41.春のうららのプラナリア

2001.4.19
 すっかり春。
 プラナリアたち、絶好調! ずいぶん増えた。
 今日は数など数えてみようかな。
 今あるシャーレは6つ。
 「GI」「HI」「SSP」「GI(使い古しのプラスチック製シャーレ)」「GI(消毒した使い古しのプラスチック製シャーレ)」「GI(使い古しのガラス製シャーレ)」。
 種類ごとに、1匹1匹スポイトで吸い込いこんでは、用意した別の空シャーレに移していく。数え間違えのないように、手元には紙とペン。1匹移したら、線1本書く。5匹で「正」の字ひとつ完成。
 よくよく考えればかなり地道で面倒な作業のはずだけれど、ヤツらが元気なせいか、ちっとも苦じゃない。楽しくって鼻歌まじりよ。

 では結果発表!
 「GI」…57匹。「HI」…27匹。「SSP」…56匹。「GI(使い古しのプラスチック製シャーレ)」…12匹。「GI(消毒した使い古しのプラスチック製シャーレ)」…17匹。「GI(使い古しのガラス製シャーレ)」…11匹。
 数がわかったところで、「GI(使い古しのプラスチック製シャーレ)」「GI(消毒した使い古しのプラスチック製シャーレ)」「GI(使い古しのガラス製シャーレ)」で増えた計40匹を「GI」のシャーレに戻した。
 これでシャーレはすっきり3つ。
 改めて数を書くと、「GI」…97匹、「HI」…27匹、「SSP」…56匹。
 ちなみに、約2ヵ月前にやって来たときは「GI」22匹、「HI」7匹、「SSP」21匹だった。
 いいぞぉ。もっともっと増えてくれよ。

2001.4.26
 数が増えたのでシャーレでは息苦しそうだ。
 新たな家にお引っ越しさせることにして、100円ショップでタッパーを購入。
 本当は透明の容器が欲しかったのだけれど、なかったので半透明のタッパーになった。ポリプロピレンの370ml容器。
 昨日のうちに、3つのタッパーを沸かした水道水で洗っておいた。約80度のお湯。プラスチックのシャーレのように変形しちゃうのではと心配してこの温度にしたのだけれど、後で容器の表示を見たら、耐熱温度は140度。もっと熱いお湯で洗えばよかった。ま、次からでいいか。
 しかしこのように楽天的な私でも、いきなり全滅させるような事態だけは避けたかったので、全員を引っ越しさせる前に、お試し部隊を先行させて様子をみることにする。
 「GI」「HI」「SSP」のシャーレからそれぞれ3匹ずつを適当に選出。真新しいタッパーの中に入れた。
 さあて、どーかなー?
 とりあえず、問題なさそうに見える。いけるかもしれない。

2001.6.3
 1ヵ月半ぶりに数えてみた。
 「GI」…135匹、「HI」…48匹、「SSP」…80匹。
 増えてる、増えてる。

 さて、季節はもうすぐ夏。
 そろそろ冷蔵庫へ移さなきゃ、かなぁ。
 


42.真夏のプラナリア

2001.7.22
 ウチのプラナリアたちを初めて里子に出した。
 「GI」20匹、「HI」10匹、「SSP」15匹。
 寝床の中から元気そうなヤツらを選び出して容器に入れ、荷造りして、クール宅急便で送り出した。
 東京から沖縄まで、2日間の長旅を無事に乗り越えてくれるだろうか。

2001.7.25
 プラナリアたちの新たな親となる、沖縄のMさんより昨晩メールをいただいた。
 無事に到着、みな元気とのこと。
 よかった〜。

 我が家を離れたプラナリア諸君、新天地でも達者に暮らせよ。
 Mさん、それではどうぞよろしくお願いいたします。

2001.7.26
 暑い、暑い、暑い。今年の夏は例年にもまして暑い。
 しかし、なのに、今年の我が家のプラナリアたちは、いまだ冷蔵庫暮らしを免れている。

 ちょっと工夫をしてみたのだ。
 用意したのは発泡スチロール製のボックス。冷蔵品や冷凍品を運ぶときに使う、蓋付きの白くて軽いボックスだ。
 それから麺つゆやドレッシングの空き瓶。あとタオル。
 これらをどうやって使っているかというと、
 1)まず空き瓶に水を入れ、冷凍庫でカチンコチンに凍らせたら、周りにぐるぐるタオルを巻く
 2)タオルを巻いた瓶を発泡スチロールのボックスの中に置く
 3)プラナリアの入ったタッパーを、同じくボックスの中に置く
 4)ボックスに蓋をする
以上、終わり。

 ボックスは居間の床に置いてある。
 我が家の居間はこの時期、締切ってクーラーをかけずにおくと、昼間など多分摂氏40度以上の環境になると思われるけど、上記のような仕掛けをしとけばとりあえずは安心。
 瓶の氷が溶けるまでは、溶けても多少の間なら、ボックスの中の温度をだいたい20〜26度くらいに抑えられるため、出がけにカチンコチンの瓶をタオルに巻いて入れさえすれば、留守中に熱死させることも、また冷蔵庫で寒い思いをさせることもない。

 我ながら、こりゃいいアイデアだと思ったね。
 プラナリアたちもさぞ喜んでくれてることだろう。
 現にヤツらはこの猛暑の中でも日々元気に動き回って、食欲も旺盛、盛んに分裂を繰り返しているし。
 今日、数を数えてみたよ。
 「GI」…181匹、「HI」…60匹、「SSP」…106匹。
 増えたなー。幸せー。

2001.7.29
 里子出し第2弾。
 「GI」20匹、「HI」10匹、「SSP」15匹を、今度は福岡へ。
 沖縄同様、到着までやはり2日間かかるとのこと。

2001.7.31
 Tさんよりお電話をいただいた。
 プラナリアたち福岡に到着。
 無事にお届けできて安心した。

 福岡のプラナリアたち、新しいおウチの住み心地はいかがー?
 Tさん、それではどうぞよろしくお願いいたします。

2001.8.14
 里子出し第3弾。
 「GI」20匹、「HI」10匹、「SSP」15匹を、岐阜へと送り出した。
 岐阜といえば「GI」の故郷。お里帰りってところかな。違うか。
 ともかく。岐阜のHさん、どうぞよろしくお願いいたします。

2001.8.16
 3日間ほど家を留守にすることになったので、プラナリアたちを冷蔵庫に避難させた。
 いや、「避難」じゃないわな。寒〜い冷蔵庫での暮らしは彼らにとっては「受難」かも。
 とはいえ誰もいない居間に放置するのは危険、危険。発泡スチロールの箱と氷のビンを用いても、それで凌げる暑さはせいぜい1日。3日間はもたない。クーラーの効いていない部屋の中、きっと彼らは熱死してしまうだろう。
 だからやっぱり「避難」かな。我慢してもらうことにした。

 容器をぐるぐるタオルで巻いて、野菜室へ。
 3日間、堪えてね〜。

2001.8.19
 ただいま!
 プラナリアたちとご対面。3日ぶり。
 冷蔵庫の中はさぞ寒かったことだろう。容器の水温を計ったら摂氏12度だった。ごめんね。
 しかし、なんとかみな無事。さほど参っている様子も見られない。嬉しいよ。ありがとう。
 避難生活終了。
 タフで頼もしい彼らを冷蔵庫から出して、今夏の住処、居間の発泡スチロールの箱の中に戻した。
 


43.秋と冬のプラナリア

2001.9.2
 数を数えてみた。
 「GI」…161匹、「HI」…48匹、「SSP」…89匹。

2001.10.14
 涼しくなったので、発泡スチロールの箱は用を終えた。プラナリアたちの寝床は今、居間の棚の上にある。
 里子出し第4弾と第5弾を同時に行なった。
 福井のMさんへ「GI」20匹、「HI」10匹、「SSP」15匹。
 奈良のYさんへも「GI」20匹、「HI」10匹、「SSP」15匹。
 それぞれクール宅急便にて発送。
 Mさん、Yさん、どうぞよろしくお願いいたします。

2001.10.17
 奈良のYさんへとお送りした荷物にトラブル発生。
 搬送の途中、容器から水が漏れてプラナリアたちの半数が死滅してしまったとのこと。荷造り時に注意を怠った私のミスだ。
 Yさんにはお詫びして「GI」30匹を新たにお送りした。
 ごめんなさい、Yさん。ごめんなさい、殺してしまったプラナリアたち。

2001.10.29
 容器を洗おうと思い、プラナリアたちをプラスチックのシャーレへと移した。
 ついでにカウント。
 「GI」…126匹、「HI」…50匹、「SSP」…89匹。

2001.11.4
 うぎゃ〜!
 やってしまったやってしまったやってしまった。
 先日、容器を洗うためにプラナリアたちをシャーレへと移し……移したまではよかったが、そのまま1週間放置した結果、な、なんと! 「SSP」のシャーレ内で大惨劇が!!
 大量死してしまった。させてしまった。
 漂う屍骸、屍骸、屍骸。うっ、屍臭。
 「GI」「HI」のシャーレはなんともない。なぜ「SSP」だけが!?
 なぜなぜなぜなぜーっ!
 いや、それより、生存者はいるかー? 誰か生きてるかー?
 いた! 動いてる。
 屍骸をかき分け見つけて救出したプラナリアの数は、7。
 しかもこの7匹も、とても弱っている様子。
 もしかしてこのまま、ぜ、ぜ、全滅…?

2001.11.5
 「SSP」、1匹が力尽きた。
 残り6。

2001.11.9
 「SSP」、さらに1匹消滅して残りは5匹。あんなにたくさんいたのになぁ…。
 しかし、もうこれ以上は減らないような気がする。
 残った5匹の体力は回復した、または回復しつつある、とみた。
 かつてのように泳ぎ回ってエサを食べてくれた。

2001.12.5
 「SSP」、1体が分裂した。
 1匹増で現在、6匹。

2002.1.20
 「SSP」、7匹になった。

2002.2.10
 数えた。
 「GI」…216匹、「HI」…82匹、「SSP」…7匹。

2002.2.24
 あれ?
 「SSP」、1匹見当たらない。
 一番小さかった個体が消えた。
 どこへ?



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