ...)でしたが、とにかく購入して読んでみました。

アマゾンの紹介文には「ネットワーク社会が進んだ未来世界。人として生きるために、心の救済のために、魂に滋養を与える食べ物が必要となってきます。そうなる前に、現代への食の警鐘」「時空を超えて現代に甦ったスピリッチュアルストーリー」といった惹句が記されています。あの、いつも笑顔を絶やさずに激務をこなす将口さんの内面に、こんな壮大なストーリーが拡がっていたなんて! オレはこれまでの付き合いで、いったい将口さんのなにを知っていたのだろう...という気持ち、あるなあ。いや、でもそれは私が著者とこれまで接していて、つまり「自分のわかる部分を自分のわかる範囲内」でしかわかっていなかったということで...。作品を介して人と接するということは、こういう驚きを含んだ楽しさがあるのです。

さて、入手してから実際に読み出すまでに、じつは2週間ほど空白ができてしまいました。というのは、最初の数ページで「これは自分がいままで読んだことのないタイプの物語だ」と感じたからです。私は日頃読むのは身辺雑記とその延長あたりの、小さな物語がほとんど。映画も、好きなのは登場人物が少ないのが多いし。「マナをめぐる冒険〜」は、冒頭の第一章が「二〇八一年、セドナの荒れ野で聞いたT声U」ですもん。P4〜P5に記された「主な登場人物紹介」だけで23人! その肩書きは<主人公のミユ(宝樹美優)……料理研究家、スピリッチュアルフード・カンパニーの経営者>をはじめ米国人CEO、東京都知事、<紀元前六年ベツレヘムでのイエス・キリストの誕生に、贈り物を持って祝福を与えにやってきた三人の占星術師(マギ)>、等々。物語を読み進めてこんがらがらないでいられるのか、と心配しましたが...杞憂でした。

2日間かけて、気持ちよく読了致しました。私は書評家でないので個人的な感想文しか書けませんが、親しみやすい言葉が人物を形成し、その人物たちがナビゲーターとなって、壮大な物語を動かしていく小説である、と思いました。小説内のキーワードである「マナ」とはなんなのか? 文中で何度も繰り返される「我々の魂はどこから来たのか?/我々は何者か?/我々の魂はどこへ行くのか?」という問いの答えとは? それを自分なりに読み解くヒントが、綿密に構成された「未来のごく日常的な生活」を通じて、読者に投げかけられます。

最後に一番印象的だった部分を、一箇所だけ引用してみたいと思います。P99より。

 二一世紀には、家庭で料理が作られることはほとんどなかった。みかんやトマトなどの一部の野菜と果物を除けば、ハムやチーズの加工品、レトルト、真空パック……政府か、政府が保証した業者による安全管理がなされたものしか流通していなかった。
 シリアル、インスタント麺、レトルトの白米、カップスープ、乾パン、インスタントコーヒー、粉末マッシュポテト、加工調理済フライドチキン……などの食品が多くの家庭の食卓に並んだ。経済的に苦しい人達は政府の配給でもらうしかなかった。あるいは多少好きなものを食べたい人はネット通販で取り寄せた。レストランで食事をするのは贅沢なことだった。

私は日頃近未来小説など読まないので、ここで将口さんが描いた未来像がどのくらい“定説”となっているのかもわかりませんが、この部分はえらくリアルでぞっとしました。最近は寿司でもステーキでも一定の品質が保証されたものがファーストフードやコンビニで安く食べられますが、そんな21世紀初頭の市民生活が行き着く未来なのかな。あっ、昨年入院したときに読み直した「百億の昼と千億の夜」(萩尾望都の漫画版)に出てきたゼン・ゼン・シティーの市民のことも頭を過ぎった。

ではでは。


2010年07月05日(月曜日)

数年前に見たときからほしかった「ピック入れ」を昨日ついにゲットしました。作者は大学時代の先輩にしてギターの達人、中村拡司さん。いやあ、一生モノとして大事に使います。私が死んだ後にほしい人、誰かいます!?

ではでは。



2010年06月22日(火曜日)

半年くらいまえに渋谷のヤマダ電機で新しい炊飯ジャーに買い換えました。T 社の人気製品らしく、店員が熱心に勧めてくれました。ちょうど新製品への切り替え期で、定価7万5000円のものが半額くらいだったのかなぁ。3合炊きですが、感覚的にはバカ高い! なんでも市販されているものでは唯一「おこげ」ができる機種なんだそうで、でもまあ、オレはとにかく「毎日おいしいんだったら、きっと長い付き合いになるんだろうし...」ということで購入しまして...。

先日、ついに我慢ができなくなってその炊飯ジャーをむんずと掴み、ダイニングの隅に投げるように置きました。そのはずみで蓋がとれて壊れた。これでいいのだ! です。さっそく某町の某家電店の炊飯ジャー売り場にいき、三菱のイチキュッパの炊飯ジャーを購入。その日以来、同じお米屋さんに配達してもらったものなのに、ごはんが真っ白でおいしくておいしくて、あの半年はなんだったのかと...。あっ、じつは「某町の某家電店の炊飯ジャー売り場」にて、美人店員さんに尋ねてみたのです...というのも、そこでも売り場人気No.1製品としてT 社の「おこげ」のやつの後継機種が堂々と売られていたので、「あの、これ使っててキレちゃったんで他のを探しにきたのですけれど、ほんとうにおいしいごはんが炊けますか?」と。

びっくり仰天というか溜飲を下げたというか、あるいは美人店員さんは機転が利くプロ、というか。その人はこっそりと「じつは私もこれを半年使って買い換えたんですよ」と衝撃発言! だよね〜、オレはまちがってないよね〜、これで炊けるごはんって、おいしくないよね〜! ああ、思い切って買い換えにきてよかった!!

ネットで調べてみたら、おいしいと感想を書いている人も多くて、...オレとは気が合わないってことですね。ごはんがおいしいかどうかなんて、個人的なことですから。でも、メーカーの売り文句どおりの感想、多くて辟易。ということで、私のT 社の人気製品に対する率直な感想。まず、売りの「おこげ」ですが、土鍋とかでできるものと似て非なるもので、まずい。「汚れ」みたいでお茶碗のなかのごはんがきたなく見えてげんなり、とくにおかわりすると偽おこげだらけで、食欲減退。それから中蓋がはずれてても炊けちゃうのだけれど、そういうミスをするとさらにまずくなる。“土鍋”部分が洗っても綺麗になりにくい。それから、ごはんが炊けるまでの時間がやたら長く、しかも五月蠅い〜、ヒューって鳴りっぱなしで。さらに、予約や炊飯の押しボタンがサイドについてて表示が小さくて使いにくい(これは使用環境のせいもあるだろうけど、さ)。さらにさらに、電源部分がはずれやすくて(これも、使用環境のせいもあるだろうけど、さっ!)せっかく予約していたのに炊けてなかったことが半年に数度あって愕然、茫然自失。

定価7万5000円の高級炊飯ジャーは現在玄関脇で雨ざらし(いちおうビニールかけてはあるけれど)です。週末の不燃ゴミとして逝ってもらいます。誰は欲しい人にあげる、とかもちょっと考えたんですが、でも「まずいごはん」が炊けるものを他人様に譲るっていうのもなんだしな〜、これでいいのだ! ではでは。


2006年12月22日(金曜日)

昨日、離れて暮らしている実家の長嶋茂雄と同い年の母親から「ちょっとこい」と言われまして、仕事のあとにいってきました。「これ、あげる」と少しまとまったおカネを渡されたですよ。「…これは、預かっておいて、なにかあったらあんたのために使えばいいのか?」と俺が訊くと、「あげる」とだけ。受け取りました。

石油ストーブと煮もののにおいのする実家でガキのころのように爆睡し、古くさい味の朝飯を食べ、実家をあとにしました。カンニング竹山の相方が死んだことについてのニュースは渡邊宣嗣の「スパモニ」で詳細を知りました。竹山さんは、私と顔が似ているので、なんか、好きです。ホンマゼーチョウカイチョーのニュースは欠伸が出ます。あの人は顔が鼠に似ている、ビビビビビビッ!。

駅前の、かつて「太陽神戸三井銀行※※駅前支店」という使用者の都合をまったく考えないとしかいいようのないくそ長い名前だった銀行(合併前は「三井銀行※※支店」)に寄り、ちょっと迷ったけど、でもけっきょく「郵便貯金/ハンコ/日付」と印字された帯のついたおカネを全部、自分の定期預金に。ほんとはCD買ったり「フーゾク\(⌒∇⌒)/」とか、いってみたい気もしたんだけどね〜。なお、帯は記念にとっておくつもり。ちなみに、いまメインで使っている銀行も「みつびしと〜きょ〜ゆーえふじぇーぎんこうなんたらかんだらちょめちょめしてん」。ふざけんな〜〜〜!

ではでは。


2003年03月02日(日曜日)

あはははは、いまごろあけましておめでとうございますです今年もよろしく。┐('〜`;)┌。なんだか、そろそろホムペを更新しようかな〜、と思うと数ヶ月経っていることがこのごろ多くて、自分でもあきれてます。ちょっとね〜、ここ数年の「光陰矢のごとし」状態の加速度のつきぐあいは恐ろしくてですね、もう、あっというまに、ほんとうに老衰で、キーボードすらも打てなくなってしまうんじゃないかと!

あっ、ここは「おれ以外」部屋ですので、おれのことを他人事のように書きますですが、つい先日、ちょっと仕事先で低い天井に頭をぶつけて、そのはずみで、またもや数年前と同じ腰痛が再発。こんなことじゃいかんと、明日の朝、四半世紀前に私の骨の病気(なんか、大腿骨に良性のへんなものができちゃって、切って削り取って腰骨を移植したんだが、その後転んでぼきっと折ったので、また切って金具で固定してくっついてからまた金具をはずした...、うへえ、スプラッタ!)を発見してくださったお医者さんのとこにいってきます。なんか、「腰痛なんて、ロックじゃねえよ。健康のことを考えるなんてfuckだ〜。オレは健康のことなど気にせずろけんろ〜る、命知らずの明日なき暴走〜」とも思いますが、しかし、痛いんじゃしょうがねえよなぁ。ああ、しかし、どうせ具合が悪くなるんだったら、腰痛とかじゃなくて、ドラッグ中毒とかさぁ、もっとやばそうでかっこいいのが〜〜〜( ゚▽゚)=◯)`ν゚)・;'(って、いちおう全世界のどんなかたがいつなんどきここを見るやもしれませんので言い訳しておきますと、まあ、9割方は冗談ですから〜( ゚▽゚)=◯)`ν゚)・;')。

ああ、しかしまったくもって、ここんとこ光陰矢のごとし。そして今後、腰痛と上手につきあいながら「健康で長生き」するなんて...。現在のオレの心のどっかには「いままでもう充分楽しゅうございました\(⌒∇⌒)/。『健康で長生き』なんてまっぴらごめん! もう終わり終わり、終わり〜!」って気持ちがないといったら嘘になるんではありますが、しかし人間はそう都合よく「自分を終わらす」ことができるわけでもなく、ふと振り返れば、過去自分は何度「もう終わり〜」と思ったことか、そして、その後どれほど生き恥をさらしながら「続いている」ことか〜、うへへ、すばらしき人生!

先週は友人のソルベットさんのかわいがっていたビーグル犬「ソルベ」が永眠いたしました。少女の頃はおしゃれな雑誌のモデルなんかやってブイブイいわせていたのに...。一緒に富士山の野山でよく遊んだこと、ずっと心のどこかで覚えています。そしてオレが小さい頃、ほんとうによく遊んでくれた叔父も(享年60)。みなさん、健康に気をつけて長生きしましょうね! 先日ちくしさんのニュースで見たキース・リチャーズは「あなたは麻薬中毒でしたが、最近の若い人たちがドラッグをやることについてなにかコメントは?」というような質問にひとこと、「Stay Alive!(生き残れ)」。あはは、貫禄。あっ、そして昨年末にひょっこり現れたmabinaは、その後また消息不明ですが(なのでなにも書きようもないのだ〜)。きっとどこかでふてぶてしくたくましくメシをあさっていることと。

ではでは。


2002年12月31日(火曜日)

いやあ、この家に引っ越してきて以来、しばらくは毎日顔を見せていたmabinaなんですが、最近すっかりどっかにいっちゃったなあと思っていたら、昨日の朝、ひょっこり現れました。のたれ死んだわけじゃなかったのね。

それで、この猫について、年末になって急にいろいろなことが起こっているんですが、あ〜、今年は時間切れ! とりあえずいまわかっていることは、「うちの猫ちゃんです!」と主張する方が最低2人はいること。もうこのあたりで15年くらい暮らしていて、そもそもは谷村新司の家に居着いていた(飼っていたのかどうかは不明)という噂があること、等々。とにかく、人なつっこいフリして、かなり、「たいしたタマ」みたいなんだな〜〜。

ということで、続きはまた来年! ではでは。



2001年11月02日(金曜日)

なんか、まめに更新。このページ、けっこう重くなってますね。ああ、すこしメンテしなきゃ...。あっ、いまやみなさん、このページが快適に表示できるインタネ環境ですか?? んで、

「シュリ」
韓国映画を観たのは生まれて初めて。私はたらこと明太子だとたらこ、白菜の塩漬けとキムチだと白菜というように軽量級のおいしさのほうが好きな人間なんですが、この映画、明太子やキムチのような重量級のうまみでしたなあ...。うん、でも、おもしろかった! これ、観なきゃ損でしょ。最初の訓練シーンから、もう、目が釘付けでぐいぐい持っていかれました。北側工作員隊長のチェ・ミンシク! 恐え〜〜ぞ! 爆弾強奪シーンでの「おまえ、どこの部隊のやつだ!」ってな質問に「朝鮮民主主義人民共和国」と答えてグサッ、には痺れました、がくがく。そしてイ・バンヒは、うーむ、最初の頃のほうがかっこよかったが、でも最後のシーンも、それまでの映画の好調さの勢いで、けっこう素直にウウウッ、と思ったですよ。なんか、明太子&キムチパワーで「ごはんおかわり!」みたいな。でもでも、でもですよ。コンサートホールみたいなシーンの後の、きゅうにそっと尾行するシーンだけは、私、つながりがあまりに唐突で、ビデオを止めてしばらく考えて巻き戻して観て、それで納得して先に進みましたが、いやあ、ビデオ鑑賞はこれができるので便利。映画館であの血をたっぷり見たら、それはそれですごかったかもと、思わなくもないですが。

ではでは。


2001年10月29日(水曜日)

あー、ええと、突然復活の映画感想文企画。思い起こせば一年以上まえ(ずっと下の方↓)は、1ヶ月に50本以上も観る俄熱心な映画ファンだったオレですが、その後、mmm、何本観たかなあ? テレビで数本、ビデオレンタルでは「サイボーグ009」と「ガメラ対ギャオス」(古いのと新しいの両方)と、うううう、あとは、なんにも観てないかも。それで「サイボーグ〜」と「ガメラ〜」は、ひとりでニヤニヤして終わり。感想を書きたいという衝動もなく...。ちょっと反省したので今回ひさびさに観た2本の感想をUPだ!

「不夜城」
ちんぷんかんぷん! 私は原作読まないでいきなりでしたが、でもきっと最初のほうに登場人物の関係を押さえておかないときっと苦労するぞと心構えしていたのでものすごく神経を集中させて冒頭から挑んだのですが、鮮やかに撃沈!! シーナキッペイは、タグチトモロウは、そして山本未来は何者? あっ、ビラ撒き屋の馳星周はわかった。やっぱ、これは読むための物語なのかなあ。台詞で人間関係を説明され続けても、映画に乗れない。乗れてないもんだから派手で荒っぽいシーンが荒唐無稽に感じられて、「あー、角川映画って、むかしから荒唐無稽でつまらないの多かったなあ」ってな気分も思い出され...。そのわりには「知世ちゃんを見るためだけの知世ちゃん映画(『黒いドレスの女』とか)」、けっこうな数、観てますが(^Q^)。山本未来は絶対「脱ぎ損」ですが、でも、あの役を誰がやればいいんだ??? やっぱ、活字の中の宿命の女??? 原作を読んでいませんが。金城武はけっこうかっこよかったです。あと、もし、なんの予備知識もなく観て(つまりヒロインが山本未来だと知らなくて)、あのぼろいアパートを劉健一ががさごそしていて、それで、きゅうに山本未来じゃない、なんか、すんげえ謎の美人(←だから誰がやるんだ?)が登場したら、けっこうどきっとしたかも...、ってすいませんね、未来さん。あなただけを責めているんじゃないし、こうやって書いているうちにオレ、未来さんのこと嫌いじゃなくなってきています、文章を書くことで浄化。

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
原題「Hedwig And The Angry Inch」。1961年東ドイツ生まれの男の子・ハンセルは米軍用ラジオ番組の音楽を聴いて育ち、子どもの頃に母親(片親)の男にオカマを掘られ、以後オカマになり黒人米軍兵ルーサーに見初められ、ルーサーと結婚するために母親の名前ヘドウィグを名乗り性転換手術をするが医者がヘボくてペニスが1インチ残ってしまい(これがタイトルの怒りの1インチ)、でもルーサーとアメリカに渡ったらベルリンの壁は崩壊しルーサーには捨てられ、でもでもカンサスシティで17歳のトニーと出会って恋に落ち彼にロックを伝授するが、でもでもでもトニーはヘドウィグの1インチを触って、彼が元男と気づいてしまい去っていき、でもロックはしっかり伝授されたのでヘドウィグと一緒につくった曲を彼の曲と偽って全米大スターとなり、それでヘドウィグのほうはローカルなバンドのヴォーカルとして全米をツアーしてまわり、というストーリーなんですが(なんか丁寧にあらすじってみました)、これが、いい映画!! 映画の中で使われる音楽は全部オリジナルで、全曲しっかり聞かせます。もともとこのお話は、監督・脚本・主演のジョン・キャメロン・ミッチェルと、作詞作曲担当のスティーヴン・トラスク(グリーン・デイやデビー・ハリーやホールのディレクターらしい/音楽的なイニシアティヴは、どうも監督よりこの人みたい、...な感じもありです)がオフ・ブロードウェイのミュージカルとして一発当てた、その映画化作品だそうで、つまりオーソドックスなミュージカル仕立て。んで、歌がいいです。グラム&パンク&オルタナって感じですが、どの曲もすごくいい。とくに詞がいい! 私ゃふだんロックの詞など読まないんですが、でも、ミュージカル映画ですから、さすがに字幕を追っていまして、不覚にも涙腺がやられました。とくに「The Origin Of Love」という詞(プラトンの「饗宴」にヒントを得たとか...、でもオレにプラトンのこと聞くな(^▽^。)!)の、愛のカタワレとセックスについての部分とか、あと、「Midnight Radio」という曲の「きみはなにかを伝えている、深夜のラジオのように/レコードのようにきみは回転する」ってなくだりとか、すごくいいです。それで、やっぱり私の好きな映画「ヴェルヴェット・ゴールドマイン」と「ヘドウィグ〜」とのちがいは前者が心地よいノスタルジーとしてのグラムロック、って感じだとしたら、後者は「なんとグラムって、リアルタイムでもいけてるじゃん!」(←いつの時代のどこの人の言葉使い?)みたいな。いやね、私はいまでも毎日ロック漬けで生活していますが、でも、どこか、漬かれば漬かるほど、いわゆる既存のスタイルのロックを再生させたような音に対する拒絶感みたいなものも日々抱え込むわけでして、そんな今日び、いきなり懐かしい感じのロックナンバーをたっぷり聞かされて、それにリアルタイムでけっこう心捕まれたなんて。これは映画のマジックだと思います。きっとサントラ盤買ってきても、そんなに聞かないかも。映画の中(あるいはミュージカルの舞台)で鳴っているからいいんだろうなぁ、と。あっ、それで、ジョン・キャメロン・ミッチェルと「ヴェルヴェット〜」のトッド・ヘインズは友人だそう。ついでにヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(映画のなかのバンド名)でギタリストとして出演しているボブ・モウルド(ソロの「Workbook」が一番好き)も、友人を介して友人になったそう。ええと、長くなりましたが、どんな映画かというと、なんか、元気になる、意固地になって生きていても、それはそれでけっこう楽しいじゃないか、みたいな幸せな気分になれる映画です。あっ、あっ、それで、映画のなかでのすぐに忘れてしまいそうだけどかなり(語尾上げ)気に入った小ネタは、コリアンバンドのクワン・イーのチョーキング(見逃すな!)と、「ボストン、カンサス、アメリカ、ヨーロッパ、エイジア/旅は疲れた」でした、防備録。

ではでは。


2001年10月22日(月曜日)

なんか、この部屋ってどう使っていいのかまったく定まらないまま、更新もさぼりっぱなしなんですが、そうだそうだ、ここにアップしようと思いながら、でもどうしよ〜かなーー、と思っていた写真があったのをふと思い出した次第。あっ、夏にマイブームで熱くなった「スラムダンク」の感想文も、ここに書く予定だったのでしたが...。

いまはウェブデザイナーとして活躍するツッチーさんがむかし一緒に旅行したときに撮った写真をかっこよくアレンジして送ってくれましたので、ここに掲載します。題して、'UNE NUIT A PARIS'。どっちかがツッチーさんでどっちかがオレです(ただしもうひとむかし近くまえ...)。


おまいしぇり〜♪

ではでは。


2001年05月30日(水曜日)

あー、ええと、ここしばらく「Macのハードディスク初期化後遺症」でweb更新をさぼっておりましたが、そのあいだにKAZさん@キャナダのお奨めでNHK朝の連ドラ「ちゅらさん」を見始め、いまやすっかりはまっております。「あすか」以来、ひさびさに連ドラを目覚ましがわりにした生活が戻ってきました。しかし他チャンネルのワイドはどこも「眞紀子さん」ばっか。つまんねえ芸能人のプロモーション垂れ流しているとコクミンが「こんなのより国会中継のほうがおもろいやんか」ってことでチャンネル回されちゃう、という最近の傾向を反映したものと思われますが、なんか、なんかねぇー。

ということで「ちゅらさん」では菅野美穂の大げさなお芝居がオレ的なツボにドンピシャ。主人公の「天然ばか子ちゃん」ぶりに対するスタンスが絶妙です(パジャマを見た瞬間の顔〜着てみるとか...)。余さんも、....、この人って私が見た映画の中では「やくざの未亡人で旦那が抗争で殺されて仏前で喪服で悲しんでいるとやくざがやってきて仏前で喪服のままやくざにさんざんいたぶられてさらに悲惨な状況に」みたいな役を好演する女優さんかと思っていたら、「ちゅらさん」ではコミカルな役も似合っていてファンになりました。

ということで「ちゅらさん」は今後もここでときどきフォローしていくつもり。あっ、それで、2ちゃんねるの「ちゅらさん」スレッドの一番最初の文章があまりに名文だったので、ここにコピペしてしまおう...。

> NHK朝の連続ドラマ ちゅらさん Part1

> 1 名前:NHK総合 午前8:15 / 午後12:45 投稿日:2001/03/03(土) 13:49

> やんちゃくれはすべてがダメなドラマでした
> すずらんはラス2週がダメなドラマでした
> あすかは葛とろりんがダメなドラマでしたが竹内はブレイクしました
> 私の青空は内舘となずながダメなドラマでした
> オードリーはおっとりしすぎてダメなドラマでした

> なんの期待もできませんが、それでも見てしまう朝ドラ。
> ちゅらさんもやっぱりダメドラマ?それとも起死回生のヒット作?

あっ、さらにそれで、じつは最近もう1本ちょくちょく見ているドラマがあるんですが、それは「温泉に行こう2」の再放送です。加藤貴子、かわいい〜(と、とても悪趣味なオレでした〜)。

ではでは。


2001年04月26日(木曜日)



ったくきりねえな〜、ではでは。


2001年04月13日(金曜日)

昨年秋からずっと関わっていた「めちゃ2イケてるッ!」の本が、明日やっと発売(ただしちょっとややこしい方法で)になります。いやはや...、いろいろ思うところはありますが、とりあえず、いやはや。それで、明日の夜7:53〜からの番組で、本のことを紹介するみたいなので、よかったら見てください。そして、書店に本が並んだら、買っておくんなまし〜〜〜、1冊1,400円m(_ _)m。みなさまの払ったおカネがまわりまわって雀の涙ほどだけ、書籍制作関係者の渇いた懐に...、ううう、雀の涙も積もればスプーン一杯の幸せくらいには...........................、なるのかなあ。とにかく、アンナ本に負けるな! めざせイイジマ本、いやチーズ本!

ではでは。


2001年04月12日(木曜日)



ではでは。


2001年04月03日(火曜日)

今日は朝っぱらから東京ビックサイトなんちゅうなんか寂しいところにいきまして、それで帰りにちょうど代々木上原でお昼どきだったので千代田線を降りて駅横の福洋の中華丼(800円)を堪能し小田急線のホームに立っていたら後ろに背の高い女性が...。なんとなく振り返ってみると、その赤いハイヒールを履いて膝丈のミニスカートを履いた人は小林麻美でした。私はとくに小林麻美を好きでも嫌いでもなかったので「あっ、小林麻美だ」と思っただけでしたが、でも、めずらしいので下北沢に着くまでけっこう観察していました。それでわかったことは、たしかに小林麻美にまちがいないのですが、往年の彼女と吊革につかまっている21世紀の彼女との相違点は、画質のちがいに尽きました。前者が古ぼけたファッション誌の表紙ならば、後者はその表紙をまずモノクロコピーし、3回くらいファックスで転送したような感じでありました。

ではでは。


2000年11月20日(月曜日)

みなさんこんにちは。ひさびさに、「おれ以外」部屋の本来の主旨らしいお知らせです。じつは「LINK」部屋つながりの稲葉なおとさんが、新しい本を出したのでご紹介します。

「遠い宮殿 幻のホテルへ」
稲葉なおと著/新潮社刊

46判変型/クレスト表紙カバー/384頁
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●憧れのホテルに、僕はたどりつけるのか?――観光ではなく、「そこに泊まる」ために世界各地を駆けめぐる作家の、原点となったインドの旅。ボンベイのタージ・マハール・ホテル、ウダイプールのザ・レイク・パレス、そして現在は近づくことさえ難しいシュリナガルのハウスボートへ。スピード感あふれる渾身の長編旅行記!

新潮社の新刊案内より引用)

ということで、みなさん、いますぐ本屋さんにGO! あっ、インタネ上でこの本のプレゼントもやってるみたいですよ〜。

そして、思い起こせば約15年前、当時、青雲の志を持つ若者だった稲葉さんと、邪悪な下心を持つ若者だった私は、広い地球のどこかの町で、しばらくのあいだ「貧乏だが楽しい日々」を共有したことがあり……、

って、むかし話は、まあ、いいか(⌒Θ⌒ゞ)。

ではでは。


2000年11月06日(月曜日)

えーと、梅雨の「映画強化月間」以来ここの更新をさぼってますが、というのも、ここってなに書きゃいいのか、自分でいまいちわかってないってこともあり、ですが、なにも書かないのもなんなので、まー、音楽部屋に書くまでもないくそみたいな小ネタを一席。今日雑誌をぱらぱら見ていてめっけた、じぇんかとかいうJぽっぱーのニューアルバムのジャケットですが、


あはは、今年の夏に出たピーター・ガブリエルの「OVO」を早くもパックリ。


まったくこの国はいつもこんなことがまかりとおってて...。

ではでは。


2000年07月22日(土曜日)

いやいや梅雨も明けすっかり夏になってしまいました。暑っち〜(今日は34.5度だとか)。けっきょく50本観るのに50日ちょっとかかりました。ふー、このペースで観ても、1年に365本かぁ。けっこうしんどい。今年は、あと50本くらいは観ようと思います、が。でっ、観たらまた、随時感想を書くようにします。ということで最後の4本。

47.「フォレスト・ガンプ」
これはすてきな映画でございました。知恵おくれの主人公のモノローグであることが物語の寓話性を高めているんですが、そのおかげで「フォレスト・ガンプの一代記」を語られ続けているのに風通しがいいんです。なんというか、フォレスト・ガンプに感情移入できるとかできないじゃなくて、自分も映画の場面のどこかに紛れ込んでしまったような錯覚を起こさせるのかな。ほんとうはフォレスト・ガンプなんて人はどうでもよくて、彼が狂言まわしになって描かれる時代の変化のほうに引っ張られてしまうというか。アメリカの、ある時代。具体的には1950〜80年代。アメリカをずっと疑似追体験学習してきた私でさえ、あの時代のどこかに自分が存在していたような錯覚に陥ってしまって、まいった。うまくできてるなー。そして、感情移入云々って点では、この作品の中で一番ぐっとくるのはジェニーの人生でしょう。フォレスト・ガンプのジェニーに対する感情だけは、子どものころからずっと生々しいのが、リアリティあったな。あと、あれは他人の子だね。まー、とにかく、この映画を観て自分のアメリカ度の高さにけっこう驚いておりますが、mmm、ようはどう咀嚼するかってことのような気がするのです、アメリカってやつを。んなもんだから、この映画の表層的な部分をいただいちゃってカップ麺売ろうとしているような態度って、なんだかなー。ほんと、Jぽっぷ的。あの一連のCMに出てる男も日本で役者かなんかやってるんでしたっけ?

48.「フィオナの海」
10歳の少女とやさしいおじいちゃんとおばあちゃんとアザラシの物語。うー、ふだんのオレならこの設定でパスする映画ですが、監督がジョン・セイルズなので観てみた。この監督の作品は「ベイビー・イッツ・ユー」ってのが好き。あと、まるでノンフィクション・ドキュメンタリーみたいな雰囲気の「セコーカス・セブン」っていうのもかなり好き。で、映画の内容ですが、なかなかよいです。メインのストーリーは、まー、アイルランド版の浦島太郎とか鶴の恩返しとかみたいな伝奇なんですが、なんといっても海がいい。空はどんより、水は濁り、アザラシや海鳥はかわいくなくて、捕れる魚もぱっとしない近海魚。とにかく全然フォトジェニックじゃない海(と海辺の漁村の生活)の感じが、美しいです。

49.「ファイト・クラブ」
この映画、ネタでしょ!? 私はまじめにつくったブラック・コメディだと思ってかなりおもしろがっちゃいました。どんどんエスカレートしていくブラピのアクションとか、あのコーヒーカップ模様のダサいバスローブとか、ラストの「すごい男」がパンツ一丁のままだったりするのとか、それまでさんざん凝った映像でつないできておいて、最後だけ「窓のそとをよーく見ててね」的にするバレバレな展開とかさあ、マーラはよくコケるし、そもそも主役のキャラがあれだよ。もしシリアスに押し通そうとしていたら、そっちの方向でもっと詰めるよ、デヴィッド・フィンチャー監督。まあ、インテリの社会に対するぼやきを、タイラーって人間を使ってファンタジーにしてみましたってとこかな。しかしこの映画の後半の脚本って、10とおりくらいあったのでは? ラストシーンのあとにエドワード・ノートンの寝顔が大写しになって「あー恐い夢だった」でも驚かなかったです、はい。それで、もしあの「じつは……」っていうのを禁じ手にした脚本もあったのなら、そっちでも観てみたかった気もします。

50.「ムトゥ踊るマハラジャ」
おもしろい。でも、濃い! お腹いっぱいです。エキストラの人間のなんて贅沢なこと。ムトゥは観ているうちにだんだんかっこよく見えてきたから不思議。若旦那様はチープ・トリックのドラムに似てた。ストーリーは、えーと、もう降参です。聖者が出てくるあたりが、なんとも。それで、これを観てインド・ムービーにはまるってことは、私はないですが、でも5年に1度くらいは、こういうわけわかんないやつを観たいかも。

※ということで無事終了! ご愛読してくださった奇特なかた、感謝します。


2000年07月16日(日曜日)

なんだか名残り惜しくなってきたけれど、でも「もうしばらく映画を観たくないや!」という気もするけれど、まっ、とにかく目標にした50本は今週中にクリアできそうであります。正直、ちょっとしんどくもありましたが、でもしんどいくらいのことをやってみて、そのあいだに自分が感じたことを字にしてみて、あとでまとめて読んでみれば、自分の嗜好ってやつが少しわかってくるかな、とか。まー、わかったからなんだってことでもないんですが。一部から揶揄された「甘酸っぱ適温映画好き」ってのは、はあ、否定はしませんですわい。それでも「甘さ」「酸っぱさ」「適温」の質には、ちょっとはうるさいつもりでも、あり。

んで、今回は……、

43.「Pola X」
素晴らしい。すごい映画。レオス・カラックス監督にとって映画をつくるということはお祓いみたいなものなのかもしれないなと思った。私はこの作品を「彼としてはこうつくるしかなかったのだ」とまともに受け止め感動しました、はい、感動。とにかく力技でねじ伏せられてしまったので、全体として文句を言いたいことはなにもありません。以下は些末な部分についての雑感。ピエールの家庭環境はすげーと思った。自分のことを「姉さん」と呼ばせる有閑ババア(カトリーヌ・ドヌーブだ!)のエグさが、あの一族の壊れた人間関係に説得力を持たせていた。あれじゃ息子さんが「もうひとつの世界」に憧れてもしょうがないって。イザベルがフランスで人種差別される側の人であることは、パリについてすぐの、タクシーのエピソードでよくわかった。謎のカルト集団のリーダーがどことなくデヴィッド・ボウイに似ていておかしかった。またボウイかよ! 過去の3作にもすべてボウイの曲が使われていたはずで、私はとくに「ボーイ・ミーツ・ガール」での「Wild Eyed Boy From Freecloud」の流れるシーンが印象に残っている。動物園の象のシーンはこわかった。あんなに醜い象の映像は始めてかも。そして「象は人間を臭いと思っている」という台詞にぴんときちゃった女の子の最期は、ああああ、かわいそう。川縁でひしゃげたサッカーボールを蹴り合うシーンではリュシーが「川にボールが落ちるのを止める」役、イザベラは「川にボールを落とす」役。あれ、カラックスって、こんなにわかりやすいこと映画の中でやってくれるんだと、びっくり。ラスト近くのイザベルとリュシーの駈けっこは終盤までリュシーがリード。なのに最後になってイザベラの猛ダッシュで逆転。リュシーを抱き留めたフレッドは、偉い。あの娘は悪くない、っていうか「無垢であることの罪悪」ってなものは背負っているかもしれないけれど(これはある意味ピエールも)、リュシーまで道連れにしちまったら、ちょっと救いがなさ過ぎ(映画鑑賞者的には、ね)。しっかしまあ、好きじゃない人は好きじゃない映画だろうな。

44.「スリーパーズ」
好きな風合いの映画だった。悪ガキがホッドドッグ屋のオヤジと追いかけっこするシーンは印象的。デ・ニーロとダスティ・ホフマン、渋かった。あと、街の裏社会の親分のジジイも。さらに、ブラピもかっこよかった。豪華な出演作。後半の法廷のくだりが、まあこれがないとブラピの存在感がなくなっちゃうんだけれど、でももう少し別の解決方法とかで展開していったら、さらによかったかも。少年刑務所でのできごとを観る側の想像力に委ねたふうの話の運びは、オレ的にはよかったと思う。あのいやな看守は、あれ、この人もしかして「ドクター・クイン〜大西部の女医物語」っていうNHKでずっとやっているのにちっとも評判を聞かないアメリカドラマに出ている床屋じゃないの? と思ったが不明。鼻のあたりがほんとに憎たらしい雰囲気で、蜂の巣にされてバンザーイ。

45.「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
オリバー・ストーンの映画はおおむかしに「サルバドル」っていうのを映画館で観ている。あと脚本を担当したマーティン・スコセッシの「ミッドナイト・エクスプレス」は好きだった。あとなんだ、「トゥルー・ロマンス」は関係なかったっけ? いやあふじわらのりか、ストーン監督に売り込んでハリウッド進出したいとか、「アルマゲドン」の松田聖子に負けるな、がんばれ(バカな女)。それで「ナチュラル・ボーン・キラーズ」は、ピーター・ガブリエルの音楽もおどろおどろしいものとして扱われ、挿入されてましたが、しかしピーガブの音楽をおどろおどろしいものとして扱う感覚って、まさにワイドショー的なんだなー。騒々しいつくりのわりに、監督がお説教したいことはごくシンプル。なんだったんだろー、「マスコミはクソだ」とか「権力者は腐っている」とか「殺人は甘美だ」とか、でしょうか? ミッキーが「オレはナチュラル・ボーン・キラーだ」というシーンはよかった。マロリーもなかなかだった。とくに煙草の煙をもてあそぶしぐさはグー。でもこの2人がボニー&クライドやテルマ&ルイーズやブッチ・コリンズ&サンダンス・キッドみたいに「ずっと胸に残るコンビ」になるのかどうかは、不明。なんか、よくも悪くも「監督の駒」になっている感が強くて、主人公が作品から独り歩きできないような気がするなあ。

46.「アルマゲドン」
「糞。最低。役者がもったいない。お金ももったいない。『ザ・プレイヤー』に『人生は短いから映画なんて見ない』という台詞があったけれど、まさにそれ。こんな映画に真剣に怒ったってしょうがない。また、こんな映画を『おもしろがる』ような風流さを、私は持ち合わせておりません。さらにこんな映画に感動した人間とは不毛なので(……、以下略)。以上!」という感想を書きたくなるくらいむかつかせてくれるおもしろい映画でありました。ったくもう、カラックスが「自分の運命を変える人間と出会うこと」っていう小さなテーマを描くのにどれだけ苦労したのかを考えたりすると、この糞映画が「人類の危機」って大きなテーマをどのくらいお気楽に扱ってるかわかって、脱力。いや、お気楽に扱ったって結果オーライでおもしろい映画になっていたのならそれでもいいんだけれど(つまりは音楽で言えばデヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」程度にはすごいものになっていればってこと/意味不明なたとえか?)、でも、なんか、映画のできも悪くない? このウンコ映画。AJ(「グッド・ウイル・ハンティング」の気のいいリーゼント君)とエアロスミスの娘が草原だかどこかでデートしているシーンだけは、なんか、悪くはなかった。

※すでに最後の4本も借りてあります。洋モノじゃないけれど「ムトゥ踊るマハラジャ」とか。


2000年07月11日(火曜日)

えーと、なんだかこの部屋は「おれ以外」というより、すっかり「映画」部屋になってしまいました。ページも重くなってきましたので、本日過去の書き込みを少し整理しました。それでえーと、この部屋のそもそもの主旨を知りたいかたは(もしそんなかたがいらはりましたら)、一番下までいって「1999年12月〜2000年05月の『おれ以外のこと』を読む」をクリックしてみてください、はい。

38.「タイタニック」
観るなら絶対おもしろがっちゃおう、と決めてトライ。導入部から過去の話につながっていく展開もスムースで、うまく入り込めました。そうかー、101歳のババアの昔話なのか。しっかし、なんて親切な映画。船の沈みかたも、事前にあんなに丁寧に説明してもらえるなんて! これは最新設備の映画館で観るともっと楽しめそうだ、ということは、ビデオからも伝わってきました、はい。あー、おもしろかった。……、ってそれで終わらしていいのか? せっかくだからもう少し書くと、私はSFXの知識はないのですが、そういう人工的なつくり込み部分で「ここはちゃっちい」みたいに感じた箇所はありませんでした。それからラブストーリー的には、これは「サカリのついた若者」の恋愛映画って感じ。夏の旅行先のペンションで知り合った高校生が台風に遭遇して、くらいのシチュエーションでも、もっと深い話にできるだろうに。とにかく「永遠の愛」とか「淑女と貴公子」ってな大仰な感じは、全然しませんでした。それでもまあ「刑事プリオさんが命と引き替えに『笛を吹く』くらいの力を与えてくれた」というのは、わりと素直に感動したんですが……、ええ、もうその程度には素直です、オレ。そして婚約者の男は、なんだか思い切り悪役を引き受けていておかしかった。ローズのかあちゃんもろとも冷たい海に放り込んじまえ〜。

39.「スリング・ブレイド」
「シンプル・プラン」で気になる演技をしていたビリー・ボブ・ソーントン監督/脚本/主演の映画だというので借りてみた。いや〜、この役者さん、カメレオン。私、この映画のカールの喋りかたのマネにはまってます、フンフン。ストーリーは知的障害者の殺人鬼が田舎町に住み着いて、というものなんだが、サイコでヴァイオレントという感じではなく、淡々とした人間ドラマ、とでもいうか。けっこうぐっときます、いい映画だ。そして音楽はダニエル・ラノアが担当なんですが、これがめちゃくちゃ冴えてます。エンディングで「The Maker」が流れてきたときには、目頭がぴりぴりしました。

40.「バンドワゴン」
自宅で1人でギター弾いていた青年が初めてバンドを組んでアメリカ中をツアー、というロードムービー。電波系のドラマー、釣り好きでバンドを渡り歩いているギタリスト、やくざな商売に足突っ込みながらもけっこう純情なベーシスト、そして内的世界で悶々しまくってるけれど才能のあるギター&ボーカル(ステージで客に顔を向けられず、アンプに向かって演奏するのが最高)。なかなかいい感じなのは、女の子とのからみが最小限で、あくまで「男の子の世界」だからか? でも、ほんもののアンが出てきたのには、思わず苦笑(んなことだと思った!)ところどころ話がよれよれするのは編集でカットされまくってつながりが悪くなってるのかもしれず。それでも、嫌みなく、なんだか幸せな気持ちになる映画だった。

41.「トゥルーマン・ショウ」
ジム・キャリー映画は初体験(「バットマン」の第何弾かは見た記憶あるけど、もう忘れてる)。あの生真面目そうな顔、インパクトある。「ガタカ」と同じ脚本家らしい。観始めてしばらくはへんな違和感(カメラアングルとか話の運び)があったのだが、それもこの映画ねらいなんだろうと思って観ているうちに、うまく入り込めた。テレビ業界のおちょくりかたはけっこうおもしろかったけれど、でも痛烈な批判というよりは、情に訴える感じで、少し食いたりず。「しょせんテレビなんて暇つぶしだし、人のことなんてかまってられるか」っていうのは最後の最後の場面でわかるけれど、ね。

42.「アメリカの災難」
原題は「FLIRTING WITH DISASTER」。監督はデヴィッド・O・ラッセル。主役はベン・スティラーという濃い役者さんで、この人「リアリティ・バイツ」や「メリーに首ったけ」にも出ていたらしいので顔に見覚えはあるんだけれど、えーと、どんな役所だったのかもう記憶にないや。パトリシア・アークエットが出産太りの若妻役で出ているんだが、ちっともかわいくなくておかしい。ティア・レオーニというスレンダー美人は、ちょっとだけタイプかも。いや、なかなか小粋(!)なロードムービーコメディで、ホモカップルのFBIとかグレイフル・デッド信者夫婦の息子とかもいい味出していた。期待しないで観ると絶対おもしろい(!?)、って感じ。

※というわけで次回は「アルマゲドン」etc.に挑みます。あと8本。


2000年07月04日(火曜日)

ここ数日は夕方になると雷鳴が響いて、昨日は停電でパソコンが突然消えました。こまめにセーブしていて、よかった。ということで「映画な日々」も後半。今回は、ちょっとしくじったのが多くて、mmm、映画スレしてきちゃったのかも、オレ。

32.「プライベート・ライアン」
スピルバーグ映画は「激突!」以来、はウソで、「鮫」や「宇宙人」や「恐竜」も観たことあります。「シンドラーのリスト」はいつか観ようと思ってます。なるほど巷で評判の「冒頭20分の戦闘シーン」は、すげー。映画館で観ていたら弾に当たりそうな気分になったろうな。しかし映画全体のつくりは、うーん、スピルバーグって、10歳の子どもが観てもなにか感じられるようなつくりかたをする人なのかなあ。トム・ハンクスは「ユー・ガット・メール」の大助演技とは全然ちがう感じでよかった。この人、「フィラデルフィア」でも全然ちがう感じだったし。「フォレスト・ガンプ」もいつか観てみようと思っています。

33.「KIDS」
監督は写真家のラリー・クラーク、ガス・ヴァン・サントが製作総指揮。ニューヨークの悪ガキがわんさと出てくる不道徳映画。中学校の教師をやっている友人S氏に観せたら出演者全員が体罰くらいそう。セックスとクスリと暴力のオンパレード。10歳くらいの子どもがワイ談しながらへらへらマリワナまわしてるし、あとは、書けない〜。でも私は教師じゃないので楽しく観ました。お説教いっさいなし、そのかわり救いもなしな映画。道徳的見地から離れちゃうと、主人公のジェニー(クロエ・セヴィニー)が夜を彷徨う感じはクールなロードムービー風だし、テリー(こいつはとんでもない!)の相棒のキャスパー(ジャスティン・ピアース)も、なんか憎めないハンサムだし。あっ、クロエ・セヴィニーって、スティーブ・ブシェーミの初監督作品で主役をやったとかなんとか。しかしなあ、テリーを探してスティーブンの家にいったあげくあんな目に遭うジェニーが、情けなくも、なんかリアル。

34.「シンプル・プラン」
サム・ライミ監督のものはへんてこな西部劇「クイック&デッド」以来。この人、なんだかよくわかりません私。で、こりゃ陰々滅々な話だー。いちばん悪いのはハンクの奥さん役のブリジッド・フォンダ。お兄ちゃんのジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)の、悪人なんだか善人なんだかわからないキャラクターには、少し深いものを感じました。しかし、アメリカの田舎が舞台の映画は、暗い事件がよく起こるなあ、って「アメリカの田舎が舞台の心温まる善人映画」なんてのを絶対に観ないオレがいけないんだけれど……(「フィールド・オブ・ドリームズ」や「フェノメナン」は、少しは善人映画だったかも)。

35.「ザ・プレイヤー」
ロバート・アルトマン監督の映画は「M☆A☆S☆H」で全然趣味が合わなくて、ずっと観ていなくて、今回は監督の持ち味らしい「ブラックな笑い」に再挑戦するつもりで借りてみた。結果は、今回は前より少しおもしろかったけれど、でも、痛快って感じじゃなかったなぁ。しかしハリウッド映画って、ほんとうにあんなふうにつくっているのか? 

36.「ミミック」
いやな感じはしなかったけれど、でもおもしろかったかと言われると、うーん、もうディテールを忘れ始めています。ニューヨークの地下にばばっちい世界が拡がっている、っていうのは、みょうに生理的な嫌悪感に訴えるものはあったんですが、でも、映画自体が「エイリアン」の学芸会風だしー。あっ、「アマデウス」のサリエリが出てました。スプーンを鳴らす子どもは、いなくてもよかった。

37.「そして僕は恋をする」
サンジェルマン・デプレあたりを舞台にしたおしゃれな恋愛映画(「ノッテイングヒル〜」のフランス版とか)かなあと思って借りたら大まちがい。早い話が、いろいろ悩んで論文が書けない、ダメな大学助手の悶々物語。自分がうまくやっていけないことの言い訳をえんえん3時間聞かされて、もう拷問だー。しかもこいつおしゃべり(字幕たっぷり)。いや私、言い訳するやつが必ずしも嫌いってわけではないんですが、こいつは許せん!! だって、うまくいかない原因を友人や恋人のせいにするくせに、やたら人に頼るし。そのうえこいつ、とにかくすげえおしゃべり(字幕こってり)。観ているうちに気が遠くなって寝て、起きてビデオを巻き戻して、また寝て、を3度繰り返してエンディングに辿り着いたら、無性に腹が立ってました。アルノー・デプレシャン監督って、どこでどう「トリフォーの再来」って言われてるんだか?? ばかやろー!

※映画に文句言うより、自分の映画を選ぶ目を疑え、と自戒……。あと13本。


2000年06月27日(火曜日)

さすがに、しんどくなってきました。いちおう1日1本以上のペースなんですが、あと3日で19本は、無理だ〜(泣きが入る...)。「強化月間」と嘯いてましたが、とにかく梅雨のあいだに50本までなんとか届こうと思います。んで、

25.「アイズ・ワイド・シャット」
とてもすごくおもしろかった。もったいなくて、まだ1回しか観ていない。「JAWS」みたいなヘンなピアノの曲は、家のピアノでも弾いてみた。エンディングのおもちゃ屋のシーンがとくによかった。キューブリックは「フルメタル・ジャケット」がいちばん好き、って、全部観たわけじゃないけれど。

26.「デイトリッパー」
劇場未公開/ビデオのみ発売の1996年作品なんだけれど、これがおもしろい。監督はグレッグ・モットーラという人。製作に「セックスと嘘とビデオテープ」のスティーヴン・ソダーバーグのクレジットあり。夫の浮気を疑ったミシガン州に住む女性教師が、なんと、おとうさんとおかあさんと妹と妹のボーイフレンドとともにニューヨークにある夫の会社までドライブ、という無茶な話。家族の繋がり具合、バラバラ具合が絶妙で、人間みんな臑の傷を隠して生きてますね〜、みたいなことなんだけれど、でも押しつけがましさはなし。浮気尾行のサスペンス具合も、なかなか楽しめました。

27.「シリアル・ママ」
腕力に負けた。めちゃくちゃおもしろかった。それで、この映画でビデオおたくのバカ息子役をやってた人って、いままで他の映画で何回も顔を見たような気がするんだけれど、名前を知らない。いつもバカ役。きっと名優なんだろう、な。ロックのステージ場面とか、むちゃくちゃなようで、すごくいい感じ。それにしてもキャサリン・ターナーって、「白いドレスの女」でウィリアム・ハートをだました「魔性の女」だったはずなのに……、すげえママさんぶりにびっくら!

28.「シンプルメン」
ハル・ハートリー監督の映画は初めて観た。スタイリッシュだなー。ソニック・ユースでのダンスは一生記憶に残りそうで、そういう点ではもう話のあらすじなんて完全に忘れてしまったジム・ジャームッシュの「パーマネント・ヴァケーション」のドップラー効果「オーヴァー(しつこくて中途半端な「う」にてんてんネタ)・ザ・レインボー」みたいなのと、似てるのかなー。ヨ・ラ・テンゴのギターの音も気に入った。しかし兄貴も弟もひっぱたかれて痛そうだと思った。そして、すげえ派手な経歴のオヤジだこと。お話には乗っかりそこなっちゃったけれど(つうか、乗っける気はなさそうな映画……)、ちょっと他も観てみたい。

29.「ユー・ガット・メール」
メグ・ライアンとトム・ハンクスは大助・花子みたいだと思った。メグ・ライアンのボーイフレンドがユナボマーとまちがわれた、みたいなところが英語でわかっておもしろかったんだけど、きっとアメリカ人だともっと細かく笑えるツボがてんこにあるんだろうなと思えば、まさに大助・花子。ニューヨークは映画によって危険にもステキにも見える街だなー。

30.「π (パイ)」
監督はダーレン・アロノフスキーという人。数学ネタは思わせぶりなのか本気なのか、私は頭が悪いのでわからず。このまえ観た「CUBE」ってやつにストーリーのアイデアが似てなくもないような、でもあれよりさらに自主制作っぽさぷんぷん。隣人の美人が艶っぽかった。あと宗教勧誘のやつのフレンドリーさが、すごくそれっぽい。それにしても人間、あんまり思い詰めるとぷっつんします。クスリは、音と映像だけでも効いているのがよくわかった。

31.「メリーに首ったけ」
残念ながら全然乗っかれず、凍てついた2時間で発狂寸前まで追い込まれた。いや〜、しかしこれは記憶に残る映画です。あのヨタモノ、マット・ディロンって、えっ、あの「ドラッグストア・カウボーイ」の!!?? ひゃー。ジョナサン・リッチマンが出てたって、そんなことだけでオレのロック魂は燃えず。

※うー、往年の名作とか邦画が、懐かしくなってきた……。


2000年06月17日(土曜日)

だんだんキツくなってきた映画強化月間。目標の50本まで、ふう、まだ半分にも届かず。

21.「ラン・ローラ・ラン」
おもしろい! オレの鼓膜も破けるかと思った。MTVみたいな感じだけれど、でもアイデア賞だと思った。音楽に乗せられて、けっこう持っていかれる90分。しかしカレシ、あんなのでいいのか。ローラも、走る姿は逞しかったけれど、でもなー。あと、3回目はちょっとなんだかなー。といいつつ、ドイツの町並みを観ているだけでもなかなかなので、オススメします。

22.「ノッティングヒルの恋人」
うそつけー(^o^)! って、だから映画なのか。ほんと、デート向けの映画ですね〜。思い出したのは「愛と青春の旅立ち」。あれのバツイチ版か(^^;。ヒュー・グラントの疲れた笑顔はよかった。ノッティンヒルゲイト〜ポートベローあたりにほんとにありそうな本屋さんでおかしかった。同居人のスパイクが夏も冬も同じ長袖Tシャツ(肩がほつれてる)っていうのも、ロンドンのプータローらしかった。「ハリウッド」にシニカルな視点があったのがよかった。あれがアメリカの片田舎で友だち同士傷なめあって(「セント・エルモス・ファイヤー」とか)、みたいな設定だったら、オレ的にはダメだったと思う。ジュリア・ロバーツは、なにしろ「ジュリア・ロバーツみたいな人」って設定なんだから、はまり役だとは思った。どーでもいい女優さんだけどさ。

23.「リービング・ラスベガス」
地獄(or天国)の入口に女神がいたという話、ってことでいいのか!? このテのストーリーにロマンはまったく感じませんが、しかしニコラス・ケイジのばばっちい酔っぱらいぶりは、迫力あった。「バーディ」のアル役以来、いい感じだと思った。娼婦サラ役のエリザベス・シュウって「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の2と3に出てた、あの肩幅娘かあ……。しんどい仕事も気丈にこなす姿に、ほろり。バカな大学生は、射殺していいです。

24.「ティコ・ムーン」
個人的趣味丸出しで観たフランス映画。内容は、うーん、人に薦めはしません。ヘンな映画。ジュリー・デルピーって、世間(日本の映画世間)的にはあんまり好かれてない女優さんなんですか? 私は「汚れた血」で完全にやられているので、今回もキツい殺し屋役にわくわく。「ゴダールの探偵」や「ボイジャー」も観ようかな。

※今回はわりと趣味っぽくたら〜っと観てしまいました。22と24は米仏裸くらべ(……mmm、引き分け)。ということで、「この映画はどう?」って情報(90年代中〜後半の外国もの)、引き続きお待ちしております(掲示板によろしく!)。


2000年06月10日(日曜日)

さらにさらに映画強化月間続く。今回は重量級が炸裂してぐったりです(でも粒ぞろい)。

17.「ガタカ」
けっきょく3回観ました。いい映画かどうかは評価がわかれるかもしれないけれど私は好きな映画。オレ、イーサン・ホークと相性いいのかな。「恋人までのディスタンス」っていうなんでもない映画でもぐっときた記憶があるし。この映画も荒唐無稽っちゃあそうだし、超大作ドンパチ映画をからかうみたいな視点でチェックすれば粗も出てくる(なにしろ3回観たし〜)。でも、そういうことをすっ飛ばした部分でなにかポジティヴなものが伝わってきた。ジュード・ロウは主役を食いかけていた。それから清掃員のおじいさんはそのむかし「ポセイドン・アドヴェンチャー」に出ていた人だそうです(未確認)。しかしまあ、なんて嫌な未来の描かれかただったことか! どへー。最後の水泳競争はんなばかなーと思いつつ「やっぱ、これは決着つけておくしかないのか」と無理矢理納得した。

18.「天使の見た夢」
2人の女の子の友情とその破綻を激しく、でも細やかに描いた濃〜いフランス映画。秀作です。ラブコメ慣れした人が見ると火傷するかも。しかし、フランス映画に出てくる女って激しいーっ。殴る罵り合う叫ぶ溺れる、そして○○じゃうし。もう、ブラウン管のまえでむき出しの人間ががしがしぶつかり合うんで、オレはいたたまれなかった。ハリウッド映画に出てくるあばずれやマッチョ女がかわいく見えますよ、はい。仲良くなって暮らし始めたプータローのイザベラとマリー。いかついけれど気のいい暴走族のシャルリーとフレドなんて連中と貧乏ながら楽しくやっていたのに、マリーのまえに「見るからに悪くていいかげんな金持ち男」クリスが現れてから、2人の関係はつらいものに変化していく。女の友情は映画の中では男で破綻します(定説その1)。エロディ・ブシェーズの無垢な女の子ぷりもまあよかったが、なんといってもマリーがすごい。バカ女マリー。ほんとにバカ。バカすぎて悲しい。どうバカかというと、自分の中の欠損を埋め合わせるために、捨てられないプライドを守るために、結果がわかっている無茶な恋愛(というよりセックス)に溺れて、しかも他人の意見に耳を貸さないから、忠告してくれる人をみんな敵だと思いこむから……、だから、あーあ、ほんとに悲しいバカ娘。それでも、インチキ男に連れていってもらった海への旅行で、浜辺で無邪気な笑顔を見せてはしゃいだりして、悲しいなー。バカ女街道まっしぐらのマリーの部屋から出ていくときにイザベラが書き残した手紙の文面、「あなたも望み通りに生きてね。あなたが夢見る人生を、毎日どんな時もね。あなたの友達イザベル。」にはぐっときた。勇気づけの言葉、というより、「それでも人は他人の人生を尊重しなければならないのだ」、という個人主義が徹底しているというか、なんというか。この映画では、ボールペンでノートに字を書くシーン(手のアップ)が印象的だ。それにしても、繰り返しますがマリーはバカ。そんなバカで寂しさを抱えているマリーを迫真の演技で見せてくれたナターシャ・レニエに惚れました。デブで気のいい暴走族のシャルリーじゃ、やっぱりいやだったんだね。

19.「デッドマン・ウォーキング」
ショーン・ペンがほんとどーしようもない馬鹿者で、すげえと思った。主人公のヘレンが「お嬢さんで、ある種の世捨て人=世俗的にはデッドマン」という設定には納得がいく。この人の性格や行動の是非を考えるのはあまり意味がないと思う。またこの映画は「死刑執行の是非」について問題提起をしているわけでもありますが、そのことについては、私はパス。1人の人間が合法的、しかもクリーンな手法で殺されいくプロセスをこれだけ克明に描いたことに、びっくり。しかしアメリカは良くも悪くもオープンな国だと思う。体調のいいときに観ましょう。

20.「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」
ドイツのおたく監督(トーマス・ヤーン)のロードムービー。マンガみたいな映画。マーティン役のティル・シュヴァイガーはとっても渋かっこいい。テンポがいいので楽しく観た。チンピラの凸凹コンビも間抜けでおかしい。とにかくハチャメチャなストーリーなのだが、でもラストシーンにはちょっとほろり。男の友情は映画の中ではロマンティック(定説その2)。海はいいよね。それにしてもたとえばラストシーンにルドガー・ハウアーがちらっと出てくるのはたぶん「命に限りがあるものつながり」だったりするんだろうけれどそういう「映画の知識」がコテコテに盛り込まれてるんだろうなーと思うと映画門外漢のオレはちょっとげんなりで、なんだっけ「スクリーム」とかいう登場人物のバカモノどもがえんえんホラー映画の話をしている全然おもしろくないやつをちらっと思い出したけれど、とにかく楽しめる人はオレの10倍くらい楽しんでそうな映画なんでしょーね。

※あー、20まできて、でもここんとこムサいのとか重いのとかが続いたので、次回は軽いのとか裸たっぷりむふふなのとか混ぜるつもり。ではでは。


2000年06月07日(水曜日)

さらにさらに映画強化月間続く。今回は当たり続出でラッキー!

12.「バッファロー'66」
いまさらながら、大当たり〜。映画館で観たかった。きっとクリムゾンとイエスがかかったところで腹を抱えて椅子からすべり落ちそうになったと思う。あんなチンケなラストの「妄想」にまんまと騙された自分が情けない(でも嬉しい)。ラストのクレジットでジャン・マイケル・ヴィンセントとミッキー・ロークとロザンナ・アークェットの名前を見てびっくり。この3人をああいうシーンでああいうふうに使うなんてな〜。オレはキリン・シーグラムのNEWS飲んでたし(いまはアル中らしい)、猫パンチには笑ったし(「エンゼル・ハート」が好きだった)、彼氏遍歴にはびっくりしたし(TOTOの「ロザーナ」はこの人です。その後ピーター・ガブリエルとつきあい、さらにブルー・ナイルのポール・ブキャナンだってさ〜)。というわけでしゃべりたいことがわんさかあるんですが、ほどほどに。個人的には「オレがCIAの人気者だって、んなわけねーだろ!」と喧嘩しながらクルマを走らせる夜景のシーン(ぶらさがりの信号機)、レイラがきちんとバスルームのドアを閉めないんであわてて出てきてきっちり閉め直すシーン、ドーナツ屋にチップをはずむシーンが好きだった。なおヴィンセント・ギャロについてはトヨタの「LIVE LOVE DRIVE」のCM見た時点でも「だれこれ? ラモス」という状態だった。

13.「この森で、天使はバスを降りた」
リー・デビッド・ズロートフ監督の劇場映画デビュー作。期待もなにもしないで観たら不覚にも目頭が熱くなった。ほんと、なんでもない映画なんだが、淡々とした雰囲気にやられた(いや私、孤独で頭のいい不良娘に弱いです。クロード・ミレールの「小さな泥棒」とか)。オレも「スピットファイアー・グリル」でパーシーのまずい料理を食ってみたかった。ベトナム戦争後遺症、ドメスティック・バイオレンス、過疎、環境破壊といった問題を声高に描いたわけじゃないのだが、でもそういうことが物語の背景として効いている。パーシーの頭にイーライが手を置くシーンに、ジーン(いい年こいてさ)。しかし私、やっぱり田舎の濃い人間関係って絶対にダメそうだと実感。

14.「グッド・ウイル・ハンティング」
「こら〜感動させるつもりか? 中学生日記」というのが観終わったあとの感想。つまりけっこう感動してしまった。マット・デイモンって、この役をやって嫌みにならないんだからすごい人なんですね。ロビン・ウイリアムスって西田敏行じゃねーのと、敬遠していたが、この映画ではいい感じだった。リーゼントの友だちもいいやつ。彼女はペケだけど、でも変人を好きになるって設定だから、あのくらいペケのほうがよかったのかも。ガス・ヴァン・サントだから「カリフォルニアにいけばなにかいいことが待ってるよ」っていうのもなんとなく肯けてしまった。エリオット・スミスの曲よかった。聞いたことないので今度チェックする。

15.「ビッグ・リボウスキ」
むさい。なんでこんなオヤジばかり見せられなきゃならないんだ! もう、観終わってくたくた。なんというか、ちらし寿司というより豪華スペシャル海鮮丼(しかも特盛り)を食った気分。「おもしろい」がてんこ盛り過ぎて、消化不良。おまけに私、事件の顛末がいまだにちんぷんかんぷんです。とにかくこの映画、数日経っても記憶から消えないシーンが多し。なんとかしてくれ、紫男。そしてブシェーミさんは、あんたはなんであんな目に遭うのか、もう情けない。コーエン兄弟は「ミラーズ・クロッシング」のダークな感じが一番好きかも。いろいろな掲示板を覗いたら「ファーゴ」はコアなファンのあいだでは評判悪いみたいで、うーん、そういうのって私が「ピーター・ガブリエルってけっこう好きですよ。『SO』とか、あとなんだっけ、ディスコでヒットした『ショック・ザ・モンキー』とか」と言われて、顔は笑っているものの内心「おまえまず『幻惑のブロードウェイ』聞け〜」と思うのと一緒なんだろうなー。

16.「ユージュアル・サスペクツ」
カイザー・ソゼとコバヤシ! まんまと私も、でした。もう1回観て確かめなきゃって気分なんですが、でもそれほどのものですか? まいったまいった。

※今回はむさいオヤジばかり見たので「この森で、〜」のアリソン・エリオットのかわいさが光りました。


2000年06月03日(土曜日)

さらに映画強化月間につき。

06.「ライブ・フレッシュ」
いや〜、すごいのを観た。見終わったらくたびれてたけれど、ぐっときた。アルモドバル監督って、こんなきちっとした(趣味抑えた)映画撮るんだとびっくり。人間が濃い。音楽も濃い。ビクトルの気分は共感できた。男の嫉妬は根が深い。そして刑事はストレスの多い商売だねー。バスのシーンに出ていたのは「オープン・ユア・アイズ」のかわいこちゃんだった(名前を覚えられていない……)。

07.「スライディング・ドア」
グウィネス嬢が見られれば、くらいの気分で観たら、大正解。3倍得した気分の佳作。個人的にはこのくらいの「なんてことないお話」でうまくフィットすると、大事な映画になること多し。ジョン・セイルズの「ベイビー・イッツ・ユー」やスーザン・シーデルマンの「マドンナのスーザンを探して」やジョナサン・デミの「サムシング・ワイルド」等々。脚本の無駄のない運びはお見事。彼氏がどちらもしょぼいところが、またよし。「節操があるから悩んでるんだ」のセリフに爆笑。ゲイリー・グリッターのロック小ネタにもニヤリ。しっかし、あれで「ロンドンの広告代理店のエグゼクティヴ」はねーだろー。ちゃんと避妊はしましょう。

08.「オープン・ユア・アイズ」
アレハンドロ・アメナーバルという若い監督のスペイン映画。うえ〜、やばいもん観ちゃったという感じだが、才気が伝わってる。主人公のボンボンは美人にとことん恋いこがれ、ブスにはメチャクチャ冷たいいやなやつ。でも人を見かけで判断した報いは、あまりにかわいそう。最初は恋愛のもつればなしかと思いきや、いや〜、とんでもないところまで話がいってしまうんでびっくり。裏「マトリックス」か? 後味はかなりもったり。でも次作が観たい。

09.「スウィート・ヒアアフター」
アトム・エゴヤン監督のカナダ映画。きれいな映像と音。複雑な時系列がわかりにくいとも言えるが、でもそのせいで独特の緊張感あり。しかしオレは登場人物の誰にも感情移入できず。ジジイ弁護士の語る正義も、村の人々の独特のしきたりも、あー、やな感じ。「ツイン・ピークス」を思い出したが、でもあれよりやな感じ。みんなで仲良くみだらに暮らしてください。

10.「交渉人」
まあまあおもしろかったけれど「L.A.コンフィデンシャル」のほうが全然よかった。サミュエル.L.ジャクソン、ちっとも頭よさそうに見えない。ケビン・スペイシーは「L.A.コンフィデンシャル」のほうがよかった。黒幕も「L.A.コンフィデンシャル」のほうがよかった。「シェーン」ネタはばればれ。楊枝をくわえた同僚と人質になったたれ込み屋が、なんか印象に残った。

11.「ポイズン」
まあまあ、まあまあだった。原題の「Number One Fan」のほうが内容がわかりやすいけれど、まあ、まあ。ちょっとしがねえ感じの人気アクションスターは、チャド・マックイーン。あの人の息子とか。アメリカの田舎の若妻はこわい〜。あっ、この映画トッド・ヘインズのじゃないっすから、念のため。


2000年06月01日(木曜日)

映画強化月間につき、忘備録忘備録。

01.「ザ・ロック」
よかった。おもしろかった。ヒマなときに見るとスッキリしそうでお勧め。ニコラス・ケイジは存在感あまりなし。ジジイ(ショーン・コネリー)が、余裕でかっこいい。元英国の諜報部員だった、に爆笑。ビートルズやツェッペリンやエルトン・ジョンといったロック小ネタが入っているのは駄洒落のつもりか? しかし兵隊さんにはなりたくないと思った。オレなら3日で泣いて逃げたくなる。

02.「マトリックス」
うん、おもしろかった。ストーリーについては考えない。が、オウム真理教がなにを考えていたのかわからないながらなんであんなことしたのかはわかったような気がした。トリニティは走る爆弾娘。ネオ麦茶も見ていたか? ヘリの操縦方法をオレにもインストールしておくれ。キアヌ・リーブスは「スピード」のときはサンドラ・ブロック(アリゾナ・ワイルド・キャット)が、今回はキャリー・アン・モス(トリニティ)が凛々しい&かわいく見えたりする、なんだか味の素みたいなハンサムですな。

03.「ブギー・ナイツ」
おもしろかったが説教くさいとこがやだった。あと、パーティシーン、退屈。その退屈さが味っちゃ味だがな〜。BUCKはおかしかった。ドーナツ屋かなんかのくだりの結末は読めたが、いまだと監視カメラでアウトか?? 最後の爆竹ジャンキーはおもしろい。「ロックバルーンは99」のプッツリした切れかたがおかしかった。コカインは体に悪い。

04.「スネーク・アイズ」
デ・パルマ作品はけっこう観ているはずなんだが、なかなかぴったり相性が合わないのだが、今回もmmm、だが、でも憎めないタイプのB級映画だった。最初の長まわしのとこはなにが起こっているのか全然わからないが、でもリアルタイムで事件に巻き込まれたときの騒然とした雰囲気っていうのはああいうもんかなあ、と思った。話が進んでいろいろわかってくる過程は、まさに編集。現実のニュース番組もああやって編集されていくんだろうな、とおもしろかった。

05.「ダイヤルM」
グウィネス嬢が見たいというだけで借りた。うーーん。マイケル・ダグラスは、なんだっけ、むかしデミ・ムーアにセクハラされる映画で見たときよりはたくましくみえたかも。あとはとくになし。

※ハリウッドのドンパチドカーンバキューングサッボキボキばかり続けてみると頭が悪くなりそうな気がしたので次回はもうちょっとビデオ選びにちがった方向性を求めたいと思う。


1999年12月〜2000年05月の「おれ以外のこと」を読む


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