朝の六時にジョギングする。
以前はちょうど朝日が昇る頃だったが、
最近ではもう太陽は地平線からずっと上に昇っている。
ジョギングするときに吸う風はかつては冷たく厳しかった。
口に入ると口や舌から熱を奪い、
空気が硬く感じられた。
いまは風が甘い。
口から吸う空気が口や舌に優しい。
ウェアも薄着になり、
肌が暖かい空気に馴染んでいる。
甘い風が僕を包む。
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