C59(戦前型・乗工社)




「1/87 12mmの良さがどこにあるか」という点については、人それぞれ思うところがあると思いますが、ぼくの場合は、単に「狭軌感」というだけでなく、「離れて全体を見たときのプロポーションの良さ」に魅力を感じます。16番蒸気の場合は、「シュパーブのくびき」が今なお重くのしかかっており、下回りを13mm化しても、実物を知っているヒトほど「シルエットがその形式に見えない」問題があからさまになってきます。中でも、特にヒドいのがC59。元来は、スマートでスピーディーな機関車なのですが、ほとんどの16番製品が、マッチョで重厚な機関車になってしまっています。その点、この乗工社の12mm製品は、「これがC59のスマートさだ」と、その魅力を充分に感じさせるプロポーション。12mmにハマってしまったきっかけの一つが、ここにあります。ということで、某店の閉店セールで一台、さらにオークションの出物でもう一台落札してしまいました。2台のうち、一台はモーターをボイラ内に換装、もう一台はオリジナルのままです。

(c)2006 FUJII Yoshihiko


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