hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2013年1月-




1月31日(木)

模型店に行くと、カトーのNゲージ「C62北海道型」が新発売になり、レジのところに平積みになっている。北海道型といっても、外装式の砂撒管や、端梁に埋め込まれた標識灯など、山陽仕様を色濃く残した15号機、16号機がプロトタイプになっているもの。そのアタりの特徴もよく再現されており、またついつい意味なく購入。まあ、2号機も3号機もあるし、ニセコも2編成あるので、出たら買うだろうなとは思っていた(他人事みたい)のは確かだが。なんか、最近こういうのが多いな。

1月30日(水)

やっと、みどりの山手線50周年記念ラッピング車に出会う。銀座線の1000系に比べて、出会うチャンスが少なかったのは、やはり山手線を使う機会自体が少ないからか。とはいえ、外回りの車内から、内回りを走っているのを目撃しただけなので、チラッと証拠写真を撮ったのみ。まあ、乗れないのなら同じだよね。

1月29日(火)

天4エバーグリーンショップは、1月30日、仕入のため臨時休業とのこと。最近では「死の商人」が登場しないと4階は活気が出てこない感じで、先週大量に入荷した16番のカマも、けっこうまだ在庫があったりするのだが、はてさて今度は何が出てくるんでしょうか。でも、マトモな商品よりもジャンクのほうが盛り上がるような気がしてならないのだが。

1月28日(月)

読売新聞・福島民報等の記事によると、那珂川清流鉄道保存会が発注し、福島の「協三工業」が製作していた蒸気機関車が完成し、試運転をした。91年にディズニーランドに納入して以来、21年ぶりとのこと。サイズ的にはナローであるが、那珂川は2フィートも、2フィート半も線路を持っているので、どちらであろうか。写真で見る限り、1.5mといわれる全幅とのバランスだと、ニブロクのように見えるのだが。

1月27日(日)

昨日見つけたのは、ベルトコンベアの模型なのだが、早速これを給炭台に合わせて改造することに。ソフトメタル一体なので、いい長さにカットして、断面をベルトが廻っているように加工すれば、使う場所に合わせた寸法にできる。もとの給炭台が、スケールとは異次元のメルヘン的モデルなので、雰囲気中心でまとめることに。サイズ合わせた上で、真鍮線で台座のフレームを作ればわりと手軽にできそう。いろいろやることがあったのだが、ちょこっと加工したり塗装したりしては、別の作業という流れで、半日でさくさくカタチに。こういう小物は、気楽にやらないとね。

1月26日(土)

昔入手して作ったことのある、米国製のレイアウトアクセサリがまた必要になったのだが、こういうものはどこで買ったのか覚えていないのがふつう。可能性があるところを片っ端からつぶしているのだが、どこにもない。あとは新額堂さんぐらいだろうということで、時間の都合がついたので寄ってみる。そしたら、あるじゃないの。これはラッキー。レイアウト用品は、買うときも目的があってというより、面白そうなので買っておくことが多いだけに、もう一度手に入るというのはけっこう運がいいかも。

1月25日(金)

鉄コレの、流電二次型広窓車が発売になっていた。一次型も買っちゃったけど、これもやはり購入。なんか、けっこう鉄コレの旧型国電は買ってるような気も。値段的に、興味だけで気楽に購入できるぐらいの線なのも、イケない理由かも。まあ、動力化はしてないので、それ以上の散財にはならずに済んでいますが。

1月24日(木)

久々に中央線快速に乗ったので、万世橋周辺をチェック。留置線関係は、すっかり整備され、新しいバラストが入っている。雑草が生え放題になっていたのが嘘みたい。でも、分岐が乗越式になっているので、保線機械の置き場として使用するのかな。ホーム周辺もかなりキレイになっているが、本格的な施設の工事はこれからという感じ。下から見たら、もうちょっと進んでいるのかなと思っていたのだが、まだ下準備というところですな。

1月23日(水)

天4には、天賞堂をはじめ、ワリとハイグレード目の16番が、蒸気・電機等々、けっこうタマが集まっている。まあ、誰かまとめて売った人がいるのだとは思うが。あと、外国形ブラスモデルも、最近になくタマ数は多い。ご興味のある向きは、覗いてもよろしいのでは。まあ芸風外なので、相場感からしてどうなのかはよくわからないのだが。

1月22日(火)

久留里線で使用されていた、キハ30形式キハ3062号が、甲種輸送でいすみ鉄道に送られた時の写真が、Blog等にいろいろ出てきている。ところで、大原駅に渡り線なんてあったっけ、と思ってみると、「今月のホビー日記・2011年5月」号のカットに写ってるじゃないの。自分で撮っていて、忘れてた。でも、木更津-大原なら、トラックで運ぶより甲種の方が安いのか。それとも、JR東で「送料込み」だったのか。この辺は、微妙なところではある。

1月21日(月)

鉄道ピクトリアル アーカイブスセレクション24「貨物輸送1960〜70」が出ていたので、買ってくる。前に「貨物輸送1950〜60」が出ていてその続編ということなので、前のヤツもけっこう売れたのだろう。今回は43・10を中心に、昭和40年代前半のコンテナ、特急貨物、専用貨車など、鉄道貨物時代最後の華ともいえるモーダルシフトへの対応を特集。リアルタイムでも知っている時期なので、二重の意味で興味深い。でも、前のときにも書いたが、折角新たに版を起しているなら、こういうものこそ電子出版にしてほしいものなのだが。

1月20日(日)

月例恒例のJAM理事会の日。この季節は、総会準備で昨年度の総括と新年度の計画ということになる。去年のスペース拡大は、やはりこれからの方向性としては間違っていなかったようで、本年もまたコンベンションにおいては、MP参加者の質・量そしてスベースの拡大という方向は一段と進むことが予想される。そういう意味では、コンベンションの運営のみならず、JAMの会運営も含めて、MP参加モデラーの皆さんが、積極的にコミットと支援を行なっていただけることを期待したい。

1月19日(土)

ホテルメトロポリタン丸の内の、ダイニングバーTENQOOにて新年会があった。JR-Eの新幹線ホームの真北に建っているので、東京駅の眺望がすばらしい。しかし、コンデジで1/4秒とか切るのはけっこう大変。室内の映り込みも嫌なので、ガラス面に押し付けるようにして、なんとか撮影。押し付けるとはいっても、レンズの鏡筒自体が、フォーカスとともに前後するので、苦労した。まあ、許せるギリギリぐらいでしょうか。かつての鉄道会館ビル・ルビーホール(大丸東京店の上にあり、別の入口からしか入れない)も、東京駅の眺望で知られていたが、それにとって代わる感じか。こっちはレストランではないが、東京ステーションシティーの南の端にあるパシフィックセンチュリープレイスも、テナント某社に仕事で行った時の会議室からの眺望がすばらしかったが、ここは誰でも行けるところではない。喰いモノは安くないが、喫茶やバーでも利用可能でっせ。

1月18日(金)

趣味誌の店頭発売日。銀座の店頭では、TMSだけなかった。すわ、亡きものになったか、と思ってしまうのがなんとも。まあなんかありゃ、先にウワサが伝わってくるだろうけど。ところで、八重洲ぽちの店頭に、ソニーマイクロトレーンのフルセット完パケが出品中。店頭に売り物として出ているのは、はじめて見た。とはいえ、60万だと。個人的には興味ないけど、はて、これは一体どうなるのでしょうかねえ。

1月17日(木)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。ヤメるはずだったけど、勢い余ってまたまた「線路端で見かけた変なモノ」生ジオラマ編の続き。題して「あそこの立体交差」。ほら、立体交差といえばあそこでしょ、あそこ。スケールが大きいんだか小さいんだか、よくわからないという。結局はネタばらしなんだけど、まあ、笑ってくださいな。

1月16日(水)

電車に乗ると、学校帰りか、慶應幼稚舎の生徒と思しき小学生の二人組。見たところ、小3というところか。鉄らしく、私鉄車輌のガイドブックを見ながら、二人で話をしている。興味があるので耳をそばだてると、車輌形式や番台についてのクイズを出し合っている。しかしよく聞くと、こいつら、クイズを出しながら形式や番台を暗記している模様。確かに小学生の頃から、鉄道雑誌は読んでいたし、形式や番台の知識はあったが、それは「覚えた」ものではなく、自然と「覚えちゃった」ものだったぞ。勉強して「覚える」というのは、もはや趣味ではないような気が。なるほど高偏差値の有名校、ともいえるが、なんかコレじゃつまらない気が。鉄道マニアがみんな「勉強家」になったら、趣味としてもおしまいだなあ。

1月15日(火)

本年一発目のライブ出演のため、吉祥寺に向かう。それにしても、吉祥寺駅。いったいいつになったら改良工事が終わるのだろうか。井の頭線吉祥寺駅の改良工事がはじまったのが、2007年から。JR側の改良工事も2009年から。完成は2014年度というので、まだ一年以上先の話。通学とかで吉祥寺使っている人は、入学から卒業まで、ずっと工事中しか知らないという人もけっこういる勘定。まあ、前の駅の構造が非常に使いにくかったので、抜本的に改良するのも相当に手間がかかるとは思うのだが。

1月14日(祝・月)

成人の日、東京は大雪。千葉から帰ってきたのだが、向こうは大雨でも、こっちは雪の状態。台場までは雨だったのが、レインボーブリッジを渡ると一気に降り出した。なんとか家までたどり着けたものの、あと30分遅かったらアウトかも。大雪で、これまた今日やろうと思っていたことができない。そこで、前からふと思っていた、D800でブローニーポジをデュープするとどうなるか、というのをテスト。とはいっても、あくまでもテストなので、アンドンの上にポジをおいて、マクロレンズで撮るというだけ。まあ、模型を撮ってるようなモンですよ。結果としては、用具も含めた撮影技法を改良すれば、これは使えるのではないか、という感じ。平面性については、被写界深度があるので、スキャナより融通が利くかも。その反面、露出の悪いポジから起こすのは、スキャナのほうが楽かも。ただ、道は深そう。テストで撮ったヤツも、ま、今後どこかで使いますから。

1月13日(日)

千葉に行かなくちゃならない用事があるので、一人で用事だけやりに外房へ。とはいえ、Xデイでおなじみの1月最初の休みのワリには、道がメチャクチャ混んでいる。ほとんど、GW並みの混み方。すいているのを前提とした工事や、起こっちゃった事故の影響もあるのだが、なんとも時間との戦い。参った。で、スケジュールがメチャクチャなついでに、前を通ったら開いていたので、久々に白子の緑川模型店を覗いてみる。確実にお歳は召しているものの、ご夫婦ともにお元気だったので、ひとまず安心。昔ながらの模型店というのは、ワシントン条約の対象みたいになっちゃってるよなあ。

1月12日(土)

連休一日目。この連休は、なんかスケジュールが合わなくて、特別なイベントなし。通常の週末みたいな感じで過ごす。というと、やはりぶらぶら模型店だが、またけっこう妙なタマを見つけてしまった。それほど散財にもならない程度の価格だったのでまあいいのだが、なんかむなしくヒマなワリに、出物は出会っちゃうという感じのこの一月の展開は、果たして運がいいのか悪いのか。

1月11日(金)

定点観測している「東京-上野連絡線」で、ついに最初の架線柱が建てられた。とはいえ、これは新線部分だけでなく、京浜東北線の南行線、山手線の外回線を含む4線分のモノなので、一足先に建てられたものと思うが、路盤ができたところに架線柱が建つと、いかにも工事が進んできた気がするから面白い。

1月10日(木)

明治時代のマクロ的経済発展を、企業史・経営史の視点を入れて分析した、なかなかユニークで鋭い某書を読んでいて、面白い事実を発見。日清戦争開戦当初、1894年から95年にかけて、兵隊や武器などの軍事輸送に鉄道が優先的に徴用された結果、陸上輸送の多くを鉄道に負っていた米・茶・絹等の相場が大混乱したというもの。これから、二つの事実が読み取れる。全国幹線網までいかず、主要幹線のみが開通していたこの時期、すでに国内輸送における陸上輸送のシェアが上っており、そのほとんどが鉄道によるものだったこと。とはいえ、必要最低限の車輌しか保有せず、輸送力にほとんど余裕がなかったこと、である。特に後者は、例の「スモールエンジンポリシー」ではないが、日本の鉄道を20世紀後半まで悩ませ続ける「カスカスの投資余力」の原因が、開業当初の時期からいわば慢性病としてビルトインされていたこと示しており、非常に興味深い。最初から、背伸びしすぎなのだ。

1月9日(水)

地面やシーナリーは自然物なのでいいのだが、ストラクチャで悩むのが看板や表札の文字。今はパソコンを使って作るのが普通だが、昔、蒸気機関車を追いかけていた時代の記憶からすると、これだとキレイ過ぎるものが多い。「安全第一」とか「黒煙防止」とか大きな標語はさておき、ドラム缶に書かれた「防火用水」みたいなのは、ホントに殴り書きみたいのが多かった。かといって、そういう風にリアルに書くと、模型自体が実物よりキレイなので、異様に目立ちすぎてしまう。どこいらで折り合いをつけるか。この辺の悩みどころは、蒸気のパイピング(実物、特に九州の機関車は、ぐにょぐにょ雑にパイプが曲がっているコトが多い)と双璧だなあ。

1月8日(火)

新年早々、怒涛の三段積みをやってしまったが、それぞれ、スマホ、デジイチ、コンデジでの撮影。まあ、ドット数を切っているので差は減っているものの、各々の描写そのものは残っているのが面白い。本日は、中古を扱っている模型店を回っての新年運試し。おみくじのようなものだが、何か面白いものに出会うかどうか。結果は、抜群に大穴なタマこそなかったものの、そこそこ探していたタマを発見。まあおみくじでいえば、中吉というところだろうか。

1月7日(月)

都営浅草線のホームで待っていたら、京急のアドトレインとして使われている、600系606F ブルースカイトレインがやってきた。よく見ると、スポンサーはJALが加盟する航空アライアンスの「ワン・ワールド(なんか、原理の関係会社みたいな名前だが)」。もともとブルースカイトレインは、羽田空港アクセスのエアポートイメージで作られたものだけに、見事に地の青が飛行機の借景になっている。ちょっとセコいぞ。まあその分、この塗装の登場した事情を知っている人には、また羽田空港のキャンペーンかと思われてしまう可能性も大。損なのか、得なのか、よくわからないぞ。

1月6日(日)

ということで、新年早々二日酔い状態。皆様も被害甚大では。そんな状態でも何かできること、ということで、修復なったお立ち台を使ってワンカット。まあ、基本は修復なので、前と変わっていないといえばいないのだが、色塗って軽くウェザリングした分、多少落ち着いた感じになったかな。どちらにしろ、実物に比べると極端に狭いスペースに押し込んであるので、リアルにするより思い切ってデフォルメしたほうがハマりが良かったりするんだよね。実は、撮れる構図は前よりも増えているので、撮影のベースとしてはいろいろ使えそう。このへんは、おいおい。

1月5日(土)

某模型店の新年会。あつまるのはいつもおなじみの面々だが、会費代わりにワイン等を一本以上持参という条件だったので、結果的に一人一本以上ワインを開けた勘定になる。あまり鉄道の話題は出てこないが、まあいまさら酒飲んでまで、ということだろうか。写真は、会場に向かう途中の池袋駅(って、どこだかわかっちゃうな)。50090系同士の並び。向こうがホンモノの東上ライナー、こっちは前運用の各停。

1月4日(金)

今日から仕事始めなので、ついでに模型店回り。昔は年始といえば、模型店の掻き入れ時だったのだが、最近はどうなのだろうか。まあ、別段出物が出てくることもなく、こちらとしては特に特別な時期というわけではないのだが。模型関係では、年末にモノ入りが多かったので、高額なタマが出てこないのは、それはそれで平和なのだが。

1月3日(木)

正月休みも、本日まで。とはいえ、一日経てば週末で休みなのだが。この一週間、ワリとのんびり過ごしたので、多少飽きてきた感じもあるので、気分転換にはちょっと仕事するのもいいかも。で、一応修復部分は完成。あとちょっと、メイクアップや人形・小道具系の演出をするかな。基本的には作り直しではなく、メンテなので、前のイメージは(それに多少問題があっても)キープしたいところなので、あんまりやりすぎも禁物なのだが。

1月2日(水)

正月というのは、意外とやることが多い。一日にやらなくちゃいけないこととか並べていくと、昼の時間のタイムテーブルはすぐ埋まってしまう。ということで、二日になって一応やるべき課題をクリア。ちょっと時間ができたので、今年の鉄分始め。それは、機関庫モジュールのストラクチャの再生の続きから。始めると、テンション感が途切れる前にフィニッシュしたがる性格なので。ひとまず壊れたところの修復して、ウェザリングをかける。あとは地面系の修復。今週末には撮影できるかな。

1月1日(祝・火)

あけましておめでとうございます。今年はこの日記も10年目です。出戻ってからは、もはや15年以上。もはや出戻る前の学生時代より、ずっと長い模型歴になってしまいました。いつもながら元日は鉄分なしですが、今年はどういう展開になるのでしょう。模型もあるし、撮りもあるし、JAMとかの業界(?)活動もあるし、やることは多い反面、時間は限られているのが辛いところ。せめて、どれも中途半端にならないように、狙いを絞ってやらないといけませんね。乞うご期待。




(c)2013 FUJII Yoshihiko


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