木漏れ日

    木漏れ日を見上げるのが好きだ。
    チラチラと木々の枝や葉を通して
    漏れ落ちる光を受けるのが好きだ。
    時にはまぶしい光が、
    時には葉を透かした緑の光が、
    時には枝でさえぎられて筋のように伸びる光が、
    僕の身体や目に降り注ぐ。
     
    遠い日に聞いた波の音のように、
    ひとつとして同じリズムでは落ちてこない光。
    夢の世界に連れて行かれそうな、自然の呪文。

 

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