松本電鉄ED301(modellwagen)




日本の電車は、基本的にはアメリカのインタアーバンに範を取ったアメリカン・スタディーから始まっている。特に京急や阪神など軌道からスタートした電鉄は、車輌のディメンションも米国のインタアーバンそのもの。未だにその車輌限界を引きずっているのも面白い。この話を始めるときりがないのだが、そういう電鉄の中でもサブロクのところが鉄道省との貨物の引継ぎために使用した電気機関車もまた、アメリカン・スタディーそのもの。ある意味「アメリカンナローの電気機関車」なワケで、これはこれで大いに興味をそそられる。このED22もウェスティングハウス・ボールドウィン製の、ローリング20sのアメリカらしい一台。信濃鉄道が輸入した3輌が大糸線の国有化とともに国鉄のED22となったあと、3輌がそれぞれ数奇な運命をたどるが、全機今でも現存している稀有な機関車である。

(c)2018 FUJII Yoshihiko


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