「夢」を大人買い

-今月のホビー日記・2019年4月-




4月30日(休・火)

平成最後の日。しかし祝日法というのは良く出来ていて、臨時の祝日を作ることは可能だが、そのアドホックな祝日に対しても「祝日に挟まれた日は休日」という、かつて5月4日対策で作られたオセロのルールのような条文が適用されてしまう。それを駆使しまくったのが、このGWというワケだ。で追想になっているので、続けて見よう。で、子供が生まれたので、それをダシにNゲージを買いまくっていたら、やはり大きいブラス製の模型が気になる。最初はまだやめる前の70年代の16番を持っていたままだったので、これを整備して16番で復活しようかと、いくつか量販品や中古を買い漁ったが、いろいろ雑誌とか店頭とかを見ているとさすがに1/87 12mmのファインが気になる。特にまだ店頭でよく見掛けた乗工社製のC59・D51のプロポーションの良さ・らしさにはノックアウトされた。特にC59なんて実物を見たことのある人はかなりスマートな機関車って印象なんだけど、16番だとどれもスゴいマッチョな感じになって全然似ていない。D51も同様。そんな感じで気になっていて12oで最初に購入したのは、珊瑚のC56の珍しいファクトリーRTR。値札には不動品となっていて非常に安かった。しかしよく見ると、どうもドローバーからのリード線の半田が取れているだけのよう。その時点では充分に走らす線路もなかったので、置物でもいいやと思って買ったのだが、簡単に修復。その後ModelsIMONからIMONトラックが発売され、最初の記念セールの「1本500円」という破格値にまんまとハマリ、完全に転向。90年代末から00年代半ばにかけては、持っていた16番を(自作の車輌は除き)全部売却して、それを資金にすでに出ていた12oの車輌を中古で漁る模型生活が。すぐに車輌・ジオラマの工作も、かつて70年代に16番で鍛えたワザをベースに開始。それから約20年で、全部で800輌、蒸機100輌という陣容になった次第。新品で購入したのは、ModelsIMONの国鉄型蒸機ぐらいで、あとは中古店かオークションでの入手ではあるが。

4月29日(祝・月)

平成最後の昭和の日。この祝日も、みどりの日になったり、昭和の日になったり、いろいろな遍歴があった。平成回顧ブームだが、平成になってすぐの頃はまだ出戻ってはいない。趣味誌を立ち読みするぐらいはやっていたが、バブル期というと基本的に一番鉄分が薄かった頃だろうか。90年代の半ばぐらいから、また模型店を覗くようになったのだが、本格的に出戻るきっかけとなったのは、1996年にワールド工芸のNゲージのC55流改九州型が発売されて、それを当時はまだあった渋谷のさくらやのホビー売場で、溜まっていたポイントを利用して購入したこと。これで、80年代の半ばまでやっていたNゲージの線路を引っ張り出してきた。1997年には、今度はカトーからC55が発売され、同時に門デフ仕様のC57も再生産されたので、これらも購入。ちょうどエバーグリーンショップが開店した頃でもあり、いろいろ気になる製品を安く購入できたので、なしくずし的に出戻ってしまったというところだろう。そう考えると、当時の会社の関係で銀座はほぼ毎日歩いていたので、出戻る上ではエバーグリーンショップというのはやはり大きかったなあ。

4月28日(日)

HOスケールの国鉄制式蒸機機関車が、ついに100輌達成。というとアホみたいに爆買しているようだが、1/87・12oを始めたのは出戻り後なのでもはや20年以上。年間平均にすれば、5〜6輌という計算なので、これは肚落ちするところ。去年なんて組立たのだけでも8輌いってるわけだし。全部で800輌ぐらいある内、制式蒸気が100輌、その他機関車が約50輌、電車・気動車が約100輌で、あとは客貨車が550輌という勘定。機関車と客貨車の比率が1:4。機関車と組み合わせて編成単位で揃える方なので、コレクター一般と比べるとローリングストックが多めなのが特徴かな。

4月27日(土)

改元スーパーゴールデンウィーク突入。プラチナウィークか。それじゃクレジットカードだな。となると「ブラックウィーク」が一番強そうだが、なんかブラック企業のイメージになってしまう。ところで小田急が新型車輌5000形の導入を発表。イメージ図を見ると東急2020系や京王5000系に通じる最近の総合車輌顔だが、地上線専用で正面の非常口がないのがちょっと新鮮。こうやってみると、なるほどE233の顔を尖らせた意匠が基本であることが理解できる。でも、元の大東急はみんな同じ電車になっちゃってるなあ。

4月26日(金)

本日はまた講義の日。本日の定点観測も往きだけだったが、E235系第26編成。今月の定点観測は、3回全て235系だった。まあそんなもんだな、もう。そのあと用事で山手線には1往復乗ったが、これまたどちらもE235系。第4編成と、第14編成。今日もE231を見たのは1本だけ。ホントに減ったよ。なかなか乗れないぞ。実際撮ろうと思っても、段々撮れなくなってきてる。こうなると「撮り」が増えるんだよね。でも、もう遅い。たくさんいる、日常的な内に撮らないと。

4月25日(木)

なんだか蒸し暑くて、一日中小雨という、昔の梅雨のような鬱陶しい一日。開き直って、エアコンの除湿をかけて、一日部屋で仕事をしていた。自分の会社だと、こういうとき無意味に満員電車に乗らなくていいので、気分的には楽。ところで東急大井町線用6000系の6001Fと6002F用に、Qシート車6301号車と6302号車が新製され、甲種回送された模様。置換・改番は東急では日常茶飯事だが、前の6301と6302はどうなるのだろうか。そもそも2年前に7連化の時に新製した車輌なんだが。車体は5080系の8連化に流用か。東急の場合、共通部品は使いまわしているので、他の予備部品と合わせてそっちに回すのか。なかなか興味の湧くところ。

4月24日(水)

今日も忙しく鉄分なし。ところでインターネットニュースをみていたら、東急電鉄、横浜銀行、ゆうちょ銀行、GMOペイメントゲートウェイの4社が、東急の自動券売機で銀行預貯金を引き出せる「キャッシュアウト・サービス」を開始すると記者発表とのこと。銀行が提供しているスマートフォン向けアプリを使い、QRコードを表示して券売機の読み取り装置にかざすと、現金がつり銭のように出てくるというシカケ。自動券売機は駅施設としては必要なものの、ICカードの普及により利用頻度が下がっているのも確か。すでにQRコードの読み取り装置が付いている東急の券売機を活用して、新機能を導入したもの。JRでは券売機の窓口の中にVIEWカードのATMを入れ込んだりしているが、兼用化というのは優れたアイディア。セブン銀行のATMと同じで、出し入れ(セブン銀行は店の売上金を預金して、それを払い出しに使う)に仕えるというのは、現金輸送のリスクを減らせるメリットもあるし。

4月23日(火)


本日は夜にライブの伴奏で出演があり、昼からサウンドチェックとかあったので鉄分は無し。東京成徳大学の村山先生がBlogに阪堺電車の住吉の写真を載せていたのでそれにヒントを得て、一年前に住吉で撮った阪堺電車のアドベンチャーワールド号、パンダ電車の701号。HOJCの運転会と仕事の出張を兼ねて行った時だよな。懐かしい。

4月22日(月)

仕事で銀座に行く用事があったので、ついでに新しい天賞堂模型部の店舗を覗いてみる。ビルの4階だったが、なんとエレベーターが点検中で非常階段からの訪問ということに。縦長のスペースだが、フロアは前の1階分よりちょっと大きいぐらいだろうか。展示してある車輌は天賞堂製の16番が中心で、「ほぼショールーム」という前評判通り。16番の他社製品は、量販品とタイアップ限定製品ぐらい。前は3階にあったレイアウトが奥の方に鎮座している。あとは、OJとその他ゲージ(12o、TT9等)が一つづつショーケースを分け合っていた。意外と残っているのがパーツや工具類。買い取りだったのでストックが残っているのか、けっこう売り上げとしてはあるのか、2階で使っていた棚を利用して前よりも見やすくなっている。Nは扱っていない(なぜかBトレインショーティーが一箱だけあった)が、Zは天賞堂製品もあるのでそこそこ力を入れている。あと、レイアウト関係は全くなくなったが、プレイザーの人形だけはそこそこのスペースを割いて展示しているのが面白い。この感じだと個人的には、銀座に行ったついでにパーツと人形を買うぐらいかな。前も、行くのはほとんど4階メインだったからなあ。で、帰りは銀座線でレトロ車39Fに出会う。とはいえすれ違いで見たのだが。

4月21日(日)

本日は日本鉄道模型の会の月例理事会と、池袋鉄道模型芸術祭のお疲れ様会。次回の方針もほぼ固まってきたので、これからはその路線に従って新しい企画も含めて進めて参ります。詳しい内容は、順次発表するのでこうご期待。で、帰りの田園都市線は2020系の2029F。ついに運用に入った模様。これは備忘録。

4月20日(土)

本日はModelsIMONに寄る時間があったので、新体制になったTMSがどんな感じになったのかを立ち読みしてみる。1ページ目から新体制の挨拶が入っていて、なかなか変わった感が出ている。このところ真っ先に読む習慣がついてしまった編集者の手帳も、名取さんが書くようになっていてかなり感じが変わった。記事については基本的には前例通りだが、記事タイトルのフォントやポイント数などにちょっと気を遣うようになった感じで、少し雑誌の記事らしくなっている。やっぱり「読ませる努力」がない雑誌はいけませんよ。何か月か前の、「Word」で組んだような記事なんて言語道断だし。レイアウトフォトコンテストも復活するようで募集がかかっていたし、当分はどうなってゆくのか様子見でしょうか。まあ、買うことはないと思うけど。そういえば、副都心線に乗ったらまた「緑車」がやってきた。今月はこれで二度目だ。備忘録として。

4月19日(金)

本日は講義の日。ということで定点観測。今日は往きだけだったが、E235系第9編成。実はそのあと別件の打ち合わせで山手線往復乗ったが、どちらもE235系で第13編成と、第33編成。一本だけE231を見たが、本当に減ってきた。で、Webで見ただけだが、今月は店によって昨日と今日で趣味誌の店頭発売日が分かれたみたい。といっても、天賞堂は模型部を再開しても書籍・雑誌の取り扱いはやめるらしいし、店頭発売日なんてこと自体が、模型の黄金時代の名残になるんだろうな。まあ店頭発売が残っているのがもはやModelsIMONと書泉だけみたいなものだから、IMONの社員が印刷所に取りに行く形で残るのかも。

4月18日(木)

今日も仕事で動き回ってた一日。久しぶりに都心の用務先を廻っていたので、ちょっと時間ができた間合いで、旧新橋停車場鉄道歴史展示室でやっている「貨物ステーション カモツのヒ・ミ・ツ」を見てくる。こじんまりまとまっている割には、日本の鉄道貨物輸送の歴史とJR貨物のプレゼンスがしっかり語られている展示。ここまでなら皆さん知っている範囲の展示なんだが、なぜかみんな大好きな「黒岩さんが描いた「新幹線コンテナ電車」の模型が久々に展示されている。昔、神田の交博にあったヤツ。1/25ぐらいか、とにかくデカい。入場無料だし、これが好きな人は見に行ってもいいのでは。ところで、今日は移動の途中、やっとメトロ丸ノ内線の2000系を目撃。とはいえ、反対ですれちがいだったので、写真は撮れず。乗るのはまた今度だな。

4月17日(水)

今日は忙しくて鉄分なし。とはいえ世の中は動いている。このところ鉄道趣味界で激動が続く。ぼくでさえその影響をかなり受けていて、今年はこの趣味との付き合い方がかなり変化する気配も実感する。まあ、この動きがいい方へ繋がるように精いっぱい努力したいと思う。まあ、夏を越したあたりからは動きが見えるだろうか。

4月16日(火)

元天賞堂というか、渋谷ロフトに始まり、濃い趣味者のための流通に関わってきた中尾さんは、天賞堂の移転を目前に3月定年で模型店人生からリタイヤした。その慰労会を極親しい人で開く。まあ、みんなよく顔を合わせている仲間なのだが、昭和末期から平成の模型史の思い出で話の輪が広がる。しかし、中尾さんとの帰りがけに新宿駅で「中央線130周年記念編成」を見れたのが、お疲れ様のプレゼントだったような感じ。詳しくはFacebookの中尾雄太郎さんの書き込みで。

4月15日(月)


かねてから一部では噂されていたものの、本日突然、機芸出版社から社長交代のご挨拶状が届いた。噂通りというか、動いていたことは知っていたのだが、買収したのは井門さん。井門さんが新社長に就任。取締役には、名取さんと池崎さんが就くという。誰か趣味誌の編集で実績のある人を入れないと、名前だけ買い取ってもしょうがないと思われるのだが、名取さんを引っ張り出してきたとは。まあ、井門さんとの業界内での繋がりで考えてゆくと納得できる話だが。これからどう進めてゆくのか、興味の湧くところである。

4月14日(日)


今日は寒くはないけどあまり天気が良くないので、家でデスクワーク。逆に光線状態が平板だったら撮りたいと思っていたカットがあるので、さっそく撮影もする。これはオークションで入手した「中国のジオラマ」。プレイザーの#10572「田んぼの人達」を使っているので、もっとインドシナっぽい感じもするが、まあ広東や福建ならあるかも。しかしこのジオラマ、人形分ぐらいの値段で落札したのだが、HOの線路は敷いてあるもののなんか鉄道系の人が作ったのではないような雰囲気が。線路の両側でかなり雰囲気を変えてきていて二度楽しめる作りだが、反対側の方は多少壊れているので修理が必要。ということで、そっちはまた修理してからのお楽しみ。

4月13日(土)

このところ一日おきに暖かかったり寒かったりを繰り返しているが、本日はまた晴天で暖かく過ごしやすい。仕事に行く前に散歩がてら、「鉄道模型アートマルシェ」が開かれている九品仏に寄ることに。前回の大規模になった吉祥寺から、また初回の九品仏の小さなギャラリーに戻った感じだが、オープン直後から会場は盛況。小さい空間は人がごった返していた。こういうイベントが続くというのはとてもいい。若手のファンも来ていたし、趣味界のあり方としては好ましい傾向だと思う。今後も盛況で続いて頂きたいものだ。ところで、今日はけっこう電車がスゴい。往き掛けの東横線ではまたもや「緑車」が来たし、大井町線は、2回の乗車が9020系の21Fと22Fという引きの強さ。「緑車」も、東横線用の8輌編成も5000、5050、4000合わせて32編成あるウチの1本だからなあ。

4月12日(金)

今日から前期の講義。ということで定点観測再開。大学への往きはE235系13F。帰りは池袋から副都心線だったのでカウントなし。しかし、夕方から打ち合わせで松・謙さんの事務所に向かうべく高田馬場まで山手線でまた往復。こっちは何と、往き帰りともE231。往きが51F、帰りが44F。それにしても今の時点で往き帰りがE231って、単純計算でも1/4*1/4で1/16だよ。けっこう運がいい。というより、こんなのこれが最後から何番目って計算になるのでは。

4月11日(木)

昨日から一転して晴れて天気がいい。三寒四温なんて言葉もあるが、寒暖の差が極端すぎるよ。本日は忙しくて鉄分なし。ところで70年代のSLブームから鉄道100年ブームに始まり、80年代には旧型国電・電機ブーム、ブルートレインブーム、サヨナラ国鉄から、碓氷峠廃止まで、かつてないほどの鉄道趣味黄金時代を盛り上げた人達は今どうしているのだろうか。少なくとも趣味界ではフォローし切れていないが、東洋経済などビジネス誌の鉄道特集や、最近の観光列車ブームを盛り上げている人達は明らかにそれとオーバーラップする。こういう人達をどうやれば趣味界のフォロワーにできるのか。それを真剣に考えなくてはいけない時が来ているのではないかと思うのだが。

4月10日(水)

時ならぬ寒波襲来で、関東地方は記録的な寒さ。かなりのエリアで雪が降っている状態。こういうのはダイヤが乱れるんだよね。都心には雪が降らなくても、最近はどの路線も北関東の方まで通じる路線と相互乗り入れしているんで、車輌の都合がつかなくなってダイヤがズタズタになる。こういう日は、会社も自粛しないと。それでも行く人がおおいから、さらに混雑に輪をかけることになるし。

4月9日(火)

今月分の「記憶の中の鉄道風景」のコンテンツの作成。今月も、結局室蘭本線の続きにしちゃった。これで室蘭本線で撮影した日の35oメインカメラのカットは、都合全部公開することになる。今回は3日目の1972年7月16日に、今度は栗山-栗丘間にちょっとだけあるサミットのところへ撮影しにいった時のモノ。札幌方面からの貨物と夕張方面からのセキが来なくなる分、列車の絶対本数はかなり減るが、それでも幹線は幹線。一日いればかなりの本数が撮れた勘定。しかし、この3日間の撮影でこの1年以上引っ張っているんだからなあ。いや、サブカメラのヤツを前に公開しているから、カット数としてはもっとだ。それにしても一杯撮れたもんだ。

4月8日(月)

新年度になって、新車の甲種回送が続いている模様。山手線用のE235系も、第35編成が東京車輌センターに到着。あと1編成で運用に付いている235と231は、3:1の比率になる勘定。これ夏ごろには本当に来なくなるぞ。撮るだけでなく、乗るのも今の内という感じ。東急目黒線用の新車6020系も、なんと8連で長津田に到着。あれ、これ出てくるの秋じゃなかったの。意外と早かった。とはいえ、現状では所定編成数が増加する要因もないのだが。東急電鉄の持株会社化・分社化の関係とかもあるのかな。

4月7日(日)

結局今年は寒波の戻りとかあったので、開花が早かったワリには週末二回お花見が楽しめた勘定で、経済効果は高かったのでは。でも、中目黒駅は何とかしてくれ。階段・改札がホームの横浜よりのところにしかないので、下車した人々の群れが次の電車が来てもホームの上で滞留している。そこに電車に乗るべく列を作っている人がクロスすることになるので、ほとんど収拾がつかない。おまけに日比谷線は終点なので全員一回降りるワケだし。お花見の時期の休日は、日比谷線の南行きは恵比寿止まりにして、恵比寿-中目黒間回送で運転した方がいいんじゃないの。ところで、本日は、田園都市線2028Fに乗車。もう運用に付いているんだ。29Fも搬入されているし。8500はどこまで廃車になったのかな。

4月6日(土)

熊本電鉄で元東京メトロ日比谷線用の03系が運用開始。熊本電鉄は、広告キャンペーンでも東京メトロとタイアップしているぐらいでかなり深い関係になっているが、01系を改造して入れるよりは、もともと1067oで架線集電という03系の方が親和性は高いのも確か。ところで18mクラスの1067oの電車って、東急の1000系も含め日比谷線関連が多分最後なんで、もっと地方私鉄での需要があってもおかしくはないと思うのだが、そんなに引きが強いわけでもない。養老鉄道なんて、元をたどれば昭和30年代製という半世紀前の7700系を東急から買っちゃったし。値段の問題なのか。

4月5日(金)

3月末でJR北海道石勝線の夕張支線新夕張-夕張間が廃止になった。まあこの路線は現役蒸気機関車の最後の区間でもあり、いろいろ思い出深いファンも多いので、いろいろノスタルジアにひたるのもむべなるかな。私も、75年という最晩年になってから訪問した覚えがある。しかし良く考えてみると、この路線はそれまで人跡未踏の山の中でしかなかった夕張地区を、その豊富な鉱脈から一大炭田として開発するために作られたものである。人が住んでいる町を結ぶ鉄道とは違う。そうであるならば、全ての炭鉱が閉山されてしまった以上は、工場の引き込み線や製鉄所の専用岸壁と同じで存在意義はなく、その時点で廃止されて当然だし、夕張の町も全員が町を離れ、長崎の軍艦島こと高島と同様ゴーストタウンになってしかるべきものであった。それがバブル等で無意味な資金が投入されたり、30年以上も生きながらえてしまったということの方が余程悲劇である。補助金を投入するぐらいなら、早期に住民全員の移住を公費で行った方が、どれほど全体最適が実現できただろうか。

4月4日(木)


ここ数日の冬型の気圧配置も弱まって、久しぶりに春らしい陽気に。冷蔵保存されていた残りのつぼみもここぞとばかりに咲きだした。ということで、今年はやめようかと思っていた「桜と鉄道」実物版も、やはり撮ることに。とはいえ、今まで毎年撮っていた中目黒近辺は、家からは近いのだがもはや撮っていられないような混み具合。平日の午前中から暇なもんで、足元もおぼつかないシニア層で混み合っているのだから始末が悪い。ということで、ちょっと散歩がてら足を延ばしみたが、東横線沿線にはうまく花を入れて撮れるところがない。そこで大井町線なら九品仏川の暗渠のところの桜を入れてとれるのではないかと、さらに自由が丘まで歩いて行く。なんとか遊歩道が踏切になるところで撮れそう。だがほぼ真横の構図だし、持ってきたのがμ3/4のミラーレスなんで、シャッターチャンスを見切るのがかなり厳しい。その前の各停で練習して、急行はなんとか撮れた。前頭部や塗装の角度と、枝の角度がピタリといい感じ。今年は、この一発でいいや。帰りは「緑車」出会えたし。これは備忘録。

4月3日(水)


今年は桜の開花は早かったが、その後はけっこう強い寒気がやってきて気温が低めなんで、意外と長く楽しめそう。ということで、春恒例の「どこでも花見」を使った撮影。これ、初出が2007年なんで、もう12年目になる。オリジナルのDDFのケースがもう風化してボロボロになっちゃってるよ。ということで、去年作った複線のジオラマと、C57115号機のコンビネーションで。もともと山桜なんで、山桜らしいシチュエーションにしました。

4月2日(火)

本日は急遽予定変更で一日忙しく、鉄分はなし。なぜかインターネットでEF200の写真をよく見ると思ったら、3月28日がラストランとのこと。まあ根本的なところで設計ミスがあったので、当初から悲運ではあったのだが、製造以来約30年。平成とほぼシンクロするように、よくここまで生き残ったものだともいえるだろう。

4月1日(月)

エイプリル・フールの日だが、新元号「令和」の発表のお祭りムードで、ジョークも陰に隠れがち。で、松・謙さんと新企画の打ち合わせ。まだ極秘なのでディテールは話せないが、かなり具体的に固まってきた。なかなか面白くなりそう。これからは定期的に会議が入る感じになるだろう。乞うご期待。




(c)2019 FUJII Yoshihiko よろず表現屋


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