大人の少年探偵団

(1987年7月)







---カウンターカルチャーって、どこいっちゃったんだろう

カウンターカルチャーって、ほんと、どこに消えちゃったんだろう。
どっかの街角、どっかの店、どっかの屋根裏部屋。
むかし、そんな、文化のアジトみたいなとこから、流行が生まれていた。
みんな、目と耳を、じっと澄ましてみつめてる。
次の時代が始まる、そんなニオイのしてくる瞬間を、感じようとしてたんだ。
この10年、確かに便利なものがふえた。
まあ、それは、認めよう。
だけど、その実、なんにも変わってないんじゃないか。
67年から77年の10年間、世の中は、大きく変わった。
ぼくら、たしかに、おぼえている。
でも、77年から87年の10年間、何が変わったというんだ。
なんか、おかしいよ。
これじゃ、つまんない。
もっとあぶなく、もっと楽しく。
世の中を、変えなきゃ。
世の中が、変わんなきゃ。
面白い世紀末のために。
ワクワクする来世紀のために。
ぼくらは、カウンターカルチャーを、また創りたい。


---思想(イデオロギー)なんかじゃなくて、生き方(スタンス)なんだ

右だっていい、左だっていい。前衛的だっていい、大時代的だっていい。
フツーじゃないこと、それが大事なことさ。
他人とは違う自分を、主張すること。
それは、日本という社会の中じゃ、ちと骨の折れることかもしれない。
だけど、だからこそ、大きい声で、ぼくらは主張したいんだ。
その声が、あなたに届くとき、それは、力になるから。
でも、イデオロギーとはちがう。
それはもう古いし、ぼくらはそんなにバカじゃない。
自分の生き方、自分のスタンス。
おたがいの立場を認めあうには、叫び合うことから始めなくちゃいけないから。


---生活のために作品つくてるのに、アーチストだなんて

本当に、自分がやりたいことだけ、妥協せずに表現する。
そうしたいから、仕事して、金稼いで、それをすべて自分のアートワークにつぎこんでるヤツ、結構いると思う。
表現のためだけに、作品がある。
表現のためだけに、自分がいる。
変に媚びて、売れセンをねらう必要などない。
だから、彼らのクリエーティビティーには、ものすごいパワーがある。
プロでなければ、一流のアーチストでないなんて、誰が決めたんだ。
生活のためじゃなく、純粋なキモチから作った作品の方が、ホンモノじゃないか。
ぼくらを、もっと、感動させてくれるんじゃないか。
でも、そういうアートには、人目に触れるチャンスがない。
だから、ぼくらは、「場」をつくりたいんだ。
失うものがないものの強さを、受けとめてもらうために。


というわけで、オトナの少年探偵団。
おかしなヤツ、へんなヤツ、変わったヤツ。
類が友を呼んで、何かを起こします。
危険でアブない、知性と痴性の核融合。
ドカンと一発、文化のカケラでも出てきたらおなぐさみ。
なんか、気になってる、アナタ。
まずは、ちょいとお気軽に。
さあ、Come to join us。


ぼくらは、こんなことからはじめます。

・コンピュータソフトや映像・音楽ソフトの制作と販売
・雑誌や書籍の編集と出版
・人と人が出会うイベントの、企画と運営 ‥‥などなど

好奇心のある、子供のハートを持った大人のための心ときめく夢を、いろいろお届けします。




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