人口の限界説

マルサスの「人口の原理」
 人口と食糧の問題にかならず登場するのが、18世紀のイギリスの
経済学者マルサスが唱えた問題です。
「人口は1、2、4、8とネズミ算のように増えていくのに、食料生産は
1、2、3、4としか増えていかない。これにより遠からず食料危機が
訪れる」

ローマクラブのレポート「成長の限界」
 1971年に発表されたレポートに「成長の限界」があります。
マルサスの「人口の原理」の延長上にあるものですが、現在まで言
われるような食料危機にならなかったのはなぜかという問題にふれ
ています。
またこれを裏読みすればこれからの危険性について考えることがで
きるでしょう。

新大陸の発見
新大陸の発見が人々を受け入れ、耕地を増加させた。
化学肥料の開発
単位面積あたりの生産量を増加させてきた。
これらの事により食料危機にならなかったと分析されている。

 幸いに言われたような危機はいまだ訪れていない。
ひとつは農業従事者の増加だ。人口が1、2、4、8と増えてゆくのだ
から、そのままゆけば農業従事者の比率も1、2、4、8と増えてゆく。
農業生産が1、2、3、4としか増えていかないということは無かったの
でした。マルサスさんちょっと惜しい。

ローマクラブのレポートを参考にすれば、
  開発する耕地がなくなったとき
  肥料の使用が普及し増産が限界になったとき
にピンチがやってくるということです。

今のところ、そういった危機まではいたっていないようですが、砂漠
化や環境破壊などによる耕地面積の減少など、気になる点もあります。
・・・ということで、しばらくはこれについて調べていきます。

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