9600(九州型その3・珊瑚模型店ベース)




3台目の9600は、中古で入手した模型店特製品に、レトロフィットのディティール加工を施したものです。購入した模型店の話では、モデルワム特製品ということですが、盛りだくさんのディティールではなく、門デフ、煙突の継ぎ足し、コンプレッサの排気マフラーの位置、キャブの点検穴等、ツボを押さえた加工で、九州らしさをかもし出していました。スジがいいので、天賞堂の90年代の銀箱程度を目指して、空気作用管、各種ロストパーツとそのパイピング等のディティールを追加してあります。ついでながら、レトロフィットのパイピング加工では、ロストパーツにつながっているものは、強度を充分考えた上で配管をパーツに半田付けし、Nのパイピングパーツよろしく一体化した上で、ロストパーツの足を穴に通して接着する、という構造にするのが、いちばん見栄えも強度も安定するようです。全体としては、ATS発電機の位置を除いては、直方の汽車倶楽部が保存しているお別れ列車牽引機、59647号機に近い仕様になっています。

(c)2006 FUJII Yoshihiko


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