hobby diary

「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2013年9月-




9月30日(月)

恒例の新橋古本市が、今日から開幕。最近は鉄道関係が売れるのか、けっこうどの店も在庫を持ってきているが、今回は不作。何も買わず。たまに面白いものがあっても、めっぽう高い。まあ、こういう古物商売をしている方は、相場観を見るのに敏なので、売れるとわかれば強気になるのもわかるのだが。まあ、古本の面白さは、ある種のタイムラグで安値がついているのを狙うところなので、Bookoffもそうだけど、売れることがわかったらオシマイね。

9月29日(日)

Models IMONのトラ45000・トラ55000を、やっと買ってくる。さすがになかなかよくできている。ジオラマに一台置いて眺めても、けっこう絵になる出来。基本的にかつての16番の貨車というのは、「模型」にさえなっていない、それ以前の出来のものが多かっただけに、決して安いわけではないが(それでも出来を考えれば、16番の天賞堂製のエボナイト貨車などと比べても、決して高いわけではない)、なかなか納得感があるのでは。貨車一台でストーリーがイメージできるっていうのは、けっこうスゴいことかもしれない。

9月28日(土)

8月、9月は週末が激多忙で、全然千葉に行く時間が取れない。二月近く空いてしまったが、完全に秋になる前に一度草刈をしておかないと大変なことになる。ということで、金曜夜から入って、一日庭仕事。逆に金曜の夜は空いているので、ここは思う存分Nを走らす。センターラインプロダクツのレールクリーニングカーを入手してからは、少なくともエンドレスの部分(ポイントは別途調整が必要)は、すぐに調子を回復できるからいい。今回は、Nでもなぜか溜まってしまった、北海道モノが中心で。それ用にセキ3000もできるだけ集めたのだが、中古では10輌集めるのがやっと。短縮版でも20輌は欲しいところ。一般貨物に混じってやってくる、中小炭鉱からの出炭という感じでナントカお茶を濁す。

9月27日(金)

朝テレビをつけていたら、突然アシェットの週刊百科「日本の貨物列車」のスポットが入る。それも30秒バージョン。お、これは去年テストマーケティングしてボツったヤツじゃないのか。よく見ると、Nゲージの貨車コレクションではなく、長編成の運転が可能な大型ジオラマと、貨車の組合せのセットになっている。まあ、そういうカタチで復活したワケね。貨車は最初の何種類か、金型作っちゃったワケだし。確かにターンテーブルとか扇形庫とか、それなりに話題になりそうなストラクチャも入ってる。はて、どうなりますことやら。Nの貨車1輌490円は、充分リーズナブルなんで、ひとまず買ってみたけど。

9月26日(木)

京成押上線の京成曳舟駅付近の高架化が、上り線のみ完成してから初めて乗車。列車系統からすれば、実質的には上野に行く本線より都心に繋がる押上線の方がメインストリートなのだが、今まではなんともローカルなムードがあったことも確か。それが、雰囲気から言えば京急の本線とほぼ同等な雰囲気に一新される感じ。このまま青砥まで連続高架化されれば、ずいぶん雰囲気は変わるだろう。ところで、高架から押上の地下トンネルに入る間に踏切があるのだが、これはどうなるのだろう。とても道の方を立体交差化する余地はないように見えるのだが。

9月25日(水)

すでにちょっと前から16番のブラス・バラキットの値段が暴落し出しているが、この現象が模型界を覆うのも、時間の問題かもしれない。鉄道模型に限らず、プラキットもそうだが、とにかく「作る人」がどんどん減少傾向にある。若い人でも「作る人」はいるのだが、それはハイエンド(きわめてレベルは高い)のクラフツマンばかりで、「普通の作る人」はいなくなったしまった。「普通の作る人」がいないと、数が掃けない。その一方でキットを死蔵している層の老化が進み、どうせ作る時間がもうないからということで、大量に市場に中古として出回りだす。こうなると需給の関係は崩れて、どんどん価格は下がってゆく。こればっかりは、構造的問題なんでどうしようもないか。どこか人件費の安い国へ持っていって、組み立てて製品化し輸入するしかないか。

9月24日(火)

布団の埃というのは、叩きだすと次から次へとどんどんあふれ出してくるものだが、このところのJR北海道のトラブルは、まさにそんな状態。新たに200件近い問題箇所が発見されたという記者会見の最中に、発煙事故が起こるとは。さらに、ブレーキ部品脱落も発覚。ここまでくると、もはやギャグだよ。もう失うものはない感じなんで、格好をつけたり、取り繕ったリすることなく、全部さらけ出すっきゃないんじゃないの。そもそも、北海道という地域自体、政策的な意図に基づく財政支出がなくては、そもそも人が住む意味がないエリアがたくさんあるところなんだし。もう道東とか道北の僻地は、屯田兵の昔に戻って、自衛隊だけ置いておきゃいいんじゃないの。

9月23日(祝・月)


今日も公演本番だが、ちょっと朝早く起きて、時間のない中、9号機の形式写真を撮影。ぼくのポリシーとして、機関士と機関助士だけは乗せる。ウェザリングしてなくても、人形は乗せる。この辺のプライオリティーは、人によって違うと思うけどね。ついでに、また転車台でお茶を濁して記念写真。まあ、こうやって買ってきたヤツを載っけて、回して、眺めて、というために入手したモノなので、どうやって楽しんでるのか、雰囲気を味わってください。

9月22日(日)

JR北海道が、またまた起きた脱線事故で記者会見。脱線の原因が保線不良でのゲージの拡大(25oだと)で、同様の問題箇所が100か所近くあると発表。それも特定の昔で言う保線区にトラブルが集中しているらしい。いくらなんでも、これはヒドいんではないの。ここまで来ると、末期症状。もはや組織の体をなしてない。解体して出直さないと、再建は無理なのでは。もう、これを機会に大胆にいらんところは廃線にした方がいいのでは。

9月21日(土)

この週末三連休は、日・月で公演が入っているので、極めて忙しく鉄分はほとんど取れない状態。というより、この公演の準備とかあって、夏前からとにかく時間がタイトだったのだ。とはいえ、ちょっと時間を取って、ModelsIMONのC579号機だけは入手。9号機はもともと好きなカマだが、この模型は企画段階からいろいろとかんでいて、資料等も提供したり、実車の独特な汽笛音をDCCサウンドで再現することとかも強くプッシュしたので、ぼくとしてもかなり思い入れがある製品。これは宮崎機関区仕様だが、個人的には人吉機関区仕様も(細かいところがかなり違う)欲しいところではある。

9月20日(金)

本来なら、昨日が趣味誌の店頭発売日、木曜定休の○天でも今日から店頭売りなのだが、この週末にある公演の準備で忙しく、買に行く時間がない。まあ、今月は一般書店に出てからだな。とはいえ、今月は季刊ムック類の発売月でもある。こう言う感じでタイミングを外すと、そのまま買いそびれちゃう危険性も高い気もするなあ。

9月19日(木)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。「無意味に望遠」がシリーズ化してしまった以上、ネタ選びは楽です。もう、淡々とコマを拾っていくだけ。でも、キャプションが大変。北海道のD51なんて、遠景じゃ区別つかないし、どこのクラのカマが来てるのかも何でもありだし、考証不可能なものも飛び出してしまいました。まあ、ご笑覧下さい。

9月18日(水)

JR東海が、リニア新幹線の東京-名古屋間の中間駅の計画を発表。律儀に一県一駅という配分だが、どちらかというと「ために設置した」というような立地が多いのも確か。これなら、中間駅など一つも置かないほうがいいのでは、という気もしてしまう。ところで、磁気浮上式リニアって鉄道なんでしょうかね。「ハコ」に比べて、インフラシステムの方が余りに勝ちすぎていて、エレベーターとかスキーリフトとか、そういった仕組みに近い感じがして、鉄道と呼ぶにはなにかふさわしくない気がしてならない。まあ、乗り物にはちがいないことは確かだが。

9月17日(火)

今回の台風18号は猛威をふるい、各地で洪水・浸水といった水害をもたらした。最近は大規模な水害があると、決まって路盤や橋梁の流出が起こり、復旧まで長期の運休、場合によってはそのまま廃線といった、鉄道に対する甚大な被害をもたらすことが多い。幸い、今回は全体の被害の大きさの割には、鉄道への被害は少なかったようで、不幸中の幸いというところか。

9月16日(祝・月)

台風18号の直撃で混乱する近畿地方で、妙な列車事故。加古川線西脇市駅に留置していた二輌編成の電車が、未明に無人のまま動き出し、約2キロ暴走するというもの。手歯止めも使用していたが、何らかの理由で外れてしまい、動き出した模様。人為ミスで留置中の車輌が動き出してしまうという事故はままあるが、手歯止め自体が外れてしまうというのは、けっこう珍しいかも。原因究明が待たれるところ。

9月15日(日)

今月7日にJR北海道で、運転士が自分のミスをゴマかすために、機関車のATS装置を、車輌に装備されているハンマーで叩き壊す、という前代未聞の事件が発生していたことが判明。北斗星のDD51のようだが、それにしてもお粗末以前の事件。ちょっと前には、覚醒剤でつかまった運転士もいたし、事故も多いが不祥事も多いJR北海道。まあ、それでも問題が起きないような路線が多いのも確かだが。

9月14日(土)

JR九州の豪華列車「ななつ星」の記者発表。黒いシートをかけての試運転は、かなり目撃され撮影されてもいるが、「正装」での初公開。すでに来年の6月まで、予約が埋まっているという。観光鉄道に力を入れているJR九州としては、ご同慶の至り。しかし、そのあとの回送中にブレーキが故障し、約一時間鹿児島本線が止まってしまったのは、ちょっといただけないなあ。

9月13日(金)

東京メトロの各駅で提供している、構内無料wifi。最初こそ、場合によっては不安定なところもあったが、最近ではけっこう安定している。それなりに駅のどこでもある程度の電波が受けられるようになった。基本的に実験段階とはいえ、一日5回・一回当たり15分までというシバリは、あまりいただけない。さらに、専用アプリで認証させ、自分のページに持ってゆくというやり方は、確かに海外の空港とか公共交通機関には多いけど、短時間の利用者が多いと想定される地下鉄の乗降客をターゲットとした場合、いいのかどうか検討しなおす必要があるのではないだろうか。

9月12日(木)

少し前から話題になっていた、静岡市城北公園に保存されていたD51146号機。譲渡先は、那珂川清流鉄道保存会を運営する馬頭運送とのこと。すでに最初から名前は出ていたし、今、すぐにこの手の車輌の引き取り先になれるのは、那珂川清流鉄道保存会かポッポの丘かどちらかしかないだろうとは思っていたので、まあ、順当なところに収まったというところだろうか。146号機は、ニュースで使うというので、静岡第一テレビに写真を提供したりしたので、どうなるか微妙に気になっていたのだが、まあこれで一件落着ですな。関係者の皆様は、お疲れ様でした。

9月11日(水)


直方で行なわれる写真展のチラシが出来上がりました。
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展示会名「懐かしい鉄道写真展」

開催期間
第1部・・・9月28日(土)〜10月15日(火)直方駅・直方機関区を中心に
第2部・・・10月17日(木)〜10月31日(木)筑豊本線沿線の情景

開催場所:福岡県直方市古町5-32 もち吉ビル
    ビストロ直方内 銀の翼展示場

営業時間:10時〜17時
定休日:毎週水曜日

主催 公益社団法人 直方市シルバー人材センター

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皆さま、よろしくお願いします。

9月10日(火)

この何年かの国際鉄道模型コンベンションのMP出展者の変化を見ると、このコアとなるべきモデラーの高齢化にウマく対応できていなかったことが読み取れる。3日間、大スペースでの展示という出展形態しかない状況だと、それに耐えうる体力とリソースがなくては二の足を踏んでしまう。その結果、出せる実績があり、出たい気持ちがあっても、出るに出れない方が増えてきてしまっているコトも確かだ。だからこそ、出展の形態やシステムをより多様なものとし、出展者に負担を強いない出展をしやすくすることが必要になっている。参加したい方に、必要以上の負担を強いずに参加できるような道を拓く。大規模なモジュールやレイアウトでの運転だけが、MP出展のあるべき姿ではないのです。来年度のコンベンションからは、当日の時間がとれなかったり、体力的に3日間は持たないという方でも、コンベンションに参加し、ご自分の模型の発表ができるような、新しい出展のあり方をご提案したいと考えています。

9月9日(月)

さて、国際鉄道模型コンベンションも、来年は15回。始まってから、すでに15年の歳月が経過している。もちろん、この間に周辺の環境も大きく変わった。2000年頃は、経済的にもネットバブルが華やかな頃で、それなりに景気もよかった。鉄道模型界も、碓氷峠の廃止頃からブームに沸いていて活況だった。リーマンショック以来の世界経済の状況とは大きく違っている。しかし、それ以上にこの15年の変化で重要なのは、出展者の中心となってきたファン層の高齢化である。コンベンションにライブスチームのクラブが参加できなくなったのも、真夏の炎天下で3日間運転を続けることが、体力的に不可能になってきたことが原因となっている(実際、これで体を壊して長期療養を要した方もいらっしゃる)。トップモデラーの人口比の存在確率は、どの世代でもそんなに変わらない。かえって若い世代のほうが、比率的には高いかもしれない。しかし、大きく異なる点が二つある。そもそも世代別人口が違う。60代は20代の倍以上いる。従って存在確率が同じでも、実数で言えば大きく異なる。あと、これが大事なのだが、トップ下を支えるハイエンドモデラーの存在が、若い人にはほとんどない。50代、60代には、トップモデラーより多少格は落ちるかもしれないが、雑誌等の記事になるような作品を作れるハイエンドモデラーが相当数存在する。若い人にはこの層がなく、トップモデラーがボリュームゾーンから完全に浮いている。これは別に鉄道模型に限ったことではなく、他のホビーでも、スポーツでも、全く共通している現象である。

9月8日(日)

「JAM 日本鉄道模型の会」の、月例理事会。コンベンションの総括と、来年度以降の活動方針の検討。去年、今年といろいろなトライをやってきて、今鉄道模型界がおかれている状況の中で、会が果たすべき役割、コンベンションへの期待等を議論。来年度からは、会独自の活動も一新・強化するとともに、国際鉄道模型コンベンションも、より多様な個人、グループ、企業が参加しやすくなるよう、新しい仕組みを導入することになります。11月ごろには発表することになると思いますので、ぜひご期待下さい。

9月7日(土)


暑さはすこし落ち着いてきたが、音楽のほうはまだまだ忙しい。で、今週も、フクヤ製ターンテーブルにて。実際に見るときは、こんな感じで見ているので、けっこう周りのこととか気にならない。展示用お立ち台と考えれば、これはこれでいいと思う。実際、ホンモノの機関区でも、ターンテーブルの周りって、機関車が載っているときは、歌舞伎役者が花道で見得を切っているようなもので、ほとんど視線が機関車に釘付けになるので、写真で見てあとから気付くことが多いからなあ。

9月6日(金)

東京-上野連絡線の定点観測。高架部分は、最後の架道橋二つに桁がかけられはじめ、いよいよフィニッシュも近い感じ。高架上に載っていた、橋桁敷設用の機械も解体・搬出され、新設高架部分のレール敷設も本格化する模様。実際、秋葉原駅の上野よりのところには、敷設用の新品のレールが大量に運び込まれ、いよいよ「鉄路を作る」という雰囲気。今までは土木・建設ファン向けだったのが、ここからは鉄道ファン向けというところかな。

9月5日(木)

JR九州の豪華観光列車「ななつぼし」が、試運転を開始しているという情報が流れている。DF200が、かつてのローカル線に入っているというのも、なかなか感慨深いものがある。国鉄末期に、最後っ屁的にローカル線の路盤強化しまくった分、どこでも軸重の問題は解消してるし、それより下級線区の蒸気機関車では問題だった横圧の問題は、ボギーの機関車ではあり得ないし。それだったら、もっと早い時点で路盤強化しておけば、国鉄の経営もまた変われたのではという気がしてならない。少なくとも、DD51とDE11だけで全部賄えたわな。

9月4日(水)

夕方の東武東上線内での人身事故により、関連系統のダイヤが大乱れ。夜、副都心線で新宿方面に向かおうとすると、なんと「運転士がいないので、発車できない」という事態。東横線からは、それなりに順調に電車がきているが、この一件で15分ぐらい発車見合わせ。メトロ線からの電車がやってきて、乗務員が急いで折り返して、やっと発車。なんか、妙な経験。これ、東横線内では、各駅に電車が詰まっているんだろうな。

9月3日(火)

中古コーナーのジャンクの中に、TR20をはじめ、12mmの貨車用の台車を発見。どれも完動品。ぼくらの世代だと、台車さえあれば、貨車や客車は何とかでっち上げられるというイメージがあって、パーツの中でも台車はしっかりストックしておきたいもの。ましてや、最近のIMON製品を除くと、16番のように常にパーツとして供給されているわけではないので、こういう出物は気分的に嬉しい。まあ、それをいつどういう風に使うのか、ってのはまた別だけどね。

9月2日(月)

季刊とかのムックは月刊誌とは違うのだが、一緒に店頭に出てくる分、うっかり一月過ぎてしまうと、なんか買いにくくなって、タイミングを逸する。このところ忙しく、後回しにしていたら、買いそびれていたのがあって、早く買わないと辻の号が出ちゃうと思っていたのだが、なぜか中古の本のところに出ているじゃない。価格はなんど1/3。こういうのは、なんともお得でラッキー。まあ、買うものは速く買っておいたほうがいいんだけど、こういうコトもあるからね。

9月1日(日)


今日から9月。まだまだ暑いが、音楽のほうもまだまだ忙しい。で、のびのびになっていたフクヤ製ターンテーブルの紹介。百聞は一見にしかず。いろいろ突っ込みどころは確かにあるし、何か言いたくなるヒトはいるとは思うが、まあ、テーマパークのようなモンですよ。雰囲気で楽しまないと。思い切って、白バックでターンテーブル以外一切省略で撮ってみたけど、これでけっこう間が持っちゃうところが魅力だよね。能舞台みたいなものか。載っけて見てるだけでもいいし、回してみればまたいいし。



(c)2013 FUJII Yoshihiko


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