甘い風

朝の六時にジョギングする。

以前はちょうど朝日が昇る頃だったが、

最近ではもう太陽は地平線からずっと上に昇っている。

ジョギングするときに吸う風はかつては冷たく厳しかった。

口に入ると口や舌から熱を奪い、

空気が硬く感じられた。

いまは風が甘い。

口から吸う空気が口や舌に優しい。

ウェアも薄着になり、

肌が暖かい空気に馴染んでいる。

甘い風が僕を包む。

この文章にあうデジタル・フォトを募集しています。

詳細はこちらに。

 

●●●●●

掲載順

ランダム

Web版 『 気持ちいいもの 』

tsunabuchi.com