EB10(ワールド工芸)




EB10というと、東京出身者には実物も想い出深いが、模型ファンには天賞堂のエボナイト製のモデルがまず思い出されるのではないだろうか。しかしこの模型、古い製品なだけに、両軸タテ型モーターを横に使って各軸を駆動するという構造から、当時のモーターの大きさに規定されてボディーのサイズが決まってしまった。ということで、実物とは似ても似つかない、「とっちゃん坊や」みたいな妙に貫禄のあるスタイルになってしまっていた。まあ16番だからそれでもいいのだが、やはり凸電は12o。ちゃんと「小さな大物」ともいえる実物の微妙な存在感を再現してくれている。凸の東芝製という感じも伝わってくるし。しかしこの模型、2015年の国際鉄道模型コンベンションで、ワールド工芸さんのブースが丁度向い側だったので、毎日アソびに行って覗いていたら、なんか買わずに追われなくなっちゃったんで、なぜかあった12oのジャンクを買ってきたというもの。しかし、12o用のパンタとか、これで初めて買いました(笑)。

(c)2015 FUJII Yoshihiko


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