「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2016年6月-




6月30日(木)

ちょっとワケがあって、ブローニーのカラーポジのスキャン。ポジからのスキャンは、Webなど透過光型の使い方の場合は、元と同じなのでワリとバランスを取りやすいし、印刷原稿にする場合は製版の時にポストプロの調整をしてくれるのでこれまたスキャンしっ放しですむ。しかし、今回はプリンターでのプリントアウトが最終的なアウトプット。これはなかなか調整が難しい。おまけに刷ってみないとわからないので、試し刷りが多くなってエラく時間がかかるとともにインクの消費量もハンパない。慣れもあるのかもしれないが、こりゃけっこう大変じゃわい。

6月29日(水)


中央・総武線緩行に乗ると、やってきたのはE231系500番台の転入車。これからは増えるんだろうけど、今のところはなかなか出会えない。乗ったのはこれで2回目。見ただけなのがあと2回。前に乗った時はまん中あたりで顔が撮れなかったが、今回は最後尾の車両なのでバッチリ。なんか、こういうのが来るとうれしい。

6月28日(火)

とある趣味書の出版の打ち合わせ。席上、趣味誌の近未来の話になる。実物誌、模型誌とも、いかに濃い趣味市場が縮小しているとはいえ、発表の場というプレゼンス含めて考えれば、残存者利得というかどちらも一誌は残れる程度の市場はあるはず。しかし、バブリーに趣味市場が拡大した時期に合わせて誌数が多くなっているし、各誌各様の構造的問題も抱えているので、最後の一誌になる前に、共倒れしてしまうのではないかという懸念も。まあ、そのあとで一つ起ち上がる形でも悪くはないのだが。

6月27日(月)

模型店に行くと、1970年代を中心とする古い16番模型の委託品をチェック中。その時代はリアルタイムで体験しているし、16番が模型の中心だったので芸風でない模型でも見ればどこのどのロットの製品かわかるし、オリジナルの部分とそうでない部分もすぐわかる。まあ、若かったので何でも覚えてることと、製品の種類自体が限られていたということもあるのだろうが、そういう「全体像がわかる」というのがあるから、なつかしいんだろうなあ。

6月26日(日)


一日おきに晴れと雨が繰り返している感じだが、今日は夏空のいい天気なのでフォトセッション。またもや手持ちバッタ撮り。トップライトの半逆光で夏らしく。これでもf11まで絞ってまだ1/100ぐらい切れるので、かなり手持ちは気楽。実際、かなり寄ってるんだよね。このぐらいまで近づくと、なるほど背の高さから見上げている感じにまとめられるなあ。

6月25日(土)

早朝から夜まで一日仕事。全然鉄分なし。厚木の先に用事があり、貸切のバスでの移動だったのだが、数十キロ以上の移動というと、鉄道か自分のクルマかというのがほとんどで、バスでの長距離の移動というのはあまりないから、これはこれで結構面白い。なんか、距離感が違うんだよね。同じ目的地に行くのでも、自分で運転する方が近い感じがする。逆に言えば、バスだと実際の距離より遠く感じるワケだが。なんでだろう。非日常的ということなのかな。

6月24日(金)

今月は季刊ムックの発売月なので、興味のあるものを買ってくる。最近はテーマによって売れ行きがかなり違うみたいで、話題性があるテーマだと、けっこう早く店頭から消えちゃったりするので、早めのチェック。蒸気機関車EXは、今号も松・謙さんの写真が表紙なのね。表4は「玄冬の車止メ」だし。いろんな意味で興味深いが。

6月23日(木)

「カシオペアクルーズ」の写真がかなり上がりはじめているが、機関車はみんな「普段仕様」なのね。まあ貨物からの借り物だし、乗っている人は機関車にはそれほど関心がないのかもしれないけど、「ななつ星」みたいに専用の塗色でなくてもいいし、お召みたいに手入れしろとも言わないから、せめて「きれいに磨く」ぐらいの気遣いはあってもいいんじゃないのかな。それなりの値段なんだし。。

6月22日(水)

ここんとこ、オークションで落札しすぎとは思っていたが、ジャンクが多いからそれほどではないだろうと数えてみたら、いつの間にか645輌。650輌のキリ番がカウントダウンじゃないの。手元にある未塗装を塗装して仕上げたらいっちゃうよ。まあ、その前に達成しちゃうだろうけど。けっこうハイペースでヤバい。当面心してかかろうか。

6月21日(火)

各地・各路線で、特別豪華列車やレストラン列車の運転が盛んになっているが、もしかすると今年は鉄道の意味が変わるエポックメイキングな年になるのかもしれない。公園とテーマパークの違いは、人を引き付けるアトラクション「ライド」があるかどうかである。このワクワク感が、リピータを生み、入場料を払わせるモチベーションとなる。そういう意味では地方における鉄道の存在意義が、いすみ鉄道の鳥塚社長がかつてから主張され実践してきたように、実用の足以上に「非日常のアトラクション」であることが、広く認識されてきたということができるのだろう。アトラクションとして鉄道システムが存続できるから、実用として使うことも可能となる。いままでのロジックからすると正反対の展開だが、それが新しい常識となりつつある。これからは、鉄道の存在感も違った形で重要視されるようになるのであろう。

6月20日(月)

週末に行われた「485系ラストラン」は、テレビのワイドショー等一般メディアでもかなり取り上げられていた。それなりに全国の特急網の立役者として485系を紹介してはいるもののと、どちらかというと「国鉄特急色が消える」いうニュアンスが強いものが多かった。まあ、ブルートレインも20系とか24系とかではなく、「青い寝台列車」というくくりで捉えられていたし、そういうイメージが一般的なんだろうな。

6月19日(日)

日本鉄道模型の会の月例理事会の日。そろそろ、来年3月に予定されている「鉄道模型芸術祭」が動き出す。第1回に参加し次回も参加意向を表明されたサークルもだんだん出てきており、夏の鉄道模型コンベンションのブースでの概要発表に向けて準備を開始。ブースも、会員参加型で「或るレイアウト」での小型車輌/トラム運転会を行うべく準備中。乞うご期待。

6月18日(土)


さくっと型式写真のついでのフォトセッション。たまに出てくる電気機関車(笑)。ED19は全長が短いので、定型のお立ち台に重連で2輌載るかなと思ってやったら、なかなかいい具合。お立ち台自体が、標準的な架線柱のスパンより小さいので、こういう切り方なら架線省略でもそんなに気にならないかも。

6月17日(金)

ModelsIMONのWebによると、本日が趣味誌の店頭販売日だった模様。最近は、模型店の店頭に行く頻度が減ったので、こういう書き方になってしまうことが多い。しかし、今月は季刊ムックの発売月でもあるのでひとまずは目を通しておきたいものも多い。まあ、この週末に一回は模型店を覗いてみるかな。

6月16日(木)

西武鉄道が、池袋線-有楽町線系統で来年度より有料座席指定通勤列車の運行を開始する旨記者発表。東武東上線のTJライナーのようにクロスシートの通勤車を使うが、こちらは定員制ではなく座席指定。埼玉方面は速達性以上に着席性が求められるということか。ふるっているのは、休日には元町中華街直通の観光性の高い列車として運用されるという点。他社からの働きかけとはいえ、通勤通学輸送一筋で押してきた東急線内に、観光要素の強い優等列車が走るというのは、けっこうエポックメイキングかも。

6月15日(水)

またまた仕掛ジャンクをいくつか落札したのが、まとまって届き出す。散財もさることながら、なんか溜まる一方。ヤバいなこりゃ。ちょっと手を付けて再生しはじめないと。でも、やるんだったら最後の塗装は同種類マトメてやった方が楽なんで、多少は順序を考えてやらないと。プレッシャーは感じてますから、おいおいやりますが。

6月14日(火)

汐留まで行く用事があったので、ついでに「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」で行われている「ボルティモア&オハイオ鉄道博物館展」を覗いてみる。米国の鉄道発祥の地にある同博物館の紹介を、日本の鉄道発祥の地にある旧新橋停車場鉄道歴史展示室において行うという企画。なるほど、これは「博物館の紹介展示」である。ある意味観光案内としての博物館紹介を、3Dで展示したという感じ。見せ方がそこはかとなくアメリカっぽい。それなりにどういう博物館か良くわかることは確かがが、わざわざ見に行くものではないな。こりゃ。

6月13日(月)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。羽越シリーズもこれで3回目。ここまで3回で、やっと一日分終了。今回は、わずか2列車で8カット。一泊二日、別目的のついでの撮影ではありますが、とにかく引っ張ります(笑)。まだ、もう一日ありますからね。お楽しみに。

6月12日(日)


梅雨入りはしているのだろうが、初夏らしい陽射し。トップライトに近い光線を生かして、夏の高原っぽい風景。ということで信越線のイメージでしょうか。先週の冬から、一気に夏に季節がチェンジ。まあ、最近は現実の季節感も春と秋がなくなって、夏と冬だけになっちゃった感じだから、ちょっと笑えないが。今回も、手持ちでリアルの模型バッタ撮り。この季節の光線だと、ISO400でも1/60でf8〜11という感じで切れるから、ワリと気楽に手持ち接写ができるのもうれしい。μ3/4のコンパクトボディーのおかげですな。

6月11日(土)

オークションで落札して届いていたのだが、届いたまま全然忘れていた貨車を発見。模型のみならず、いろんな趣味のモノを落札したり、オンラインショップで購入したりするのが続いているので、配達の順序とかが入れ替わると、うっかり忘れちゃったり、別のモノと勘違いしたりということも増えてしまう。リアルの店でも、持ってるものを持ってないかと思って買っちゃうとかあったが、いかんですのう。買い過ぎか(笑)。

6月10日(金)

大井川鐵道が、JR北海道より「はまなす」に使われていた14系客車4輌を購入と発表。前部座席車で、スハフ2輌、オハ2輌とのこと。SLには旧型客車というのはSL現役世代のノスタルジアだが、家族連れやシニア層の顧客拡大を考えると、エアコン・しくライニングシート付きというアコモデーションも必要なのであろう。使用開始は、1年先の2017年度からの予定ということだが、すでに2輌が新金谷に搬入。残り2輌も6月11日今週中に輸送されるとのこと。旧型客車だけでなく、14系もう動態保存の対象なんだよな。改めて考えてみれば。

6月9日(木)

JR東日本の記者会見で、東京オリンピックに向けた関連駅の改良計画を発表。原宿、千駄ヶ谷、信濃町駅の改装で、原宿、千駄ヶ谷は臨時ホームを恒久化して二面二線化。この中で原宿駅の建て直しが計画されていたため、いろいろなところで物議を醸している。現状の木造駅舎を取り壊して建て直しとも読める計画だが、新駅舎は線路上の人工地盤の上に建つようだし、詳細は渋谷区や地元と協議の上決めると言っているので、このあたりがどうなるのかは、費用負担との絡みということではなかろうか。

6月8日(水)

JR東日本が、山手線へのE235系の置換計画を発表。量産車は2017年春頃から導入を開始し、2020年春までに49編成を新造し現行のE231系を置き換える予定。現行のE231系500代については、中央・総武緩行線への転用とのこと。まあ、これでまた玉突きがあって、最終的には残っている205、209を一掃するのだろうか。まあ、JR東、東京メトロ、東急は、キャッシュフロー御三家なので、資金調達力は高いから「一気」ができるんだよね。

6月7日(火)

来週末に行われる、国鉄色485系のラストラン記念列車の出発に合わせて、各駅で引退式を実施との記者発表。まあ、JRになってから約30年。JR職員自体、定年間近の一部社員を除いて、みんなJRになってからの採用になっちゃってるし。考えれば、良く残ってたということだろうね。C59とかC62とか戦後製の幹線用急客機の多くが、20年持たずに廃車になってることを考えれば、特急用車輌が40年持ったってのは、物持ちが良かったと言うべきなのか、技術進歩が止まったというべきか。

6月6日(月)

「カシオペアクルーズ」が運転開始。ということで、「撮り」の方々の写真も次々とインターネット上で目にするようになる。やっぱりヴィジュアル的にインパクトがあるのは、DF200が牽引する道内のシーンかな。前のDD51は、やはり北斗星用というイメージが強かったからなあ。いっそ、牽引機を決めて特別塗色にするぐらいのほうが。

6月5日(日)


函館の男児置き去り事件は、自衛隊演習場の宿舎で7日後に無事発見という劇的結末。しかしこの事件、七飯とか銚子口とか濃い地名が次々出てくるし、それでどんなところかイメージが湧いてしまうのが恐い。結果的にもっと先に押さえるべきモノがたくさんあって、現役時代の「ニセコ」は撮りにはいけなかったのだが、撮るんだったら山線ではなく、函館口で撮りたかった。そんなこんなで、季節外れの雪景色のモジュールの登場。役者は、皆さんお待ちかね2号機。無事発見のお祝いということで(笑)。

6月4日(土)

西武鉄道の100周年を記念して、きゃりーぱみゅぱみゅデビュー5周年とタイアップした、SEIBU KPP TRAINが運行開始。ショッキングピンクの派手なラッピングは、かなりのインパクト。ベースは9000系で池袋線での運用ということだが、最近は池袋線・新宿線とも西武線に乗る機会がわりと多いので、いつ出会うか楽しみ。しかし、9000系は全8編成中、ラッピングこれで3編成目だよね。一番貼り易いのかな。

6月3日(金)

中古で購入した車輌の前のオーナーさんからmailを頂く。時々こういうことがある。12oのユーザーはフレンドリーな人が多く、ユーザーも販売店も「不特定多数」ではないので、店頭での会話等も含めてワリとコミュニケーションが成り立つ。このへんも、実は12oの楽しい所なんだよね。

6月2日(木)

6月1日の「写真の日」を記念した日本写真協会賞で、鉄道写真家の広田尚敬氏が功労賞を受賞。蒸気機関車が現役時代、鉄道写真が写真界からどういう扱われ方をしていたかを知っている世代としては、かなり感慨深いものがある。確かに、産業としての写真業界ということを考えると、高級機種やレンズ、三脚等アクセサリーの売上に対する貢献という面では、今となっては鉄道写真はかなりのシェアがあり、無視できないプレゼンスがあることも確かだが、やはり先人たちの地道な努力があっての今ということになるだろう。歴史的な一歩といえる。

6月1日(水)

RMライブラリー202号は「琴平参宮電鉄」。琴平参宮電鉄が廃止になったのは、昭和38年の9月。当時ぼくは小学校二年生だったが、すでに鉄道雑誌を読む(見る)マセた子だったんで、琴平がどこにあるかもわからないながら、廃止という事実はリアルタイムで理解していた。というより、炭鉱の専用線とかではなく、「電車」が走っている路線が廃止になるんだという事実には、少なからずショックを受けたことをよく覚えている。廃線の原体験ですな。



(c)2016 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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