先月の売れ筋
プラス
正統派ウラワザ

    正統派ウラワザ
10−17 フィッシュアイズームが使えることで圧倒的に水中向き一眼デジカメになったペンタックスIstDだが、それようの水中ストロボは無いし、内蔵ストロボを使ってスレーブ発光させようとすると、暗いところではストロボがAF補助光として連続発光する。これは非常に困る。このAF補助発光をさせないウラワザがある。EOSのばあいはカスタムファンクションで設定できるが、Istではシーンモードで動体にセットすること。ただし動体撮影用モードだからシャッター速度が速く、絞りはほとんど開放に固定される。これはちょっと困る。 ただし、AF補助光はマニュアルフォーカスでは発光しない。IstDSでは、カスタム設定で背面のボタン一つでAFからMへの切り替えが出来る。でもマニュアルフォーカスだとフォーカシングライトが欲しくなり、結局最初からそれを持って潜れば良いことになる。何のことはない。フォーカスライトがあればAF補助光の発光なしでフォーカシングができる。何のことはない、フォーカシングライトが正統派なのだ。
ところが新しいK100Dの場合、メニューでAFをコンティニアス、すなわち AF.Cにしておけばシーンモード以外ではAF補助光が光らない。しかももし補助光が欲しければ、シーンモードにすればよいわけで、フォーカシングライトもいらないということになる。完璧。世間ではistからK100Dになって一番変わったのは手ぶれ補正の搭載だといっているけれど、水中用としてはここのところだろう。
と、完璧だと思ったのだが、コンティニアスAFだと、フォーカスを決めてもフレーミングで動かすとフォーカスがそっちへ行ってしまうのではないかという指摘を電話で頂いた。急な電話で勘違いしてシャッター半押しでロックすればよいと答えたのだがコンティニアスAFでは半押しでのロックはきかない。AFロックの機能はカスタムファンクションの中にある。撮影時のOKボタンという項目でAFキャンセルに設定すればよい。シャッター半押しでなくOKボタン押しである。これはかなりのウラワザになってきたぞ。

     売れ筋情報
HC3ハウジングはシーツールから、高級なヤツがでてこれが売れている。当社のハウジングは生産体制の問題もあってたいして売れていないが、しかしその割りに続いている。液晶オープン型が効いているのだ。それに記録媒体としてHDD型やDVD方式が出てこれもそこそこに売れている。しかしなんと言ってもキヤノンの縦型ハイビジョンでIvisHV10が急成長。ハイビジョン以外としては各社、各機種とも価格低下が著しくてほとんどデジカメと同じくらいになって、買いやすい。かくして、DIVに来ている注文はデジカメよりも 機種、量 共にビデオの方が多くなっている。元来がビデオ派の小生としては実はホクホクなのである。
HV10はかなりの売れ筋になりそうな予感。生産体制の整備を急ぐ。ついでながらHV10は縦型といっても高さを1cm減らし奥行きを1cmふやせば横型のシューティングスタイル機になりそうで、縦と横との差もなくなってきた。ハイビジョンともなればカメラのブレや揺れは見っともない限りだし、小さいカメラだから両手でしっかり構えて撮るべきで、ファインダー型が合理的なのだが、実際の注文は液晶オープン型が多い。そういう、世の中の間違いを正すためにファインダー型の極小ハウジングを極低価格で出してみる(今週の新製品の項)。
ハイビジョンビデオカメラの水中ハウジングが4万円台だなんて、5年前にはゼッタイ想像もできなかったことだ。




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