廊下も人通りがなくなり、 (あるいは暗くなって見えなくなり、) 遠くから眠そうな猫の鳴き声が ひびいてくる。
窓の外の暗い地層から、 いくつかの光子がこぼれだす。 化石がぼんやりと光りはじめたのだ。
歩きつかれ、ぐったりと 壁によりかかっていると、 足の方から化石化していくような気配。
自分も化石になれば、 あんなふうに光れるのだろうか・・・。