hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2011年3月-




3月31日(木)

案の定、石油列車の迂回輸送の写真が、Blogなどをにぎわせ始めた。で、驚いたのは、青森経由盛岡行きの列車が、青い森鉄道を走行しているシーン。なんと、EH500の重連で牽引してるじゃないの。さすが、奥中山の伝統。機関車の牽引力を上げれば、定数そのままで乗り切れるということなのだろうが、4車体連なるというのは、けっこうな迫力。これ、撮りに行く「鉄」が、けっこう物議をかもしそうな予感。

3月30日(水)

東日本大震災の被害により、旧国鉄タイプの直流電動機のブラシを製作している日立化成工業の工場が稼動できなくなり、部品の供給に支障をきたし、古い旧国鉄形車輛が多いJR西日本では、電車の運行に不都合が生じるため、運転計画の見直しを行うと発表。まあJR西は、キャッシュフローがキツい分、車輛の新製が思うに任せない状況ではあったものの、なんと在来線電車約4700輌のうち約2300輌が対象になるという。貧すれば鈍するではないが、フトコロ具合の厳しいところを狙うかのように、こういう被害は飛び火するもの。福知山線の事故も、キャッシュフローの厳しさが遠因の一つといえるだけに、体力差があるにもかかわらず、東日本、東海と並び称されてしまうところに、西日本の背伸びしなくてはならない辛さがあるのだろう。

3月29日(火)

今まで「それどころではない」という感じで、マスメディアではほとんど伝えられることのなかったJR東日本の運転再開計画について、やっとお鉢が廻ってきたというか、言及されるようになった。主要な区間は、ほぼ4月上旬までに、その他幹線でも被害の大きい区間は4月中に、という感じで運転再開の目途が報じられている。一部、幹線でも被害の甚大な区間や、輸送単位の小さいローカル線では、予定のたっていないところもあるようだが、一応、流れが見えてきた感じがある。このあたりから、復興への流れが始まるか。

3月28日(月)

天4では、昨日からカツミ・エンドウといった16番ハコモノの蔵出しがあった模様で、大量の在庫に大いに活気づいている。世の中が自粛ムードの分、なんか「秘密の取引」のような感じで、妙な盛り上がり。まあ、こっちの興味の対象ではないので、客観的に観察できるが、こういうことにエネルギーを使う分には、節電・省エネには差し障りないし、やはり趣味は、世の中の活性化に貢献できるんだよ、こういうときこそ、声高にメッセージを発するべきだと思うけどね。他人への礼は尽くすが、無意味で免罪符的な自粛はしない。元気に動ける一人一人が積極的に動いて、日本を元気にしないと。

3月27日(日)

件の磐越西線の石油輸送列車については、朝のNHKのニュースで特集で報道。けっこう詳細にも触れた、「鉄」な内容。まず、DD51を6輌集めるために、全国のJR貨物の機関区から集められたことを、門司機関区、愛知機関区、吹田機関区の区名札をアップにして紹介。JR東から借りるのかと想像していたが、違うのか。特製のヘッドマーク付きでの運用だが、新潟発は午前1時と、深夜帯での運行だと。処女列車は、途中で空転したため、援護を求めて3時間延着したとのことで、10時ごろ郡山に到着したシーンがバッチリ放映されていた。ということは、郡山着は定時でも朝なので、そっち寄りなら撮影は不可能ではなさそう。基本的に、全区間DD51の重連で運行するようだ。かつてセメント貨物列車があった時代に、DD51で貨物を牽引した経験を持つベテラン機関士がハンドルを握る、ということまで紹介。ATSや列車無線はどうするのかな、と思ったが、要は青函トンネルのED79と同じで、本務機の方が対応していれば、補機は無人ブースターなので問題ないわけですな。

3月26日(土)

都内は多少落ち着いてきたので、この週末は、地震のあと延び延びになってしまった家事をこなさなくてはならないので、鉄分なし。ということで、先頃ハードディスクの底のほうで、画像ファイルの探し物をしていてたときに見つけた、2年ほど前の別テイク画像でお茶にごし。そういえば、早い年だと、もう桜が咲きはじめる時期だよなあ。それにしては、気温が低めかな。暖かいんだか、寒いんだか、よくわからない今年の冬でした。

3月25日(金)

ところで、関東以東に関しては、震災の影響で、九州新幹線開通とリニア・鉄道館の開館は、完全にすっ飛んでしまった感じ。どちらも、予定通り開通、開館しているのだが、その情報すら全く伝わらない。東海地方とか、近畿地方ではどうなっていたのかわからないが、趣味誌とかのWeb情報も止まっていた状況なので、どちらもファンの方のBlog等で確認するしかない状況。もともと九州新幹線は、大阪-鹿児島間3時間台を目指したように、関西対九州の需要が狙い目なので、西日本では、それなりに回っているのかな。そうすると、函館開通前を、青森観光キャンペーンで乗り切ろうとしていたJR東日本が、直接・間接含めて一番ダメージが大きかったということだろうか。

3月24日(木)

日経の朝刊を読んでいると、企業面に「妙に臭う」記事が。タイトル曰く、「JR貨物 横浜〜郡山で石油専用列車 新潟経由ルート、明日運行」。一見すると普通の経済記事に見えるのだが、よく読むと……。問題の部分を引用する。「磐越西線は一部急な勾配があるため、新ルートは2段階に分けて輸送する。まず石油類を積んだタンク車20両(約1,200キロリットル)の貨物列車が横浜・根岸駅から新潟貨物ターミナル駅に向かう。同駅でタンク貨車を10両づつに分け別の機関車につなぎ郡山駅へ向かう。郡山駅には出発翌日に到着する予定だ。根岸-新潟ターミナル駅間は隔日、新潟ターミナル駅-郡山駅間は毎日運行」。これは無署名だが、書いたのは「鉄記者」だな。間違いない。行間から、「磐越西線に、DD51の牽く石油列車を撮りに行きたい。でも定数を減らさないで、重連でそのまま20輌引っ張っていってくれればもっと良かったのに」というニュアンスがにじみ出ているぞ。これじゃ趣味誌の記事で、中央紙の記事じゃないよ。まあ、それを読み取ってしまうのも、マニア心ということなのだろうが。

3月23日(水)

一週間ほどたって、通勤の行き帰りの「こなし方」も、だいぶわかってきたが、田園都市線の運用で妙なことに気付く。全列車、半蔵門線の押上までで、東武線直通を中止していることもあるのだろうが、8500系や8590系、2000系など、マルK編成が通常より多く運用についている。省電力ということでいえば、これらの車輛より、5000系の方がよほど効率がいいはずなのだが、普段より目にしない。まあ、古いとはいっても、抵抗制御というワケではないので、電気喰いまくりということではないのだろうが、なんか解せないなあ。

3月22日(火)

天4は、この前の米国型HO量販品の大量出品がまだ残っているところに、今度は欧州型HO量販品の大量出品。そこいらじゅうに箱が積み上げられてる上に、どうやらまだ在庫もあるみたい。とはいえ、昔外国形量販品でよくあったような、「店に入ってきた品を全部」という御大尽ではないので、そんなに珍品があるワケではない。数年前は、欧州型の大量処分というと、相当に珍しいものも出てきたものだが、もうそういう方もいらっしゃらないということだろうか。

3月21日(祝・月)

昨日発見されたネガには、実物関連の写真がほとんどだが、模型関係のカットもあった。その中から、高校時代に仲間と作った、今でいうモジュール式の16番レイアウトの、駅セクションの写真を発見。どうやら、仲間の多くがそのまま入った大学の鉄研で、学園祭の運転会に持ち出した時の写真のようだ。すると1974年か。全てハンドスパイク、自作ポイントという力作、というより、お金が足りなかったので、腕力で解決したのだが、結局ストラクチャまで手が廻らなかったんだよね。この時は。写真とか、全く残っていないと思っていたので、かなり褪色しているモノの、これは貴重かも。手動式のターンテーブルも、当時としてはかなり苦労した覚えがある。そのターンテーブル周辺の蒸気機関車群は、ほとんどがぼくの作品。しかしよく見ると、去年の夏のJAMコンベンションの理事展示「高校生の頃の作品」に出した、C55とC57 4次型がちゃんといますね。このへんの機関車は、今でもちゃんと持っていますよ。そう考えると、16番も何十輌があるんだよね。実は。

3月20日(日)

今回の経験として、押入れやタンスの中は、中身をきっちりと入れてあればあるほど、いろいろな意味で安全だということがわかった。ということで、押入れの中身を整理して、きちんを積みなおす。そんな中から、長いこと行方がわからなかった、10歳〜19歳ぐらいまでの間に撮った通常の記念写真の中で、鉄道関係のモノが写っているコマを集めたネガケースを発見。どうやら、今の家に引っ越したときに、しまったままだったようだ。当時は鉄分が極小な時期だったので、貴重な資料ということで大事に保存はしたものの、どこに保存したかは、あまり意識の中になかったものと思われる。小学校4年生のときから、大学生になった頃まで、チェックすると、自分でも撮ったことを忘れているカットも多い。今後、順次「記憶の中の鉄道風景」でお届けしますので、乞うご期待。

3月19日(土)

元々、この連休には家族で千葉に行こうと思っていたのだが、一人で地震・津波の被害状況の確認ということになってしまった。未だに湾岸線が一部通行止めという状況だが、ガソリンの供給事情もあり、道路は比較的スムース。で、結果的にはほとんど被害がなく、積み上げてあった本の一部が崩れた程度。Nのレイアウトも無傷で、脱線もなし。鉄道雑誌や資料を入れた本棚は、棚サイズピッタリの本をギッチリ入れ、一冊取り出すのも大変な状態であることもあり、問題なし。「ぴっちり詰める」というのは、けっこう丈夫なようだ。ただ、津波が来たことは確かで、海岸の様子は非常に変わっていて、なんか砂浜が半分ぐらいになっちゃった感じ。食糧事情や電力事情等もあり、日帰りで帰宅。ひとまず安心。

3月18日(金)

本来、本日が趣味誌の店頭発売日だが、各出版社のWeb等でも告知されているように、今月は大震災後の交通事情等があり、遅れる危険性が予想されていた。が、さすが天賞堂。ちゃんと、各誌とも揃っている。もともと2月は日数が少なく、締切が早い上に、3月の発売は春分の日の関係で繰り上がることが多く、編集作業が大変なだけに、ちゃんと早く出荷できてよかった、という感じかな。

3月17日(木)

今週は、各模型店を覗くと、通常時よりはさすがに少ないものの、想像するよりはお客さんが来ている。しかしよく考えると、こういう極限状態の時は、なにか心の支えがないと、不安になってメンタルヘルスとか起こすことも多く、自分が集中できる趣味があるということは、ある意味、心の平静を保ち、健全な状態でいるために、大いにプラスになる。仕事しか生きがいがないヒトは、仕事ができない状態になると、相当にヤバい。そういう意味では、もっと堂々と模型店に足を運んでいいと思うが。

3月16日(水)

都内のいろいろな模型店、模型ファンに話を聞くと、地震の被害にはかなりバラつきがある。一言で言えば、「備えあれば憂いなし」ということだが、大体食器棚の被害と似た傾向。観音開きでロックのかからないショーケースは、中にあるものの慣性で、扉を突き開けて飛び出してしまう。また、ガラス棚に直接並べて展示していたものは、滑り落ちてしまう可能性が高い。けっきょく元箱に入れて、扉にロックのかかる、押入れや転倒防止つきの棚に入れておくというのが、一番安全なようだ。

3月15日(火)

昨日に続いて、首都圏は通勤難民状態が続いている。しかし、昨日一日の様子から、朝晩の動態動向がおよそわかったので、ここからは鉄道マニアの本領発揮。混みかたもほどほど、確実に乗れて、時間もそんなにかからない、という経路を推定。こういうのは、路線検索ソフトでは出てこないよなあ。やはり、経験の成せるワザ。「鉄」分も役に立つときがあるってことよ。

3月14日(月)

今月の「記憶の中の鉄道風景」コンテンツ制作。先月は、月中ギリギリになってしまったので、地震の影響で動けないのをいいことに、昨日急遽スキャンして、本日コンテンツ化。安易ではあるが、最近C61形式が動態復活で人気なこともあり、先月の企画をうけて、南国のハドソンの現役時代、それもできるだけアップの写真を特集。Webだと、写真として凝ったカットより、きっちりとした記録写真のほうがウケがいいということもあるし。

3月13日(日)

天賞堂の2階は、担当の中尾さんが、珍しいレイアウト用品を、よくウォルサーズから輸入しているので目が離せないが、いい感じの石積みのトンネルポータルを発見。というか、南九州では、採れる石材の関係か石積みポータルが多く、その感じとよく似ているのだ。ということで、それらしく塗装・ウェザリングした上で、久々のセット撮影。青井岳-門石間は、こういうトンネルが連続するんだよね。田野-門石間は踏破した人も多いと思うが、門石-青井岳間もなかな渋い撮影スポットがある。こっちの区間も、何度も踏破しただけに、そのイメージで。悪乗りついでに、ブローニー判にしてみました。

3月12日(土)

昨日発生した、観測至上最大級の巨大地震。一日経っても、被害の全貌がわからない状況。鉄道関係も、常磐線、仙石線をはじめ、太平洋岸の路線がズタズタになっていることは確かだが、被害の把握ができていない。首都圏のJR、民鉄も昨日は全面運休で、会社から歩いて帰ってきた。途中、人が多くて詰まってたところもあり、2時間程度。それでも、バスを抜くことはあっても、一度も抜かれてはいないほどの渋滞。家まで歩いて帰ってくるって、なんか、バブル期の「タクシー難民」を思い出してしまった。

3月11日(金)

東京駅を通ったので、栄松堂書店を覗いてみると、西日本新聞刊の「九州鉄道の記憶」なる写真集のシリーズを発見。九州在住のベテランファンの撮影した、60年代から現代までの、九州の鉄道写真を集めたシリーズ。ちょっと前の本だが、もともとが40年前の写真なので、それはあまり問題にならない。この手の写真集の常だが、写真としてのクォリティー的にはかなりバラつきがあるものの、資料としては地元ファンならではといえる貴重なものも含まれており、やはり蒸気機関車を特集した巻は欲しくなる。この辺は、サガですな。

3月10日(木)

成田線滑川駅で、鹿島サッカースタジアム行きの貨物列車が脱線し、貨車1輌が横転、もう1輌が脱線という事故が発生。どちらも、20ftタンクコンテナ積載だが、下りなので空荷だった模様。ポイントでの割り込みが原因らしいが、なるほど脱線した方の1輌は、複線の各々の線に台車がのっかって股裂になったような状態。これ、模型でよく起きるんだよね。さては篠原のポイントを使ったか(爆)。それにしても、海上コンテナ対応の固定装置は、さすがに強力。横転しても、ちゃんと固定されたまま。ところで、牽引機は、TVニュースの空撮で、国鉄色のEF65のようだ。けっこうマニアの間では話題になりそう。

3月9日(水)

秋葉原から神田方面に抜ける用事があったので、ちょっと遠回りして、旧交通博物館の跡地の前を通ってみる。すでに、新たなビルの建設工事が進んでおり、基礎部分を工事中。名称は「神田万世橋ビル」となっているが、施主はなるほどJR東日本。そちらの跡地は全く面影がなくなってしまったが、神田川沿いの高架下の部分は、ほとんど変わらないたたずまい。かつては、信号機や保安装置の展示があったところは、外見的にはそのままの雰囲気。しかしビルができたら、この部分はどうなるんでしょうね。話題の、万世橋駅の遺構も、そのまま残っているんだろうし。

3月8日(火)

天4では、その後もどさどさ16番の「ハコモノ」が出てきているが、どうも出所は同一の模様。どれも買ったまま箱に入れっぱなし、という感じ。スポンジが死んじゃったのも、ピッタリビニールに包まれたままなので、直接塗装が触れることはなく、全体がくすむ程度で収まっているのは、ケガの巧妙というべきか。16番なので、基本的に関係ないか、とおもっていたら、中に12mmの電車が、2輌だけ混じってるじゃないの。ま、当時は16番で出ていなかった車種なので、そこまで手を広げていたということか。値段も16番並だったので、ひとまず押えておきました。こういうことも、たまにはあります。

3月7日(月)

「はやぶさ」キャンペーン連動で、5日の土曜日に鉄道博物館にて、「はやぶさ」のヘッドマークをつけたC6120号機の運転を公開。その様子がいろいろなBlogにアップロードされているが、よく見るとこのヘッドマーク、ちゃんと球面になっている九州仕様じゃないの。電気機関車になっても、ヘッドマークの九州仕様はそのまま引き継がれたはずだが、そこに言及している人はほとんどいない。いろいろチェックすると、さすがに「とれいん」の公式Blogだけは、きちんとコメントしていた。それによると、わざわざJR九州から取寄せた実物のヘッドマークとのこと。こういうのにコダわるのも、現役蒸気世代だけということでしょうかねえ。

3月6日(日)

この週末は、仕事があったり、イーグルスに行ったりと、スケジュールが埋まっていて鉄分なし。そんな移動中に乗車した、東京メトロ。車内放送で、時間調整のために少々停車というアナウンスがあったが、いかにもナレーターが録音したような流暢な調子。最近の車輛は、こういう放送までプリセットされているのね、と思ったら、発車時刻とかまでアナウンスをはじめた。要は、アナウンサーや声優並にナレーションのウマい女性車掌なのだ。これはびっくり。なんか、追っかけファンが生まれそう。ちなみに半蔵門線でした。

3月5日(土)

E5系「はやぶさ」の運転開始。久々の大キャンペーンなので、パブリシティーもたっぷり。まあ、青森地区の実需でいえば、八戸まででも新青森まででも変わらないので、新青森開通の成果は、観光客の動員次第ということになる。そういう意味では、大キャンペーンはある意味、JR東日本としては死活問題なので、ひとまずはウマくスタートしたといえるだろう。本命はやはり、観光地としては数段各上の函館開業時に、どう繋げてゆくかということだろうけど。

3月4日(金)

JR九州のダイヤ改正にともなう485系の用途廃止の関係で、最近、Blog等で日豊本線で撮影した写真をよく見かける。で驚くのは、かつて蒸気機関車を撮影に行った時代と、架線が張られている以外、ほとんど景色が変わっていないこと。森林については、かなり木が繁茂してしまっているので、寄りで見るとちょっと印象が違うところもあるが、概ねイメージは変わっていない。まあ、それが宮崎の実情ということなんでしょうね。今の若い人からすれば、我々にとってのC57に相当するものが、485系になっているだけで。

3月3日(木)

スカイツリー効果で勢いづく東武鉄道が、浅草駅の復元を発表。まあ、復元といっても東京駅とは違い、外装のカーテンウォールを外せば基本部分は残っているので、耐震工事と改装というほうがフィットするかもしれない。浅草のランドマークとしては、昭和初期の香りがするオリジナルの外装の方が似合っているのは間違いない。しかし、外側はいいとして、松屋が抜けたあとのテナントはどうするつもりなんだろう。東武の本社でも持ってきたりして。ターミナル駅と本社が一緒って、なんか地方私鉄みたい。

3月2日(水)

昨1日に、JR東海の「リニア・鉄道館」の報道関係者への公開があった模様。現地、名古屋地区での扱いはわからないが、東京では、日経が昨日の夕刊で第2社会面での独立記事で扱い、読売が今日の朝刊の社会面コラムで扱ったのみ。ここはひとまず日経の勝ちというところか。公開された写真を見る限り、予想以上に「車輛」そのものにスポットライトを当てたハードな展示。なんか、模型店のショーケースみたいな感じ。ところで、国鉄バス1号車って、こっちへ移ったのね。

3月1日(火)

週刊東洋経済3月5日号は、「鉄道最前線」と題する、同誌二度目の鉄道特集。経済誌の鉄道特集は、本来の産業ネタとしても新鮮だし、記者や読者の「鉄」分も満たすということからか、各誌ともけっこうなヒット企画となったことは、記憶に新しい。そこで、新幹線開業を狙った二匹目の鰍かとおもったら、これがあにはからず中々の読みごたえ。ビジネスとしての鉄道と、その周辺の産業という、けっこうユニークな視点は、鉄道ファンとしても、ビジネスマンとしても、興味をひかれる内容。これなら、及第点か。一方、エコノミスト3月8日号も、「日本の鉄道力」と題する鉄道特集で、モロかぶり。こちらは、新幹線開業に合わせた、鉄道輸出の可能性に焦点を当てた記事。新鮮味に欠ける内容の上に、世界の鉄道建設計画を語るワリには、昨今の石油価格の再高騰を捉えた視点がない。これでは、ちょっと物足りないのでは。



(c)2011 FUJII Yoshihiko


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