2006.04.16
『ONE PIECE』第41巻を読み終えた。

 鼻水たらして泣くロビンちゃんがこの巻の白眉。
 美女にも麗しくない泣き顔を与えちゃうのが尾田マンガのいいところだよな〜。

 いよいよ盛り上がってきたvsCP9の闘い。
 ルフィたちが負けることはないだろうと踏んでいてもすっげードキドキ。
 

ジャンプ・コミックス『ONE PIECE』第41巻(巻四十一 “宣戦布告”)
著/尾田栄一郎 発行/集英社
2006年4月9日第1刷発行 ¥390 ISBN4-08-874047-5


2006.04.02
『カイン〜自分の「弱さ」に悩むきみへ』を読み終えた。

 特に悩みなど抱えていないけれど本屋で目に止まったので購入。
 “戦う哲学者”中島義道さんが悩み苦しむ青少年に向けて何を言うのか気になった。

「強く」なるための修行と称して、中島さんは次のようなことを実践せよと説く。
 すべては、アダルトチルドレンで、ひきこもりで、ただただ弱く不器用だった中島さん自身の体験を通して得たという自己改革レッスンの極意である。
  どんなことがあっても自殺してはならない
  親を捨てる
  なるべくひとの期待にそむく
  怒る技術を体得する
  ひとに「迷惑をかける」訓練をする
  自己中心主義を磨きあげる
  幸福を求めることを断念する
  自分はいつも「正しくない」ことを自覚する

 相変わらず、中島さんのおっしゃることには半分うなずけるが、半分うなずけない。
 なぜなら私はいくぶん変わり者ではあるものの、中島さんの軽蔑する「善良な市民」「マジョリティ」の側にいることを完全には否定できないから。
 決して器用なタチとはいえないが、それでもどうにか世を渡ってきたし、そうできるだけのしたたかさや鈍感さがこの身に備わっていることを私は自覚している。

 読むたび中島さんに自分のマジョリティっぷりを思い知らされ、あーあ私は中島さんにとっては敵なんだろうな、といつも思う。
 敵だと見なされた私の心中はなかなかに複雑で、悲しさや悔しさや腹立たしさなんかをちっぽけながらも感じている。
 だからといって、それを誰にどう伝えていいのかはわからない。
 手紙でも書いて中島さんに直接言うのが筋なのだろうが黙っている。
 言いたいことがあるならば堂々と主張すべきだと、強くなった今の中島さんなら怒るだろうか。
 けど、やっぱり言わない、言いたくない。
 著書は好きでも、正直あまり近寄りたくないんだよな、中島さんには。
 

新潮文庫『カイン〜自分の「弱さ」に悩むきみへ』
著/中島義道 発行/新潮社
2005年8月1日発行 ¥400 ISBN4-10-146725-0


2006.03.18
『『「間取り」の世界地図〜暮らしの知恵としきたり』を読み終えた。

 家の間取り図や部屋の見取り図が好きだ。
 買う予定もないのにマンションや住宅のチラシは時間をかけて眺めるし、引っ越すつもりなどなくても不動産屋の前で立ち止まったりする。
 旅に出れば泊まった宿の一室の見取り図を描くことも忘れない。
 そういえば、学生時代にはバイト先で住宅の間取りトレースの修正なんてのもやったっけ。

 間取り図を楽しむのはたぶん地図を楽しむのに似ている。
 それもそうだ、間取り図は家の中の地図だもんね。

 ここが玄関。上がり込んで狭い廊下を進めば突き当たりに茶の間があって、テレビとちゃぶ台が置かれている。茶の間のその奥が台所。北側の流しの横のドアは勝手口だ。でもそれは無視して南側の障子に手をかける。8帖間に出た。ずいぶんと明るい。床の間がある。畳の上を歩いて真正面の障子をばっと開けてみる。すると日の当たる縁側とささやかな庭に出くわした。

 紙の上に記された最小限の情報を頼りに、目の前に立体的な空間を浮かび上がらせて、その中をバーチャルゲームよろしく歩き廻る。
 これぞ間取り図遊びの醍醐味だと、わたしゃ思うね。

 ちなみに上記はサザエさんち。  『「間取り」の世界地図〜暮らしの知恵としきたり』を手に、磯野家の5DKの家ん中をうろついてみた。

 そう、この本にはサザエさんちの間取り図も載っている。
 江戸の武士の家、江戸長屋、明治の和装折衷住宅、夏目漱石の家、お茶の水文化アパート、同潤会アパート、金沢の町家、近未来型実験住宅、アメリカの中流家庭の家、イギリスのタウンハウスと公営アパート、フランスのアパート、ドイツのアパート、中国の大家族住宅、韓国の伝統的住宅とマンション、日・米・英の大富豪邸宅…。
 時代が変われば間取りも変わる。
 土地が違えば間取りも違う。
 あー楽しいぞ、コンチクショウ!

 著者は工学博士にして建築デザイン研究の第一人者。
 その土地・その時代の家がなぜそのような間取りになったのかを、丁寧にわかりやすく解説してくださっている。
 なるほど!と、読みながら何度も膝を打った。

 気候や文化、風習などにもとづく人々の暮らしと、設計者の発想が間取りをつくる。
 だから逆に間取りから、ひとの営みの様子やつくり手の意図をうかがい知ることも可能なのだと本書は言う。
 簡素でありながら同時になんて雄弁なんだろね、間取り図ってヤツは。

 間取り図がますます好きになった。
 

青春新書『「間取り」の世界地図〜暮らしの知恵としきたり』
著/服部岑生 発行/青春出版社
2006年1月15日第1刷発行 ¥730 ISBN4-413-04137-2


2006.03.08
『短編小説のレシピ』を読み終えた。

 古今東西10人の小説家の短編を例に挙げ、そこにみられる構造や技法を説いた一冊。
 講師・案内役は自らも短編名手の阿刀田 高さん。

 何かのつくられる過程を覗くのが私は好きだ。
 とても興味を覚える。
 小説も例外じゃなく、物語を読むときはいつも「この話はどうやってつくられたのだろう」と考える。
 しかし哀しいかな、私は小説を書いたことがないので、何をどうすればひとつの作品が仕上がるのか、てんでわからない。見当もつかない。
 阿刀田さんいわく「作家の工房」は、私にとってはまったく謎だらけの世界だ。

 そんな私だから、こういう本はとてもありがたい。

 読んで知ったが、同業者であっても他人の工房はやはり謎多き場所らしい。
 しかしそれを何とか暴いてやろうという気概が阿刀田さんにはあって、“私の想像だが、この短編はたぶんこうしてできたものだ”とこっそり教えてくれたりする。
 楽しい。

 うん、楽しかった。わくわくした。
 でもって、ひょっとしたら私にも小説書けるかも、なんて気にさせられた。
 『短編小説のレシピ』とは、うまいタイトルだな。
 レシピ見たら、やっぱりつくってみたくなるよね、ちょっと。
 

集英社新書『短編小説のレシピ』
著/阿刀田 高 発行/集英社
2002年11月20日第1刷発行 ¥700 ISBN4-08-720165-1


2006.01.20
松屋銀座で『ミヒャエル・ゾーヴァの世界展』を観た。

 ミヒャエル・ゾーヴァは『ちいさなちいさな王様』などの絵本や仏映画『アメリ』の美術で知られるドイツ人画家。

 ほほえましくもありえない光景を精緻に描くのが得意な人だが、原画を観てその小ささにまず驚いた。
 うへ〜、これ、どんな筆使って描いたんだろ。極細だな、極細。

 土産にポストカードを何枚か購入した。
 犬、猫、ウサギ、豚…。ゾーヴァの描く動物はどれもみな、仕草や行動がおちゃめでカワイイ。
 

『ミヒャエル・ゾーヴァの世界展』
2006年1月18日〜1月23日 松屋銀座8階大催場
主催/読売新聞東京本社 後援/ドイツ連邦共和国大使館・東京ドイツ文化センター 協力/講談社・えほんミュージアム清里・Inkognito BL出版・評論社・ひくまの出版・岩波書店・小峰書店・三修社 特別協力/白泉社月刊MOE 企画制作/渋谷出版企画


2006.01.10
『ONE PIECE』第40巻を読み終えた。

 週刊誌連載のマンガってスゲー!
 もう新刊だよ、40巻だよ。ついこないだ39巻読み終えたばっかりだというのに!

 尾田さんの仕事には、ホント頭が下がります。
 いったい何人のアシスタントさんを抱えているのかは知らないけれど、毎週毎週、手を抜くことなくキッチリと作品上げてくるもんなぁ。

 生産性について思う。
 1年間に4、5冊の本を形にする尾田さんと、確かなものをひとつも生み出すことのない私。
 このとてつもない差は何なのだろう。
 埒もない無意味な比較とわかってはいるものの、自分の腑甲斐なさにちょっと泣けた。
 

ジャンプ・コミックス『ONE PIECE』第40巻(巻四十 “ギア”)
著/尾田栄一郎 発行/集英社
2005年12月31日第1刷発行 ¥390 ISBN4-08-874003-3


2006.01.05
『AP THE BEST 猿屋ハチ ─ハチ丸編3─』を読んだ。

 『ONE PIECE』パロ集第3巻。

 相変わらず笑いのツボを突くのがうまいハチさんだが、今回ゾロサン率高しなのが私としては残念。
 ええ、私、サンゾロ派なんですの。逆は苦手なんです。

 まったくもって、やおいの道は奥が深い。
 

『AP THE BEST 猿屋ハチ ─ハチ丸編3─』
著/猿屋ハチ 発行/ハイランド
2005年12月5日第1刷発行 ¥900 ISBN4-89486-400-2


2005.12.31
『東京旅行記』を読み終えた。

 嵐山光三郎さんの街歩き本。

 東京に移り住んで20年近くになるけれど、いまだに訪れたことのない街が私にはけっこうある。
 東京は広くて深い。
 ぶらぶらのし甲斐のある都市だと思う。

 嵐山さんの道案内は気ままであるが嘘がない。
 本当に面白い、本当に旨いと感じた場所・店しか薦めない。
 だから安心して着いてゆける。信用できるナビなのだ。

 加えてクセになるこの文章。

 「(もんじゃ焼きは)下品な品があって、やみつきになりそう。ソースの焦げ味に、しなだれかかる哀愁があるとは思ってもみなかった。はすっぱな女に惚れて下宿に上がりこんだような味がした。あんまりいとおしいので、ミックスというやつをもひとつ注文してしまった。」<『月島・佃島』より>

 「芙蓉の木の根もとは紫陽花が咲き、花の気配も侘び住まいだ。植木がヘンクツ。「自然が人工を模倣する」と言ったのは、堀辰雄だが、町の植木や花は「物を言わぬダンナ衆」で、けっこう伝統としきたりを重んじる。町の風情を、植木や鉢植えの花がしきっている。」<『根岸・入谷』より>

 「人形町は懐が深い。
 酒が夕焼けみたいに胃にしみて、時間が胸にじんわりすりよってくる。」<『人形町』より>

 ああ私もこういう文が書ける人になりたいなあ。
 敬愛してます、嵐山さん。

 
   雑誌『ダカーポ』での連載をまとめて1991年にマガジンハウスより刊行されヒットした一冊だが、10数年を経ての文庫化にあたり各章末にその土地・店の「その後のこと」が加筆されている点がなんとも親切。
 2006年の今でも充分実用的な優良ガイドブック。
 

知恵の森文庫『東京旅行記』
著/嵐山光三郎 発行/光文社
2004年6月15日初版1刷発行 ¥648 ISBN4-334-78297-3


2005.12.16
東京国立近代美術館で『ドイツ写真の現在─かわりゆく「現実」と向かいあうために』を観た。

 ドイツ写真に私が抱いているイメージは「無機質」「直線的」「端正」「クール」と、まあそういったところ。カッコイイと憧れる。
 で、そのカッコイイ写真がいろいろ観られるとあっては無視できない。
 行ってみたらばやはりおいしい写真展だった。

 溶鉱炉や炭坑の採掘塔の写真で知られるベッヒャー夫妻を筆頭に、ミヒャエル・シュミット、アンドレアス・グルスキー、トーマス・デマンド、ヴォルフガング・ティルマンス、ハンス=クリスティアン・シンク、ハイディ・シュペッカー、ロレッタ・ルックス、ベアテ・グーチョウ、リカルダ・ロッガン。
 主題も手法もまちまちだが、冷静さを感じさせる点はみな同じ。熱くない。そしてカッコイイ。

 それぞれの写真家の、ほかの作品も見てみたいと思った。
 とりわけハンス=クリスティアン・シンク。
 探せばあるかな、写真集。手元に置いてしげしげと眺めたい。
 

『ドイツ写真の現在─かわりゆく「現実」と向かいあうために』
2005年10月25日〜12月18日 東京国立近代美術館
主催/東京国立近代美術館・京都国立近代美術館・東京ドイツ文化センター・読売新聞社 特別協力/ピナコテーク デア モデルネ、ミュンヘン


2005.12.03
『横浜トリエンナーレ2005』に行った。

 2回目を迎えた現代アートの祭典。
 3年に1度のはずが前回から4年、間があいてしまった。それに、前と比べるとなんだかちょっとこじんまりしちゃった観がある。
 まあそれでも無事開催されたのだからよしとすべき?

 ところでこうしていろんな人の作品をまとめて眺めたりすると、アートってのは「執着」から生まれ出るものなのだなぁとつくづく感じる。
 「執念」といってもいいかも。「情熱」とも換言できそう。それより「こだわり」がいちばんピッタリ?
 ある物事に対してしつこいくらいに食らいつくところから生じるんだと思うんだよ、アートは。
 でもって、その食らいついた物事ってのが、わりとどーでもいい物事だったりすればするほど、観てる私としては楽しい。

 今回のイベントで私をもっとも喜ばせた作品は、屋代敏博さんの『回転回』。
 会場のあちこちに携帯電話が置かれ、画面を覗くと、横臥した全身タイツ男(たぶんアーティスト自身)がひたすらクルクルと回転している。
 ご丁寧にも「右回転、右回転、右回転…」「左回転、左回転、左回転…」という音声つきだ。
 やはり会場のあちこちに、さあどうぞとばかりに双眼鏡も置かれていて、こちらは覗くと、眼前の景色に混じって高速回転物体が見えるという仕掛け。
 だから何なんだ、と口にするのは野暮ってもんよ。
 全身タイツで「右回転、右回転、右回転…」「左回転、左回転、左回転…」と回り続けること。この一見して無意味、よく見てもやっぱり無意味そうな行為が、いい。
 無意味かもしれないことを執拗に追いかけちゃう姿勢が憎めない。

 作品ではないけれど、メイン会場の山下埠頭から眺めた夕暮れの景色もよかったな。
 大きな観覧車を中心に置く「みなとみらい地区」は、灯がともるとちょっとした島のよう。
 そこにだけ背の高いビルが集中してるからね。他と隔絶されて見える。
 海にポッカリと浮かぶ近未来都市のミニチュア版ってな感じのこういう夜景は、東京にはたぶんない。
 新鮮な風景だった。
 

『横浜トリエンナーレ2005[アートサーカス─日常からの跳躍]』
2005年9月28日〜12月18日 横浜市山下埠頭3号、4号上屋ほか
主催/国際交流基金・横浜市・NHK・朝日新聞社・横浜トリエンナーレ組織委員会
後援/外務省・文化庁・神奈川新聞社
協賛/キリンビール株式会社・凸版印刷株式会社・森ビル株式会社・相模鉄道株式会社・(財)真島福武美術館財団(地中美術館)・株式会社アイネット・上野トランステック株式会社・株式会社資生堂・東京ガス株式会社・東京電力株式会社・東京ビジネスサービス株式会社・パナソニック モバイルコミュニケーションズ株式会社・株式会社松尾工務店・横浜銀行
助成/(財)アサヒビール芸術文化財団・(財)野村国際文化財団 特別協力/東急グループ・東日本旅客鉄道株式会社 横浜支社


2005.12.01
『ONE PIECE』第39巻を読み終えた。

 そげきーのしまでーうまれたおーれーはー。
 いいぞ〜、そげキング!

 やっと全員そろったね。
 さあ早いところロビンちゃんを奪還してくれ。
 (でもきっと、ここからがまた長い…)
 

ジャンプ・コミックス『ONE PIECE』第39巻(巻三十九 “争奪戦”)
著/尾田栄一郎 発行/集英社
2005年11月9日第1刷発行 ¥390 ISBN4-08-873872-1


2005.10.29
『掌の小説』を読み終えた。

 川端康成の短編集。

 フリーダム!
 とりあえず、そう叫んでおこう。
 小説は自由なのだと今さらながら知ったよ。
 自伝的作品あり、幻想譚あり、夢話あり、エッセイ風あり、詩風あり、エロスあり、滑稽あり…要するになんでもあり、だ。

 といっても、気の向くまま筆の向くまま好き勝手に書いたわけじゃないんだろうな。
 短編だからってサクッと書けるものでもないだろう。
 むしろ短編だからこその難しさが、書くうえではいろいろありそうだ。
 もちろん名手ともなれば、そんな苦労の跡など作品には微塵も残さないに違いない。
 たとえ残っていたとしても私にそれが見抜けるとも思わない。
 そんなわけだから、余計なことは早々に考えるのを止した。

 川端康成の苦労なんて知らない。
 苦悩のほどもわからない。
 でも彼の文は美しく、語りは無駄なく簡潔で鮮やかだとわかった。
 細かな視点と豊かな感性を持つ人だったのだと知った。
 川端康成ビギナー同然の今の私にはそれだけで充分だろう。

 122編所収。
 お得と思えた一冊。
 

新潮文庫『掌の小説』
著/川端康成 発行/新潮社
1971年3月15日発行 1989年6月15日改版 ¥705 ISBN4-10-100105-7


2005.10.28
青山旧紀ノ国屋跡地特設ミュージアムで『ブルース・ウェバー展“THE TRUE STORE & GALLERY” 』を観た。

 映画『トゥルーへの手紙』公開にあわせての企画。
 映画はたぶん観に行かないが、写真展だけは逃したくないと思った。

 大半は見知った写真だったし、30分程度の短編フィルム集の前では寝不足がたたって舟漕いじゃったけど、まあそれでもよしとしよう。

 彼の撮った青年たちは、常にときめきを覚えさせてくれる。
 そして目に焼きつく。
 たとえばリバー・フェニックス。
 亡くなって久しいが、ふとこの映画スターを想い出すとき、私の脳内に映っているのは決まってブルース・ウェバーが切り取った姿だったりする。当然モノクロだ。

 今日もモノクロの青年たちをじっくり眺めた。
 うん、やっぱりいいな。ときめく。
 好きだ、ブルース・ウェバーの写真。
 

『ブルース・ウェバー展“THE TRUE STORE & GALLERY” 』
2005年9月16日〜10月30日 青山旧紀ノ国屋跡地特設ミュージアム
主催/KINETIQUE、JUST BLUE FILM 協賛/マキシアム・ジャパン(株)、ポール・スミス、(株)IDEE、SPUTNIK、三協フロンテア(株)、(株)ダイショウ、CYBERBRED,INC.&B.E.Alliance Partners、エキサイト(株)、Epson、アメリカン航空会社、温室、(株)タグチ、明治インターナショナル(株)


2005.08.05
『蟲師』第6巻を読み終えた。

 アニメ化され秋からフジテレビで放映が始まるそうだ。
 吉と出るか凶と出るか。
 大好きな作品であるだけに期待も不安も大きい。

 ああ早く観てぇな。
 

アフタヌーンKC『蟲師』第6巻
著/漆原友紀 発行/講談社
2005年6月23日第1刷発行 ¥590 ISBN4-06-314381-3


2005.07.16
『ONE PIECE』第38巻を読み終えた。

 なんか、なんだか、サンジがやたらカッコイイんですけど。
 なんかもう、乙女のハート鷲掴み!みたいなカッコよさなんですけど。

 まいったなぁ。ちょっと悔しいなぁ。
 でも負けない!(何にだ?)
 私は断乎、ゾロ・ファンです!
 

ジャンプ・コミックス『ONE PIECE』第38巻(巻三十八 “ロケットマン!!”)
著/尾田栄一郎 発行/集英社
2005年7月9日第1刷発行 ¥390 ISBN4-08-873839-X


2005.07.01
『無限の住人』第18巻を読み終えた。

 凛ちゃんと瞳阿(どうあ)、少女2人の闘いっぷりが見ものの巻。
 どちらも可愛い。
 どちらも逞しい。
 どちらも健気。

 できればどちらにも幸福な結末をあげたかったよ…。
 

アフタヌーンKC『無限の住人』第18巻
著/沙村広明 発行/講談社
2005年6月23日第1刷発行 ¥514 ISBN4-06-314380-5


2005.05.05
『ONE PIECE』第37巻を読み終えた。

 ゾロの戦闘シーンがあるとうれしい。
 私のなかではゾロはもっとも血の似合うキャラのひとりです。
 

ジャンプ・コミックス『ONE PIECE』第37巻(巻三十七 “トムさん”)
著/尾田栄一郎 発行/集英社
2005年4月30日第1刷発行 ¥390 ISBN4-08-873802-0


2005.03.19
『EDEN』第12巻を読み終えた。

 裸エプロンで笑いもとれるマフィア。
 エリアくん、君ってサイコー!
 

アフタヌーンKC『EDEN』第12巻
著/遠藤浩輝 発行/講談社
2005年2月23日第1刷発行 ¥514 ISBN4-06-314370-8


2005.03.09
『蟲師』第5巻を読み終えた。

 講談社様
 雑誌掲載時のカラーページを単行本でもカラーで目にできることに毎度しあわせを感じております。
 ありがたいと思っております。
 もう充分ありがたいのですが、しかし私は欲張りなので、贅沢にもほざいてみたいことがあります。
 漆原さんのカラーはマット紙に印刷、で統一しませんか。
 筆の運びや紙肌さえ露にわかるアナログの極みのような透明水彩には、ザラザラのマット紙がぜーったいふさわしいと思うのです。
 蛍光灯の光を反射するツルツルのコート紙では、なぜだかちょっとやるせなく感じるのです。
 本づくりに際しましては、私の考えが及びもしないご都合がきっといろいろとおありなのだろうと想像しますが、それでも上記の件、ひとつご検討いただけましたら嬉しいです。
 よろしくお願いいたします。
 

アフタヌーンKC『蟲師』第5巻
著/漆原友紀 発行/講談社
2004年10月22日第1刷発行 ¥590 ISBN4-06-314361-9


2005.03.02
『少女地獄』を読み終えた。

 「何でもない」「殺人リレー」「火星の女」の三篇からなる「少女地獄」と、「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女坑主」所収の一冊。

 少女地獄。
 いかにも久作らしいといえそうな、なんとも思わせぶりなタイトルだよなぁ。
 いったいどんな地獄なんだよ。無垢な天使が、はたまた早熟な小悪魔が男の人生を狂わせる、な〜んて話なのか。
 とかいう想像ムクムク、期待ワクワクで、思わず手にとってしまった。これはいかにも私らしい行動。

 で、読んだ。
 男の人生を狂わせる、はあながちハズレではなかったが、少女? これが少女?
 「火星の女」の女子高生はいいとして、他の二篇はどうかな。少女と呼ぶには、ちょっと年とり過ぎじゃあないか。20歳すぎはもう少女じゃないだろ。

 いや、物語は面白かったけどね。
 久作がなぜ、タイトルを「少女」地獄としたのか、それがとても気になった。
 久作の考える「少女」の基準を知りたいと、ちょっと思った。
 

角川文庫『少女地獄』
著/夢野久作 発行/角川書店
1976年11月30日初版発行 ¥480 ISBN4-04-136605-4


2005.02.12
『ONE PIECE』第36巻を読み終えた。

 この展開だと、麦わらの一味に加わる船大工は××××ってことなのかっ?!
 だったら嬉しい。とても嬉しい。

 しかし大団円までにはまだまだ相当かかりそうだな。
 んー、ちょっと焦れったい。
 

ジャンプ・コミックス『ONE PIECE』第36巻(巻三十六 “9番目の正義”)
著/尾田栄一郎 発行/集英社
2005年2月9日第1刷発行 ¥390 ISBN4-08-873768-7


2005.02.09
『フィラメント〜漆原友紀作品集〜』を読み終えた。

 漆原友紀さんの『蟲師』以外の作品を収めた一冊。
 最近の2作を除いては「志摩冬青(しまそよご)」名義時代の作だという。

 初めて目にしたそれら古い作品群は、現在とは異なる、線の細い感じの画風。
 けれどそれでも、なるほどこれは明らかに『蟲師』の作者によるものだよなぁとわかる。
 どの作品からも感じ取れるのは、『蟲師』と同じく、此岸と彼岸の距離の近さだ。

 土台とでも言えばいいのだろうか、ちょっとやそっとじゃ揺るがない確固たる趣味や嗜好を持っている人が私は羨ましい。そこから独自の物語を紡ぎ出せるのならなおのこと。
 

アフタヌーンKC『フィラメント〜漆原友紀作品集〜』
著/漆原友紀 発行/講談社
2004年9月22日第1刷発行 ¥562 ISBN4-06-314357-0


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