C57(9・Models IMON)




Models IMONのC57シリーズ。小工デフではあるものの、九州ガマではない、福知山時代のC5711号機。この時代は、福知山線の列車をけん引して大阪駅まで顔を出していただけに、当時は鉄道趣味の中心地の一つだった関西のファンに、いわゆる「門デフ」の魅力を強く印象付けた、「門デフの伝道師」ともいえるカマ。このカマが関西地区にいなければ、これほどまでに「門デフ」がブームになったかどうか微妙なところもある。さらに模型としては、塗装でおなじみの「ヨーコーシャ」が、新宿歌舞伎町に出していた模型店「ターミナル」が、16番の特定番号機のフルディティール特製品の発売をはじめた時、C622号機とならんで、このC5711号機が生産され、当時の模型ファンに鮮烈な印象を与えたことも記憶に刷り込まれている。ぼくは実際「ターミナル」に足繁く通っていたので、なんども見て垂涎の存在であった。まあ、そんなこともあって、押さえておきたかったもの。この時代のスタイルは、昭和30年代の九州のC57とほとんど変わらないということもあるので、必ずしも芸風を外しているモノではないが。

(c)2014 FUJII Yoshihiko


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