D51(標準型試作車・乗工社)




D51は乗工社時代、けっこういろいろなバリエーションで再生産されていました。その最後のバージョンといえるのが、鋳鋼製テンダー台車のついた、標準試作型です。これがまた、乗工社最後の12mm製品ともいえるのですが。というワケで、ぼくが12mmに参入した時には、まだ模型店の店頭に、けっこう在庫していました。それにしても、これを見たときのインパクトはC59とならんで大きく、このプロポーションこそが「12mmはいいな」と思わせた張本人ともいえます。16番のD51は、「シュパーブのくびき」から抜け出ることが出来ず、昔見た実物のイメージからすると、「煙突の長いD52」にしか見えなかったのが、これならどの角度から見てもD51に見えます。これって、スゴいことなんですよ。そういうことで、これが、最初に新品で買った12mmの機関車です。もともと、大宮区の90号機のナンバーがついていましたが、エンブレムチューンではないですが、ナンバーだけでも九州のカマらしくしたいもの。幸いModels IMONから出た九州シリーズのナンバープレートに、九州のカマの中では鋳鋼台車付き標準型として代表的な206号機のナンバーがありましたので、ナンバーを付け替え、タブレットキャッチャーをつけるとともに、ランボードに白線を入れれば、まあ気分は九州のカマですね。あと、オイルポンプをランボード上に移せば、ほぼ九州仕様といっても間違いではありません。ちなみに、206号機は、鹿児島本線でも筑豊本線でも撮影しています。

(c)2006-2012 FUJII Yoshihiko


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