化石化/石化
西の太陽が何者かに撃ち落とされ、
あたりが暗くなる。
月も星もおびえて出ない闇夜。

廊下も人通りがなくなり、
(あるいは暗くなって見えなくなり、)
遠くから眠そうな猫の鳴き声が
ひびいてくる。

窓の外の暗い地層から、
いくつかの光子がこぼれだす。
化石がぼんやりと光りはじめたのだ。

歩きつかれ、ぐったりと
壁によりかかっていると、
足の方から化石化していくような気配。

自分も化石になれば、
あんなふうに光れるのだろうか・・・。

 

幻想鉄道計画