「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2006年11月-




11月30日(木)

こうやってみると、今月は妙に携帯のカメラによる実物ネタの写真が多かったコトに気付く。こういうのは、はっきりいって運だけなので、狙おうと思って狙えるものではない。速報性のあるネタと出会ったときには、なるべく載せるようにはしているのだが、まあ、めぐり合わせがよかったということなのだろう。

11月29日(水)

天気がいいので、東海道線で、普通列車の先頭車に乗ってみたのだが、E231系の意外な良さを新発見。前面眺望が開けていて、実に「よく見える」のだ。113系には、そもそも前面眺望など存在しないし、211系も、かなり改善されたとはいえ、やはり国鉄時代の設計を引きずっている。その点、231はJR後の車輌らしく、ハイビジョン・ウィンドウ(笑)で、カブりつかなくても、充分景色が楽しめる。おかげで、東京品川間でも、いろいろ新しい発見があった。

11月28日(火)

とあるヒトが、インナーのBBSに写真をアップロードしてくれたので、11月5日のモジュール運転会の写真を、全く整理していなかったことを思い出す。急遽、各モジュールの写真を抽出し、モジュール紹介のページを作成。やはり、一般のヒトから見えるページがないと、次回に向けてのパブリシティーにならないからね。ということで、粗製濫造ですがここです。

11月27日(月)

昨日のブラスフェア、ぼくは15分程度しかいなかったので、限られたヒトしか会えなかったが、いろいろ話を聞くと、けっこう知っているヒトもいっぱい来ていたみたい。まあ、出戻ってからもけっこう経つので、知り合いも増えたということもあるが、やっぱりそもそもの母数が少ない、ということに尽きるのでは。この手のイベントは、どこでもそんな感じになってるし。

11月26日(日)

昼から、秋葉原で開催している「第2回ブラスフェア」を覗きに行く。会場は立派だが、逆にちょっと閑散としてしまった感じも。知り合いに挨拶し、出物を漁るが、タマは16番中心なので、プレイザーの人形を何種類か買ったのみ。そこから、こんどは近々閉店というホクトモデルに行ってみる。で、世田谷線に乗ろうとすると、やってきたのは昨日から運行中の、「玉電100年記念花電車」にラッピングされた第10編成ではないか。日曜昼は、6編成運用なので、確率は1/6。期待はしてなかったので、まあまあ運がいいということか。記念に、携帯のカメラでワンショット。ホクトモデルは、高校の頃、学校の帰りとかに寄ったりしたが、その頃と全然変わっていない。それから、35年。今まで続いていたことのほうを、ラッキーだったと考えなくてはいけない時代になってしまったということだろうか。

11月25日(土)

久々、晴れの週末。午前中は時間もあるので、フォトセッション。とにかく、モジュール運転会にあわせて完成したときから、こんな感じのは撮らなくちゃ、とおもっていたカットを撮影。なんのことはない、10月8日のカットの「自己パロディー」なのだが。流石にここまで寄ると、いかにAPSサイズで35mmより有利とはいえ、コンパクトとは違ってそれなりの被写界深度の限界が厳しくのしかかってくる。まあこの場合だと、フォーカスは人形に合わすしかないわな。

11月24日(金)

先週の、新幹線試作車のボディーの件。実は、それからいろいろなエピソードというか、数奇な顛末が展開されたのだが、いろいろな方がかかわっている話なので、「今はまだ語るべきときではない(c)山崎喜陽」。まあ、ここを読んでいてくださる方も、けっこういてくださるんだな、ということだけ触れておきましょうか。

11月23日(木)

Nと縁がなさそうな模型店で、まとめて仕入れたと思われる中古品の中に、なぜか、学研のNゲージのキハ55が。もちろん、そういう店なので値段はジャンク価格で格安。一時のNバブルの残渣で、いまだに「昔のレアもの」に法外なプレミアを付ける店があるなか、これなら、コレクションとして持っていてもいい値段。で、買ってきて確かめてみたかったことがある。それは、WINから出ていたキハ55系が、学研の金型を利用したものかどうかだ。幸い、WINのヤツはもっているので、興味津々で比較。彫りの表現が全く違うので、金型は別のようだが、いろんなディティールの位置やサイズがピッタリ瓜二つ。なんらか、参考にしたのは確かなようだが、逆に謎が深まってしまった。

11月22日(水)

模型店で、「模型を運転するとき、どういう立場から模型を走らすか」という談義に。いつもいっているように、ぼくは運転士や乗客といった、列車の「中のヒト」には余り思い入れがない。そもそも「撮り鉄」分はあるが、「乗り鉄」分があまりないヒトなので、「中のヒト」には思い入れを持てない、というところもあるのだが。これって、ワリと例外的なのかと思っていたら、けっこう「外から見ていたい」ヒトはいるみたい。アメリカのファンは、ウォークアラウンドでもわかるように、あくまでも「自分が運転士」というスタンスのようで、サウンドも、キャブ内で聞く音が基本になっている。そういうサウンドにけっこう違和感を持つヒトがいるらしいことから、コレに気付いた次第。そうすると踏絵は、サウンドD51に入っている「ATS音」あたりかな。

11月21日(火)

新橋駅の西口に出ると、C11の改装工事が終了して、キレイな姿でご見参。まあこのC11、2年ぐらい前に補修工事をしたばかりなので、そんなに傷んではいなかったのだが、アスベスト処理のついでに改修していたモノ。確かに、錆びた外板が交換されていたり、塗装のボテ塗りのところが、キレイに下地から塗り直されていたりで、なるほど手を掛けたことはわかる。しかし、この292号機。もともと戦時型で、ベコベコなところが多いんだよね。なんか、かえって落差が激しくなったような(笑)。

11月20日(月)

近くのBOOK OFFが改装したので、通りすがりに覗いてみる。最近のBOOK OFFは、決して安くないコトが多いのだが、長い間売れ残っていた古い雑誌は、さすがに安くなる。5年前ぐらいのだと、100〜200円ぐらいに落ちてくるので、これならちょっと気になる記事があれば、充分元がとれる。で、古いピクトリアルがあったので、ペラペラめくると、なんと、件の「新幹線試作車を牽くD51」の写真があるではないか。早速購入。隅田川駅で撮った写真で、新幹線は汽車会社製作の1001号車であった。編成の組成もわかったのだが、肝心の仮設台車のところがよく見えない。次は、ここんところだな。これは、鴨宮実験線へ搬入するニュース写真とかあるはずだから、「東海道新幹線の歴史」みたいのがあれば、多分わかると思うのだが。TR20かTR41ではないかと思うのだが。

11月19日(日)

12mmのモジュールを、写真撮影用の未電化区間に戻すべく、電柱を製作。最初から、架線柱は着脱可能なコンバーチブルとしておいたので、駅のモジュールは、通常の電灯線用の電柱に、林のモジュールはハエたたきに、それぞれ差し替えれば、すぐ未電化ローカル線に早変わり、という次第。電柱キットを改造して、サクサク製作、サッと塗装して、一件落着、といきたいところだが、天気が悪くて肝心の撮影ができないではないの。残念。

11月18日(土)

とある模型店で、いにしえのジャンク・ボディーのセール中。ちょっと前に、イベントで話題をよんだヤツの売れ残りのようで、16番が中心だが、なんと中に新幹線試作車のボディーがあるではないの。概して状態は悪いのだが、中に一台、ホコリはヒドいが、塗装は比較的キレイに残っているヤツを発見。測ってみると、スケールも1/87とOK。まあ、コレクションにはいいかな、と思い購入。帰ってきてから、よく洗浄し、レモンオイルで磨くと、連結面とか、多少タッチアップは必要なモノの、けっこういい状態ではないの。さて、一輌でどうするか、と思った末、汽車会社だか、日車東京だかから、D51が試作車を牽引して出てくる写真があったコトを思い出す。これなら、ユニスケールも活きるし、台車も仮設で済むし、バッチリではないの。今度、古い趣味誌を発掘してみよう。

11月17日(金)

有楽町の駅から山の手線に乗ろうと、駅に向かって歩いていると、なにやらちょっと感じの違う新幹線が。何だ、この「オロ42(古い!!)」のような窓は。と、よく見ると、なんとN700系ではないか。どうやら、臨時のぞみのスジを使って、白昼堂々試運転をしている様子。信号待ちで停止中だったので、顔が見えたところで、携帯にて撮影。なるほど、複雑な曲面をしているわい。なんせ一本しかないヤツだから、ヒョコっと出会うというのは、運がいいのだろうな。

11月16日(木)

ボジョレヌーボー解禁日。とは関係なく、神田付近に用事があり歩いていると、なんとなく見覚えのある風景。確か、この辺に「科学教材社」があったはず、と思って、ちょっと寄り道すると、なるほど、昔同様の時代がかったビルに「科学教材社」の文字。中に入ってみると、さすがにもう鉄道模型関係は、不良在庫みたいのしかなかったものの、文字通り工作系の教材の卸としては現役。昔懐かしいラジオキットをはじめ、プーリーや歯車の実験、首振りエンジンキットなど、理科や技術の授業に使うセットが店中に。地方の学校宛に梱包された荷物もあったので、今でもこっちの業務をやっていることは確か。いやあ、時代が止まってますよ。

11月15日(水)

4階をちょっと覗いてみると、なんか曰く因縁のある出物があるじゃないの。とはいっても、今回は充分格安。まあ、品物そのものには問題はないので、納得でGETしたものの、まあ「不特定多数」じゃない、狭い市場だからね。マメに歩き回っていれば、いろいろわかってきたりしますが(笑)。

11月14日(火)

ずいぶん前に中古の出物を見つけて買っておいた、「三丁目の夕日」のDVD。やっと時間ができたので、チェックする。例のライブスチームを使ったC62の走行シーンとか、まあよくできてるじゃないの。リアルでない、といえばそうなのだが、元がメルヘン的なコミックスで、原作自体リアルでないので、そのトーンにはあっているみたい。まあ、もはや昭和30年代は「時代劇」だよね。でもC622号機を使った撮影は、川崎のメーカーズプレートまで作って凝っている割には、LP405の副灯がそのままなのはちょっと。

11月13日(月)

書店で、一般雑誌のコーナーを見ていると、「東京人」が、201系の引退を記念して、ふたたび中央線特集をやっている。もともとワリとマニアックな記事が多い雑誌だし、鉄道がらみの特集も多いコトは確かなのだが。バーミリオンの201系は、鋼板製で全面塗装の通勤車としては首都圏最後なので、一般的に見たほうが、ある種のノスタルジーがあるのかもしれない。学生の頃まで、中央線沿線に住んでいたので、中央線の持つ「重苦しさ」は身をもって知っているので、個人的には「懐かしいけど・愛情はない」というのが、バーミリオンやカナリアイエローの電車の正直な印象だが。

11月12日(日)

本日も、地元関係、子供関係、バンド関係と予定が目白押しの中、突如、模型関係の集まりの連絡が。なんとか時間をやりくりすれば、一時間ぐらいは顔を出せそう。途中退席というのも、失礼ではあるのだが、やはり声がかかった以上、顔を出さないよりは出すべきと思い、ちょっと挨拶という感じの参加になってしまった。限られた時間だが、偶然にも、このWebを読んでいただいている方もお会いできて良かったです。

11月11日(土)

先週までの反動で、今週末は鉄分なし。ということで、モジュール運転会のカットでお茶濁し。駅のモジュールに対して、林のモジュールと呼んでいたもう一個の方。実はこれ、得意の撮影用お立ち台としても使えるように、シーナリー自体がサブモジュール化していて、いろいろ風景を変えられるような仕掛けだったりする。いろいろご意見もありましょうが、基本的に、Nのジオラマやモジュールでよく使われている手法だけで作ってあるので、見栄えはさておき、ぼくもやってみたい、と参入への敷居を低くする役割だけは果たしているのではないかと(笑)。

11月10日(金)

時間がとれたので、今年のウォルサーズのカタログを、ペラペラとめくる。いつもながら、こんなものまである、という量販品の普及にはオドロかされる。しかしその一方、日本型に使えそうなものは、およそどこかの店で見たことがある、というのも確か。最近では、天賞堂の3階も、なんだかウォルサーズのカタログショップみたいな感じになってるし。そんな中で目をひいたのが、「読者の投稿ショット」。どう見ても、白昼に太陽光で撮影したと思われるカットがけっこうある。アメリカのレイアウトフォトというと、ジョンアレン氏のG&D鉄道に代表されるように、地下室等に設営した大固定レイアウトを、いかにリアルに撮影するかと、照明に凝りまくるイメージがあっただけに、これはびっくり。ジオラマを表で撮影する、なんて、なんか日本的。この面でも、国境はなくなっているということでしょうか。

11月9日(木)

今週は、恒例の新橋駅前の古本市。極めて希なのだが、この市には時々、鉄道関係の資料が、けっこう格安で出てくることがある。今回も何度か通ってチェックしたのだが、あまり大物はなし。ただ、80年代初期の本で、当時の国鉄全駅を、構内配線図つきで紹介したシリーズ(それもなんと、専門書でなく一般書籍)が何冊かでていた。全部揃っていれば、当然資料としてまとめ買いしたのが、ポロポロ欠けている巻があったので、これは断念。しかし、ぼくにとっては最も重要な、九州の巻はちゃんとあったので、コレを購入。けっこう使えそう。

11月8日(水)

松屋のショーで初見参だった、ブルートレイン乗務員人形。16番バージョンのほうを、とうとう店頭で発見。N用は既に見ていたが、16番用は初めて。乗客専務車掌の人形は今までなく、客車に人形を乗せる主義の身としては、駅員人形を車掌に見たてるしか手がなかったので、なかなか使えそう。そういえば、食堂車の係員も出るはずだし、昔、皿の料理まで作ったマシ35があるので、こっちも期待できそう。

11月7日(火)

だいぶ前に買ってきていた、宝島社のDVDムック。運転会も終わって、やっと見れる時間ができたので、まず「ある機関助士」を見てみる。まあ、名前は誰でも聞いたことがある名作だが、実は全部ちゃんと見たことがなかった。それにしても、オリジナルは35mmでの撮影らしく、実に精細で色も鮮やか。機関車のみならず、周囲の記録も含めて実に貴重。ところで時代というか、蒸気機関車の機関士が、絶気で惰行に入ると、おもむろにたばこを吸い出すのがなんとも。のべつまくなし、けむり漬け、という感じで、こりゃ長生きしそうにないなあ。

11月6日(月)

天賞堂を覗くと、「11月23日は祝日だが、臨時休業」との貼紙。これは、よく行く人以外には多少説明が必要だと思うが、銀座の天賞堂模型部は、通常木曜定休なのが、木曜日が祝日のときは営業する、というルールになっていたのが、今月は例外になる、ということ。そういえば、先月も趣味誌の店頭販売日が木曜と重なったときのおなじみ、「通路での販売」が中止になっていたし、何かあるのだろうか、とつい勘ぐりたくもなってしまう。

11月5日(日)

いよいよ地鉄モジュール運転会、本番当日。早めに行って、料金上限打ち切りのある駐車場を探す。あっさり近くに見つかったので、会場到着は10分前。既に近藤さんが、デカいモジュール群を搬入中。しかし、当日になるまで、誰がどういうモジュールを持ってくるか、全然事前情報なし、というのもスリリング。一応来そうなヒトが揃ったところで、その場で配置を考えエンドレスを作成。サクサクとつなげて、早速テスト。電源バスラインでは、ショートが発生。しかし、ジョイナー接続では電気的問題がないので、バスの問題は後でチェックすることにして、今回はこれでいくことに。会場ではじめて会って、一時間後にはすでに走り出していた、というのは、さすがにベテランマニアが多い12mmならでは、ということか。その後も細かいトラブルはいろいろあったものの、F1のピット作業よろしく、寄ってたかって、その場で次々解決。この辺も、経験値の高さのなせるワザ。途中から、うちのガキも参加し、ぼくの持っていった車輌を走らす。9時から5時まで、最初と最後の一時間づつは、組み立てと解体だが、6時間まるまる走らせていた計算。ひとまず、初回としては大成功。次回は、参加者も増やし、ポイント・トゥー・ポイントでダイヤ運転にしようということで、お開きに。次回までには、駅の交換設備を作って側線を復活させる、という宿題を公約してしまいました。

11月4日(土)

夜、地元関係の飲み会があるので、それに間に合うように帰ってくる。明日の本番に向けて準備万端、のはずが、飲み会から帰ってきて、重大なことに気づく。あ、足をつけてなかった。まあ、足自体は規定の色に塗って準備してあったので、接着すればいいのだが、曲がらないよう、一旦酔いをさましてから作業開始。どうせやるなら、と、ついでに森の中にライケンをつけ、ターフも撒いて下草を生やす。コレをやったら、逆側からの眺めもなかなかよくなった。出来上がりを眺めつつ、また飲み直したら、けっこう寝るのが遅くなってしまった。とほほ。

11月3日(金)

今回は、通常3日間のスケジュールを2日に圧縮したので、あまりNとか走らす時間がない。ましてやGなど。けっこう車輌も増えているし、2列車の交換運転もできるようになったので、本当はGの運転をやりたかったのだが、ちょっとおあずけ。

11月2日(木)

連休を利用して千葉に行くのだが、5日に運転会の本番が入っているので、前日夜からスタート。とはいえ、スタート前の寸暇ももったいない、とばかりに、アラや隙間の目立つところを中心に、フォーリッジの雑草を植え付ける。かなりいいかげんに接着したが、これがあるだけで、ずいぶん雰囲気が出てくるものだ。こうなると、なんか森のモジュールの方が寂しい感じがしてきてしまう。さあ、時間はあるのだろうか。

11月1日(水)

モジュールに関しては、根詰めて作業ができる、最後の日。微修正で済むところ以外は、何としても完成させなくては、申し開きがつかない。駅舎の取り付けに始り、剥がれたターフの補修、木の植樹等々。駅モジュールのテーマである「少年天国」の重要な構成要素である、日本代表、食玩の「空き地の遊び場」を接着剤で組みつけるとともに、アメリカ代表、ウッドランドシーニックスの野球少年を黒髪化して強制帰化させる。まだまだ、いじるべき細かいポイントは山積だが、これにて時間切れ。あとは、どこまでチョコチョコできるかだけ。





(c)2006 FUJII Yoshihiko


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