8月3日(木曜日) 出発

 


 

今回は、羽田空港からの出発だった。しかも飛行機は夜発だったので、夕方まで事務所で普通に仕事をしてから、都営浅草線と京急線を乗り継いで羽田空港に達した。

 

第2ターミナルのレストランでネギトロ丼を食べてから、お土産コーナーを冷やかして本を何冊か買った。今回はトランジットに時間がかかりそうだから、退屈しのぎに大量の書物が必要だったからだ。カバンに入れた日本語の本は、塩野七生の「コンスタンチノープルの陥落」、島崎藤村の「破戒」、F・P・ウイルソンの「始末屋ジャック・深淵からの挑戦」、三島由紀夫の「金閣寺」、それくらいだったかな?

 

その後、免税店などを冷やかしつつ、首尾よく関空までのカタール航空(ANAとの共同運航便)の機体に乗り込んだ。定刻どおりに8時に出発した飛行機は、1時間程度で関空に着陸。乗継まで時間が無かったので、大急ぎでドーハまでの搭乗手続きを行った。初めて訪れた関西国際空港だというのに、散策の時間すら無かったのは悲しい。でも、帰りにまた寄るから、そのときにチャンスもあるだろう。

 

ドーハまでの機内では、ひたすら寝まくった。ラッキーなことに隣が空席だったので、ゴロっと横になれたのだ。もっとも、途中で乱気流帯を通過する際、「ちゃんとシートベルトをつけなさい」と、アテンダントに叩き起こされたのだったが。

 

機内食の案内に、「イスラムの戒律に従って調理されています」と明記されているのが楽しい。当然、豚肉は食べることが出来ない。このことを予期していた俺は、日本を発つ前にトンカツを食いまくった。これで、旅先でブタが恋しくなることはないだろう。変なところで用意周到な俺なのであった(笑)。

 

なお、カタール航空のエアバスは、最新機材を用いているため、エコノミークラスと言えども凄く快適だ。シートも座り心地が最高で、そのまま普通に安眠できるのである。はっきり言って、以前に利用したカンタス航空(オーストラリア)やKLM(オランダ)のオンボロ機体より遥かにマシである。イスラム圏のオイルマネーの力は、決してバカに出来ないという一つの現れであろうか。

 

そういうわけで、ほとんど寝っぱなしで10時間を乗り切り、カタール国のドーハ空港に到着した。日本との時差は6時間。現地時間で早朝の5時に着いたことになる。イスタンブール行きの飛行機は12時発なので、それまで7時間を潰さなければならない!

 

ドーハ国際空港