C57(115・珊瑚模型店)




2018年は珊瑚模型店の小林さんが引退してしまった年だが、なにか虫の知らせがあったかのように、大量にオークションで落とした珊瑚製キットの仕掛りジャンクを、一気に仕上げてしまった一年だった。9600が5輌とC56が2輌、そしてこのC57と、8輌を仕上げた勘定。我ながら年間記録ではある。さてこのC57、九州仕様は小工デフ付きばかりなので、実はこっちの方が数的には多かった標準デフの九州仕様にしようと思っていた。プロトタイプは16番の頃から作りたかった115号機に。115号機って、晩年は宮崎のカマの中でも一番不遇な感じで、テンダのナンバープレートもなくなった状態で、宮崎駅の入換専用みたいな感じで使われていた。70年度に九州に撮影に行った時には、走行写真も撮っているので、この最後の姿が不憫でならず、せめて模型にしてあげたかったのだ。多分115号機を模型化した人って、ぼくだけなんだろうな。きっと。

(c)2019 FUJII Yoshihiko


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