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一眼デジカメはそろそろ出揃ったといえるけれど、それだけにどれを選ぶか迷うのも楽しみ。水中写真について言えば、レンズがまだ出揃っていない。それどころか、驚くな!どこを探しても 標準レンズで水中向きなのは一本もない!!。フィルム一眼レフの時代でも水中用に適した標準レンズはほとんどなかったけれど、
それでも ワイド側28ミリからの3倍ズームではワイド端とテレ端で、何とかワイドと何とかマクロで使えるものもあったけれど、APSサイズの一眼になると全滅だ。ズーム倍率が大きくなったばかりに、ワイド側でレンズが大きく引っ込む。ハウジングに入れるとポートの奥のほうにワイドがあるのだからケラレが出る。もちろんポートを大きくすれば良いのだが、扱い難いし、光学的にも良くないし、みっともない。
ここらではっきり宣言した方が、世の中のためになる。
       「一眼デジカメで水中に使える標準ズームは一本もない!」

それではワイドズームはどうだろう。ケラレの問題はともかくとして、実際に買ってみればわかる。水中ではほとんどワイド端だけでしか使わないはずだ。スペックにつられてものを買うのはいかにバカかなことか、体感してくれれば良い。ペンタックスとトキナーの10〜17mmフィッシュアイズームだけが傑出したワイドズームだ。


フルサイズ一眼デジカメはどこがイケナイのか

ゴミがつきやすい。

被写界深度が狭い。

超ワイドで周辺画像に問題あり、

画像取り込み時間が長い

ファインダーの消失時間が長い。



いちいち解説はしない。そんなことをすれば、NIKONの肩を持ってCANONの悪口を言うように思われるからいやだ。全て誰のせいでもなく、フルサイズは画像が大きいからで、APSにくらべたらどうしてもそういうことになる。自然の公理に他ならない。あえて誰のせいかといえば、画面が大きいほど高画質になるからという画質イノチの人たちのせいだ。写真はいつどこで何を撮ったかがイノチだというのなら、APSやフフォーサーズのほうに分があるのだ。
NIKONは D200で、CANON の5Dとぶつかっているワケだが、今のところ、APSサイズの方が有利と見ているようだ。マア、自前の撮像素子をあまり開発していないせいもあるんだろうけれど。

大男、総身に知恵の回りかね。なんて言ったら言いすぎだが、小さいものほど小回りが効くといえば文句もあるまい。そして小回りが効くカメラほどいいチャンスを捉えるし、その時をとめて記録するのが写真の本質だ。歴史をみれば、カメラの進歩は撮影サイズが小さくなってゆくのに伴っていること明白だ。そう思えば フルサイズよりAPS、APSより フォーサーズのほうがメリットがあるのだ。私の考えではそのまた半分の2/3インチ撮像素子あたりまで今の画質を確保して小さくなり、別にケータイのカメラ部だけのような超小型カメラが記録装置として一つのジャンルを作る・・・・・とイイナ。

もちろんフルサイズの撮像素子は高くつく。寸法としてはAPSの約1.5倍だが、製造コストは10倍くらいにはなるそうな。もちろん10倍良い写真が撮れるわけではないし、プリントサイズが10倍に出来るのでもない。いくらオカネがかかっても半切から全紙サイズのプリントが必要だという人以外に意味があるとは思えない。そして、このサイズはフィルムでいえば6x6か6x7サイズに相当して、つまり、写真機としてはAPSが35ミリ、フルサイズは中版カメラだと思ってよい。こういう認識を持てば、ことはずいぶんと考えやすくなる。35ミリカメラと中盤カメラとの比較は簡単だし、どっちが扱いやすく発展性があるか、考えただけでわかるというものだ。


デジタリアンデザイン

    それは  EOS kiss Digital、 NIKON D70sから始まった。

EOS kiss Digital N はひとまわり小型でペンタックスIstDSとも共通サイズ    
 
このカタチ、デジタリアンデザインと称する。・・・・勝手にきめた。
単にイタリアンデザインの語呂合わせではなく、確かな意味がある。
話は飛んでソニーの決算下方修正。原因の一つにアップルのiPODがあることは大方の指摘するところ。ところがお気づきかな?その大勝ち商品の外観にデザインといえるようなものはまるっきり無いのだ!シンプルデザインだといえばそうかも知れないがニホンのデザインのためのデザインに比べたらもう、無いも同然。でも勝った。そして良いデザインだとほめられている。「デジタル商品はユニークさが勝負であって、デザインではない」。
特に何でもできるデジタルはその機能とユニークさが勝ちを決める。もしもカタチばかりすばらしくて中身が陳腐だったらそれこそガックリくるではないか。「見て見て詐欺」にあったような気分になるだろう。逆にシンプルの中にユニークさが包み込まれているほうがはるかにココロにひびくのだ。
生産技術の点から言ってもめっぽう変化の速度が早いデジタルだからデザインに時間と手間をかけてはいられないし、目先の変化を追いかけると行き詰まる。結果としてゴテゴテ飾り立てる色きちがいの商品が量販店の店頭にてんこもり。もしも繁華街の真ん中に色きちがいのババァが集団で並んでいたら悪夢だ。 卒倒するか全速力で逃げ出すか。
さらにまた、DIVのように少量生産で次々に対応していくためには、最小限のデータ変更でNC機械が動くデザインがよろしい。つまり設計データもシンプル。多品種少量生産もまたデジタル時代の特徴だ。
かっては、商品の内容のユニークさを際立たせるために、デザインもユニークにせねばならぬみたいな考え方があったがもう時代遅れ。「真のユニークさはシンプルをまとってこそ引き立つ」。これがデジタリアンデザインの精神である。
だからiPODのデザインはデジタリアンデザインである我田引水! だが外れちゃいない。DIVのこの一眼デジカメハウジングと共通するコンセプトが感じられないだろうか。感じない?それはキミの感性の問題。まあいいや。
ユニバーサルデザインなどというよく分からん言葉に比べるとデジタリアンデザインの方がずっと分かる。
スティーブ・ジョブズさま。あなたと組んで2005年流行語大賞を狙いたいのですがいかがでしょうか。それとも、デジタリアンデザインという言葉の著作権をアップル社に売ったらいくらくれますか?

メカ的構造も単純なほうが良い。 「部品の数の多さは頭の悪さに比例する」のだ
今の工業製品では部品を減らすのが重要であること、生産に従事している人なら誰でも知っている。ところが、ユーザーは多くの部品がゴチャゴチャ精密に組み立てられているほどいいものだと思っている。水中デジカメのおよそ10個の押しボタンは各個に5から7個の部品で成り立ち、総計およそ50個。 ところが、ビデオのリモコンでは20あまりのボタンがあってその部品は、全部でゴムシート一枚だけ!。水中ハウジングは50倍も頭が悪いのか、耐圧防水が50倍に難しいか。ではあるけれど、ホントにみんなゴチャゴチャデザインが好きだな。
こういうのを ガンダミックデザインということにしよう。もちろんそれを見てみんなが育ったガンダム世代のデザインコンセプトである。


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