男は自分の名前を大きくしるすと、 その上にさらに大きな バツ印をつけた。
フロント係は辛抱強く待った。
「お名前のご訂正はどのように・・・」 「いや、これでいい。これがおれの名だ」 「では、下のところにもう一度お名前を・・・」
「このバツがおれなのだ」