1990年代の曲





すてきなMUSIC (c)1990 作詞・作曲 藤井良彦
山田選手の東京転勤で、山田・藤井プロジェクト復活かと思われたのですが、予想外に早く山田氏の台湾勤務が決まり、動くに動けなくなった時に作った曲です。よくあるモチーフですが、バンドのテーマソング的に使える曲というイメージで(Wonderland以来か、このモチーフは)作りました。考えてみるとぼくにしては珍しく、メジャーキー、その上ブルーノートも出てこないっていう曲ですね。こういうのをぼくが書いちゃうってのが、山田・藤井プロジェクトの面白いトコなんですが。その後山田氏は、台湾から中国返還が決まった香港へと、中国スペシャリスト化してどんどんディープな世界にハマっているようですが、また日本帰ってきたらやりたいものですね。
128bpm Key=C major

千年ロマンス (c)1990 作詞・作曲 藤井良彦
「千年経ってもこの気持ちは変わらないよ」という、音楽への愛情、バンドへの愛情を、女性への思い・愛情とかけた意味深な(?)唄です。果して唄のテーマのホントのところはなんなんでしょうね(笑)。ちょっとぼくからはいえません。山田選手の台湾転勤壮行パーティーに向けて作りましたが、この頃になると、こういうメジャーな曲想については、ぼくの作風や唄い方と、山田氏の作風や唄い方が極めて似てきて、互いに「他人の曲とは思えない」という危ない感想に至ったいわく付きの曲です。

永遠の愛 (c)1990 作詞・作曲 藤井良彦
千年ロマンスと並んで、山田選手の台湾転勤壮行パーティーに向けて作った曲。やはりテーマは再結成にちなんで、ヒトはいろいろな回り道をしても、モドるべきところにいつかモドってゆくという意味深なものです(笑)。曲想は、かつてのManhattan Weekend がフロックではなかったといいたげな、解釈不可能な面妖なコード進行です。12音階的な部分もありますが、音は拾いやすいので、唄うのは意外にすんなりいけますが、伴奏なしではメロディーはとれないと思います。ぼくもアカペラでは唄えません。

1969 Street (c)1989 作詞・作曲 藤井良彦
歴史はくりかえすというか、男の脳ミソは進歩しないというか、まったく。色々とあって下北沢で朝まで飲んでて、ガンガンした頭で空の白み出した商店街を歩いてて、デジャブ現象というか「これって状況からシチュエーションから、学生のときと同じじゃん」と思ってしまったのがきっかけになってできた唄です(自省)。時あたかも60年代末〜70年代のブーム、見直しが始まりつつあった頃。さすがに69年は中坊なんで二日酔いじゃないけど、街自体はそんなモンだよなって覚えてるから、一気に少し上の世代の話にでっち上げて、自責の念を消しつつ作った曲です。どこがロックじゃい、モロ演歌じゃん。という声も聞こえてきそうですが、いいんです。ぼくにとってはこれがロックなんです。でも確かに五木ひろしさんに唄ってもらうとハマりそうな曲だとは思います。
120bpm Key=A minor

白い朝 (c)1996 作詞・作曲 藤井良彦
あるゲームでゲーム音楽の作曲とプログラムを担当したとき、プロモーションに使うから、タイトルバックの音楽をMIDIで作ってくれという依頼があって、そのデータを作って手元にあったわけ。で、猫屋のぼくのソロコーナーで、そのデータを元にギターインストにしてやったんですよね。それでけっこういい曲だなと自分でも思って、それならいっそ歌詞つけて唄ものにしちゃおうって、できた曲です。唄えるように多少メロディーを手なおししているので、まあ別の曲でしょう。で(c)も別。元がなんのゲームかは秘密ね。濃い猫屋ファンなら知っているとは思うけど(笑)。
120bpm Key=A minor

ガラスの恋 (c)1996 作詞・作曲 藤井良彦
猫屋の封印ナンバー「ガラスびんの恋」が不憫でならず、全然違うラブソングの歌詞を作って復活させたものです。タイトルだけ、ちょっと元唄を彷彿させますが、こっちはまったく別の、ロックのふつうのラブソングの歌詞です。おかげで、様式美的な曲想とも妙にマッチして、典型的な歌謡ハードロックになってしまいました。カラオケに入ってたら唄いたくなるタイプの曲ですね。って、結局唄いたかったんじゃないか(笑)。
132bpm Key=E minor

愛してる(男のコ向け) (c)1993 作詞 江幡育子・藤井良彦・作曲 藤井良彦
これも猫屋ナンバー汎用化計画(笑)の一環でできたナンバー。3拍子のバラード、ギターソロが一番のヤマ場とあっては、唄わずにはいられない。ひそかに男のコバージョンに一部手直しした歌詞を作りました。江幡さんの歌詞は、まっとうな曲の場合、かなり女性性に立脚点があるものが多いので、そのままだと男のコには唄いにくいものが多いのです(オカマになっちゃう)。おかげさまで、唄からギターソロへの高揚感は、最高に気持ちいいっす。ひたりきり。ごめん。
112bpm Key=C major

愛は蒼き地平線を越えて(男のコ向け) (c)1996 作詞 藤井良彦・江幡育子・作曲 藤井良彦
猫屋末期の幻の代表曲ですが、97年のライブでついに公開されたのは記憶に新しいですね。まっとうな曲で、らしい曲で、代表曲、というナンバーがなかったので、渾身の一曲として作りました。ということで気合い入れた分、自分でもスゴく気に入った曲ができたので、自分でもレパートリーに入れたくなって、男のコ向けバージョンを作りました。一部元のコトバも残してアンサーソング的な歌詞を書いたので、地平線のあっちとこっちを男のコ版と女のコ版が越え合う、同時並行的なストーリーとあいなりました。こっちのデモテープの方が先にできたので、ギターソロとかは、男のコ向けバージョン(キーがEm)に基づいて考えました。だから、女のコバージョンよりギターについては2割ぐらいカッコいい(当社比)と思います。やっぱりギターはEですね(意味不明)。
72,92bpm Key=E minor


(98/01/12)



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