1997.10.12
切った。
けっこうな大物を手術台に乗せることができたので、いや〜切り易かった。気が付けば6分割だ。
上手く育ってくれるといいなぁ。1匹が6匹、一挙に6倍増か。ふふふ、素晴しい…。
1997.11.3
6分割プラナリア、順調、順調。みな立派に形ができあがった。
さすが大物。再生後の体もデカイぞ。とりわけ頭と尾を除いた部分、つまり胴と呼びたくなる部分の切り身からできあがったプラナリアたちの体格の良さといったら!
この大きさは何に比例するのだろう。切り身の丈? いや、そうじゃなくて胴周りのような気がする。調べたわけじゃないけどね。今度比較実験してみようかな。
1998.1.10
ウチのプラナリアたちも無事に新年を迎えることができた。おめでとう。
数えられないので相変わらず何匹いるのか分からないが、それでも砂利敷きの水槽の中で彼らは確かに生きていて、エサの日、レバーを投げ入れると、やがてどこからともなく1匹2匹と現われる。食べ終わるとみなまた消えちゃうんだけどね。
ところで今日、新潟の高校で生物を教えてらっしゃる方よりメールをいただいた。思いがけずのお年玉。なんと!こちらの先生もプラナリアのページを運営なさっているというのだ。もちろん早速拝見した。うわっ! 顕微鏡写真だ、すっとぼけた顔の、どアップだぁ! 切断後の再生の様子も逐一克明に記録されてる、素敵〜。
さすがは生物の先生と見入ることしばし。寄り目じゃない、見知らぬ変な顔の種類も紹介されていたりして、いやぁ勉強になったのなんのって。楽しかったよぉ、嬉しかったよぉ。そう、ずっと、こういうサイトが欲しかったんです、私。素晴しいページを作ってくださってありがとうございました、佐藤先生。
お〜い! プラナリア・ファンのみなさーん! 絶対観てね。先生のプラナリア・ページはココ、ココだよ。
1998.1.10
図1のように切ってみようとふと思った。
ところが案の定カッター入れが上手くいかず、実際には図2のように切れてしまった。
それでも例のごとく諦めはいい。切れてしまったものは仕方がない。
さて図2のように切れてしまったプラナリアを早速水に戻してみる。
げげ。何なんだ、これは。広がったぞ、捻れたぞ。どこが頭だった部分だ? 尾だった部分はどこだ? 何も考えずに切ってしまったので、事後できあがった複雑な形にびっくり。うう…。
しかし驚いてばかりじゃイカンわな。この変てこりんな形態をなんとか解明しなくちゃ。そこで私はプラナリアの形に切った紙を用意して、図2と同じようにハサミを入れ、広げたり捻ったりしてみることにした。
ふふん、なるほどね。100%の確信はないけれど、紙模型から得られた答えは下図のとおり。
1998.1.12
2日経過。
切断面と切断面、一部分がくっついた。
が。おい待て! そのままくっつけちゃっていいのかー?! “たぶん頭”よ、君がくっついてるそこは頭じゃない、尾だぞ。わかってる? ねぇ、いいの?
そして…切断面と切断面、一部分はくっつく気配がない。
頭さんと頭さ〜ん、眼をひとつずつ分け合った仲のあんたらはすんなりくっついても問題ないのに。あらら、互いにそっぽ向いちゃってるよ、あらららら〜。
1998.2.3
24日経過。
1998.2.28
49日経過。
1998.3.2
51日経過。
頭が2つあっても立ち往生などしない。進行方向は大きな頭が決める。
小さな頭も胴体が静止状態にあるときは自在に動けるのだけれど、進み出したら逆らう手だてはもはやなし。水の抵抗を受けて揺れる紐のような形で、仕方なさそうにくっついてくる。
ところで尻尾の部分はいつまで股割れなのかなぁ。“たぶん頭”は今でも“たぶん頭”なのだろうか。寄り添った“尾”と同化・一体化することは不可能なの?
1998.3.29
78日経過。
あら。どーして?
2つの頭がそれぞれ胴体から離れちゃったよ。なんで?
右へ左へと互いに引っ張り合っているうちに突然プチンと切れちゃったの?
それとも双頭の状態は生活しにくいと判断して自分たちで故意に切り離したの?
なぜだ?
あ〜っ! えーっ!
大きな頭が死んじゃったよぉ。さっき写真を撮影したときは、あんなに元気に動き回ってたじゃない。素頓狂な顔で愛嬌ふりまいてたじゃない。なのにどーしてぇ?
何がいけなかったのだろう。まるで初夏を思わせる今日の暑さが原因? 水温の上昇についていけなかったの? う〜、わからん。
くそぉ、またもや叫んじゃうぞ。なぜだー!
1998.4.4
分離してから6日経過。
1998.5.2
分離してから34日経過。
小さな頭、消滅。
1998.5.10
分離してから42日経過。
無頭プラナリア、相変わらず明確さを欠く身体つき。頭らしき形も眼らしき点も確認できない。やはり頭とお尻が合体しちゃったことに問題があるのか?
しかし進行方向は決まっていて、かつて頭を2つ持っていた方向がいちおう前、だ。
1998.5.23
分離してから55日経過。
ここ数日、真夏を思わせる暑さ。懸念していたが、あーあ。ついに、というか、やはり、というか。
ちょっと元気なくなってきたよなぁ、などと思っていた矢先の死。無頭プラナリアまでもがフワフワの白い綿に化けてしまった。
もう何度見たかな、こういう光景。