hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2012年6月-




6月30日(土)

夏の国際鉄道模型コンベンションの特別企画、西尾克三郎写真展と鉄連Eタンク展示の企画会議。写真展で展示する写真の選定と、構成を検討。雑誌や書籍など、古くからのファンなら脳裏に焼きついているおなじみのカット。誌上では公開されたことのない、秘蔵のカット等々。ガラス乾板、シートフィルム、ライカ判など、いろいろなメディアの中から、オリジナルプリントならではの迫力を味わえます。作業をやっている関係者も、なかなか興奮する瞬間でありました。

6月29日(金)

さて、昼過ぎに覗いてみた状況では、まだ祭りは始まらず。とはいえ、各ショーウィンドーの下段が整理され、全部クリアされた状態になっていた。ということは、ハコモノのセットだろうか。どちらにしろ、本日は時間がないので、その先はチェックできず。フォローはお任せします。

6月28日(木)

秋葉原というか神田というか、ご存知のあそこでランチを食べたら、偶然にも、中央線も総武線も望めるという眺めのいい席。特に、元交通博物館というか、旧万世橋駅というか、そのあたりが直下に望める。なかなか、想像のつかない眺望。急カーブで徐行してくれるので、コンデジでもなんとかタイミングが取れる。ということで、ワンカット。それにしても、この草の生えかたは何だ。側線のところなんて、ほとんど屋上緑化。もうすぐ、木が生えてきそうな勢い。交博跡地のビル建設も、ずいぶん進んだ。ところで、この高架の下は何に使うんでしょうね。

6月27日(水)

池袋の上池袋コミュニティーセンターにて、国際鉄道模型コンベンションの企業出展者説明会。大規模出展者を中心に、40社近くの方にいらしていただき、ほぼ席が埋まる状態。企業出展者・MP出展者・ご来場者、各々のご期待に応えられるよう、規模だけでなく、内容も一層スケールアップを図りたいと存じます。ご期待とご声援のほど、よろしくお願いします。

6月26日(火)

けっきょく、例の蔵出しも、最後が近くなると、外国製のストラクチャのプラキットとか、自由形の車輛とかまで出てきた。ほんとに、何でもありという感じ。しかし、自由形の車輛まで、例の厚手のエアキャップを使った梱包を作っているのには恐れ入る。まあコレだけの規模で、コレだけ色がついたものだと、当分話題としては尽きないだろうな。

6月25日(月)

まだ、前回の蔵出しのタマが新たに出てきているというのに、天4は、またまた店を閉めての仕入れを行う模様。ということで、今週は27(水)、28(木)が連休だそうな。果たして、今度は何が出てくるんでしょうかね。金曜日をお楽しみに。最近は、こういう「祭」がないと、全く4階も盛り上がらなくなっちゃったし。でも、その分、確実に3階のお客さんは減ってるってことだよね。ブラスモデルも、趣味誌の定期購読も。

6月24日(日)

HOMP Hawaiian Pacific Railroadの、夏のコンベンションに向けた接合会。今年は、かなりノリ気のメンバーが引っ張る感じで、新モジュールもかなり登場。それらの動きをチェックするのがメインの予定だったが、今回、新モジュールで中心になったメンバーが、身内の不幸で参加できず。ということで、集まった部分だけでのチェック。それでも、いくつか問題は発見された。また、当日あわせの部分が増えてしまうが、まあ仕方ないか。

6月23日(土)

秋田新幹線「こまち」が、熊の親子3頭をはねるという椿事。最近、鹿をはねる被害とか、動物グモが多くなっているが、熊というのはけっこう珍しい。おまけに3頭まとめてというのも。さすが秋田。でも、E3ならスノープラウがついているので、カウキャッチャーのように機能して、巻き込まずに跳ね飛ばしたんだろうな。対人も含めて、今後は全国的にスノープラウが必需品になるのかも。中央快速の233も、スノープラウ装着すればいいのでは。

6月22日(金)

7月10日に横浜にオープンする予定である「原鉄道模型博物館」のプレス公開が20日にあり、一般紙やテレビを含めて、幅広くパブリシティーが打たれている。コレクションの展示室、1番ゲージのレイアウトなど、かなり初期投資をかけた展示となっている。立地もあり、ブリキのおもちゃ博物館などのように、どちらかというとその分野のマニアより、一般をターゲットとしているように思われるが、果たして動員はどうなるのだろうか。原氏のコレクションは、欧米の希少な模型のコレクションもあるが、やはり中心は自作および自ら設計・プロデュースした、シャングリラものとも呼べる、実物同様のメカニズムで動く一連の車両群だろう。でもあれ、模型ファンからすると、模型ではなくて「世界最小の実物」という感じなんだよね。ドールフファンの間では、ダッチワイフをドールに含めるかどうか(旧来の「人形ファン」はNOだが、「フィギュアファン」はOKらしい)が議論を呼んでいるが、なんかちょっと近いかも。ライブスチームが、車輛模型ではあるものの、狭義の鉄道模型とは違いがある(ジオラマ系レイアウトを作れないと)のとも似ている感じ。

6月21日(木)

さて、発行されたのでオープンにできるぞ。「蒸気機関車EX Vol.9」の巻頭特集、「首都圏最後の煙、高島線デゴイチと横浜機関区」に、鶴見川橋梁のD51の写真を提供。高島線関係の写真提供はなぜか多いのだが、なんせ中三、14歳のときに撮影したモンだからなぁ。内容的にはお恥ずかしいのだが、まあ記録は記録ということで。で、イカロス出版さんの刊行物は、これが初制覇。6月7日のところに書いた「ご縁」とは、これでした。しかし、DTPの時代になって、入稿から出版までがホント早いよね。ネガ渡してから2週間で、ムックが店頭に並んじゃうんだから。

6月20日(水)

まだまだ出てくる、先週からの蔵出。いったいどれだけあったのか、と思わせる物量。で、米国型の量販品の蒸気機関車が出てきたが、これが買取品だけあって、3000〜5000円という値付け。それでちゃんと走るんだから、芸風でなくても、話のついでにちょっと手を出してみたくなる。ということで、大型機とかアーティキュレイテッドとか、買ってきちゃった。でも、取り出してみると、やっぱりデカい。車輛というより、船とか構造物とかの方に近いよね。

6月19日(火)

趣味誌の店頭発売日。なんか、週末を挟まずに店頭発売日が来るというのは、久々な感じ。まあ、これがオーソドックスな形なんだろうけどね。どちらにしろ、今月は季刊ムックの発売月なので、急いで買っても読みきれない月だし。

6月18日(月)

先週末からの蔵出し、さすがに3日かけて仕入れただけのことはあって、未だにタマが続いている。日本型16番でも、ブラス製からプラ量産品まで何でもあれだったが、米国型でも何でもあり状態。今日出てきていたのは、比較的最近の量産品中心だったが、もともと米国型は編成が長いだけに、コレだけでも中々の物量。買取なので価格も安いし、はっきり言って、とにかく運転会とかで長編成の列車を走らせたい向きには、とてもお買い得だと思うけど。

6月17日(日)

月例のJAM理事会の日なので、鉄分過多だが趣味分なし。いろいろ外野はウワサにしたがるようですが、今までにないスケールで着々と進んでいますので、 乞うご期待。さて、昨日分のカット、アップの方は、元の解像度だと先頭がD52202号機、次位がD52414号機と、ナンバーもきちんと読める。72年に、上りで重連の運用なんてあったっけ、と思われる向きもあろうが、種明かしをすると、実はこれ、次位の414号機は無火の回送。真下に機関車を見下ろすカットだと、テンダーが空っぽなのがモロ見えだが、この角度だと、煙のカブり具合がウマく、重連で力行しているように見えるのがおいしいところ。こんなカットを撮っていたこと自体、40年の間にすっかり忘れていましたよ。

6月16日(土)

風邪は治らないは、やることは多いは、という散々の週末。鉄分もないので、ちょっとからめてから。先日のラボでのスキャンだが、ちょっと仕上がり見本を。おなじみ、大沼のお立ち台からのカットだが、全体の画面は、もとが3000×2000画素でスキャンした画面を、ノートリミングで圧縮したもの。アップの画面は、1024×768ぐらいに切り出した画像を圧縮したもの。まあ、そのまま印画紙に引き伸ばしたものを考えれば、この当時のモノクロ写真としては、充分な画質になっているといえるのでは。これでフィルム一本当たり800円、一コマ20円強というのは、手間を考えればお値打ちですなあ。

6月15日(金)

梅雨の時期といえば、個人的には外出がおっくうになる分、ワリと工作をやる時期でもある。が、なんといっても例によって週末が忙しい。いろいろ入れなければいいともいえるが、こっちが望まなくても来てしまう用事も多いのだ。今年になってから、だいぶこなしたとはいえ、まだ仕掛りがいくつか残っている。なんか、スケジュールの都合で時間が空くことも考えられるので、使うパーツだけは揃えておく。さて、時間は取れるのだろうか。

6月14日(木)

「記憶の中の鉄道風景」の、今月分のコンテンツ作成。内容は、今月もまた、高校の修学旅行の一日目、京都での自主班別行動の記録、その第三回目。たった一日のワリには、もはや三ヶ月。我ながら、引っ張りますね。アストロ球団みたい(このコーナー見てる人なら、わかるよね)。今回は、続けて京福電鉄で、今度は嵐山線。もしかすると、この40年間では、嵯峨・嵐山方面が、一番変化が激しいかもしれませんね。

6月13日(水)

新宿エルタワーのニコンサロンbis新宿で開催中の、伊藤理恵写真展「鉄橋日和」を見てくる。詳しくは、「Gallery of the Week」を参照いただきたいが、鉄道を写している写真ではあるが、鉄道車輛が主役ではないというカットは、なかなか新鮮で発見がある。「車輛模型」vs.「鉄道模型」のような構造が、鉄道写真の中にもあるが、これはさらに「車輛がなくても成り立つジオラマ」のような世界である。発想の転換という意味では、けっこう目鱗かも。

6月12日(火)

このところ、同窓会をはじめ、同年代の一般人とコミュニケ-ションする機会が多い。そこで感じるのは、やっぱり世の中は鉄道ブームになっている、ということ。同年代ということは、いわゆる「鉄道百年・SLブーム」の頃、小・中・高生だったわけで、その洗礼を受けている分、下地があったともいえるが、けっこう皆さん、一般人なりに乗りや撮りを楽しんでいらっしゃる。それに引き換え、やはり模型はその恩恵にあまりあずかっていないのも確か。まあ、メーカーさんが、ユーザの方を全く見てない業界ということがよくわかったので、それもむべなるかなという感じもするが。

6月11日(月)

さすがに、昨日は昼から一日酒を飲んでいたら、前から風邪気味だったのが悪化。けっこうヒドい状態。さて先週、イベントの打ち合わせがあったので、珍しく帰宅のラッシュ時に世田谷線の下り方向に乗るという珍しい体験。いつも外から車窓を見て、けっこう乗っているな、とは感じていたのだが、かなり混んでいる。こんなに通勤・通学者がいるのね。まあ、「世田谷線で通う」という立地自体が、ある種のプレミアムになっているのかもしれないが。ところで、アメリカ人と思しき白人が通勤帰りで乗っていたが、こういうLRVはどう感じるのかな。アメリカでも、一部の大都市ではLRVにより、公共交通機関が復権しているのも確かだが、広いアメリカ全体からすると、例外的な存在ではあるのだが。

6月10日(日)

今日は同窓会があり、幹事なので(何でも頼まれちゃうのが、サガなんだよね)、一日そっち方面の用事で鉄分なし。そういえば、金曜日に天4で、リアルタイムでの蒸気撮影時代からの友人に偶然出会う。10年近くぶりぐらいか。まあ、天賞堂やModels IMONは、けっこういろんな人に出会うからね。というより、模型工作をやる人の絶対数と、模型のパーツや素材を売っている店の絶対数を考えれば、そこで出会う可能性は、かなり高いのも確かなんだが。

6月9日(土)

試しに出していた、昔の蒸気機関車のモノクロネガのラボでのデジタイズ、やっと上ってきたので早速チェック。3000×2000でのスキャンだが、元のネガの粒状性からすれば、これは必要にして充分という感じ。基本的にカラーでスキャンして、フィルタ処理しているものと思われ、昔で言うと2号印画紙で焼いたような感じというか、中間トーンが出すぎるので、もとが軟調だとかなり眠くなる。その一方で、コントラストがはっきりしているコマは、なかなかいい感じで上ってくる。ラボにより違うが、これで1本当り600〜800円なら、手間とクオリティ(自動でフィルム上のチリを飛ばしているようだが、自分でスキャンすると、コレがけっこう手間になる)を考えると、充分イケるのでは。機会を見て、順次スキャンするコトにしようか。

6月8日(金)

さて天4は、皆様お待ちかねの蔵出し。今回は、基本的に日本型16番画中心だが、どうやら出所が複数ではないかと思われる。ひとつは、主として機関車の牽引する客車編成を、編成単位で木箱に入れて収納しているという、変わった性癖をお持ちのファンの放出品。天賞堂からカトーまでいろんな機関車と、同様にマツモト模型のペーパー製も含む編成でバリエーション豊か。もう一つは、電車や客車といったハコモノのブラスバラキットで、これもけっこういろんなモノが混じっている。そんなこんなで、久々に賑わった4階を見た感じ。

6月7日(木)

ひょんなことから、イカロス出版さんともご縁ができた。「蒸気機関車EX」は目を通しているものの、「季刊N」とか「jtrain」とか、正直言ってあまり読んだことがなかった。見本誌をもらってきたので読んでみたのだが、なるほど、最近の若いファンの関心事項がどこにあるのかよくわかった。JR貨物の新型機関車おおよその状況はもちろん知っているが、各号機の配置や動向なんて、余り詳しくないからなぁ。

6月6日(水)

用務で、丸の内行幸通りのあたりに行ったので、小雨だったが、東京駅の復元駅舎を正面から拝んでみる。なるほど、これはデカくなった。というより、この高さがあるから、この幅が成り立つということなのね。二階建ての状態だと、いわば高原状に建物が連なっている感じだが、三階建てだと、ちゃんと山脈になっている。これなら、同じくレンガ造りのヨーロッパの主要駅と比べても、充分存在感がある。でも、こういうキレイでデカいレンガ造りの建物というのも、なんか不思議。当時のヒトは、このスケールにはぶっ飛んだんだろうな。

6月5日(火)

最近東京メトロを中心に、ワンマン常務・ATO制御の路線が増えているが、後付けでワンマン化した路線で特に気になるのが、ATOの自動運転の粗さ。加速・減速が、かなり顕著にドッカンドッカンとくる。まあ、基本的にはオンオフになっちゃうし、乗り心地よりは安全性・正確性優先にならざるを得ないので、仕方ないといえば仕方ないのだが、けっこう、老人とか足すくわれるんじゃないかな。あと何年かすると、名人芸のような運転ができる運転士もいなくなっちゃうんだろうし。



6月4日(月)

天賞堂エバーグリーンショップは、明日から5日(火)6日(水)と臨時休業で、都合3連休とのこと。前にも二度ほどあったけど、大量出張買付で休業という例のヤツだろうか。最近は、コレクターのコレクション入れ替えみたいな放出がほとんどなくなり、出てくるのは遺産整理の「蔵出し」ばかりになっちゃったからなあ。それでも、珍しいタマが出てくる可能性は、スゴく低くなっているし。まあ、今週末がどうなるかですな。

6月3日(日)

しかし考えてみると、この数年間のブラスモデルの値上がりは、けっこう激しいモノがある。数が出ないのはわかるが、16番でも蒸気が40万、電機が30万コースの時代になってしまった。こうなってくると、5〜6年前の製品で売れ残っている製品は、12mmの完成品でも蒸気で20万円台だったり、けっこうお買い得感がしてくるから面白い。ブラス客車で4〜5万円台というのも、最近の貨車の新製品と比べても、なかなかお買い得な感じがするし。まあ、それで在庫がハケるということなのだろうが。

6月2日(土)

学生のときの、鉄道研究会のOB会。鉄分のあるヒトないヒト、ずっと現役なヒト出戻りのヒト、人それぞれだが、やはり最近の鉄道ブームの影響は大きいようで、それなりに「その気」を起している模様。盛り上がったついでに、一緒に蒸気を撮りに行った仲間で、数年うちに写真展をやろう、という話に。こういうのは、課題として持っていれば、けっこう実現するモノなので、当面の目標としておこう。

6月1日(金)

東京-上野連絡線の工事に関連して、万世橋と和泉橋の間の架道橋のガーダーが、元あった南行きホームの脇の高架上に、元の位置より嵩上げしてxずっと置かれていた。微妙に傾斜がついている様子から、多分再利用されるんだろうなあ、とは思ったものの、確証があるワケではない。そのうち、つながる部分の工事が進んできたと思ったら、やおらケレン作業が始まった。北行線はすでにケレンが終わり、再塗装済み。で、南行線がケレン作業の最中。ということで、やっぱり再利用されるのね。大してスパンの長い橋ではないが、なんかほほえましいなあ。




(c)2012 FUJII Yoshihiko


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