「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2017年2月-




2月28日(火)

今朝7時頃小田急線相模原駅で、乗客のオバさん同士が喧嘩をして電車が30分以上止まるという椿事が発生。ラッシュにかかる時間帯だったこともあり、あさの通勤・通学時間帯は通常の倍以上時間がかかる混雑で、ホームに乗客が溢れ大迷惑。オバさんの喧嘩自体迷惑なものだが、ここまで周囲に影響が及んだというのも、ほとんど例がないのではないか。困ったのモノだ。

2月27日(月)

カシオペアの道内ラストラン。室蘭本線の脱線事故の復旧が、辛くも間に合ったというので、予定通りの運行。ちょっとマニアックだが、京成3500系未更新車のラストランというのもあったし、ダイヤ改正を挟んで、当面ラストランが続く感じ。それこそ明治の昔から、新形式への置換というのは脈々とあって、ごく初期を除くと、それなりに時代ごとに廃車になった型式は存在するわけで、栄華衰退は鉄道の歴史と共に世の常なのだが。

2月26日(日)

NPO法人 日本鉄道模型の会の年次総会。鉄道模型の会は会計年度が暦年と同じ1-12月なので、2016年度はイベントがない年度となった。世間的な3月決算の年度で言えば、2015年度に第1回の池袋鉄道模型芸術祭、2016年度に第2回というバランスになっているのだが。ということで、ほぼ無風の総会。このまま会は第2回鉄道模型芸術祭の実行体制に入ります。

2月25日(土)

今日の仕事は川越。渋谷から川越は、ルートが多すぎて、経路検索をかける度に、そのタイミングで出てくる最適経路が変わる。で、行きは出発のタイミングを選べるので、最も乗り換えが楽な副都心線-東上線直通で。帰りは、ちょっと気分を変えて本川越からNRE「小江戸」号で。西武新宿線の特急は、下りは何度も乗ったことがあるが、上りは初めて。西武新宿線は最速ではないので、上りに乗るのは途中に用事があるときだけだったから。しかし、国鉄MT54相当のモーターで常時力行しまくりという「爆走」は、かつての中央特快103系のフルノッチ力走のバリバリ全開のモーター音を思い出させて、ノスタルジー満開。直流モーターの音って、今聞けないんだよね。これ、カルダン全盛になっても釣掛で頑張ってた60年代の西武を思い起こさせる。歴史は繰り返す(笑)。

2月24日(金)

仕事で銀座まで行ったのでエバーグリーンショップを覗くと、ちょっと違うカツミ製の0系が4輌セットで出ている。見せてもらうと、「光前頭」が別パーツでなく塗装仕上げで、台車がドロップ製。これは、新幹線開通時に同時発売された、ファーストロットの0系ではないか。状態もかなりいいし、値段もコレクションとして充分安い。惜しむらくは、初回発売の4輌に入っていたはずの16型式がなく、そのかわりにダイキャスト台車に床下機器がついた量産ロットの26型が入っている点。とはいえ、先頭車は両方ともオリジナルなので問題なし。実は存在は知っていたものの、現物は初めて見たのだが。

2月23日(木)

JR北海道管内で、またまた脱線事故。23日午前4時ごろ、室蘭線洞爺―有珠駅間にある北入江信号場付近で、JR貨物の貨物列車を重連で牽引するDF200型機関車の先頭車両の後部台車が脱線。終日、長万部-長和間で運転見合わせ。しかし執行猶予中に同じ犯罪を繰り返すようなもので、懲りないというか、ホントに「またやってくれちゃった」という感じ。あ〜ぁ、参ったね。

2月22日(水)

JR東日本に波動対応で1編成残る583系が、3月で引退と発表。まあ、485系をはじめこの春は潮時というのはわかっていたが、オフィシャルに発表されてイベントとかが始まると、またぞろ「葬式鉄」が騒ぎ出すんだろうな。現状がすでに、現役というよりも「動態保存」という感じだったからねえ。まあ、「それで商売になるのなら、勝手にやってよ」って感じだけど。

2月21日(火)

昨日の夜は、井門さんの主催する「我らが愛しき日本の蒸気」の顔合わせ。今回の芸術祭ではぼくも参加することになった。同時に井門さん多忙につき、芸術祭に向けたまとめ役もやることに。前回は12oの比率が実態以上に少なかったので、ある意味責任重大かも。午後は、新宿から中央線で多摩方面、京王線で帰ってくるというお仕事だったが、山手線でE235系、京王では緑の高尾山号にまたまた出会う。これは備忘録。

2月20日(月)


昼は仕事で都心を飛び回っていて、移動に銀座線を使用。乗ろうとするとやってきたのは、最後の01系130F。くまモン号にされちゃってるのがちょっと晒し者みたいで寂しいが、ラストワンということは間違いない。さて、これが01系最後の乗車になるのだろうか。しかし偶然は重なるもので、帰りにもまた130Fに出会ってしまった。方向が逆だったので乗れなかったけど。スゴい確率。引きは強かったのだろう。

2月19日(日)

ちょっと前からカウントダウン状態ではあったものの、ついに1/87・12mmが700輌突破。700輌目は、9200型式ということに。650輌から700輌はほぼ半年。記録的スピード。オークションで落とし過ぎた感じはあったが、やはりその影響ははっきり出てきた。その昔の16番の時も、Nの時もそうだったが、編成単位の運用を考えてしまうので、機関車と客貨車の比率が1対4〜5ぐらいとちゃんと編成の比率を保ってないとイヤなんだよ。で、どうしてもこうなっちゃうんだよね。まあ、ちょっと押さえないと。

2月18日(土)

20日が月曜になる変則月なので、趣味誌の店頭発売日がどうなるか興味があったが、ネコ、機芸が土曜、エリエイが金曜と微妙に分かれた珍しい展開。機芸が土曜なのはほぼ決まりだが、ネコは金曜に来るんじゃないかと思っていたのだが、意外。まあ、かなり人も入れ替わったし、誌面も変わったので、今までとは違うということだろうか。来月も曜日割りは同じだし、季刊ムックの発売もあるので、どういう展開になるかはなかなか興味あり。

2月17日(金)


冬型が崩れて春一番の南風が吹いて、あたたかな一日。普段ジオラマが置いてあるところに入っている陽射しが面白かったので、そのまま手持ちで撮影してみる。やっぱり手持ち撮影がいいなあ。ISO400でも、f11で1/60は切れるから実用的には充分。このジオラマは大きな木があるので、正面から陽が当たるとその影の処理が難しくなる。トップライトに近い感じで来ているので、その問題がクリアされる。いわゆる「マクラ」でゴマかさなくていいので背景をキッチリ出しやすい。まあ、車輌が潰れがちになるのが難点ではあるが。

2月16日(木)

JR西日本が、6月から運行を始める「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の6〜9月分の申し込み状況について発表。募集件数368件に対し、応募件数2,022件で平均倍率は5.5倍。最高倍率は68倍とのこと。最初なのでご祝儀相場ということもあるだろうが、値段を考えると中々の高倍率。非日常的なことに金を使いたいと思っている人は、絶対数は限られているんだろうが、確実にいるってことだよね。量ではなく質。安くして数を取ることしかできない日本企業が、一番苦手としていたタイプのマーケティングだよね。

2月15日(水)

東京都交通局の10-300R形式で一編成残っていた10-330編成が運用離脱。これで10-300Rは全て廃車とのこと。しかしこの編成、10-200型式で後から増備した中間車が残っていたので、先頭車を新製して編成を組み直したのが10年ちょっと前。新製先頭車は、民間なら減価償却が済んでないよなあ。確かに209系が登場したときは「走るんです」と呼ばれ、耐用年数10年とか言われたが、民鉄なら廃車にはしないで今度は中間車を新製して編成にするんだろうけど。さすがに伏魔殿と呼ばれた都庁。都民税を払っている身としては、小池さんにはこの辺の予算の使いかたにも目配せしてほしいのだが。

2月14日(火)

一年の中で、一番「鉄」から遠い日であるバレンタインデー。ということで、鉄分はなし(笑)。それはそれとして、3月4日にある春のダイヤ改正を前にそろそろ「葬式鉄」の動きが盛んになり出す頃。JR東でキハ40系が総崩れになるのをはじめ、国鉄型の絶滅危惧種はけっこうヤバいので、ダイヤ改正自体の規模の割には、けっこう騒ぎが起きそう。とはいえ、どれも旧国鉄の赤字がにっちもさっちもいかなくなってからの車種なんだが。

2月13日(月)

今月の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツ作成。今回も九州への最初の撮影旅行から8月1日に筑豊本線を撮影した時、筑前垣生駅周辺で撮影したカット。鉄道写真を撮るようになって半年ちょっとという14歳の少年の、最初の撮影旅行ですからね。まあ写真としては可もなく不可もないものばかりですが、記録という意味では充分に意味がありますからね。

2月12日(日)

本日は、日本鉄道模型の会の月例理事会。今月末に開催される総会の準備作業。日本鉄道模型の会の会計年度は1〜12月なので、第1回の鉄道模型芸術祭は2015年度、第2回は2017年度となり、2016年度はイベントがない年度だが、一般の企業では第1回が2015年度、第2回は2016年度と年度が続いていることになる。この点はキチンとご説明しなくてはならない。で、芸術祭までも一月半。こちらもご期待ください。で、備忘録。今日もヒカリエ号に出会う。

2月11日(祝・土)

トミーのプラレールで「蒸気が出るトーマス」が登場。子供用の玩具だけに、妙な油性の煙ではなく、超音波で水を霧状にして吹き出すというシカケ。実際に給水して遊ぶというのもスゴい。写真で見る限りは、けっこう「蒸気」を噴き上げていて、なかなかいい感じ。この「超音波発煙ユニット」プラレールの車輌内に収まるサイズだけに、16番やHOスケールに移植する剛の者が現れるに違いない。それより、トミックスの16番で蒸気機関車を発売してそれに装備すれば、特許とかの面でも問題ないし。

2月10日(金)

かねてからアナウンスされていた「復活新潟色」の電車が1月下旬から走り出していたらしく、撮影されたその姿をSNSで見るようになった。もともと冬期・雪中での視認性を高める意味で採用されていた塗色なので、この季節はマッチしている。車輌にもけっこう似合っている。まあこの手の顔には、修学旅行塗色や、交直流急行用塗色など、似たような傾向の色があっただけに、違和感はない。その分、かつての「ウソ電」みたいなインパクトは薄いかも。しかし、115系もそろそろラストランが気になるこの時期になって、新塗色が登場するとは思わなかったよな。

2月9日(木)

昨日はその後用事があったので都心方面に行き、銀座線で帰ろうとすると、やってきたのは1039Fの「レトロ車」。リベットも含めてシャドウで描き出しているかと思っていたのだが、よく見たら描かれているのはシルヘッダーだけだった。それも、近くで見ると単なる多重の色帯にしか見えない。南武線のみたいな。ということで、外観の特徴はヘッドライトが一灯型で電球色というところぐらいか。うってかわって車内は、前にすれ違いざま見た通りかなり個性的。確かにレトロ的にで落ち着いた感じだが、この雰囲気、この色使い。どう見ても阪急にしか見えない。特に木目以外のフレーム部分に使われているニスっぽい茶色が、阪急の旧型車の窓枠の色と似ていることもあり、知っている人ほどそのイメージが強烈に感じられる。まあ、阪急っぽいということは上品でハイソっぽいということでもあるので、悪いことではないのだが。

2月8日(水)

3月に行われる「第二回池袋鉄道模型芸術祭」も、そろそろ準備のラストスパート。いろいろ作業も忙しくなっているが、本日は出展者としても印象が強いが、運営側としても大いに協力をお願いしている、地元池袋の昭和鉄道高校の菅野校長先生を表敬訪問。今年の卒業生は、生徒数が少ない割に鉄道会社の採用が多く、全体の3/4が鉄道会社に就職できたとのこと。鉄道会社の現業部門も自動化・機械化が進んでいるとはいえ、一定の人数は必要であるため、年度毎の状況の違いによる採用差があるのは仕方がないが、ひとまずは幸先の良いスタートだったと言えるのではないだろうか。初日の3月25日(土)は、同校の終業式にあたるということで、生徒の配置は午後からということになったが、今年も協力を快諾してもらえた。また一歩前進。

2月7日(火)


強い冬型の気圧配置。寒くて北風も強いが、からりとした晴天で陽射しだけは強い。ということで、そろそろ模型の撮影。やはり冬の陽射しとなれば、雪景色のモジュール。そろそろ、懸案の「見立峠」をやるか。という気分。裏縦貫仕様の戦時型もいいのだが、見立てならこっちのほうがいいだろうということで、1号機の登場。厳密にいうと、これ乗工社の1号機なので郡山仕様、IMONの1号機が青森仕様なんだが、その辺も含めて見立ということで。この、ほとんどモノクロみたいだけどちょっと色味があるってのは、雪景色ならでは。さらに東北の日本海岸の方が重い雪が多く降る分、モノトーン感は北海道より強いんだよね。

2月6日(月)

カトー6-511、俗に「加藤機関士」と呼ばれるプレイザー製の機関士人形。これが一時品切れになっていたが、出荷があったのか、先月末位からちょこちょこ店頭で見かけるようになった。16番用の人形は、身長が2.5cmぐらいあるオーバースケールなものが多く、これではSスケールの日本人か、1/72ミリタリーサイズの欧米人で、とても1/87の車輌には入らない。その点「加藤機関士」は1/87でもウマくキャブに収まってくれるので、日本型HOスケールをやっている人にとっては、必需品なのだ。ということで、今回もある程度の数量を確保。このストックがないと蒸気機関車を増やせないから、けっこう生命線なんだよね。

2月5日(日)


昨日は横浜での仕事があった後、時間があったのでちょうど開催中の「ヨコハマ鉄道模型フェスタ」を覗いてみる。確か第1回の時は見に行ったと思うが、わざわざ行くようなものではないので、それ以降足を運んではいなかった。そこそこの人出があり、会場が比較的狭いこともあって、それなりの盛り上がり感はある。去年横浜で行われた「世界鉄道博」のスカスカ感からすれば、こじんまりしたイベントとしては悪くないのかも。これまたせっかく来たので帰りがけに天賞堂のみなとみらい店もひやかしてみる。スゴい狭小店舗だが、それなりに在庫はある。当然原博物館には寄らないが、同館で実施中の台湾のナローのイベントに連動して、台湾の単車のディーゼルカーが展示中。木造・2軸とはいえ、自重2tってスゴくない?普通車一台分だよ。もしかして、これ鋼製は台車枠と端梁だけで、フレームはなしなのかな?

2月4日(土)


今日は土曜日だが朝から仕事。まあ宮仕えでなく自営になると、曜日は関係なくなるってのは、一年経ってやっと身に付いたかな。ということで朝から千葉・神奈川と移動して仕事の一日。途中千葉から横浜への移動で京浜急行に乗ると、川崎駅で緩急接続で抜かれる方の各停になんか人が集まっている。800系。おお、これは今話題の「KEIKYU LOVE TRAIN」ではないの。さすがに降りては撮れないが、すれ違いではないのでホームの様子は撮れる。ということで、みんなスマホや携帯で撮ってるシーンを。しかし、新橋の会社に勤めていた時代ならいざ知らず、京浜急行に乗ったのは、今年は今回が最初なんで結構引きが強いかも。

2月3日(金)

中央・総武線緩行から、6扉車を廃止する旨記者発表があった模様。インターネットニュースで流れていたのを読んだだけなので、詳細やリリースの原文はまだ見ていないのだが、2020に向けたホームドア設置が既定方針になっている以上、まあ時間の問題ではあったのだが。混雑緩和が進むというのは、言い換えれば通勤・通学客が減少していることなので、そう喜んでばかりもいられない話ではあると思うのだが。そっちへの戦略的対応って、なんか進んでいるのかね。車輌の耐用年数の延長とかさ。まあ、ワンマン化によるマンコストの削減は、その布石ではあると思うけど。

2月2日(木)

東武鉄道の新車500系「Revaty」の甲種輸送が次々と行われて、着々と所要の編成数が揃いつつある模様。東武からの乗り入れ車の中吊等では、「Revaty」使用の列車に関する告知も出始めている。が、やはり特筆すべきは本線系統から野田線への直通列車が定期で設定される点であろう。今やスカイツリーラインからアーバンパークラインか。もちろん春日部で線路は繋がっているが、かつては間に「越えられない壁」があったものだが。ところで「Revaty」って、英語ネイティブの人からするとどういう印象なんだろうか。最初から気になってるんだよね、これ。

2月1日(水)

ちょっと前に年が明けたと思ったら、早くも2月。異常気象で季節感が曖昧になると、時の流れも把握しにくくなるみたい。ところで銀座線に乗ると、反対側のホームに例の1000系の「レトロ編成」が入ってきた。乗ったわけではないので写真はないし、あくまでも見た印象だが、室内のレトロ感はそれなりの味わいはある。しかし、絵に描いたシルヘッダーとリベットは、直接見ると「?」。写真にとると2D化されるので意外と自然に見えるが、リアルで見ると影の付け方が特定の方向なので、見る位置によってはかなり違和感がある。これが実物で自然に見えるのなら、模型のディティールなんて全部印刷でいけちゃうんだよね。



(c)2017 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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