「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2015年11月-




11月30日(月)

山手線用のE235系が営業運転開始。JR東日本もパブリシティーにかなり力を入れたと見えて、各社ニュースやワイドショーで大々的に紹介。NHKニュースに至っては山手線の歴史から取り上げる熱の入れよう。乗り、撮りの方々も、大挙出撃。しかし、運行開始早々トラブルで運転中止になったようで、これは鳴り物入りが裏目に出たというべきか。。

11月29日(日)

まあ、このくらい安くだったら買ってもいいかなという、かなり低い値段で入札しておいたオークションが、予想に反して落札しちゃった。年に数回はあるんだよね、こういうの。落とす気充分にしろ、あわよくばにしろ、けっこう相場は読める商品ではあるが、たまにこういうのがあるから面白いし、やめられない。その分、また妙なのが増えちゃうというのも確かではあるのだが。

11月28日(土)

珍しく、電車の出物に手を出す。旧型電車とかリアルタイムで体験しているので、それなりに興味はあるのだが、撮影の対象として追いかけたわけではないので、個々の特定番号とかに詳しいわけではない。まあ、繋いでおかしくない車輌同士なら、気分で繋いじゃおうという、16番的なノリで楽しんじゃおうというところかな。そういう意味では、ディーゼルカーに比べると、そういう感じで楽しめるようなラインナップではないので、あまり手を出さないという方が適切かも。まあ、いろんなのが混ざってデコボコしてるのがいいわけですよ。旧型電車は。

11月27日(金)

鉄でないジオラマを作るオーダーがあり、それならいろいろ使えるストラクチャーや情景パーツが負うだろうと思われるNスケールで製作することに。Nのパイクとかも作ったことはあるのだが、今回のはある程度の数の人形が必要になる。国産の人形もHOや16番よりは多いのだが、どれもけっこう即物的すぎるので、やはりプレイザー製を使う必要がある。しかしプレイザーの人形って、HOよりNの方が高いのね。まあヨーロッパ製品では、HOよりNの方が高いというのはしばしば見られることなので、ある意味納得性はあるのだが、気がつくとけっこうな金額になっているんだよね。結果的に安くは上らないということですな。

11月26日(木)

1975年12月14日が、最後の蒸気機関車牽引定期旅客列車運転から40周年になることから、鉄道博物館がその牽引機であったC57135号機を、再び博物館のターンテーブル上に移動するイベントを実施すると発表。なんと、この移動作業自体をこの記念日のイベントとして、開館時間中に行なうという。まあ、空き線をつかって、EF55を押し出し、C57を引き入れるということなのだが、こういう作業をショーとして見せるのは、日本の博物館では珍しい。自ら動くわけではないものの、単なる置物ではなく、移動するというのは静態とはいえやはり楽しいものである。

11月25日(水)

JR東日本が、交流式の蓄電池電車EV-E801系を製作し、男鹿線に投入と発表。電化区間と直通する短い非電化路線には、蓄電池電車を使用するというのは、JR東日本としては既定方針のようなので、それは「想定内」だが、この車輌、JR九州が開発した蓄電池電車をベースに、耐寒仕様にしたものとのこと。昔だと、こういうパターンはほとんど考えられなかった。まあ、今はコスト重視で、面子とかそういうのは、コスト削減の前には通らないということなのでしょうか。

11月24日(火)

小湊鉄道の里山トロッコ列車が、機関車のトラブルで早くも運転中止に。サイドロッドの破損ということだが、こんなにすぐ壊れるってのは、初期故障というか設計ミスじゃないの。いずれにしろ製造側の責任は大きそう。一般的でない構造なのは確かだが、特殊な技術ではないとは思うのだが。鳴り物入りで登場しただけに、ダメージも大きいなあ。

11月23日(祝・月)

今日は天気もあんまりよくないんで、ゆっくりと過ごす。ということで、並行制作中のお立ち台は、草を生やしてフィニッシュ。警告標識がある車道の踏切と、立札だけの歩行者と軽車輌のみの踏切という、第四種の2パターンを織り込んでみた。やはり、線路だけと違って大きさがわかるものがクロスしてくると、デフォルメの仕方が難しい。こういうのは生でみるらしさ、写真に撮った時のらしさに徹して割り切った方がいいんだよね。

11月22日(日)

もう勢い。片付けというのは、やりだしちゃうと、腰が軽くなってわりとサクサクできるようになる。という次第で、千葉の書庫の片付けを一気に進めようと、早起きして一撃離脱の掃除作戦。しかし、連休中は逆に朝早いとアクアラインとか混んでるわ。でも、かなり大量に処分して、スペースを空ける。このペースならもう一回やれば、全部処理して鉄関係だけの書庫にできるな。整理の仕方も考えないとなあ。

11月21日(土)


晴天なんで、実物換算で3.5m位の道幅のある踏切の方を使って、ひとまず試写。相当なデフォルメがかかってるんで、どう見えるのかがかなり気になる。が、撮ってみれば、構図の取り方こそ難しいものの、なかなか楽しめるのでは。全体は、春〜初夏という感じにするつもりなんで、あとはどう草を生やすかだな。まあ、ぼちぼちやりましょうか。

11月20日(金)

しかし、勢い。段々調子に乗ってきたので、お立ち台をある程度までカタチにする。二つとも踏切のあるお立ち台に。一つは、県道クラスのバスも通りそうな幅はあるが、未舗装で第四種。もう一つは、歩行者と軽車輌専用の第四種というイメージで。草はあとから生やすにしても、踏切のところはひとまずカタチにする。かなり無理しているが、お立ち台としてはなかなかいい感じなんでは。

11月19日(木)

朝、銀座線に乗っていると、にわかに室内灯が消えて非常灯が点灯。停電ではないか。後からわかったことだが、なんと銀座線・丸の内線全線が停電だと。と思うっているうちに、段々速度が低下して、最後に停車。非常ブレーキとかかけないのね。この感じ、どっかで味わった覚えがあると思ったら、クルマがガス欠で止まったときだ。アクセルをふんでもスカ。そのまま速度が低下して止まってしまう。で、10分ほど停車して、ひとまず通電が復活。近隣の駅まで走行した上で運転打ち切り。それから1時間ぐらい止まっていたみたい。しかし、車内の様子を逐次twitterで流したら、リツイートがスゴい。この手のリアルタイムな「事件報道」は、リアクションがいいよね。

11月18日(水)

とある模型店で、プレイザー・カトーの機関士人形の新品を発見。それも3箱。当然即ゲット。ディスコンになって久しいが、なぜかときどき出てくる。とにかく1/87だと、こいつじゃなきゃキャブに乗らないだけに、確保は死活問題。だいぶストックがたまったので、当分は安泰だとは思うが。

11月17日(火)

小湊鉄道の「里山トロッコ列車」が、15日の日曜から運転開始。写真もいろいろアップロードされて、様子がわかる。あいにくの天気だったようだが、これはけっこう楽しそう。なんかLGBのGゲージみたいな感じ。確かにあそこからコッペルっぽいのが出てるし。ある意味、非日常的な外観をしているというのは、観光資源としては非常にアトラクティブでキャッチー。ある種のアイコンになっている。都心から容易に日帰りで楽しめる距離に、こいつが走っているというのはなかなかのインパクトでは。あとは、周辺の養老渓谷とか市原ぞうの国とかいった観光地が、どうその動員力を利用するかだな。でも、これって鉄道と観光地の関係が逆転してるよね。

11月16日(月)

JR西日本の東海道線灘-須磨間で、架線の溶断事故。朝ラッシュ時に4時間運休し、15万人に影響とのこと。しかし、この事故またエアセクション進入だよ。昔の運転士は、沿線の様子は完全に頭に入っていたものだが。いつも言うけど、マニアだってエアセクションの位置ぐらい覚えてるぞ。こんなことなら、全部ATOにしちゃった方がいいのでは。

11月15日(日)

日本鉄道模型の会主催の会員運転会と理事会の合わせ技。日程がつかないので、運転会を行なう片隅で理事会を行なうという、異例の展開。運転盤は、さすがに設営が早くなったものの、経年変化が出てきて組んだ後の微修正がかなり必要。まあ、修正しやす位構造に設計してあるので、走らせながら直していけばいいのだが。ぼくは所用があったので理事会までの参加で、午後は居られなかったが、運転会も会の行事として、段々と定着してきている模様。

11月14日(土)

天気も悪いし、一気にお立ち台の製作を進めてしまう。2基同時というのは、確かに非常に効率がいい。地面作業は、実は準備と片付けが所要時間の過半で、作業そのものはそんなに時間を掛けるわけではない。というか、かなりスピーディーに手際よくやらないと、思ったように仕上げられない。こういう事情があるので、バラスト撒きやターフ撒きは、1基でも2基でも作業時間そのものはそんなに変わらない。つまり、一つ作るのと時間は同じなのだ。ということでサクサク進め、午前、午後の二部工事でベーシックな草地まで、地面のベースは2基一気に完成。

11月13日(金)

近鉄が、特急車の塗装を全面的に変更すると記者発表。半世紀以上続いた青と黄色のコンビネーションをやめ、白と黄色という明るい色調で、スピード感のある塗り分けに変更するとのコト。近鉄のあの塗装はすっかりおなじみだが、昔のビスタカー以来ということで、やはり60年代ぽいレトロなイメージも強い。まあ、それはそれで魅力的ではあったのだが、昨今の近鉄の新車のカラーリングと並ぶと、見劣りするのも確か。図体が大きいこともあるのだが、全部同じ塗色で通すってのは旧国鉄っぽいよね。

11月12日(木)

今週末からの営業運転開始を目前に、小湊鉄道の「里山列車」の試運転が始まった。首都圏内だけに、試運転の様子を撮影に「撮り」の方々もかなり出撃している模様で、その様子はSNS等を通してリアルタイムで伝わってくる。その様子を見る限りでは、鉄道感とテーマパーク感が程よくバランスし、観光列車としての魅力は充分。乗ってよし、眺めてよし。この手の列車は、走っているところが外から見て絵になるかがけっこうポイントなのだが、なかなかアピール力は高いと見た。ちょっと客足が落ち着いたら、乗りに行ってみよう。

11月11日(水)

天4に、60年代〜70年代とおぼしき、古い16番蒸気のイージーキットの作りかけジャンクという珍しい出物が多数出品。これは、お好きな方には珍味中の珍味というところか。しかしその中に、鉄道模型社のC53のキットの作りかけがあるではないの。C53って未塗装完成品しかみたことないが、チラッと見たところ、塗装済みのキットのよう。箱やラベルも60年代後半以降の比較的新しいもので、当初の発売時期とズレがある。まあ、そっち方面のマニアの方はけっこういるので、それなりに足は速そうだが。

11月10日(火)

性格的に、腰を上げるまでが大変で、一旦腰を上げてしまえばあとはワリと調子に乗りやすい方なのはじゅうじゅう承知している。おまけに、地面モノは、まとめてヤった方が格段に作業が楽なのも確か。ということで、実は手をつけていないお立ち台が一つと、人から頼まれているジオラマ(非鉄道)が一つあるので、これらも一気にまとめてしまおうか。ということで、それ用に必要になるものも、インターネットで探して注文。こりゃ同時並行だな。

11月9日(月)


珍しく早く帰れたので、製作中のお立ち台用の小物の製作。アクリルカバー付きの「お立ち台」だが、無謀にも踏切の情景にしようというプランだ。小ジオラマ的なヤツだと踏切は良く使われるモチーフだが、「お立ち台」ではあまりない。けっこうデザインが難しいのだが、それも含めてチャレンジ中。しかしこのカット、iPhoneのカメラで撮ったのだが、けっこう接写が利くのね。極小焦点距離ということもあるけど。資料のコピーとか、知っとくと便利かも。

11月8日(日)


79618号機の形式写真を撮るついでに、そのままお立ち台を使ってワンショット。今日は雨天で光線状態が悪いのだが、北海道型を撮る時、とくに冬装備のヤツを撮る時にはかえって好都合。しかし、二つ目重装備の9600って、本当に走っていた線区が限られているし、周りの風景もかなり限られているので、模型の写真が写しにくい機種ではあるな。まあ、最後は鷲別とかで入換をやってはいるのだが。

11月7日(土)


例年、忘年会シーズンの開幕を告げるModelsIMONの懇親会だが、今年はすでに一足先に忘年会シーズンに突入していたりする。毎年顔を出していると、その年その年のトレンドの違いが感じられて結構面白い。しかし、12oユーザの比率は、確実に高まっている模様。前の方が、「Nの新製品全部買い」や「16番箱モノ編成買い」みたいなお客さんが多かった気がする。ということで、記念撮影のために、社長自ら展示してある製品を動かすの図。

11月6日(金)

さて、この2日間の収穫は何だったんだろうと、興味を持って4階を覗いてみると、なるほどウィンドウは盛況。これが収穫だったのであろうか。中身は昭和40〜50年代の、日本型16番とアメリカ型HO。現状では機関車が多かったが、ハコモノも出てくるのかもしれない。そのあたりはわからない。午後けっこう経ってから行ってみたのだが、日本型・アメリカ型ともけっこうジャンク機関車が残っていた。興味がないので中身はあまりよく見ていないが、こういうのは概して足が速いのでご興味の向きはどうぞ。

11月5日(木)

北陸新幹線の開通に伴って第三セクター化された、モと北陸本線の「あいの風とやま鉄道」。このエリアには欠かせない除雪には、JR西日本から譲渡されたDE15が使われるこということで、試運転の模様を撮影したカットが盛んにアップロードされている。一般には、北海道や東日本のように機械扱いの除雪車を線路封鎖して使うか、西日本のように気動車免許で運転できるように気動車扱いの除雪車を使うかどちらかで、除雪機関車は希少になっているだけに、これは意外と人を集めて地域振興になるかも。まあ、JR定年後のOB職員が使える強みなんでしょうかね。

11月4日(水)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。今月からは、ぼくの撮影史の中ではいろいろな意味で異質な経緯を持つ、長崎県エリアで撮影した写真をご紹介します。まず最初は長崎本線から。というか、長崎本線ではこの1列車しか撮影していなかったりします。ネガの保存状態もかなり悪いのですが、まあ記録ということでお許し下さい。

11月3日(祝・火)


今日は鉄分のある休日にしようということで、いろいろやろうと思っていたことをまとめてこなす。まずは、ジオラマの修理。ウッドランドシーニックスのお試しキットをベースに12oにした、出戻って最初に作った地面付きのヤツ。もう15年ぐらい前になるよなあ。補修した後、記念撮影。これもいろいろ使ったんで、あまり新しい構図で撮れない。せめてタテ位置で撮ってみるか。ということで、ワリとイージーにワンカット。

11月2日(月)


飲み会も終わって帰ろうと、赤坂見附で銀座線を待っていると、何やら聞きなれない走行音が響く。列車がやってくる方を見ると、丸ノ内線のホームに銀座線の1000系が進入してきたではないの。搬入の時も富士見町の車庫から入れるし、この区間の回送はけっこうあるのだが、リアルタイムで連絡線を渡って走行するところを見たのはもしかして初めてかも。

11月1日(日)

親父の遺品整理の続きで、千葉の書庫にある父親の書籍も整理することに。鉄道関係の月刊誌がすでに入らない状態になっていたので、いずれにしろ整理する必要はあったのだが、こういうのは調子が乗っているときにやらないと前に進まないので、ここで時間を取って一気にやる。とはいえ、一度にはクルマのトランクに入る分しか整理できない。今日は、全体の1/3か1/4というところか。それでも入りきらなかった分を入れた上で、あと1年分ぐらいの趣味誌・趣味書の増加分は入るぐらいスペースはできた。これを機会に、資料も詰め込むだけでなく、もうちょっと引っ張り出しやすいように整理しようか。


(c)2015 FUJII Yoshihiko


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