9600(その1・珊瑚模型店ベース)




実はこの9600、「3号計画」と呼んでいたように、3輌目にフィニッシュしたものですが、プロトタイプが初期型に多いタイプなので、その1としました。珊瑚のキットをそのまま組むと、いわゆる「後・上」になります。このタイプは確かに、北海道には多いですし、若番のカマにもワリと見られるのですが、空制改造した工場の関係か、九州では圧倒的に少ないタイプです。バリエーションを増やすには「後・上」も欲しいし、とはいっても、プロトタイプは圧倒的に限られてしまうし、ということで、例によって特定番号機ではなく、なんちゃってで仕上げています。というのも、北九州で「後・上」といえば、行橋の19626号機か、西唐津の19656号機かどちらかしかなく、これは両者ともキャブが「二つ窓」なのです。キャブ以外は、門デフ、パイプ煙突など、この両機の折衷としました。テンダは、最初は通常の「乙型」で組んでいましたが、どうせなんちゃってなら、ということで、その後発売された製品のパーツを珊瑚店頭で分配してもらい、「凸型」にしました。また、若番というコトで、これもバリエーションとばかりに、テンダの車輪は「短軸」に改造しました。製作時の日記にも書きましたが、この違いは重連にしたとき、効果的ですね。

(c)2007 FUJII Yoshihiko


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