丁 | 己 | 戊 | 癸 | : | 58 | 48 | 38 | 28 | 18 | 8 |
卯 | 巳 | 午 | 丑 | 壬 | 癸 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | |
- | - | 丁 | - | 子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:火土金水木 化火格 喜神:火土(木金) 忌神:水
戊癸化火、巳午南方
【hirotoの見方】
戊は癸と合して、月令は火で全般に火土が強いので化火すると考えます。すなわち化火格となります。すなわち印の強い命式であり、これは官殺木が閑神もしくは喜神となります。袁樹珊師は火土忌神、木喜神とみているようですが、火は喜神、土や木は喜神もしくは閑神です。水は火を剋して化合を解こうとしますから、明らかに忌神でしょう。
官殺が忌神ではないので、世間的には成功しやすい命です。ただし火炎土燥命ですから、身体的に弱かったり、持病があったりします。財である水は忌神となり、また命中に水が少ないので、結婚は生活はあまりうまくないでしょう。
行運でいえば、癸運以降がよくありません。辛酉年は時柱との天剋地冲で、犯太歳でありますから、やはりよくないことがありそうです。
己 | 己 | 癸 | 辛 | : | 58 | 48 | 38 | 28 | 18 | 8 |
巳 | 酉 | 巳 | 丑 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | |
- | - | 丙 | - | 亥 | 子 | 丑 | 寅 | 卯 | 辰 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:金土水火、木はなし 印綬格 喜神:水木(火) 忌神:金土
巳酉丑金局
【hirotoの見方】
食神が強く財もあるので従児格といえそうですが、夏生まれであり日主も十分強いので、内格でしょう。この命式の場合、五行の平均化を目指すべきで、水木が喜神、火は微妙、金土は忌神でしょう。この喜忌の取り方は私独自の取り方です。
壬運は水が強くなり肝臓や肺を痛めるとありますが、私はそれほどのことはないと思います。肺が弱くなるのはわかりますが、肝臓は少し?です。水あふれて木がないことからの判断でしょうか?辰辛運は忌神で、卯は酉を冲して辛を弱めますので喜神、庚は辛を弱め、土を洩らし、水を生じますが、原則は忌神でしょう。寅は喜神です。丑運は土金の根となりますからはっきり忌神です。
日支酉は忌神辛へ透干し、また双方から巳との会を受け、さらに忌神の比肩もあるので、関係はあまりよくありません。食神が強すぎ、官殺が全くなく、時柱も忌神なので、子供は少なく、仮にいても力になりません。
丁 | 己 | 乙 | 甲 | : | 75 | 65 | 55 | 45 | 35 | 25 |
卯 | 亥 | 亥 | 寅 | 癸 | 壬 | 辛 | 庚 | 己 | 戊 |
- | - | 壬 | - | 未 | 午 | 巳 | 辰 | 卯 | 寅 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:木火土水、金はなし 財帛格 喜神:土火(金) 忌神:木水
寅亥合、亥卯半会
【hirotoの見方】
木が極端に強い命式ですが、己は丁の生を受けるため従旺格とはいえません。
袁樹珊師は合官留殺と言っていますが、甲と己は合の関係といっても、ほとんど合とはなりません。ですからこれはやはり官殺混合の命式で濁の命式です。庚運は乙を合して、去殺留官となりますので、最高の運であるといえます。
辰運は木を強めますが、同時に土の根ともなりますので、命を落とすようなことはないでしょう。辛巳運は月柱と天剋地冲ですが、忌神を弱めますから一概に悪いとはいえません。ただし、事故とかちょっとした災禍はありえます。日支とも冲ですから、妻に問題が生じるかもしれません。
官殺が多いので子供が多いように思いますが、忌神で強すぎですからかえって少ないでしょう。
壬運は丁と合して木化しますから、この運中に命を落とす可能性が高いです。
甲 | 己 | 辛 | 甲 | : | 60 | 50 | 40 | 30 | 20 | 10 |
子 | 未 | 未 | 申 | 丁 | 丙 | 乙 | 甲 | 癸 | 壬 | |
- | - | 丁 | - | 丑 | 子 | 亥 | 戌 | 酉 | 申 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:土木金火水 化土格 喜神:木水(金) 忌神:土火
甲己化土、子未害
【hirotoの見方】
甲己が合して土に化するかどうかが判断の分かれ目です。月令は土ではなく火でありますが、火は土を生じますし、未が2つありますから、化土するとします。すると、土が強くなります。辛金は土を洩らし木を剋します。幸い辛は甲を剋す力が弱いので、甲はそれほど害を受けません。食神、正官喜神ですから、聡明です。
癸水は辛金の生を受け甲木を生じます。ですから運がよくなります。木運は喜神。乙運は基本的に忌神なのですが、七殺ですので官殺混合となり、濁となります。貪欲はともかく憤怒は取り去るべきでしょう。
丁は土を生じて忌神であるのですが、それ以上に食神辛を傷めます。まして甲は丁を生じるので、かなり強い剋です。食神喜神で偏印が巡るのは大凶です。丁運がよくないとはそういうことです。
仏教で弟子が何にあたるのかわかりません。もし食傷だとすれば、辛と申にあるので二人といえますが・・・。
辛 | 庚 | 丁 | 庚 | : | 52 | 42 | 32 | 22 | 12 | 2 |
巳 | 午 | 亥 | 午 | 癸 | 壬 | 辛 | 庚 | 己 | 戊 | |
- | - | 壬 | - | 巳 | 辰 | 卯 | 寅 | 丑 | 子 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:金火木水、土はなし 食神格 喜神:木火 忌神:金土水
巳午南方
【hirotoの見方】
原文にはいろいろと書かれているのですが、それは原文を見ていただくとしましょう。庚金日主で冬生まれなのですが、庚辛金は3干1支、丁火が3支に通根しており、数としては金木同じです。しかし、丁火も季節は冬で、丁火は通根よりも甲印を必要としますからそれほど強くはありません。袁樹珊師は金が強いとみて木火を喜神とみているようで、私もそれはそれでいいのですが、庚辛とも地支が火であるので、それほど強いわけでもありません。
28歳までは忌神運ですし、それ以降も喜忌が交互に来るので、よくなったり落ち込んだりということでしょう。木火運になるのは晩年です。
なお若い妻がよいというのは、日支午が年支と刑、子供が少ないのは時支巳が月支亥との冲になっていることからのようです。このへんの理屈は正直よくわかりません。晩婚の方がよいというのはわかりますが。
丙 | 庚 | 乙 | 甲 | : | 70 | 60 | 50 | 40 | 30 | 20 |
子 | 午 | 亥 | 戌 | 壬 | 辛 | 庚 | 己 | 戊 | 丁 | |
- | - | 壬 | - | 午 | 巳 | 辰 | 卯 | 寅 | 丑 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:木火金水土 食神格 喜神:金土 忌神:木水火
乙庚干合、子午冲
【hirotoの見方】
乙庚は合しますが、金が強い命式とはいえず、普通の合でしょう。袁師がいうように丙が化水するので盗金ではなく、そもそも庚金が戌にしか通根しておらず弱いこと、冬生まれで水が強いこと、また丙甲乙が庚を弱めることから、日主庚そのものが弱いことで、なかなか貴命にならないといえます。幸い25歳から丑運で、戊己と続きますので、日主を強めて財を使うことができるようになり、生活基盤ができてきます。上にも書かれているように、日支時支の冲は配偶者との生別死別を暗示します。
辛 | 庚 | 壬 | 丙 | : | 51 | 41 | 31 | 21 | 11 | 1 |
巳 | 寅 | 辰 | 申 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | |
- | - | 乙 | - | 戌 | 亥 | 子 | 丑 | 寅 | 卯 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:金水火木土 財帛格 喜神:木火(水) 忌神:金土
巳寅(申)三刑、申辰半会
【hirotoの見方】
庚辛金が最も強いといえますが、壬丙ともそれなりに強く、比較的バランスのとれた好命だと思います。ただし女性にはちょっと強いかもしれません。適度な食神制殺であり、また七殺は純ですから、高い地位に上る命です。おそらく占った時点でも結構地位の高い女性だったのでしょう。
丙巳は七殺でこの命式においては夫星であり、巳は日支寅と刑ですから、あまりいい結婚生活は望めないという判断でしょう。一応年支に申があり三刑が曲がりなりにも成立しますし。辰を挟むので厳密に三刑とは言いがたいですが。
ところが庚申年はまさしく三刑が成立し、また庚は忌神で、さらに子運では申子辰の水局で水が強くなりすぎますから、庚申年は災難ありと判断できるでしょう。
戊 | 庚 | 丁 | 戊 | : | 63 | 53 | 43 | 33 | 23 | 13 |
寅 | 寅 | 巳 | 戌 | 甲 | 癸 | 壬 | 辛 | 庚 | 己 | |
- | - | 丙 | - | 子 | 亥 | 戌 | 酉 | 申 | 未 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:火土金木、水はなし 印綬格 喜神:金土(水) 忌神:木火
巳寅刑
【hirotoの見方】
庚日主は巳戌に通根していますが、丁火は夏生まれで全支に通根していますから非常に強いです。幸い戊土が丁の強さを調節しつつ、金を生じていますので、比較的よい命だと判断します。命式中水がないので、頑迷である傾向はありそうです。官印が強いので愚鈍とまではいかないでしょう。
行運は中年期は金水運ですから、まずまずでありましょう。おおむね袁樹珊師の書かれているとおりかと。
申運は一応喜神運ですが、日支、月支を含めて寅申巳の三刑となりますので、再婚や災難のおそれがあります。
己 | 庚 | 乙 | 癸 | : | 58 | 48 | 38 | 28 | 18 | 8 |
卯 | 子 | 卯 | 卯 | 辛 | 庚 | 己 | 戊 | 丁 | 丙 | |
- | - | 乙 | - | 酉 | 申 | 未 | 午 | 巳 | 辰 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:木水金土、火はなし 偏印格 喜神:金土 忌神:木水火
子卯刑
【hirotoの見方】
袁樹珊師は、とにかく合は化すると判断しているので、乙は辛劫財に化すると考えているはずです。私は化金とは判断せず、庚金は弱く乙木の強い命式と判断します。干合ですから、その影響は大です。癸傷官は子に通じていますが、それほど強いとは思いません。むしろ乙木を生じ、乙木の強さの片棒を担いでいる形です。
私は、この命は女命としてはあまりよくない命だと考えます。印があること、官殺忌神が命中にないことはよいのですが、忌神の財と合していること、傷官があること、日支に年支からの桃花があること、それが卯との刑になっていることです。中年期からは土金運になるので、運はよくなりますが、当時の女性としての幸福は難しいでしょう。現代であれば、それなりに活躍する女性だと思います。日主は弱く極端に木が強いので、金木系の病気に注意する必要があります。
戊 | 辛 | 甲 | 甲 | : | 66 | 56 | 46 | 36 | 26 | 16 |
戌 | 亥 | 戌 | 戌 | 辛 | 庚 | 己 | 戊 | 丁 | 丙 | |
- | - | 戊 | - | 巳 | 辰 | 卯 | 寅 | 丑 | 子 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:土金木火水 印綬格 喜神:木水 忌神:金土火
亥卯未木局
【hirotoの見方】
辛は戌に通根していますが、土が厚く、これを埋金というのはそのとおりです。甲木が戊を抑えるのもそのとおりなのですが、一方、五行から原則的にみても、印と日主が強いので、木水を喜神、土金火を忌神ということができ、埋金云々の論議は必要ないとも思います。
これは「窮通宝鑑」にある「若二甲出干以制多戊、富大貴小、刀筆更利」とある命にあたるでしょう。理財で稼ぐ命です。幸いにして寅運からは東方運で喜神運です。己土は甲木によって合され、化土しても辛には直接的な作用はあまりありません。辰運は戌と冲して墓を開き、庚辰、辛巳は大運との天同地同で凶が倍加します。
乙 | 辛 | 甲 | 癸 | : | 64 | 54 | 44 | 34 | 24 | 14 |
未 | 卯 | 寅 | 未 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | |
- | - | 甲 | - | 未 | 申 | 酉 | 戌 | 亥 | 子 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:木水金火土 従財格 喜神:木水(火) 忌神:金土
卯未半会、寅卯東方
【hirotoの見方】
この命式は、私は従財格とします。従財格は財が印を剋すので親を早く喪うというのですが、純粋な従財格ではそういうことはありません。これは比較的きれいな従財格であり、しいて欠点をいえば、方(寅卯)と局(卯未)が混じっているところでしょう。
で、従財格だとすると、年月柱が喜神ですから、いい家柄の出身で親も健在、また忌神の比劫はありませんから、兄弟も悪くないと判断できます。しかし、行運は24歳から金土運が続きますのであまりよくありません。しかし、幸いなことに、辛は甲を剋したり辛と党したりする力はありません。庚運も乙に合されるので、甲財は壊されずにすみます。すなわち、辛庚運の害は比較的軽くすみます。ただし、戊午年は年柱と天合地合であり、ちょっとしたことがあるでしょう。むしろ悪いのは己酉運です。甲を合し、また卯との冲となるので、この大運は悪いでしょう。日支の冲ですから、妻との別離、再婚というのはありえる話です。戊運は食神と合してあまりよくありませんが、致命的ではありません。申運も寅を冲するのであまりよくありません。
この命式が仮に丙申時生まれだとすれば通常の正財格となり、土金を喜神としますので、袁樹珊師のいうような行運となります。しかしそうだとすると、年月柱は忌神だらけとなり、家は裕福だが心配事が絶えないということになりそうです。
辛 | 辛 | 癸 | 壬 | : | 52 | 42 | 32 | 22 | 12 | 2 |
卯 | 亥 | 丑 | 子 | 己 | 戊 | 丁 | 丙 | 乙 | 甲 | |
- | - | 己 | - | 未 | 午 | 巳 | 辰 | 卯 | 寅 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:水金木土、火はなし 偏印格 喜神:土金(火) 忌神:水(木)
子丑合、亥卯半会
【hirotoの見方】
明らかに食傷が強い命式です。亥卯の木局もあり従児格に近いといえますが、月支に通根し月令は偏印ですから、普通の食傷の強い内格としてよいでしょう。
冬の土用生まれで、水が溢れていますから、金寒水冷あるいは沈金の恐れがあります。こういう命式は夭折する命が多く、火土を必要とします。また日主が弱いので財は通常忌神なのですが、私の経験では、食傷が強いときには財で食傷を洩らすのが意外とよいように思います。幸いにして、合されているとはいえ月支に金土があり、木火土東南運と続くので大いに発展が期待できます。丙は辛と合して水化するので、この時期は注意が必要です。
辛 | 辛 | 辛 | 丙 | : | 66 | 56 | 46 | 36 | 26 | 16 |
卯 | 卯 | 卯 | 寅 | 戊 | 丁 | 丙 | 乙 | 甲 | 癸 | |
- | - | 乙 | - | 戌 | 酉 | 申 | 未 | 午 | 巳 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:金木火、土水はなし 仮従旺格 喜神:金水土 忌神:木火
【hirotoの見方】
丙辛が干合して作用がないので、天干に剋がありません。しかし地支にも金を支える根がありません。これは従旺格ととるにはちょっときついのですが、一応仮の従旺格といえるかと思います。文面からして役人でしょうが、あまり地位の高い人ではなさそうです。申運からは西北運になり徐々によくなるというのは袁師のいうとおりですが、丙運甲寅年乙卯年は私はあまりよくないと判断します。甲寅、乙卯とも財が強くなり、割ときれいな従財格となります。すなわち破格です。したがって財的には恵まれますが、急に財を持つことで逆に身を持ち崩しかねません。また甲寅年は甲が辛を弱めるので健康には注意が必要でしょう。酉運丁卯は運歳が天同地冲であり、また丁が辛日主を剋すのでよくありません。戊運は辛を生じて喜神運です。この時期が人生の中でもっともよいと思います。
辛 | 壬 | 癸 | 壬 | : | 69 | 59 | 49 | 39 | 29 | 19 |
亥 | 戌 | 卯 | 戌 | 庚 | 己 | 戊 | 丁 | 丙 | 乙 | |
- | - | 甲 | - | 戌 | 酉 | 申 | 未 | 午 | 巳 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:水金木土火 従旺格 喜神:水金木 忌神:土(火)
卯戌合
【hirotoの見方】
最後の句はえらくまた謙虚なものです。どういう意味なのでしょうか?
さて、水が強いことには異論がありませんが、私は水が強い従旺格だとみます。というのは、やはり卯戌の合で戌土の作用は弱くなると考えるからです。ではなぜ丙午丁運がよかったのでしょうか。丙運は辛と合して水化します。季節は冬ではありませんが、命式自体が水が強いので、それに引きずられると見るのが私の見方です。午運は命式の水を弱めるほどの作用はないとみます。もちろん印を弱める作用があるのですが、地支は天干をおびやかす程度です。丁運は壬と合して季節が春ですから木化します。すなわち食傷となり従旺格では忌神とはなりません。戊運は癸と合してあまりよくないのですが、流年運が金水ですので助かったわけです。申運は金水の根となりますから喜神です。己運は悪いでしょう。またこの大運は月柱の天剋地冲ですし。
壬 | 壬 | 己 | 庚 | : | 65 | 55 | 45 | 35 | 25 | 15 |
寅 | 申 | 卯 | 戌 | 丙 | 乙 | 甲 | 癸 | 壬 | 辛 | |
- | - | 乙 | - | 戌 | 酉 | 申 | 未 | 午 | 巳 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:水金土木火 傷官格 喜神:土火 忌神:木金水
卯戌合、寅申冲
【hirotoの見方】
卯戌の合、寅申の冲があり、地支の通根の作用は弱いといえます。やはり土よりも水の方が強いと私は思います。ただ地支は申にしか通根していませんから強いといってもそれほど強いわけではありません。
水が強く土が弱いので喜神は土火となり、正官が喜神です。ですから昇進が早かったのもむべなるかなと思います。早年は南方運ですからさほど悪くないと思います。しかし甲運は己と合してよくないでしょう。申運もよくありません。乙運は庚と合して取り去ります。袁師は金化すると言っていますが、特別金の強い命式ではないと思いますので、合去するだけでしょう。戊申年は時柱の天剋地冲ですので、若干の凶意はあります。己酉年は卯戌の合を解きますので、それほど悪くはないと思いますが、己と壬はあまりよい関係ではありませんから、凶事が起きる可能性はあります。酉は卯戌の合を解くのみで卯酉の冲はあまり気にする必要はありません。ただ合冲入り乱れるのは多少の凶意はあります。
日時の冲は妻子に対してよくないというのは七割方は正しく、この場合も例外ではありません。
丙 | 壬 | 丁 | 辛 | : | 61 | 51 | 41 | 31 | 21 | 11 |
午 | 子 | 酉 | 未 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 | 甲 | 乙 | |
- | - | 庚 | - | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:火金水土木 偏印格 喜神:水金 忌神:木火土
丁壬干合、子午冲
【hirotoの見方】
丁と壬は合しますが、命式で木が強い状況でもありませんから、木化はしないと判断します。子午が冲して作用が弱いので、むしろ火が強い命式といえそうです。日主が弱くなるので金水を喜神とします。日主を支えるべき地支の子が冲されて、印によって生じられている形です。月干時干支が忌神ですので、家庭的には恵まれないというべきでしょう。壬運は喜神運ですが乙卯年はあまりよくありません。卯酉の冲、子卯の刑で、一般庶民にはあまりよくないのですが、壬が喜神であることと宗教家であるということから、世俗的な災いはあまり生じないのかもしれません。辰運は酉と合しますが、一応壬の根となります。丁巳年は巳酉の金の半会となり喜神年、戊午は午未の合ですが、壬を剋すので忌神年です。己未は未が子午の冲を解き、庚申は金年ですから当然喜神年です。辛運は丙を合して取り去り喜神、卯運は四仲そろい、刑冲が乱れますので忌神運です。先に宗教家は刑冲の作用を受けにくいといいましたが、忌神であることには違いなく、年齢的にはこの大運中に亡くなってもおかしくありません。
庚 | 壬 | 辛 | 丁 | : | 61 | 51 | 41 | 31 | 21 | 11 |
戌 | 戌 | 亥 | 未 | 甲 | 乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | |
- | - | 壬 | - | 辰 | 巳 | 午 | 未 | 申 | 酉 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:金火水土木 財帛格 喜神:木火(土) 忌神:金水
亥未半会
【hirotoの見方】
日主、印が強く財もそれなりに強いので、火木を喜神とします。土は金を生じるので微妙なところです。財が未と戌に通根しており、それなりに強いので富命です。年干支にあるので、祖先の財でしょう。日支は戌土で基調は喜神なのですが印にも通根しており、妻は吉凶相半ばというところでしょうか。己戊運は官殺運であり学問が上がる、酉申は印の子となり甘えが生じやすいといえます。それをすぎると火運南方運となり財を得ることになります。ただ丙運は丙辛が水化して財を剋すので気をつける必要があります。それ以降は木東方運なので引き続き好運が続きます。
壬 | 癸 | 癸 | 壬 | : | 66 | 56 | 46 | 36 | 26 | 16 |
子 | 亥 | 丑 | 午 | 庚 | 己 | 戊 | 丁 | 丙 | 乙 | |
- | - | 己 | - | 申 | 未 | 午 | 巳 | 辰 | 卯 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:水土木火金 従旺格 喜神:水金木火 忌神:土
寅戌半会、子卯刑
【hirotoの見方】
季節は土用ですが、亥子丑の方局がそろい天干はすべて水ですから、これは従旺格というか潤下格といってもいいでしょう。命中に印がないので財も喜神です。丁運は壬と合しますが、それだけのことでたいしたことはありません。巳運は亥と冲しますので忌神運です。このときに妻と別れて再婚するかもしれません。戊は忌神ですが月干癸と合するので害は少ないです。午も子と冲して悪く、さらに己運は癸を剋してよくありません。
ということで、ここでは袁樹珊師とは意見が大いに異なります。
丁 | 癸 | 丙 | 甲 | : | 72 | 62 | 52 | 42 | 32 | 22 |
巳 | 亥 | 寅 | 子 | 甲 | 癸 | 壬 | 辛 | 庚 | 己 | |
- | - | 甲 | - | 戌 | 酉 | 申 | 未 | 午 | 巳 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:火木水金、土はなし 傷官格 喜神:金水 忌神:土火木
寅亥合、巳亥冲
【hirotoの見方】
巳亥の冲もあって水は確かに弱いのですが寅亥の合が冲を解きますし、子にも通根していますので涸れるというほどではありません。早年は東南運でありよくありません。庚運はまだいいのですが、辛運は丙と合するため、水を生じる力がありません。壬運以降はいいでしょう。甲運は財を生じるので忌神運、戌運は寅と火局をなしやはり忌神運で、まあ年齢が年齢ですから、この時期に亡くなるでしょう。
巳亥の冲があるので再婚する可能性があります。子供が一人がすばらしいというのはどういう理屈かよくわかりません。
癸 | 癸 | 乙 | 丙 | : | 63 | 53 | 43 | 33 | 23 | 13 |
丑 | 巳 | 未 | 戌 | 壬 | 辛 | 庚 | 己 | 戊 | 丁 | |
- | - | 己 | - | 寅 | 丑 | 子 | 亥 | 戌 | 酉 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:火水木土金 七殺格 喜神:金水 忌神:木火土
戌未(丑)刑
【hirotoの見方】
癸水は丑に通根しているだけですが、丙火は巳未戌に通根しており、巳未は午を挟むので強いといえます。また土支が多いのでそれも癸に不利です。よって金水を喜神とします。忌神ではありますが、食神と地支に官殺が多く、聡明です。ただ日主が弱いので意志を堅固に持つ必要があります。
行運については袁師の言うとおりです。巳は丙の根であり忌神です。あまり力にならないでしょう。時干支は喜神であり、よい子供になるといえます。
己 | 癸 | 戊 | 己 | : | 63 | 53 | 43 | 33 | 23 | 13 |
未 | 丑 | 辰 | 亥 | 辛 | 壬 | 癸 | 甲 | 乙 | 丙 | |
- | - | 乙 | - | 酉 | 戌 | 亥 | 子 | 丑 | 寅 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:土水木火金 食神格 喜神:金水(木) 忌神:火土
戊癸干合、丑未冲
【hirotoの見方】
癸水は辰亥丑と3支に通根するのですが、土は3干3支あり、土の方が圧倒的に強いといえます。水もそれなりに強いので化火はしないと考えます。金水喜神で火土を忌神とします。木は水を弱めますが、土を抑える作用が期待でき、喜神的な働きが期待されます。
官殺忌神なので政治家とか役人、将校などは一般的には向いていません。印食傷が喜神ですから実業向きでしょう。ただ実業といっても財をなす命ではありませんから、商業とかではなく鉱工業の方がいいでしょう。
幸い行運は乙丑運から喜神運に入っていきますから成功するでしょう。戌運に行けば三刑が成立しますから、この時期は動かないのがよく、隠居するのがよいということになります。
丑未があるので再婚の縁があり、官殺が強いので子供は出世しても力にはなりません。
戊 | 乙 | 丁 | 辛 | : | 61 | 51 | 41 | 31 | 21 | 11 |
寅 | 巳 | 酉 | 巳 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 | 甲 | 乙 | |
- | - | 庚 | - | 寅 | 卯 | 辰 | 巳 | 午 | 未 |
【"hiroto"的審査】
五行強弱:金火木土、水はなし 正官格 喜神:水木(火) 忌神:金土
巳酉半会、寅巳刑
【hirotoの見方】
袁樹珊師自身の命です。自分のことですから間違いはないでしょう。
乙木は秋生まれで寅にしか通根していませんから弱い日主です。巳酉は金の半会であり、辛金が最も強いことになります。したがって喜神は水木であり忌神は土金です。火は本来忌神でしょうが、殺を抑えるので喜神ともとれます。
丁は巳寅に通根しており本来強いのですが、いわゆる食神制殺の命となっており、これは貴命です。ただ財が忌神ですので貧命に近いです。貴にして富ならず、という命。
印は喜神なのですが命式中になく、母親とは縁が薄いでしょう。この場合喜神(用神)を父母と考えると、申運は寅を冲ししかも巳と三刑が成立、亥年は巳を冲するのでこれは親を喪ってもしかるべき運であります。甲運は喜神運ですが、丙午年は辛が合され、甲木が丁火を生じて丁火のみが強くなるいわゆる火炎土燥であり不幸が多いはずです。午運も同様。壬子年は丁との合で七殺が強くなりますが、子が乙木を潤すのでそう悪くはありません。癸丑年は戊が合され七殺が強くなるので悪い運です。乙卯年は喜神年。甲子年も喜神年です。
辰運は木水を含み喜神運のはずですが、酉と合して作用はやや弱くなります。辛運は七殺が旺じて苦労します。卯運は戦争中で個人の運勢などふっとんでしまうでしょう。庚運は官殺混雑で煩悩が続くというのはわかります。寅運は日主の根となり喜神運であり、ようやく身旺運となり財に堪える(すなわち財を使える)命となります。経済的にもよいはずです。己運はよくないのですが、晩年でもあり、隠居して無理をしなければ大丈夫でしょう。
さて、袁師の没年ははっきりしません。八十代後半で亡くなったようです。Wikiには1968年戊子運戊申年と書かれています。戊財が強く申は寅を冲するのでこの年ならば納得できます。子運というのはちょっとひっかかりますが、もう年齢が年齢ですから三刑で亡くなったのは無理もないという感じがします。
ようやく『命理探原』の「潤徳堂存稿」の私的解釈の完成を見ました。後半はちょっと疲れていて、解説がかなりおざなりになってしまいました。もう少し細かく解説すべきだと思いますが、とりあえずUPすることにします。まあ完成度の高いものよりもさっさと公開した方が役に立つでしょうから。
解説しながら、袁樹珊師と意見の合うところ、違うところがわかってきました。とくに従格や干合については、師とは見解がはっきり異なります。しかし解説を読んでわかっていただけると思いますが、どちらが正しいかどうもはっきりしません。というのは、例で挙げられた人たちのその後がよくわからないからです。ですから、どちらがよい(あるいは合っている)と判断できるには至っていません。
袁師の鑑定の文章は流麗な文章であり、干支の性質を解きながら鑑定を行っているのですが、抽象的な部分も多く、思いっきり割愛して概要だけを載せています。といっても、なかなか含蓄のある文章ですので、原文にあたるかもしくは中村文聡師の翻訳本で確認してください。