静かな森に一人たたずむ

   

この季節、森にひとりでいるのが気持ちいい。

息が白い。

風の音がする。

歩くと枯葉がかさかさと鳴る。

葉を落とした枝の間から射す日の光を浴びていると、

どこからか妖精が出てきそうな気がする。

「妖精なんかいないよ」大人の心が否定する。

でも、私のなかの子供の心が妖精とともに小道を駈けていく

幼い私の姿を見せてくれる。

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