手作りサンダル

       夏になると皮のサンダルを履く。
       マウイ島ラハイナの埠頭の真ん前にある
       ショッピングセンターの一階に
       手作りのサンダルを作っているお店がある。
       サンタクロースのようなひげをたくわえた
       おじさんが作っている。
       昔、映画ベンハーで使われたサンダルを作り、
       その製法のまま今でもそれを作って売っている。
       全部が馬の鞍に使われる皮でできている。
       正直言ってサンダルの底がツルツルなので
       よく滑る。
       それでもなんか履いてしまう。
       特に気持ちいいかというと、そうでもない。
       スニーカーを履き慣れている足には
       グリップが甘い。
       でも、この甘さが気持ちいいのかもしれない。
       ズルズル滑ってスタスタは歩けない。
       歩き方もこのサンダルを履くと変わってしまう。
       足で地面を蹴るのではなく、体重を移動して
       後から足を動かす感じになる。
       それがいいのかもしれない。
       夏の暑いときにスタスタと歩きたくなんかないしね。
       マウイののんびりした歩き方に自然となる。

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