9600(九州型その2・珊瑚模型店ベース)




九州の9600というと、そのランボードは圧倒的に中中(中高ともいう)が多く、ついで中上、北海道や東北に多い前上や後上はけっこう珍しい、という分布になっています。珊瑚の9600は、最新の再生産でやっと中中タイプが発売されたものの、今までは、ランボードが一直線のタイプしかありませんでした。となると、必然的に中上を狙う、ということになります。ということで、まずはデフなしの中上。後藤寺、直方に配属されていた中上の9600の平均値をとった装備にしてあり、特定番号機ではありません。どうも、東北仕様を目指したらしい仕掛品で入手した、最初期のキットをベースに加工、組み立てしたものです。パーツがない時代に、各種パーツをスクラッチで手作りした、苦労の跡がうかがえる状態でしたので、その「志」をつぐべく、使える部分はオリジナルを生かし、また、加工した部分も、手作り感を出すようにしました。塗装は、アメリカ型プロペイントショップ、モデルキングダムによる「九州フィニッシュ」です。

(c)2006 FUJII Yoshihiko


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