河原でやるボディローグ

 毎年、飛ぶ教室でボディ・ローグをやる。ボディ・ローグは関 松美さんがキヨズ・キッチンの南 清貴さんと開発したメソッドだ。柔軟体操をするように身体をほぐしていく。一昨年は河原でもボディ・ローグをやった。

 河原でやると河原の石が足の裏に食い込んで痛い。ところが関さんは平気な顔をしている。痛くないのかと聞くと、緊張をほぐせば痛くないと言う。緊張をほぐしてみた。でもやっぱり痛い。だいたい僕の体重は関さんの倍近い。

 いろんな格好をしながらついに河原に仰向けに寝ることになった。背中が小石にあたって痛い。関さんはやはり緊張をほぐせと言う。仰向けに寝ながら体中の筋肉を弛緩させた。弛緩させるほど痛くなるように感じた。でも、それでももっと弛緩させてみた。するとあるときからすっと痛みが引いた。僕全体が河原の石になったようだ。

 河原の石になってみると河原のせせらぎが耳元で聞こえる。遠くで鳥の声。風が肌をくすぐる。

 弛緩するってこういうことだったんだ。

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