夢見の塔の最上階。
鉄の扉をひらくと、 いく千万匹のバクの群れ・・・・。 と、 思われたのは 一つの無気味な機械。
さびつき、かしいで見える巨体の腹部から、 油まみれの太いコードが何本もはみだし、 床にのたくっている。
天井からぶらさがる黒いチューブ。 ゴムのこげる臭い、油の臭い。
夢製造機という一個の幻想。