アローン・アゲイン

     僕がはじめてアローン・アゲインを聞いたのは
     レイコニフ・シンガーズの演奏だった。
     まだ中学生だった僕は、歌の意味もわからず、
     ただなんとなく切ない感じが
     メロディーから伝わってきた。
     中学生の頃は何度か聞けば意味がわからずとも
     なんとなくのなんちゃって英語で歌うことができた。
     イナリルワィルフロンナ
     アゲッフィルエニレッサー
     アロミスマイセルファントリーマイセルファン
     ビジターニーバイター
     それ以来、オリジナルのギルバート・オサリバンの
     演奏のアローン・アゲインのレコードを
     手に入れたかったのだが、
     いまのように大きなレコードショップも身近になく、
     やっと手に入れたのは大学生になってからだった。
     からだにしみついたイナリルワィルフロンナは
     In a little while from now.
     だということを知った。
     アローン・アゲインに特に思い出がある訳ではないけど、
     なんかとても切なくなるのは、
     やっぱ歌の力なんだろうな。

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