WHOの粉ミルク規制

WHOは1981年に 
International Code of Marketing of Breast-milk Substitutes
2008年に
THE INTERNATIONAL CODE OF MARKETING OF BREAST-MILK SUBSTITUTES
Updated version 2008

2009年に
Acceptable medical reasons for use of breast-milk substitutes

を発表して、母乳保育を支持し、粉ミルクに規制を設けています。
 
 赤ちゃんが母乳から抗体をいただき、感染症にかかりづらくなる、赤ちゃんが成人してから、高血圧、脂質異常症、糖尿病にかかりづらくなる、お母様方が乳癌、子宮癌にかかりづらくなるなどの理由からです。
粉ミルクの販売戦略とWHOコード に解説がされています。

 
日本では食育が重視されていますが、本気で取り組まれているのでしょうか。

2008年 Updated versionの概略です。

各国政府はこの規則を家族に知らせ、実行しなければならない。


母乳は幼児にとって、多に類のない最も理想的な食品です。

最適な母乳保育を実行すれば、年間1060万人にのぼる5歳以下の子どもの死亡の13%を防げるとみられています。

生後
6カ月間の完全母乳保育は特に有益です。
生後
1カ月を母乳保育されないと、死亡率は完全母乳保育に対し25倍以上になると思われます。
母乳保育が母親と幼児の健康に有益であることは確かです。

母乳保育は下痢、肺炎、中耳炎、インフルエンザ桿菌、髄膜炎、尿路感染症などの感染症や、
1型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病の危険性を下げます。
母乳保育は子どもの発育を促進し、低体重出生児の知能指数を高めます。

幼児期の母乳保育は、青春、成人後の低い血圧、総コレステロール、少ない
2型糖尿病や肥満の罹患率に役立っています。

母乳保育は、妊娠しない期間をのばし、分娩後の出血、乳がん、子宮がんの危険を減らします。


医療機関でサンプルを渡してはいけません。


母乳代替品を宣伝してはいけません。


幼児の絵を母乳代替品のラベルにのせてはいけません。


母乳代替品のラベルには母乳育児の価値と母乳代替品による育児のコストと危険性を記載しなければいけません。


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