過去からの贈り物雨に打たれ 風に吹かれ 日にさらされた石柱よ 緑に包まれ優しく眠れ 季節が変わり 風が変わり 時代が移り変わっても 動かぬあなたを僕は見つめる 何千年もの昔から 月を愛でるあなたから 僕の心に手紙が届く 「命の編み目はさらに尊し」 僕の父の母の父の母の父の父の母 そのまた母の父の母の母の父の父の父 ずっと続いた先祖の父が この石柱を きっと作った 無限に続いた父と母の編み目の中で たった一カ所ほころんでいたら 今の僕はここにいない 何千年もの昔から 時を旅する石柱よ 僕らを見守れ どこまでも続く命の編み目に いつまでも絶えることのない 祝福の歌を奏でよ |