D51(半流・乗工社)




乗工社のD51も、C59とならび、16番ではどのモデルでも感じられた「違和感」を、見事にクリアしたプロポーションで、実車を撮影に行った頃の記憶を思い起こさせてくれます。まあ、C59とD51は、正面図方向のディメンションがほぼおなじですし、そもそも16番の違和感は、全長はスケールに忠実なのに、幅と高さがかなり拡大されているフォルムになっているところから来ているものが多いので、いわば「顔がいい感じ」なところがポイントといえましょうか。特に半流の場合、16番ではナメクジドーム自体がデフォルメされてしまうこともあり、「どっから眺めても、それらしく見える」というのは、重要なポイントになります。しかし、一点だけ残念なのは、動力逆転機がついているところでしょうか。動力逆転機付きの半流なんて、吹田操車場のハンプ押し上げに使われていたデフなし機ぐらいしか知りませんが。半流タイプの製品は、乗工社のD51シリーズの中では再末期に生産されたものが、2006年現在、まだ店頭に新品在庫でありますが、50号機、79号機、2台とも中古で入手したものです。これも1台づつ、在来動力と、火室内モーター換装とになっています。

(c)2006 FUJII Yoshihiko


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